神栄 碧と暗殺教室   作:invisible

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こんにちは。invisibleです。

何か今回端折り過ぎてる気がします。なんか変な感じですが、まぁ、よろしくお願いします。

すごい変なら指摘してください。





第145話 理事長の時間

 

 

 

「解雇通知………だと!?」

 

 

ここにきて理事長が突然旧校舎にやってきたのは、何かあったのだろうか。

 

大方、テストでE組が勝ったから、その憂さ晴らしに殺せんせーを殺そうとしたのだろう。

 

 

「早合点なさらぬよう。あくまで私は殺せんせー、あなたを暗殺しに来たのですよ。私の教育に必要なくなったのでね」

 

 

そう言って理事長はきょうしつのなかに入り、机を5つ半円を描くように並べ、その真ん中に椅子を1つだけ置いた。

 

 

1つ1つの机には、国数英理社の問題集と、手榴弾が置かれていた。

 

 

「見ての通り、ここには5教科の問題集と、5つの手榴弾を用意してます。うち4つの手榴弾は対先生用、1つは対人用。つまり本物の手榴弾です。どれも見た目などで区別することは出来ず、ピンを抜いてレバーが起きた瞬間に爆発する方式のものです」

 

 

「…………」

 

 

「そして、ピンを抜き、問題集の適当なページに手榴弾を入れます。殺せんせーはこれを開き、爆発するまでにページ右上の問題を1問解いてください。当然ながら解けるまで動くことは出来ません。殺せんせーが4問解き終わった後、私が1問解きます」

 

 

 

 

 

「………超不公平じゃねぇか?理事長さんよぉ」

 

窓から神栄がぼやく。

 

すると理事長は殺せんせーの方をポンと叩き、こう言った。

 

 

「そうだね……神栄君の言っていることは間違ってはいない。が、これは君たちへの教育でもあるんだ。強者になるための……ね。それで殺せんせー。やりますか?

 

 

 

 

 

まぁ………私があなたなら、迷わずやりますがね」

 

 

 

 

殺せんせーの選択肢は、1つしかない。ここで殺せんせーが『やらない』を選択するとはE組の皆は誰も思っていない。

 

 

が、殺せんせーはちゃんと問題を解けるのだろうか?

 

 

 

「………くそったれが。クビをチラつかせてやらせようとして殺す。強者じゃなくてタチの悪い暗殺者じゃねーか」

 

 

「人聞きが悪いな神栄君。強者故の策略、強者故の刃、これが私の暗殺なのだよ」

 

 

「ぐっ………!」

 

 

 

 

 

 

 

殺せんせーは席に着き、数学の問題集を見つめている。

 

 

「開けた瞬間に解いて閉じれば爆発はしない。まぁこれは言わなくても分かることでしょうがね」

 

 

「………ええ、当然です」

 

 

バッ!と問題集を開き、手榴弾のレバーが上にあがっていく。

 

(へ、平面図形計算!?)

 

 

 

 

殺せんせーが考えること1秒。

 

 

 

 

バァァン!!!

 

 

 

逃げることなく真正面から強力な爆発を喰らった殺せんせーは、死んではいないものの、今までに無いダメージを受けていた。

 

 

「まずは1発。さぁ、あと3回耐えてください。回復する前に」

 

 

 

 

 

まさか、こんな単純な方法で300億の賞金首を殺せるのか!?

 

「なんだよあれ……これをあと3回って………無理だろ」

 

 

「さぁ!回復する前に解いてください。殺せんせー!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ピシッ!

 

 

 

お馴染みのスピードで社会の問題集を開き、閉じた瞬間に答えを置いた。

 

 

理事長からは先ほどの笑顔が見えなくなった。

 

「…………」

 

 

「はい。開いて閉じました。この問題集シリーズ、どのページにどの問題があるかはほぼ覚えてます。数学はすこし難しかったですけどね」

 

 

 

「………」

 

 

「さぁ、残り1冊。あなたの番ですよ。どうです?目の前に自分の死がある気分は」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………………!!」

 

 

 

 

=========================

 

 

 

私は………『良い』生徒を育てたかった。

 

 

一人一人の長所を存分に育てる、それが私の理想の教育だった。

 

 

 

………初めて教えた3人の子供たちはとても『良い』生徒だった。

 

 

 

 

私の教育が変わっていったのは、それから3人の教え子が中学に上がってから3年後の事だった。

 

 

 

 

とても元気だった3人の教え子の1人が、自殺した。

 

 

理由はいじめによる自殺、誰にも相談することなく、自分で解決しようとした結果、自殺してしまったと聞いた。

 

 

私は………何を教えてきた?

 

 

 

 

 

 

良い………生徒を育てる……?

 

 

違う。強い……生徒を育てるのだ。

 

 

 

 

 

私は強い生徒を育てなければいけなかったのだ。

 

 

だとしたら、強いとは何か。私は強さについてありとあらゆるものを学んだ。

 

 

 

数年後、私は新たに学校を開き、自分の弱さの象徴だった旧校舎は、弱者の見せしめとして残した。

 

 

 

強い生徒を育てるためなら……私は何でもした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それが今、強者も弱者も私の元から去っていき、

 

 

 

 

目の前には『死』だけが残った。

 

 

 

=========================

 

 

 

 

 

 

「………殺せんせー。もしあなたが地球を滅ぼすなら、私はそれでも良いんですよ」

 

 

 

 

理事長は迷いもなく英語の問題集を開いた。

 

 

「……嘘だろ!?」

 

 

 

 

ズドン!!!

 

 

 

明らか対先生用ではない爆発音。本物の手榴弾だ。

 

 

 

凄まじい音がしてからしばらくすると、煙がおさまり人影が見えた。

 

 

 

 

 

「理事………長?」

 

 

 

理事長の周りに薄い膜のようなものがあった。

 

 

「ヌルフフフ。脱皮をお忘れですか?」

 

 

 

 

「………何故私に使った?」

 

 

「あなたは間違いなく自爆を選ぶと思ったからです」

 

 

 

「………」

 

 

「私の求める理想は、昔のあなたの教育とほぼ同じでした。私があなたと比べて恵まれていたのはこのE組があったからです」

 

 

 

「…………」

 

 

「もう何も言わなくても分かるでしょう。これからは、お互いの理想を貫きましょう」

 

 

 

 

 

「………そうか、私は知らない間にあなたに手入れされたのか……ハハ。

そうだ。殺せんせー、たまには私も殺りに来て良いですかね?」

 

 

笑顔で理事長はナイフを殺せんせーに向けた。

 

 

先ほどの笑顔とは違う、真っ直ぐな笑顔。

 

 

 

 

「ヌルフフフ。いつでも歓迎しますよ」

 

 

 

理事長はそれから何も言わずに旧校舎を後にした。

 

 

 

◇◇◇

 

 

「はぁ、終わった終わった。早いとこぶっ壊された校舎直そうぜ」

 

 

神栄が外に出ようとすると、岡島に引き止められた。

 

 

 

「あ?終わってねぇよ」

 

 

 

 

「何がだよ。殺せんせーの弱点か?」

 

 

 

「いや………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お前と神崎さんの関係だよ!」

 





久しぶりに昼間に投稿した……。

次回はお待ちかね、神栄いじりタイム!

その後もオリジナルストーリーです。
キーワードは茜音さん!

もしかしたら演劇の後にオリジナルストーリーかもしれないですけど……。

(順番はこんなかんじ
神栄いじる→オリジナルor演劇→選んでない方→茅野編………これでいきます。)

そろそろ学校が始まるからまた更新遅れそうです。気長に待ってもらえると嬉しいです
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