神栄 碧と暗殺教室   作:invisible

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後編でーす。


第25話 対決の時間

 

 

ロヴロがやって来た次の日、

 

 

その日は1時間目から体育だった。

 

 

丸太の上での暗殺訓練。不安定な場所での暗殺を見据えての訓練らしいが、そこに、黒い影が2つある。

 

 

 

そう、ロヴロとビッチ先生だ。

 

 

誰を狙っているか、それは………。

 

 

 

 

 

 

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時間は前日に遡る。

 

 

「どう殺し比べるか、それは、イリーナ先生とロヴロさんのうち、烏間先生を先に殺したら勝ち、ですよ」

 

 

「はぁ?」

 

 

驚いたのは、ビッチ先生ではなく、烏間先生だ。

 

 

「私が標的になると、イリーナ先生が有利になってしまうかもしれませんし、私を殺す人なんて…だ〜〜〜れもいないじゃないですかぁ!」

 

 

 

殺せんせーの顔が緑と黄色に変わる、舐めてる顔だ。

 

 

 

「そして、互いの暗殺を邪魔するのは禁止、生徒の授業妨害も禁止です」

 

 

「はぁ、勝手にしろ!!」

 

 

ガラッ!と烏間先生は外にでる。

 

 

(クソ……!迷惑なことをしてくれるな!!)

 

 

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………と言うことがあり、今に至る。

 

 

 

体育の授業が終わると、

 

 

「カラスマ先生!お疲れ様でしたぁ〜!ハイ!冷たい飲み物あげる!」

 

 

 

 

(何やってんだよ…………。あんなの、俺でも騙されねーよ)

 

 

違和感たっぷりの事態に、神栄は呆れている。

 

 

 

「大方筋弛緩剤だな……。言っておくが、受け取る間合いまで近寄らせないからな」

 

 

気づかれたビッチ先生は、次の策を考える。

 

 

しかし、そんなのを考えてる暇はない。

 

 

 

ロヴロは凄腕の(元)殺し屋。

 

 

 

その気になればすぐ標的に仕留められる。

 

 

 

………と考えているビッチ先生と違い、追われてる身の烏間先生は、殺せんせーに会う。

 

 

 

 

「どうですか?たまには殺られる側も楽しいでしょう」

 

 

 

「バカバカしい。それと、俺があの2人の攻撃を全てよけたら、俺に何かあるのか?」

 

 

「そうですねぇ、では、全ての攻撃をあなたがよけたら、あなたの前で1秒間、何があっても動きません。暗殺し放題です」

 

 

「…………いいだろう、が、これはあいつらには言わないほうがいいか」

 

 

「まぁ、そうですねぇ」

 

 

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職員室には、烏間先生とビッチ先生がいる。

 

 

烏間先生はひたすらパソコンで何かをしている。

 

 

ビッチ先生は、対先生用ナイフを右手に持ち、様子をうかがう。

 

 

 

一方、ロヴロは木の陰に隠れながら、烏間先生の隙を狙う。

 

 

 

(………ああ見えて奴は警戒しているな………。二重三重の罠は無意味……………。なら、一瞬だけ反応を遅らせればいい)

 

 

そして、ロヴロは窓から職員室に侵入し、烏間先生の元へ行く。

 

 

「……っ!?」

 

 

一瞬、烏間先生の反応が遅れる。

 

 

机を引こうとしたら、動かない。

 

 

 

ロヴロが仕掛けた細工はこの1つだけだ。

 

 

あとは、烏間先生に当てるだけ、これで殺れる!!

 

 

 

 

が、

 

 

 

 

烏間先生はロヴロの腕を掴み、机にぶつけ、動かなくなったところで膝蹴りをロヴロの頬に軽く当てた。

 

 

「……っ!強い!!!」

 

 

 

「まぁよくも俺を簡単に殺せるとでも思ったな……?わかってるな?もし全部よけたら……!!!!!」

 

 

ビッ!と烏間先生は殺せんせーにナイフを突きつけ、怖〜い顔で言った。

 

 

(ヒイイイイイィ!!!)

