実はこの小説、僕の友人が書いてるんですよ………。
1教科目、英語。
「うぉお……!?」
前回とは圧倒的に違う『何か』にE組は襲われていた。
問題の質か、内容が難しくなってるのか。
だとしても、神栄のやることは変わらない。
「ほらよ!」
大問1は撃破された。その勢いで大問2、大問3と……倒していく。
そして、終わりのチャイムが教室という名の闘技場に鳴り響いた。
「終わり!!」
試験監督の合図で1時間目の英語が終わった。
15分の休み時間、E組の教室では嘆きの声が多数あった。
「解ききれなかった……」
「問題エグすぎだろ……流石にビッチ先生でもあんな豊富じゃねぇよ…」
「神栄はどうだった?」
突然菅谷に聞かれた神栄は、多少びっくりしながら答えた。
「え?あー……まぁ、多分100かも」
「は!?じゃあカルマも……?」
「オレも100だね」
余裕ありげに神栄は腕を組む。そんだけ自信があるのだろう。
(………負けられないなぁ…これは)
2教科目、社会
以前とは比べ物にならないほどマニアックな問題に、E組の生徒は苦しんでいた。
そんな中、次々と問スターを倒していく生徒が3人いた。
神栄姉弟と、カルマだ。
「あ〜〜そんなんあったなぁ。忘れかけてたけど、この問題のおかげで思い出したわ」
「神栄、そんなに余裕ぶっこいてると殺られるよ〜」
「そうだよ碧君。私にも負けるかもね〜」
この『史上最悪のペア』に話しかけられ、気力が削がれる中、神栄はミスをする事なく問題を解いていった。
(これも100かな……?)
3教科目、理科。
「確かに俺らは俺らで頑張んないといけないが、肝心のA組はどうなんだ?」
「それはもう狂ってるようにただただ集中してるぜ。憎悪の力で、な」
「憎悪って怖いな」
神栄は少し迷う事がありながらも、スムーズに問題に取り掛かる事ができた。
不安な点は一個だけ。摩擦の問題だ。
せっかく有希子に教わったというのに、我ながら情けない……。
4教科目、国語
武将姿をした問スターに、刀1つで立ち向かう神栄は、次々と満点回答を繰り返した。
「あーっはははは!超!たのしい!」
砕け散る問スターを見て、狂気の笑いをする神栄に、E組のみんなは引いていた。
それも当然、何匹もの問スターをぶっ壊してるのだから。
「くっっっっっそ、弱ェな。雑魚共が」
5教科目、数学。
「おうおう、とんでもねぇモン出てくるじゃねーか………。漸化式さんや……!」
漸化式とは、数列分野の最重要事項の1つで、高校数学で学ぶ。その漸化式で言える事はひとつだけ、マジで難しい。
わかる人にはわかるのだろうが、さっぱりわからん。
だか、いやいややらされたカルマの数学講座で学んだ特殊解でなんとか倒した。
最初の基本問題やらなんやらで時間を取られ、最終問題に取り掛かる時間が少し少ない。
それは神栄だけでなく、ほぼ全員の生徒がそうだった。
わずかな残り時間で、最終問題を解く希望がある生徒はたったの4人。
神栄 碧
神栄 茜音
赤羽 業
浅野 学秀
だけだった。
「最後の問題………俺が……正解してやる!」
図のように、一辺aの立方体が周期的に並び、その各頂点と中心に原子が位置する結晶構造と体心立法格子構造という、ナトリウムやカリウムなど、アルカリ金属の多くは体心立法格子構造をとる。体心立法格子構造において、ある原子Aоに着目したとき、空間内のすべての点のうち、他のどの原子よりもAoに近い点の集合が作る領域をDoとする。このとき、Doの体積を求めよ。
ここに来て過去最高にエグい問題が来たものだ。
解答者を惑わせまくっているこの問題に、しばらく神栄は固まっていた。
(まず、何から解くか、そこを間違えた瞬間ゲームオーバー。その辺の縛りプレイよりも100倍怖いぞこれ……)
複数本ある電線の中から、たった一本のダイナマイトと繋がっている物を探すような感覚に陥った神栄。
