病んでる神栄を普通にさせるすげぇ人は………この人しかいない!
神栄はあれから1週間、外には出ていない。
外に出る気がないし、行ってもすることがないからだ。
1週間前のことを考えていると、頭がズキズキと痛む。
黒紀は現在海外出張で家に居らず、神栄は独りだ。
あれからゲームも触ってないし、食事もまともに取ってない。
ただずっと布団で横になってるだけだった。
「母さん…………会いたいよ……」
神栄は起きた時間を知りたくて、ケータイを開く。
現在は午前11時。
「………腹減らないな……」
食欲もないし、何かをやろうとする気も起きない。
そんな時に、1通の電話がかかった。
「………もしもし、誰ですか?」
『も、もしもし……神崎……です』
(珍しいな……神崎から電話だなんて……。まぁ、俺から電話したことないけど)
「何か用か?」
『ちょっと付き合って欲しくて…………今家の前にいるんだけど………』
おっと?家の前だと?
2階の窓から見ると、確かにいる。
「わかった……今から着替えるから……ちょっと待ってろ」
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「一体どうしたんだよ……神崎」
「突然ごめんね……?神栄君にしか頼めない事なの……」
俺にしか頼めない事、か。
どんな事だろう………。
とりあえず、あの事は忘れよう。
邪魔でしかない………。
今日は神崎と一緒に楽しもう。神栄は久しぶりに外に出る。
神崎とどこかへ歩いて行くと、何か懐かしい……。
これは………昔の記憶……?
「うっ……!」
神栄の頭が再び痛くなる。
「母…………さん……!」
ふらぁっ……!と神栄は倒れそうになる。
それを神崎が止める。
神栄が軽かったおかげでなんとか神崎でも支えることができた。
「大丈夫?神栄君……!」
「あ…ああ、なんでもない…大丈夫だ」
(この感じだと……大丈夫ではなさそう……体調悪いのに…私のために無理してまで来たのかな……)
(いかんいかん、神崎に悟られないためにも……普通を演じなければ………)
その後、神崎について行くこと10分、やっと着いた。
着いた場所は………。
「ゲーセン?」
「うん、ここで定期的に大会があるの、2人1組だから、神栄君に頼んだの……。ダメ……かな?」
「ゲームのジャンルによるな……。シューティングゲームは苦手なんだが……」
「『コレ』だよ」
ゲーセン内に入り、神栄が見たものは、太鼓だ。
あれか、『太鼓の超人』ってヤツか。
リズムに合わせて太鼓を叩くゲームだ。
ゲーセンにはほとんどあって、有名なゲームである。
神栄も昔ハマっていた頃があったらしい。
「太鼓の超人か、まぁいいや、とりあえず選手登録するか……」
受け付けまで行くと、店員が数人で待ち構えている。
「すいません、ここの大会にエントリーしたいんですけど」
「こんにちは!今日は『カップルで太超大会』(太超は太鼓の超人の略)に参加するんですね?」
「カップル……?なんだそれ」
「カップルで太鼓の超人をやり、愛を深める大会ですよ!」
あぁ?なんだそりゃ。
まさか神崎……それを知ってて……?
「まぁいいや、はい」
「ありがとうございます!では、そちらの席でお待ちください」
係員の指示に従って席で待機する。
特に話す事も無いので2人は黙っている。
(そういえば、大体のゲーセンの大会って、優勝したら景品的なものくれるよな……。この大会の景品的なものはなんなんだろうな……)
「なぁ神崎」
「ど……どうしたの?」
「この大会で貰える物ってどんなのだ?」
「それは……勝ってからのお楽しみ☆」
くっ……!すげぇ可愛かった……!
照れっとしてるところがGOODだ。
ああ、そんな事考えてる俺は変人だ。
(たまには……こーゆーのも、アリなのかな……)
とりあえず勝ちゃいいんだ、この際手段は選ばない。
(景品が気になるから)絶対勝ってやる!
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対決方式はトーナメントだ。
神崎は椚ヶ丘市で知られた顔だからトーナメントも有利になるんじゃね?とか思っていたがそれは間違いだった。
1回戦から全国大会に出場経験のあるヤツで、しかも前回のこの大会で優勝したらしい。
これは………ヤバくね?
僕は兄弟がいません。
兄弟ほしいです。
出来れば兄か姉が欲しかった………。
次回、神崎&神栄ペアVS強い人
指摘、感想コメント待ってるよ!
○○さんは俺の嫁企画の途中経過、
1位、速水さんと倉橋さん。2票
2位、神崎さん(作者が推薦)。1票