ある日の帰り道、渚とカルマと杉野と神栄の4人で帰っていると、本校舎組が野球の練習をしているのが見える。
「お、杉野じゃないか!久しぶりだな」
「お、おう」
なにやら、あまり嬉しそうではない。
まぁ、当然か……。
「お前、来週の球技大会投げんだろ?楽しみにしてるぜー!」
「おう、ありがとな」
「なぁ渚、球技大会って、野球やんの?」
「うん。明日になれば、色々わかると思うけど………」
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「…………クラス対抗球技大会ですか、でも、なんでE組がないんですか?」
「本戦にはエントリーされない代わりに、大会のシメのエキシビジョンに参加しないといけないんだよ。簡単に言えば、見せ物だな」
三村が珍しく発言する。
「なるほど………」
「心配しないでも大丈夫よ、殺せんせー、いい試合して、全校生徒を盛り下げよう!!」
すると、女子がおー!と言って、団結し始めた。
「チッ!俺ら晒し者とか無理だわ、お前でやってくれ!!」
寺坂、吉田、村松は教室から出て行ってしまった。
「なぁ、俺、一つ言いたいことあるんだけど……………」
「ん?なんだ?神栄」
杉野がこちらを見ている。
「俺、球技超できない」
……………………………。
「何言ってんだ?お前」
「まぁ、ヘタレボーイはほっといて、野球、勝てんのか?杉野」
前原が言うが、杉野は無理だよ、と落ち込みながら言う。
「でも、俺は勝ちたい!好きなものでは負けたくない。みんなで勝ちたいんだ!!」
………と杉野が殺せんせーの方を見ると、
案の定、殺る気である。
「では、殺監督が君たちを勝利に導いてあげましょう」
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『それでは最後に、E組対野球部の余興試合を行います!』
野球部キャプテン、進藤 一考(しんどう かずたか)が杉野に言い放つ。
「選ばれざる者は、ここに立つべきではない。お前全員、二度と立てない試合にしてやるよ……」
「上等だ。ぶっ飛ばしてやんよ!」
「神栄君、何もできないでしょ」
こうして、野球部対E組の、球技大会が幕を開けた。
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一回表、E組の攻撃。
1番、サード木村。
進藤が第1球を投げた。
ボールはとても早く、ど真ん中に入った。
すると、遠近法で隠れている殺監督の顔色が少しずつ変わり、最終的にはエロいものを見てるときの顔に変わった。
そして、進藤が2球目を投げた。
木村は、コッ!とバットに当てる。
バントだ。
E組一の俊足の木村は、当然セーフで、ノーアウト一塁だ。
続いて、2番キャッチャーの渚もバント。
そして、3番の磯貝もバントで、ノーアウト満塁。
4番、ピッチャー杉野。
指示は、
①普通の顔②だんだん黒くなる③もう、真っ黒。
進藤は焦っている。そして、考えている。
(杉野がスクイズするかもしれない……。でも、そんなのほとんど………!!これ以上バントさせないために…本気で投げてやる!)
進藤の投げたボールは、内角高め。
杉野は『これ』を狙っていた。
(たとえ俺が弱くても、狙いすました一刺しで、巨大な武力を仕留められる!俺は……!!!)
カキーン!!!
ボールは深々と外野を抜け、走者一掃のタイムリースリーベースとなる。
現在、3対0、E組が勝っている。
(こんなこと……ありえない!なんでた!!!!なんでなんだ!!)
「……ばかな!なんでE組にあんなことが……!!!」
「顔色が優れませんね、寺井先生、お体の具合でも悪いのでは??」
やってきたのは、椚ヶ丘の支配者、浅野 學峯だ。
理事長は野球部顧問の寺井 清(てらい きよし)のおでこを触り、
「病気でもなければ……こんな醜態を晒すような指導者が、この学校にいるはずがない」
その一言で、寺井先生は泡を吹きながら倒れた。
「ついに来やがったか、ラスボス」
ベンチで神栄はのほほーんとしている。
「一体………何を……!」
「なぁに、私が少しだけ教育を施すだけですよ………」
to be continued……………
球技大会編は3話あります。
次回、オリジナルストーリー有りです!
指摘、感想コメント待ってまーす!(^^)