ペンを持つ手が震えながら、問題用紙にまず一文字書いた。
"全くわからん"
ふざけてるように見えるが、本心だ。
一方カルマも同様だった。
時間を気にしながら、問題の殺り方をうかがっていた。
………4人が最終問題に取りかかって、2分が経った。
残り時間、5分。
神栄とカルマの頭から、電流が走った。
「待てよ……!?」
「これ……」
「「難しい計算、いらなくね?」」
………………。
………。
…。
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テスト休みを挟み、月曜日。テスト返却の日となった。
「ではこれからテストを返します。先に言いますが、今回のテストで細かい点数をあーだのこーだの言うのはよしましょう。大事なのは全員が50位以内とったかどうかなのでね」
「俺は細かい点数も気にするけどな………」
「今頃本校舎でも順位が発表されてるはずでしょう……ですからE組でも順位を発表します!」
シュパパパパパ!!とマッハで5枚のテストが一人一人返された。
点数を見ることが重要だが、今はどうでもいい。順位がどうなっているかがもっと大事だ。
神栄は黒板に貼られた順位表を目にした。
第1位 赤羽 業 500点
第2位 神栄 碧 499点
第3位 浅野 学秀 497点
第3位 神栄 茜音 497点
中略
第43位 前原 陽斗 323点
第45位 木村 正義 321点
第47位 菅谷 創介 320点
第48位 寺坂 竜馬 317点
「確か、E組のビリって寺坂だよな?その寺坂が48位ってことは………全員が………」
「50位以内に入ったってことだ!!!!そして1位は初のカルマ!!!」
皆が立ち上がりやったぁ!と叫んでいる中、神栄だけは座って歯ぎしりしていた。
(クソが……!茜音には勝ったがカルマに負けただと!?)
「今回のテストの上位争いで大きく明暗を分けたのは数学の最終問題でした。ですが………神栄君は理科の問題でつまずいてしまいました」
「…………」
「まぁ、良いんですよ。神栄君は負けた程度で折れるような人間では無いでしょう?」
「んなことはどうでも良い……!話さなきゃいけねぇだろうが!色々とよぉ!!!」
墓穴を掘ったのはわかってるが、どうせ言われることだ。先に逝ってしまった方がこの先楽に………はならないか。
「あぁ、そうだったね。じゃあ話してよ。お前と神崎さんの関係」
「先生も気になりますそれ」
もう視線は順位表じゃなくて完全に神栄だ。
神栄は顔を赤くして下を向く。
「俺と…………神崎は………その、だな。お………おつ……」
ドゴォッ!
突然教室全体が揺れた。
窓から何があったのかと外を見ると、入り口から見て左部分がショベルカーによって壊されていた。
「……なっ……なんで!?」
「退出の準備をしてください。今朝の理事会で決定しました。この旧校舎は今日をもって取り壊します」
理事長が笑顔で言い放ったその言葉に、皆は戸惑いを隠せなかった。
「君たちには来年開設される系列学校の新校舎に移ってもらい様々な設備、主に刑務所を参考にした校舎で学習してもらいます。これが私の教育の理想形です。そして殺せんせー。私の教育にあなたは用済みだ。今ここであなたを殺します」
理事長の手には、解雇通知と書かれた紙が一枚、あった。
前書きのやつは当然嘘です。なんたって今日はエイプリルフールですからね。
オーストラリアに行く前に、暗殺教室原画展に行ってきました。限定(なのか?)グッズも買えて満足です。
オーストラリアでは肉食いまくりました。太りませんでした。
この話を書く寸前まで、神栄の順位に迷ったのは内緒です。マジで。
次回は理事長が発狂、理事長の過去編はバッサリカットの予定。書ければ書きます。
最後に、オーストラリアに行ってる間にお気に入りがすっごく増えてましたね。ありがとうございます。これからも頑張ります