神栄 碧と暗殺教室   作:invisible

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お久しぶり、それしか言えない……。

明日からテストです。死にそうです。

ごめんね、駄文で。



第141話 再告白の時間

 

このままバレないと思っていたところを見事に突かれた。

 

 

「待って、これには理由があるんだ。とりあえず聞いてくれ」

 

 

「……?」

 

 

まず、何故今の今まであだ名や下の名前で呼ばなかったのかというと、単純にそのような呼び方をするのが苦手だったからだ。

 

 

そこまで深く関わってきた人がいないというのが大きな問題で、以前裏切られた事もあり、あだ名で呼ぶのには抵抗があった。

 

 

そして、あだ名で呼ぶのが恥ずかしい。

 

 

 

これらの理由からあだ名で呼ぶ事が無かったのである。やはりヘタレはヘタレだった。

 

 

「………って事なんです」

 

 

 

「ふーん。そうなんだ」

 

 

「もしかして怒ってらっしゃいますか?」

 

 

「当たり前だよ!過去の事なんかどうでもいいよ。今私は碧くんの彼女!だから他の名前で呼んでほしいの」

 

 

 

「………じゃあ」

 

 

 

 

………なんと呼べばいいんだ?

 

 

 

 

なんと呼べば神崎は喜ぶんだ?

 

 

有希ちゃん?

ゆーちゃん?

ゆっきー?

ざっきー?

 

 

全くわからない。未知の世界だ。

 

 

神栄はしばらく悩み、答えを出した。

 

 

そうか。あだ名じゃなくても良いんだ。普通に、何も変えずに呼べばいいんだ。

 

 

 

 

 

「え、あ、その……有希子……とか?」

 

 

神栄のその答えは正解だった。

 

神崎はパァっと笑顔になり、神栄に抱きついた。

 

「えへ……えへへ……碧くん……碧くーん………」

 

頬をスリスリと擦らるか……有希子はこのまましばらく抱きついたままだった。

 

 

===========================

 

 

 

あれから何分経っただろうか。最後に時計を見た時は8時ごろだった気がする。

 

 

現在は9時半。料理などをしていた時間を考えれば約30分抱きつかれていた。なんという天国。

 

 

「なぁ……そろそろ勉強しないか?間違ってもテスト期間だし、3連休終わって1週間したらすぐテストだぜ?」

 

 

「まぁ……そうだね。勉強かー…憂鬱だなぁ」

 

 

「仕方ないよ、今回は殺せんせー張り切ってるし、50位以内に入んないとやばいだろうし。絶対入れるけど」

 

「前回碧くん、3位だったもんね。私はあんまり良くなかったけどね…」

 

 

「今回はわかんねぇなぁ……カルマは本気出すし、当然浅野もガチで来る。あの女(茜音)次第で順位は大幅に変わるし、もう何が何だかわからん」

 

 

「大丈夫だよ、碧くんは1位取れるって!私は信じてるよ!」

 

 

「そうだな……最善を尽くします」

 

 

プレッシャーを感じつつ、神栄と神崎は勉強会2日目を始めた。

 

 

 

 

「碧くん……ここ教えて」

 

 

「ここはこうして……こうだ」

 

 

 

 

「有希子ー、ここ教えてくれ…」

 

 

「ここはねぇ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

途中休憩を挟み、10時間ほど勉強をしていた。

 

 

教えあっているうちに自分も勉強になり、なんか楽しくなってしまった。

 

 

気がついたら夕方になって、子供の帰宅を催促するチャイムが椚ヶ丘市中に鳴り響く。

 

 

「もう夕方だね…」

 

 

「夕食を作りましょう、腹が減りました」

 

なぜか敬語になる神栄は、腹を抑えながら呟く。

 

 

それに頷いた神…有希子は急ぎ足でキッチンに向かい、料理を始めた。

 

 

 

 

「………ふぁぁ〜…眠いな」

 

 

有希子の部屋で待機している神栄は欠伸をし、腕を伸ばしたりして軽くストレッチをした。

 

 

そりゃ何十時間も勉強をしたらそうなるのも仕方ないが、今寝たら夜寝れなくなってしまう。

なんとか我慢して起きようとするが、睡魔が手を止めることは無かった。

 

