ついにホテルの最上階まであと2階だ。
9階に着くと、見張りがカードキーを持っていた。
おそらくそのカードキーは10階、すなわち最上階の鍵だろう。
9階で烏間先生の指示を聞いていると、寺坂の足がガクガクしているのが見えた。
あいつもドリンクを飲んだのだろう。
「寺坂君、まさかウイル……ん!」
渚が気づいたようだ。
神栄もドリンクを飲んだ事を渚に気づかれている。
だから、寺坂に言う言葉がわからない。
「黙ってろ、俺はこれ以上迷惑かけたくねぇんだよ。烏間の先公がガス喰らったのも、俺がヘタに前に出たからだ。それよりも前には、みんなを殺しかけた事もある。ここでリタイアだなんて、かっこ悪りぃしやりたくねぇんだよ……!!!」
それは……神栄も同じ事である。
こんなところでリタイアなんてしたら、迷惑がかかる。
なるべく普通のフリをしていたい。
もうすぐ終わる。
あと少し我慢すればいいんだ。
そう心に決めて、平然を装っていた。
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そして、とうとう10階に着いた。
部屋の中はただっ広いだけで遮蔽物が多い。
(一刻を争う緊急時なのに、決して焦らず悲観せず……。全員が私の自慢の生徒です!)
ついに見えた、黒幕。
皆がジリジリと前進する。
(みんなの前で謝らせてやる!)
残り、数メートルだった。
「かゆい」
最大限の気配は消したはずだった。
「でも、そのせいかな。いつも傷口が空気に触れるから、感覚が鋭敏になってんだよ……」
その男は、バッ!とボタンを床に複数個落とした。
その男、という表現は間違っていた。
聞き覚えのある、嫌な声。
「どういうつもりだ…………!!!
鷹岡ァ!!!!!」
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「屋上へ行こうか。愛する生徒への歓迎の用意をしてあるからな」
鷹岡はぐにゃりと笑った。
それは、まさしく"狂気"という言葉が似合うほどに。
屋上のヘリポートにみんなは着いた。
そこでは鷹岡がキャリーバッグを持ちながら、本来の計画を話していた。
神栄の意識は、そろそろ限界に達していた。
「屈辱の目線と、騙し討ちで突きつけられたナイフが、頭ン中チラつく度にかゆくなって、夜も眠れねェんだよォ!
特に潮田 渚。お前だけは絶対許さない!!」
こんなの………逆恨みじゃないか……!!!
言いたかったが、言えない。
「チビ、お前一人でヘリポートまで登ってこい!」
指示通り、渚はヘリポートに行った。
そこには、ナイフが2本。
「言わなくてもわかるだろう?この前のリターンマッチだ」
「待ってください!!僕は戦いに来たわけじゃ……!!」
「んな事分かってる。だから、戦う前にやってほしい事があるんだよ。
土下座だ。
実力が無いから卑怯な手で俺を倒した。その事をちゃぁぁんと謝れ」
不本意そうな顔をしながらも、渚は膝を地面につける。
「僕は………実力が無いから卑怯な手で奇襲しました。ごめんなさい。ガキのくせに、生徒のくせに、先生に生意気な口を叩いてしまい、すいませんでした…………」
鷹岡はうんうん、と頷いた。
「褒美にいいことを教えてやろう。あのウイルスで死んだ奴がどうなるかを"スモッグ"が持ってた画像を見せてもらったんだけどよ…………君も見たいだろ?」
鷹岡はキャリーバッグを投げ、ボタンを押そうとする。
「やめろ………!!やめろおおおお!!!!!」
神栄の言葉は、惜しくも届かなかった。
ボタンは押され、薬は破壊された。
「…………千葉、銃をよこせ!ぶっ殺してやる……!あいつを……殺す!!!!」
その時、やたら呼吸の荒い奴が1人いた。
「殺す…………!殺してやる……!」
その声の主は、潮田 渚だった。
次回かな?ホテル編完結ですかね。
その前に肝試しのペア決めないとな………w
みんな、文句言うなよ?ww
話は変わり、最近(といっても1ヶ月位前)囲い込みの時間の名前を神栄にしたらやたらフレ申請が来てる。
囲い込みの時間はあんまやってませんが、よろしくお願いしますww(リーダーはグレた神崎さんです)
指摘、感想コメントまぁぁぁってるぅうううぞ!