初日だけ受けてその後はロシアだー。
2学期。たくさんのことがあったなぁ、と今更ながら思う。
竹林が突然A組に行く、と言った時は驚いた。
そのあと、俺が色々やらかしたり、死神がやって来たり……と、思い出作りには充分すぎた。
そんな2学期の中でもこのイベントは一味違う。
『学園祭』
各クラス工夫を凝らした店を作り、お客さんを楽しませる学校の中でも1、2を争うイベントだ。
そんなイベントがこの椚ヶ丘中学校でもあるらしい。
学園祭まで1週間という今日、帰り際に本校舎に寄ると、たくさんの人が準備をしていた。
「…………張り切ってるねー」
本校舎組が何かの台を作ってるのを見ながら、神栄はそうぼやいた。
「うん、うちの学園祭はガチの商売合戦で有名なんだよ」
隣にいた渚が付け加えるように言うと、
「へぇ………。それに浅野が入ったらやばいじゃん。その辺の店より繁盛するだろ」
「そうだね………」
「なぁ、またE組の奴らなんかやるのかな?」
本校舎組の人がトンカチで釘を叩きながら隣にいた男子に話しかけていた。
「だなー、なんか今年は凄いよな。もしかしたらA組に勝っちゃうんじゃね?」
「いやー………今回は無理だろ。なんたってE組は山の上にあるんだぜ?あそこまで行く人なんかいやしねーよ」
「それもそうだな……ははは」
結局何が言いたかったのかよくわからなかったが、今回の学園祭では本校舎組はA組vsE組で盛り上がってるということだけはわかった。
こりゃー……クラスもやる気になってるであろう………。
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次の日
「……って感じで、やたら本校舎の人たちが盛り上がってんだよ。どーする殺せんせー」
三村が事情を説明すると、殺せんせーは団子を顔中に突き刺したまま振り向いた。
「勝ちに行くしかないでしょう。この対決は1つの集大成になりそうですからねぇ」
「はぁ……集大成と」
「ええ、必ず勝機は見えてきます。今の皆さんならね………ヌルフフフ」
「あ、そういえば、聞くところによると浅野がな…………」
杉野がそれから言った事は、中学生ではほぼありえない事だった……。
◇◇◇
「スポンサー契約!?何してんだよあいつ!!」
「きっとアレだろ………あいつイベント系のやつやるだろ……。アイドルとか呼んでワーキャーしたり」
どうやらイベント系と店系では料金の限度が違うらしい。
イベント系だと600円まで、店系だと300円までと決められているらしい。
単純な利益だけならイベント系の方が高い。
この時神栄はうちのクラスもイベント系をやるのだろうと思った。
だが、何をするのか。
暗殺ショー?問題になって退学になるだけだ。
ビッチ先生のストリップ?そんな事やったらビッチ先生はクビだ。
学園祭でタメになる事を今までしてきた事はない。
だとしたら店系のをやるのか?たかが300円のためだけに、わざわざ山の上まで来るとは思えなかった。
神栄は勝負にならない。そう結論づけた。
しかし、その結論は殺せんせーの手によって覆されるのであった………。
◇◇◇
「結局店系にするのか?殺せんせー」
神栄がそう問うと殺せんせーはすぐ答えた。
「ええ、そっちの方が『有利』ですから」
有利……?どこがだろう。
「……そうですねぇ。例えば『コレ』とかどうでしょうか」
触手の上にあったのはどんぐりだった。
「どんぐりって……何するつもりだよ」
「みんなで拾ってきてください。できるだけたくさんね」
1時間ずっと探すと、大量のどんぐりが袋につめられていた。
「それでは作業に移りましょう。まずどんぐりを水に漬けて浮いたものは捨てましょう」
言われた通りにすると、3分の1のどんぐりは浮いていた。
「次に殻を割って渋皮を除き、中身を荒めに砕きます。そしたらそのどんぐりを布袋に入れてアクを抜き、天日干しをしてから、さらに細かく砕けばどんぐり粉の完成です」
「そんなにやって……何すんだよ」
「それはもう、客を呼べる食べ物といえばラーメンです。これを使ってラーメンを作りましょう」
「「ラーメン…………だと!?」」
村松と神栄が反応すると、渚と杉野は神栄の腕を封じた。
「やめろ。お前が作ると死傷者がでる」
「何でだよ!俺も作りてぇよ!」
「絶対にダメ」
なぜみんなはそう言うんだ………。料理得意(特異)なのに。
「……と、このように麺の材料の大半が無料です。残ったお金でスープ作りができます」
「え……俺がいろいろ悩んでたら説明終わってるし!!」
「別に聞いてなくていいだろ。むしろ聞いてなくてありがたいわ」
岡島がそう言うと神栄は耐えられなくなったのか、ついに怒った。
「うるせぇうるせぇうるせぇうるせぇ!だったらやらねーよ!学園祭なんて知るか!勝手にやってやがれクソが!」
「待ってください神栄君。君にもやってもらいたい事があります」
殺せんせーが神栄を止めると、紙を大量に渡してきた。
「何だよこれ」
「ビラですよ。まだ白紙ですけど、完成したら本校舎で配ってください。いいですね?」
「要するに雑用、という事か」
「正解です」
殺せんせーの顔が赤くなった。正解、という事か。ふざけんな。
神栄は呆れて教室に戻ると、烏間先生が何かを書いていた。
「どうした?学園祭の準備はしないのか?」
「雑用を任されてて、仕事がまだ無いんですよ」
「そうか。今更だが、君は以前とある薬を貰ったそうだな」
突然の事に、神栄は驚きを隠せなかった。
誰にも行ったつもりは無いのだが……何故烏間先生は知っているのだ?
「え……まぁ、ありますよ」
「副作用はあるのか?」
「30分間の気絶、その後起きた後しばらくの間は物を持つ事が出来ないそうです」
「そうか………ならいい。気をつけるんだぞ」
「あ、はい」
よくわからないまま会話が終わった。
「それとだ………君は茜音さんとカルマ君と一緒に深夜学校に行き、殺し屋と遭遇したそうだな………!」
「え!?あぁ、それはその………」
「何故そんな危ない事をする!殺られたらどうするんだ!!!」
「ご……ごめんなさいーー!!!」
あぁ、そうか……。
烏間先生は俺のことを心配していたんだろう。
「神栄君!君はいつもいつも………!!」
「ぎゃぁああああああぁぁ!!」
その後、みんなが帰ってくるまで神栄は説教をされていたのである……。
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そんなこんなで1週間が経ち、ついに椚ヶ丘中学校の学園祭が始まった。
神栄は………本校舎に着くと絶望していた。
「なんでだ………?本来こんなになるとは思わないんだが………?」
最近オリジナルの小説を書いてるのですが、全然できません。
出来たのはタイトルだけです。
出来たらここに載せるつもりですが、途中でやめるかもしれないですね。
あ、タイトルは
『姉は弟にゾッコンの様です』です。
まーた姉弟モノかよ。と思った方。
そうだよ!そーゆーのしか書けなくて悪かったな!
次回、雑用の神栄、略して雑栄は何人集められるのか。
最後に、
これ終わったらオリジナルストーリーやると言ったな?あれは嘘だ。
(文化祭→テスト→理事長の話→茅野暴走→せんせーの過去……と、これらの間にほのぼの回が入る隙がなかったからです。すいません。しばらくは原作に沿ってやります)