「………すー、すー」

 

 

 

 

 

結局寝てしまった。

 

 

 

 

 

神栄が爆睡してから30分後、食事が出来たことを伝えに部屋に戻ってきた有希子は神栄の寝顔を見るなり、笑顔になっていた。

 

 

「………えへへ、今度は私が…!」

 

 

有希子は再びキッチンに向かい、出来た料理を部屋まで持ってきた。

 

 

 

有希子は神栄の目の前に料理を置き、起こす。

 

「碧くん!おーきーてー!」

 

 

「ん〜……あと10分」

 

 

寝起きが良くない人にありがちな行動に、有希子は強引に起こした。

 

 

その起こし方は簡単。

 

 

 

床☆ドン!

 

 

有希子は耳元で大きな音を出して目を覚まさせそうとしていた。

 

その作戦は見事的中。神栄はハッ、と目を覚ました。

 

 

「うわっ!どうした。か……有希子」

 

 

未だに「有希子」というのに慣れていない神栄は、どうも最初に「か」と言ってしまう。

 

 

「慣れるまではいいけど、なれたらちゃんと呼んでね?碧くん!」

 

 

「し、精進します……」

 

 

◆◇◆

 

 

「これ、全部作ったのか!?」

 

 

目の前にあったのは、「THE、日本食」と言えるものばかりだった。

 

味噌汁、ご飯、漬物、その他諸々も全て日本食。さすが有希子さん。これは将来素晴らしい嫁さんになること間違いなしですね。

 

 

 

「うん。結構頑張ったんだよ?」

 

「頑張りすぎだよ……まぁいいけどな。いただきまーす」

 

 

 

「召し上がれ!」

 

一口食べると、自分が作った料理とは格が違うのを理解した。

全ての食材が上手い具合に組み合わさっている。

 

以前誰かに言われた。『笑顔が歪むほど不味い』というのを思い出した。あの野郎マジで許さねえ。

 

 

「すげぇ………これ毎日食べてえ……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「へ?」

 

有希子には、それは「結婚したらさぞかし良いんだろうなぁ」と同じように聞こえた。

 

つまり、結婚してくれ。ということだ。

 

 

「え……えええいやいや、でもまだそーゆーのはちょっと月日を重ねないとダメというか……!!」

 

「ん?」

 

神栄は純粋に言っただけなのに、有希子は顔を赤くして下を向いている。なぜだろう。

 

「……なんか、有希子変じゃないか?」

 

「き、気のせいだよ!私はいつも通りだよ!」

 

 

「そうか……ならいいんだが」

 

 

 

「そんなことよりご飯!ご飯食べよう!」

 

異常なまでに動揺している有希子に、神栄は少々不安だったが、言われた通り和食フルコースを食べることにした。

 

 

今日の夕食は人生で最高の食事だった。役立つ知識をいただいたので、今後有希子さんの料理を見習っていこうと思った。……思っただけ、じゃないよ。

 

 

 

全て食べ終わると、神栄はキッチンで皿洗いをする。

 

その間有希子は勉強をしていた。どうやら物理がわからないらしい。

 

 

 

神栄は早急に皿洗いを終わらせ、有希子に物理を教えるためにダッシュで部屋に戻った。

 

「お待たせー。どうだ?わかった?」

 

 

「ねぇ碧くん……。ちょっといい?」

 

 

 

 

ぱちん。

 

 

 

 

 

有希子が電気が消した。何でだかはわからない。

 

 

 

「すごい今更だけど……

 

 

 

 

 

 

 

 

好きだよ。碧くん」

 

 

 

 

「………」

 

 

 

 

有希子は、誰にも渡さないよ。という確認の告白なのか、愛を伝えたい告白なのか、どの告白を神栄にしたのだろうか。

 

結局神栄はわからないまま、「あぁ…俺もだよ」

 

 

そう言って有希子を抱きしめた。

 





オリジナル小説を書き始めました。この小説同様、あまりいい作品ではないですが、見てくれると嬉しいです。


3月は大忙しなので、これが本年度(3/31まで)最後の投稿かもしれません。
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