こちらでも書くことにしました!
よろしくお願いします!
プロローグ 始まり
「こちらシールド14、本部どうぞ」
僕、吉井明久《よしいあきひさ》は襟元のピンマイクに小声で話しかけた。すると
『こちら本部、いいかシールド14、お前は文字通り楯なのだ、それを忘れるな?』
耳元のイヤホンから中年男性の声が聞こえる、この男性の名前は神崎恭一郎《かんざききょういちろ
う》と言い、通称、課長だ。
「了解、アイギスの名の下に・・・」
僕はそう言うと、任務に集中した。
今回の任務は、空港に来る有名人の護衛だ。
僕は、仕事道具の鉄板仕込みの学生鞄を持ち直した。
「しっかり護るぞ・・・・」
僕が意気込んでいると
「来ました。アリカ・グランセリウスです!」
アナウンサーの声と共に、周囲の野次馬たちが大声を張り上げた。
正直、うるさい。
アリカ・グラセリウス
今、超が着くほどの有名人だ。
この間、放映された映画は一週間で早くも収益が10億$を突破した。
それはもう、美人と言っても差し支えない女性だ。
で、今回の僕の任務はこのアリカさんの護衛だ。
なんで、護衛が必要かと言うのは、以前ストーカーが現れて、そいつは自分とアリカは相思相愛と勘
違いしている大馬鹿野郎だ、でそいつがあまりにもしつこいので逮捕して裁判を起こしたのだ。
で、結果は<アリカの半径1キロメートルに近づくことを禁ずる>と言う物だった。
それを聞いた男は大激怒して
「僕達が結ばれるには殺すしかない、死んで一緒になろう!」
と言ったのだ、そしてこの間
<今度行く日本であなたを殺します>
といった脅迫状が届いたのだ。周囲は、もちろんアリカを止めたが、アリカは
『私を待っているファンを待たせるわけにはいきません!』
と言ったのだ。うん、俳優の鑑だ
それで、本人から警備会社のアイギスに依頼が来たのだ。
それで、まぁ、比較的新人の僕が派遣されたのだ。
警備会社アイギス
それは現在世界でも1位2位を争う大手警備会社だ。
大企業の警備から、一般家庭の警備まで広く請け負う警備会社。
ただし、それは表の顔で、裏では非合法に銃火器も扱う部署が存在するのだ。
それが僕の所属する<要人警護課>だ、この部署は政府黙認の部署で、元傭兵とか、元プロレスラー
なども所属するスペシャリストで、僕は一番の新人だ。
この要人警護課では、エージェントはシールドナンバーで呼称されて、現在14人所属している。
「サンキュー! 皆さんナイストゥー・ミーチュー!」
アリカさんはそう言いながら投げキスしている。
「僕の出番だな・・・・」
僕は両手に花束を持ってアリカに近づいた。
「アリカさん。良く来てくださいました」
僕は、暗記していたセリフを言って花束を渡した。
「オー・サンキュー・ヤングボーイ!」
アリカさんは嬉しそうに、花束を受け取った。僕はすかさず、脇に抱えていた鞄の取っ手を握る。
殺気を感じたからだ。
アリカさんは暢気に僕の頭をなでている。
「あ、あの、おやめください・・・」
僕は集中できないので小声で抗議した。
「オー・シャイボーイですネー♪」
僕は周囲を見回した。
明久sideEND
第3者side
「はーはーはー、アリカいけないよ・・・僕以外の男に笑いかけちゃ・・・・」
男は、両手に持っているスナイパーライフルのスコープを覗きながら言った。
「あああぁ! 抱きつくな!」
スコープの向こうでは、アリカが学生服を着ている男に笑いながら抱きついている。
「はーはーはー、もう我慢できない・・・・アリカ、今すぐに殺してあげるよ・・・」
男はスナイパーライフルのレバーを引いて弾を装填すると、手の汗を拭いて引き金を握る
「ふふふ、殺したらすぐに僕も死んであげるから、向こうで一緒になろうね・・・」
男はそう言いながら引き金を引いた、瞬間
「っ!」
アリカを隠すように鞄が飛び出し、弾を防いだ。
「そんな!」
男は慌てながらも、もう1発弾丸を装填しようとしたが
「ぐっ!」
首筋に衝撃が走り、意識は闇の底に落ちた。
第3者sideEND
明久side
「そ、狙撃です! アリカ・グランセリウスが撃たれました! えぇ!? 学生が弾を防いでる!?」
僕は、左手に握っている学生鞄の衝撃を堪えながらアナウンサーの切羽詰った声を聴いた。
「レミントンM700ボルトアクションか・・・・」
僕は冷静に銃の種類を特定した。
すると、耳のイヤホンに
『シールド14、犯人は確保した、対象は無事か?』
課長が聞いてきたので
「こちらシールド14、対象は無事です、これより帰還します」
僕はピンマイクに返答した。
「あ、あなたはファンのボーイではないのですか?」
アリカは恐る恐る聞いてきた。
「僕は、あなたが依頼したアイギスのエージェントです」
そう言って、近くに停車したワンボックスカーに乗って、その場を離れた。
よろしくお願いします!