神栄 碧と暗殺教室   作:invisible

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第29話 活躍の時間

 

 

 

「君たち、これは野球じゃないと思った方がいい。これは、作業だ」

 

 

 

野球部ベンチでは、理事長の助言により、とてもいいコンディションになっている。

 

 

そして、試合再開。

 

 

「なっ……!!!」

 

 

5番の前原が、その姿にギョッとする。

 

 

守備を全員、内野に集めている。

 

 

前進守備だ。

 

 

「………さて、眠い……。寝ようっかなー」

 

 

神栄は安定のベンチである。

 

 

ベンチ、最高!!

 

 

進藤の投球は、杉野に撃たれる前とは見違えるほど良くなっている。

 

 

速さが増し、威圧感がある。

 

 

 

「うわっ!!」

 

 

 

高々と舞うボールは、簡単に取られてしまった。

 

 

ワンアウト、ランナー三塁。

 

 

6番岡島は、殺監督に指示を聞こうとする。

 

 

 

 

 

が、

 

 

 

 

 

①②が同じ顔で…………③が……。

 

 

 

 

『打つ手なし』と言わんばかりの顔である。

 

 

 

そして、6番岡島、7番千葉……と連続でアウトとなり、攻守交代。

 

 

 

「ねぇカミサカ!野球って、タマと棒でinしないとoutなのね!!」

 

 

「黙れクソビッチ!まずい……どうにかしねーと、裏の攻撃で逆転しちまうな………。何としても、杉野の願いを叶えてやりてーし…」

 

 

殺る気0だというのに、随分と仲間思いになったなぁ、と殺監督は遠くで眺めている。

 

 

 

一回裏、野球部の攻撃。

 

 

杉野の素晴らしいピッチングにより、得点されずに二回表へと移る。

 

 

8番、カルマが打席に立……………

 

 

 

っていない。

 

 

「ねぇ、これズルくない?理事長センセー。こんな邪魔してんのに、誰も気づかないの?ああ!そっか、お前らバカだから、なんもわかんないのかー!」

 

 

いつものカルマだ。普通にウザい。

 

 

 

二回裏、4番の進藤が特大ヒットで出塁。ノーアウトランナー三塁だ。

 

 

 

 

 

そして、5番の人が、打った瞬間。

 

 

 

 

 

 

ゴッ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

杉野の頭に直撃する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

当然、杉野は倒れ、担架で運ばれる。

 

 

 

 

 

「まずいぞ!ピッチャーいないなんて………!!!!」

 

 

磯貝が、殺監督に指示を聞こうとするが……いない、

 

 

 

「神栄君。君の出番です」

 

ズボッ!と殺監督は神栄の足元に出てきた。もぐら叩きのもぐらのように。

 

 

 

「……………は?」

 

 

「杉野君の怪我は大したものではありません。すぐに治ります。だから、少しの間だけいるだけでいいんです。アウトを取ってもよし、投げずに杉野君の回復を待つのもよし、選ぶのは…………神栄君、あなたです」

 

 

「殺せんせー!ノーコン神栄に投げさせていいのかよ!!絶対逆転されるぜ!?」

 

岡島がそれはだめだ!と言っている。

 

 

 

 

 

でもよ、選ぶのは…………俺だ。

 

 

 

 

「投げてやらぁ!クソ野郎があああああああああ!!!」

 

 

 

一方、柵を越えて見ている女子たちは、

 

 

「うわぁ、神栄君投げるんだってよ!」

 

 

中村が舐めてる。ふざけんな。

 

 

「大丈夫なのかな………?」

 

 

神崎が心配してくれてる。ありがとう。

 

 

 

 

「彼の投球は、私が少し手入れをしてあげましたから…………。ヌルフフフ」

 

 

 

============================

 

 

進藤は既にホームに帰っており、現在3対1。

 

 

その後、磯貝が神栄のアップしているときに投げてくれたが、ランナーを増やすあまりか、得点までいれられた。

 

ノーアウトランナー 二塁。

 

 

現在、3対2。

 

 

 

 

7番の生徒が打席に立つ。

 

 

(ピッチャーは杉野じゃないのか……?なら、余裕だな)

 

 

 

余裕の表情を浮かべる男は、やる気はあるが、ゆとりを持って打席に立った。

 

 

「ああ?こっから先は、杉野より怖いピッチングすると思いな、雑魚野球部」

 

 

 

 

「あぁ!?」

 

 

 

 

 

神栄の投げるボールは、とても正確だ。

 

 

 

ど真ん中、ストライク。

 

 

 

 

 

 

「なんで……あんなの投げれるんだよ!!!」

 

 

 

============================

 

 

「神栄君、君の嫌いな人は誰ですか?」

 

 

「嫌いな人?まぁ、クソビッチだな」

 

 

殺監督の猛特訓後、神栄は残された。

 

 

残される理由は、まぁわかってはいたが。

 

 

「では、キャッチャーがイリーナ先生だとしたら、君はどうしますか?」

 

 

「クソビッチを貫く程強い球投げる」

 

 

「では、それを想定してやってみましょう」

 

 

 

あの後、夜の9時くらいまでやらされたのは、今でも覚えている。

 

 

 

(神栄君が投げる球はとても速い、しかし、コントロールが皆無に近いから、よく投げられないだけです。それを直せば、とても良いピッチャーになるんですよ……ヌルフフフ)

 

 

 

 

 

 

 

「クッソ野郎があああああ!!!」

 

 

 

神栄の豪速球が、野球部を苦しめる。

 

 

神栄が三者連続三振をして、攻守交代である。

 

 

 

三回表、E組は一度も打てず、攻撃が終わる。

 

 

三回裏、打者は一番からの好スタート、

 

 

 

「オラオラオラァ!!」

 

 

神栄の豪速球は、とどまるところを知らない。

 

 

 

 

 

だが、

 

 

 

「ど真ん中ばっか投げてたら、簡単に打たれちまうぞ!!!」

 

 

 

1、2番が連続して打ち、ノーアウト一、二塁。

 

 

3番が打席に立つと、理事長が指示を出した。

 

 

 

「橋本君。『手本』を見せてあげなさい」

 

 

 

「………はい」

 

 

 

 

「ウソだろ……?バントだと!?」

 





神栄は『投げる』を覚えた!


そして渚はビッチ先生に思われてる……w

次回杉野に出番はあるのか?






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