「渚………キレてるぞ!」
「おいガキ共、動くな!」
神栄は警告されても動いている。
千葉が神栄を止める。
いつもなら押しても倒れない神栄が、簡単に倒れた。
「………!?」
「神栄君、寺坂君、渚君の頭を冷やしてください」
殺せんせーがそう言うと、寺坂がスタンガンを渚の頭めがけて投げた。
「チョーシこいてんじゃねぇぞ渚ァ!!いっちょ前に他人の気遣いしてんじゃねぇぞ!ウイルスなんざ寝てりゃ余裕で治るんだよ!」
「寺坂……お前!」
礒貝は寺坂がウイルスにやられていたことにようやく気づいた。
寺坂は耐えられなくなったのか、倒れてしまう。
そこに、神栄がやってくる。
「………そうだな、寺坂の言うとおりだ。ウイルスなんか、余裕で治る………。どんな雑魚だろうが、息の根止めたら殺人罪だ、見るのは俺らじゃない。あのクズの方だ。殺れ……渚!死なない範囲でブチ殺せ!!!」
「神栄君や寺坂君の言う通りです。渚君、寺坂君のスタンガンを拾いなさい」
渚はスタンガンをしまい、戦う体勢をとった。
「烏間先生、もし渚君が生命の危機だと判断したら、迷わず鷹岡先生を撃ってください」
「…………」
寺坂と神栄は倒れこみ、動けない。
かろうじて息はしているが、
(………あんな事言っちまったが、誰がどう見てもこれはマズイ。この勝負、間違いなく渚は負ける!!)
============================
渚は以前同様、ゆっくり前に出た。
しかし、鷹岡には通じなかった。
前に神栄をボコボコにした時よりも重く、鋭い攻撃を渚は喰らってばかりだった。
「へばるなよ、今のは序の口さ。それより、そろそろ『これ』を使うか……ククク」
鷹岡はナイフをクルクルし始め「ダメだ……!最後の薬が壊されちまうだろ!」
「渚………なんか考えてるな……」
「よくわかったな……神栄、渚の奴、まだ何か隠し玉持ってるよーだぜ」
「隠し玉って………あの時のやつか……!?」
============================
ロヴロさんが今回の暗殺の為に指導してくれた時、渚は質問をしていた。
その時に、ある技について教えてもらったらしい。
神栄は近くで見たいたから、よくわかっている。
あの技は、必殺技とは言われていたが、必ず殺す『為の』技だという事。
そして、それに必要な状態があるという事。
一つ、武器を二本持っている事。
二つ、敵が手練である事。
三つ、敵が殺される恐怖を知っている事。
全て揃っている。
そして、渚は歩き出した。
その時の渚は、前と同じ、笑顔だった。
「笑って歩いてるって……前と同じじゃないか…!」
「でもこれは……前と違うぞ」
(これから………殺れる!)
渚はゆっくり前に進む。
そして、
ナイフを空中に置くように捨てて、
パァン………!!!!!!
と音の爆弾が鷹岡を襲う。
「な……にが……起こっ…!!」
倒れそうになった鷹岡は、体制を崩した。
そこに、二本めの刃、スタンガンを抜き、当てる。
「トドメだ、さぁ、殺れよ」
「鷹岡先生、ありがとうございました」
バチィ!!!
============================
「なんとか終わった………」
「寺坂!神栄!大丈夫か!?」
「これを見て大丈夫な訳ねぇだろ………」
やっと終わったのだが、薬が足りない。
「とりあえずここを脱出して、下にいた毒使いに話を聞こう」
烏間先生がケータイを取り出すと、握力野郎こと"グリップ"、ガス野郎こと"スモッグ"、そしてガストロがやってきた。
「ガキども、このまま生きて帰れると思ったかよ……!」
まじかよ………。
次回強引に肝試しにさせます。
超☆カットするので、よろしくね。
次回は肝試しのペア決めからの肝試しです。