神栄 碧と暗殺教室   作:invisible

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ついに明かされる、神栄の好きな(?)人


第16話 男子会の時間

 

 

そんなこんなで、3日間の修学旅行は終わった。

 

 

 

東京駅で解散したE組。

 

 

 

しかし、磯貝が男子を止めた。

 

 

 

「なぁ、今いい時間だから、男子会しよーぜ!『アレ』の続きも兼ねて」

 

 

 

 

「おー、いいねぇ」

 

 

 

それに乗る前原。

 

 

 

「………なぁ、こんな大人数を入れてくれる店なんてあるのか?」

 

 

 

「それなんだよなー」

 

 

 

結局の所、そこなのだ。

 

 

 

 

15人の中学生が一斉に押しかけてくるなんて、店的にはありがたい事だが、客的にはただイライラするだけだ。

 

 

 

 

しかも、ここでうるさくすれば、椚ヶ丘中学校のイメージを下げることになる。

 

 

 

そうすれば責任はE組に向けられる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「んじゃー、俺の家来るか?15人位なら入れるかも」

 

 

 

そう言った神様は、神栄だ。

 

 

 

神栄の家は一人暮らしのくせに大きく、20人程は家に入れられる位だ。

 

 

 

 

「まじで!?行こーぜ!!」

 

 

 

「一旦帰宅して、飯持ってこい。そうだな………鍋でもしようかね」

 

 

 

「闇鍋ってことね………」

 

 

 

皆はカルマの方をチラッと見る。

 

 

 

 

案の定、やる気だ。

 

 

 

「オッケー、んじゃ、何かあったら連絡するよ、集合は椚ヶ丘駅で!」

 

 

 

「俺らパスだわ。お前らとなんか行きたくもねぇ」

 

 

 

寺坂 竜馬(てらさか りょうま)、吉田 大成(よしだ たいせい)、村松 拓哉(むらまつ たくや)は、悪ガキ3人組と言われ、他の人達とは少し距離を置いている。

 

 

 

その為か、みんなで何かをする時には必ずと言っていいほど来ない。

 

 

 

「そっか、なら12人か」

 

 

 

この時は、誰も知らなかった。

 

 

地獄の闇鍋が、男子を襲うことを………………。

 

 

 

============================

 

午後3時、椚ヶ丘駅にて、

 

 

 

「おし!全員揃ったな!」

 

 

 

学年委員の磯貝が、神栄よりも前にいる。

 

 

 

 

神栄の家に行くのに。

 

 

 

「なぁ、磯貝。なんでお前が前にいるんだよ」

 

 

 

「あ、悪い」

 

 

 

「おい神栄!早く連れてってくれよ」

 

 

 

前原の言葉で動いた神栄は、前に行って案内した。

 

 

 

「神栄は、兄弟とかいるのか?」

 

 

 

ピクッ!と肩が少し動いた。

 

 

 

 

「ん、ああ、いないよ」

 

 

 

(なんか、隠している気がするな……)

 

 

 

磯貝が考えていることは正しい。

 

 

 

神栄 碧には姉がいる。

 

 

 

だが、神栄は思い出したくないらしい。

 

 

 

『あんなこと』があると…………。

 

============================

 

 

 

「はい、ここだ」

 

 

 

立派な一軒家だ。庭付きで、新築の匂いがする。

 

 

 

「で、デケェ………」

 

 

 

 

木村が上を見上げる。

 

 

 

「神栄は金持ちのボンボンかよ………」

 

 

 

前原は愚痴を漏らす。

 

 

 

「まぁ、じいちゃんがとある企業の社長でな。○○社って言うらしいぜ」

 

 

 

その○○社というのは、男子全員、もとい、誰もが一度は聞いたことのある超超超有名な会社である。

 

 

 

「あの……○○社!?超金持ちじゃん!あれ、年収90億とか言ってたような…………」

 

 

 

三村がキラキラとした眼差しでこちらを見ている。

 

 

 

「あのタコを殺しても、100億だっけ?まぁ、いいカネだよな」

 

 

 

「こんなに金あれば、エロ本が何冊買えるんだよ……!!!」

 

 

 

ダメだ岡島、早くなんとかしないと。

 

 

 

「なぁ、神栄!!!」

 

 

 

ガシッと手を掴んできた磯貝。

 

 

 

 

「お前のじいちゃんの会社で働きたい」

 

 

 

「馬鹿かお前。成人になってから言いやがれ。まぁ、お前なら多分大丈夫だがな」

 

 

 

 

話をぶった切るかのように、中学3年生が高級住宅の前で何してんだ?とカルマに言われ、やっと家に入った。

 

 

「だだっ広いな、ここ」

 

 

 

「まぁな、二階以外はほぼ使ってない」

 

 

 

リビングがあるが、本当に必要な時以外は使わない。

 

 

 

二階に神栄の部屋があるが、そこに必要なものは揃っているので、一階に行く意味がない。

 

 

 

では、何故二階なのか。

 

 

 

一階には、思い出したくない過去がぎっしり詰まった物がたくさんあるからだ。

 

 

 

 

まぁそれは置いといて……。

 

 

 

「で、お前ら材料は持ってきたな?」

 

 

 

「あったりまえだ!」

 

 

 

杉野がドヤ顔をしてきた。

 

 

 

カルマは他の男子よりも材料が2、3倍ほど多い。

 

 

 

「カルマ、ノリノリだな」

 

 

 

「…………え?」

 

 

 

「まずいぞ、カルマがやる気出したってことは、俺ら………」

 

 

 

大体予想はつく、危ない食材ばかりだろう。

 

 

 

そして、闇鍋大会開催前に、修学旅行の続き、恋話が始まった。

 

 

 

杉野は神崎の事が好きということしかわからない。

 

 

 

あとは一体誰なのか……。

 

 

 

「岡島は矢田か?お前巨乳好きだもんな」

 

 

 

杉野はとっくにバレてる為、バラされる怖さを知らない。

 

 

 

だから、めっちゃ問い詰めてくる。

 

 

「うーん、そうなのかなー?巨乳好きではあるが、なんか違う気が…」

 

 

正直、あの変態は女だったらなんでもいいかと思ってた。

 

 

 

「…………で、神栄は?」

 

 

 

杉野、こっちに振ってくんな!

 

 

 

「だから言っただろ。このクラスはいねーよ」

 

 

 

神栄は平然を装う。

 

 

 

「またまたぁ、気になる娘くらいいるだろぉ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「強いてだ、本当に強いて言うなら、速水みたいな人がいいな。『強いて』だからな!好きってわけじゃないからな!」

 

 

 

「ふむふむ、神栄はツンデレ好き……と」

 

 

 

カルマがメモを取っている。おそらく弱みを握る為だろう。

 

 

 

そんなこと、させるわけにはいかない。

 

 

 

「よこせカルマ。没取だ」

 

 

 

 

意外に、カルマは簡単に諦めてくれた。

 

 

 

 

恋話なんてどうでもいい闇鍋だ!と顔が言っている。

 

 

 

カルマの頭の中は闇鍋でいっぱいだったのだ。

 

 

 

午後5時、闇鍋開始。

 

 




神栄のあの一言、覚えといた方がいいと思います。

なのでもう一度載せときます。

「強いてだ、本当に強いて言うなら、速水みたいな人がいいな。『強いて』だからな!好きってわけじゃないからな!」

神栄、お前もツンデレなのかよ………。

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