「おい、ガス野郎。俺と殺り合いでもしないか…?こっちも烏間先生がやられてムカついてんだ」
「………誰にモノ言ってんのか、分からせてやろうじゃねぇか」
ガス野郎は前へ進み、当然ながらガスを噴射する。
噴射する前に、蹴り飛ばす。
「ったぁく、これしか武器ねぇのか?」
「……まさかな」
ガス野郎はマスクを付け、臨戦体制だ。
神栄は指を鳴らし、本気で戦う体制だ。
右手は鳴った。
左手は……………
残念ながら鳴らなかった。
「……カッコ悪い」
「オラ!よそ見してんじゃねぇぞ!」
再びガスを噴射しようとする。
「黙れ!効かねぇぞ!!」
再び噴射機を蹴り飛ばした。
そそくさとカルマはガス噴射機を回収している。
おい……なにやってんだよ!
(………まずいな…。まだ持ってんのかよあいつ……これじゃあ"作戦"が上手くいかねぇな……こっちからも攻撃したいが、攻撃したらガス喰らいそうで怖いな……)
「固まってたら、ガス喰らっちまうぞ……?」
「んなもん、何度やっても意味ね…………ぇぞ?」
神栄はガス噴射機を蹴り飛ばした。
しかし、カクン!と神栄は崩れ落ちる。
(こいつ…………まさか飲……まさかな)
「どうした?ガスでも吸ったのか?」
「馬鹿かよ。お前、ボタン押してないだろーが」
「なら……どうしてだろうなぁ?」
「!!!!!!!」
神栄は気づいていた。ガス野郎に会ってから、わかっていた。
神栄は、トロピカルジュースを飲んでいた。
その影響が、今になって出てきた。
(まじでヤバイぞ………!?烏間先生はどーなってる……?)
「お前弱いな………その程度でよく俺に勝負を挑んできたな!どうした?攻撃しないのか……?」
「はいはい……わかりましたよ……攻撃すりゃいいんだろ?どんな手を使っても!」
神栄は親指を下にさげて、笑顔を見せた。
ハッ!とガス野郎が振り向いた時には、もう遅い。
目の前には、烏間先生。
「こいつ……まさかこれを見据えて……!?」
「まぁ、それもあるけど、お前のガスを使い切ろうとしただけさ。それが無ければ、大して効き目のあるのはほとんどないと踏んでたからな。あとは、烏間先生の体力の回復かな……」
「く……そがぁ……!!!!」
ガス噴射機を使おうとしたが、遅い。
高速の膝蹴りが、ガス野郎の顔を貫く。
(こいつ…………人間の速さじゃねぇ……!!!)
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「まさか神栄があんな戦い方するとは思わなかったよ」
磯貝が烏間先生の肩を持ちながら、そう言った。
「人に頼る、これが俺にとって必要なことだと思ったからな。今までは単独行動も多かったから、な?」
「ヌルフフフ、最初より変わりましたねぇ、神栄君」
人は、常に変わるもんだと思う。
ずっと同じだったら、つまらない。
「………そんなもんだよ。俺は……!ハァ…ハァ…ハァ…!」
「さっきの戦いで疲れたのか!?」
「………だ、大丈夫だ、早く行こうぜ…!」
神栄は殺せんせー入りの袋を茅野から奪い、小声で言い放つ。
「神栄君!ガスを喰らったんですか!?」
「それ以上言うな。ガスは喰らってないが、ジュース飲んだ。ここで俺だけ脱落なんてゴメンだ。俺だけたまたま効果が遅かっただけ、元気なフリなら俺は出来る。これ以上言うんじゃねーぞ、殺せんせー」
「………………」
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それから、どんどんと上へのぼっていく。
現在、5階。
5階は展望回廊で、外の景色がよく見える。
そこに、1人の男が立っている。
殺気でわかる。殺し屋だ。
男はガラスに触れると、ガラスにヒビが入った。
「……つまらぬ、足音を聞く限り手強いと思える者が誰も居らぬ……どうやら"スモッグ"のガスにやられたようだぬ、出てこい」
って言うか………
「"ぬ"多くね?おじさん?」
あ、言おうとしたのに……カルマに言われた……。
神栄は飲んでしまった。
次回、グリップvsカルマ!
指摘感想待ってるぬ
追記、しばらくお休みします……。
すいません