 

「ヒィ!!」

 

殺せんせーとビッチ先生は烏間先生の強さを改めて感じ、怖くなった。

 

 

(まずいわね……どうしよう…!)

 

 

 

 

 

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食事の時間、神栄は冷食セットを食べている。

 

 

いつもの見慣れた光景。烏間先生はマ○クのハンバーガーを外の木の下で食べている。

 

 

 

そこにやって来る女性が一人。

 

 

言うまでもなく、ビッチ先生だ。

 

 

右手にはナイフを持っていて、完全に暗殺しようとしている。

 

 

「さて………痴女ビッチがどーゆー風な暗殺するのか…楽しみだな」

 

 

神栄は冷食ハンバーグを食べながら、窓の外を見る。

 

 

「残留を賭けた戦いだからね、ビッチ先生も本気だよ」

 

 

 

 

一方、外では。

 

 

「俺は模擬暗殺でも容赦しないぞ」

 

 

 

 

「……でもね、私、この教室に残りたいのよ。それはわかるでしょ?」

 

 

バサッ!と上着を脱ぎ始めた。

 

 

「だから……。お願い」

 

 

当然だが、色仕掛けは烏間先生には通用しない。

 

 

彼の堅物は世界トップクラスだ。

 

 

(はぁ…所詮この程度か、軽くこっちからナイフを取っておしまいだな)

 

 

「はぁ、勝手にしろ。何処にでも当てればいい」

 

 

「うふ、わかったわ」

 

 

一方、外でビッチ先生の暗殺を見ている殺せんせーとロヴロは、何やら話している。

 

 

「ロヴロさん。彼女はとても良い先生です。様々な事に挑戦しては、克服し、それを何度も繰り返しています。そんな挑戦と克服のエキスパートが、ここに来てから何もしてないと思いますか……?」

 

 

そう言って、高級バッグをロヴロに見せる。

 

 

そこには………。

 

 

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「じゃあ、そっちいくわよ!」

 

 

ぐわん!

 

 

 

「………!?!?!?」

 

 

烏間先生は何が起こっているのかわからない。

 

 

ワイヤートラップ。ビッチ先生の脱いだ服と木を使い、色仕掛けでカモフラージュ、といった複合技術だ。

 

 

烏間先生は立ち上がれず、ビッチ先生に上を取られた。

 

 

 

あとは、当てるだけ。

 

 

 

 

 

 

 

ヒュ!とナイフを振り下ろす。

 

 

しかし、

 

 

 

「く………っ!危なかった…!!」

 

 

 

(しまった!力勝負じゃ勝てない!)

 

 

「あっちゃー……終わったな、痴女ビッチ」

 

 

神栄がハンバーグを食べ終わると、立ち上がり、再び外を見る。

 

 

 

「カラスマ………。殺りたいの、ダメ………?」

 

 

……………は?

 

 

 

「殺させろ!なんて言う暗殺者がいるか!バカか!!……………もういい!こんな奴に一日中付き合えるか!」

 

 

烏間先生は手を離し、ナイフが当たった。

 

 

これで、ビッチ先生の残留が決定した。

 

 

(所詮は口約束、こんなことであいつが殺られる訳ないか………)

 

 

「お前は出来の悪い弟子だな、イリーナ」

 

 

ロヴロがヌッ!と出てきて、彼なりの褒め言葉を言う。

 

 

「先生でもやってた方が、まだマシだな、必ず殺れよ」

 

 

 

「はい!!!」

 

 

そう言って、ロヴロは去っていった。

 

 

 

「くそっ!ロヴロさん!勝ってくれよ!」

 

 

神栄は落胆し、机に戻った後、眠りについた。

 

 

 




やっと25話です………。


1学期はいつ終わるのやら………


次回、2人目の転校生とーじょー!
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