fateの世界にいっちょ横槍いれたろう!(ただしサーヴァントはランサーではない 作:豆腐の角
キャスターは不満だった。
自分に不釣合いなマスター。
生前は王女だった自分がそんなマスターに従わなければならないという屈辱
そんな中、彼女は新しき傀儡を召還する。ルールを破るのだ。
柳洞寺の林にて彼女は気づいていなかった。陰から盗み見る者の姿を。
魔方陣の前に彼女は歩み出た。
「礎に銀と鉄。 礎に石と契約の大公。 祖には我が大師シュバインオーグ。
降り立つ風には壁を。 四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ」
魔方陣の中心から湧つマナと風が彼女の髪を、ローブを揺らし魔術回路を奮い立たせる。
「閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ。
繰り返すつどに五度。
ただ、満たされる刻を破却する」
刹那、彼女の魔術回路に自分とは違う魔力の一筋を感じた。
「っ?」疑問の声を漏らす。こんなことはあり得ないのだと。他人の魔力が自分の回路に流れてくるだなんて、一つの魔術を複数の者で編み上げるときくらいなはずだと。
彼女が思考を巡らせていた数秒のあいだにその一筋は増大し彼女自身の回路から術式を乗っ取った。つまりそれは、相手の魔力を自身の魔力で流し去り自分の物とすることだ。
あっけにとられた彼女はやっと気づきうしろを振り返った。
そこに立っていたのは・・・一人の作業服の者だった。
作業服の者は女とも男ともとれぬ声で儀式の呪文を唱えた。
その手の甲には赤い令呪が刻み付けられていた。
『――――告げる。
汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。
聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ』
彼女は刹那にして術式を編んだ。このままでは儀式を完全に乗っ取られると危機した。まだあの者を殺して術式をとりかえせばまだ間に合う、と。魔力の糸はその者の首を掻き切らんと襲い掛かった
『誓いを此処に。
我は常世総ての善と成る者、
我は常世総ての悪を敷く者』
糸が作業服の者の首に絡みつき締めていく。その者は今にも潰れてしまう喉笛で叫んだ。
『汝っ! 三大の言霊を纏う七天、
抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ―――!』
マナによる光と風が交錯しその場を包んだとき―――儀式は完了した。
見事な月光の下、サーヴァントは召喚された。その群青色の髪は高く結い上げられ侍装束と相まってその風貌をより一層引き立てていた。
月とサーヴァントで作られた景色は永久の夜を表しているが如く雅に輝いていた。
「この佐々木小次郎、此度の聖杯戦争においてアサシンのクラスとしてはせ参じた。」
凛とした雅さが含まれた言葉はその景色をより引き立てていた。
そんな景色に亀裂をいれたのはトスンっと静かなその場に響いた作業服の者が腰を抜かしてすわりこんだ音だった。その目は混沌と興奮に溢れ僅かに涙に濡れていた。
そんな作業服の者を見て月下のサーヴァントはその凛とした双眸に驚きの色浮かばせ確信したように問を投げかけた。
「問おう、そなたがこの小次郎を呼びしマスターか否や?」
作業服の者は大きく頷いた。
「うむ、これにて契約は完了した。
この小次郎、そなたの令呪があるかぎり、
そなたの剣として沿ってしんぜよう。」
此処に契約は交わされ、イレギュラーはマスターとなった。
生チョコを作る際に気を付けてほしいことがあります。
準備段階にチョコのつまみ食いはやめましょう。チョコがたりずどろどろの聖杯の泥みたいなのが出来上がってしまいます。
さて、今回やっとアノヒトである小次郎君を出すことができホカホカです
もっとギャグにしたいのにできないというジレンマ。
キャスターさん放置プレイなのはしかたがないんですぅぅぅ(言い訳)
次回はひたすら花杯たんと小次郎君の中を深めたいなと思います。
てか、小次郎君って言葉使いがめんどうなんですよねぇ・・
ということで、次回も楽しんで読んでもらえるとうれしいです
それでは皆さんバイバイの~。
(聖杯の泥風の生チョコをほおばりながら)