「殺せんせー!!!」
「いやぁ、遅くなってすいません。君たちが行くところ以外のいろんな所をしらみ潰しに探していたので」
「それはいいが、殺せんせー、なんで顔隠してんだよ」
殺せんせーは歌舞伎の黒子のように、顔が見えないようになっていた。
しかし、黄色い顔はちょっとはみ出ている。
「暴力沙汰ですので、この顔が世に知られると面倒なので」
月ぶっ壊した犯人が何をいう。
「さっきからうるせぇんだよ!がたがた言いやがって!先公ってことは、俺らをバカにしに来たんだろ!」
おらぁ!と4人程が凶器を持って殺せんせーの元へ走っていく。
「ふざけるな」
クンッ!と触手で4人の顎を当てる。
「ごっ………!」
「あなたたちのような汚い手で私の生徒に触れるんじゃない!」
殺せんせーの顔は、真っ黒。ど怒りだった。
「お、お前らみないなエリートが、俺らバカ高校を見下すのかよ!あァ!」
「……………確かに、彼女らはエリート中学校の生徒ですが、私のクラスは落ちこぼれの集団で、他の生徒からは差別の対象とされています。ですが、そんなことがあっても、彼女らは前へ進んでいます。どんなに汚い魚でも前へ進めば、綺麗になるんですよ」
「……………!!!!」
真っ黒だった顔がいつもの顔に戻る。
そして話は唐突に変わる。
「さぁみなさん、彼らに修学旅行はどんな事か、叩き込ませましょう」
殺せんせーはマッハであのしおりを杉野、神栄、カルマ、渚、奥田に手渡した。
そして、
ゴン!!!!!!と後頭部にヒットさせた。
「………こいつら……躊躇いもなく鈍器(しおり)を………!!!当てて来やがった!」
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「大丈夫だったか?神崎さん、茅野」
杉野がナイフで縄を切る。
「へーきへーき!そっちは大丈夫?」
神栄は不良の落としたケータイを見つめる。
(………これは)
神栄はケータイを持って、神崎に見せた。
「神崎。これ、お前なのか?なんか………色々違うけど」
「………親が勉強とか結構厳しくて、成績とかは特にうるさかったの………。だから、名門の制服を捨てて、誰もいない場所で遊んでたの。それで得たのはエンドのE組なのよ」
「ふーん。なるほどね………」
突然だが、神栄には親はいない。
父母共に幼い頃に事故で亡くなり、今まで祖父母に育ててもらっている。
神栄は一人暮らしだが、祖父母の家はしっかり隣にある。
「俺、親が居ないからよくわかんないけど、大変だったんだな………。でも、別に気にすることはないだろ…?」
そして、ケータイを真っ二つに割る
「はい、これでこの事は全てリセットだ。俺らはなーんにも見てない。大丈夫だろ……?お前は頭いいんだから、いつか親にも認めてくれんだろ」
「神栄君………!!!」
「そうですよ、大丈夫ですよ…!」
殺せんせーもなんかきた。
カルマも、渚も、茅野も、杉野も、奥田も。
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「さーて、事件のせいで見事に時間がなくなった。宿舎もどろーぜ」
「はぁ、疲れた」
神栄と杉野が先頭を歩いている。
後ろの方では、茅野と神崎が何やら話している。
「神栄君、カッコいいね」
「神崎さん!?」
茅野がオーバーリアクションをしている。
それも当然、神崎はクラス一の美女なのだから。
そして、先頭を歩いている神栄と杉野は、横に並んで話ている。
「なぁ、神栄」
「なんだよ、杉野」
「神崎さんのこと、す、すす、好きなのか?」
「馬鹿か、普通だよ」
神崎に対して恋愛感情なんて持たない。きっと、好きな人いるだろうし。
「そっか」
「やっと終わったぜー………いろいろな」
こうして、事件は解決した。
だが、これだけでは終わらないのが修学旅行である。
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その頃のリュウキ君。
「………なんだこれは……!!」
辞書並み、いや、それ以上のしおりを見て、リュウキという不良学生は覚醒した。
のちに、彼は修学旅行の神として京都の街に降臨する………。
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神栄「なんだそりゃ」
次回、ネタ回の予感