神栄 碧と暗殺教室   作:invisible

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地獄の授業参観、後編。


第49話 参観の時間、2時間目

 

 

「あれが……神栄のじいちゃん!?若くね!?」

 

 

 

 

………などと声があるが、いつものことなのでよくわからない。

 

 

 

 

黒紀は教室に着くと、黙って前を向いている。

 

 

 

一体何を見てるんだ……?

 

 

 

 

 

 

 

「G……いや、H…か?」

 

 

(こいつ……!胸見てやがる!変態じじいじゃねーかよ!)

 

 

 

 

 

 

妻がいるのにこのザマだ。

 

 

 

 

「えー、じゃあP50開いて、行くわよー」

 

 

「………………」

 

 

 

そこから何気なく授業は続く。

 

 

 

 

 

 

 

「ビッ……イリーナ先生、ここよくわからないんですけど」

 

 

みんな不自然な感じで気持ち悪い。

 

 

 

 

「あらあら、前原……………君。ここよ?」

 

 

 

今更ではあるが、ビッチ先生の服装はいつものような露出が激しいものではない。

 

 

 

なんというか、高級な黒服だ。

 

 

 

「では………カミサカ君。ここを英語で言ってみて?」

 

 

 

(こいつ、楽しんでわざと俺にやらせやがったな……!後でぶっ殺す!)

 

 

 

「………Tom said to Nancy.

With, "I'm sorry, will you permit it yesterday?"」

(トムはナンシーに言った。「昨日はごめん。許してくれるか?」と)

 

 

 

「OK、さすがね。その勢いで次の問題も解いてくれる……かな?♥︎」

 

 

ここぞとばかりに調子に乗るビッチに、神栄はイラついてプルプル震え始めた。

 

 

 

「Nancy because "was good, said so, I was waiting, too……I said "」

(ナンシーは「いいよ、私もそう言ってくれるの待ってたから……」と言った)

 

 

一体どこのラブコメかは知らないが、まぁ許そう。

 

 

 

まだまだ授業は続く。

 

 

 

「ではとーk………矢田さん。ここ解いて?」

 

 

 

「…………です」

 

 

 

「OK」

 

 

 

ビッチが問題を出しては解き、それを生徒が答える。といったことを50分間やり続けていた。

 

 

 

 

 

 

どうしてもわからない問題があったので、仕方なく質問したのだが……

 

 

 

「……イ、イイ………イリーナ先生………。ししし、質問が…!」

 

 

 

 

いつも通り、「おいクソビッチ、ちょっと聞きたいことあんだけど……」などと言えず、なんか恥かしげに言ってる、みたいな感じになってしまった。

 

 

 

「……どこかな?カミサカ君」

 

 

 

 

ビッチ先生は近くに来て、耳元で囁いた。

 

 

 

「あんた、こんなのもわかんないの?あははっ!」

 

 

「うるせぇ殺すぞクソビッチ」

 

 

「ここをあーして、こうするの。わかった?」

 

 

「……まぁ、ワカリマシタ」

 

 

「よろしい」

 

 

 

 

早く終わらないのか、と思いチラッと時計を見る。

 

 

 

現在、9時20分。

(授業開始が8時50分)

 

 

残り20分。

 

 

神栄にとってはまだ20分も残っている。

 

 

 

(これは………死んだ……)

 

 

============================

 

そのあとは、ビッチの昔話などを挟み、楽しく授業をしていた。

 

 

神栄は楽しくなかったが。

 

 

 

 

 

 

キーンコーンカーンコーン!授業の終わりを告げるチャイムが鳴る。

 

 

 

あっという間に時間となった。

 

 

「気づいたら……終わってたな」

(決して寝てたわけではありません)

 

 

授業が終わると、神栄は黒紀に誘われ、廊下に出た。

 

 

 

 

「碧。あの……………」

 

 

 

 

「なんだよ。ビッ……イリーナ先生が可愛いってか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お前、あの黒髪ロングの子と結婚したらいいと思うのじゃが!それから、ポニーテールの子でもいい!」

 

 

 

「……………は?」

 

 

 

 

黒髪ロングとは、多分神崎のことで、ポニーテールは矢田か。

 

 

「あの二人のどちらかなら碧を託せる!!!さぁ!どっちか選びなさい!!!」

 

 

 

 

「俺に好きな人を選ばしてくれるって言う選択肢は無いのか?」

 

 

 

「無い」

 

 

きっぱり言われた。

 

 

 

いや、孫の結婚する人くらい、選ばしてくれよ……。

 

 

 

「と言うか、二人の名前が知りたいのじゃが………」

 

 

 

はぁ、とため息をつきながらも、神栄は教えてあげた。

 

 

「黒髪ロングって言ってる人が、神崎 有希子さんで、ポニーテールって言ってる人が、矢田 桃花さんだよ」

 

 

 

「神崎………有希子?」

 

 

 

 

「ん?神崎がどうかしたのか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……………いや、なんでもない」

 

 

 

 

「とりあえず、今日は帰ってくれ。こっちはじいちゃんの為に授業してくれたんだ。代わりに礼は言っとくから、はよ帰んないと、また病院送りになるぜ……?」

 

 

 

「わかったわい……」

 

 

 

そう言って黒紀が去っていくと、神栄は倒れこむ。

 

 

「疲れた………」

 

 

 

すると、先ほど話題になった二人がやってきた。

 

 

 

「神栄君。私たちがどうかしたの?」

 

 

「それがな……………」

 

 

 

 

============================

 

 

 

「二人のどっちかと結婚!?!?」

 

 

 

「当然断ったよ……。俺の好きな人くらい、選ばせろってんだ」

 

 

 

 

「へ……へぇ………」

 

 

 

「まぁ、そんなこと死んでもさせないから、安心しな」

 

 

 

 

「う、うん」

 

 

 

 

神栄が去ると、神崎も同時に去った。

 

 

矢田だけは残っている。

 

 

 

(結婚か…………神栄君なら……悪く…………ないのかな?)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そんなわけないよね!私も帰ろ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

============================

 

 

 

3日後、ついに暗殺旅行が始まる。

 

 

 

あの作戦が、成功する………のか?

 

いや、成功させてみせる!そして絶対殺せんせーを殺す!

 

 





次回からついに島編でーす。


指摘、感想コメント待ってまーす。
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