翌日、朝8時半 Fクラス教室
「今から、昨日言っておいた作戦を実行する!」
雄二が教壇の前に立って、叫んだ
「作戦じゃと? しかし、戦闘開始までまだ30分あるんじゃが?」
秀吉は雄二の言葉に疑問に思ったのか、質問する
「Bクラスではなく、Cクラスのほうだ」
雄二は、秀吉の質問に答える
「なるほどね、で、なにやるの?」
有里は気になったのか、問いかけた
「秀吉には、これを着てもらう!」
と、雄二は机の下から紙袋を持ち上げて、中から取り出したのは
(女子の制服なんて、どうやって手に入れたのかしら?)
有里は、雄二がどうやって女子の制服を手に入れたのか気になった
「別に構わんが、それでどうするのじゃ?」
(いや、気にしましょうよ。そんなのだから、女の子扱いされるんですよ?)
小燕は心中、頭を抱えた
「秀吉には『木下優子』として、Aクラスの使者を装ってもらう」
(なるほどね、誤認を狙うわけか)
秀吉と優子が似ているから、使える作戦だ。が
(あまり、賛成できない作戦ですね)
(そうだね。それって、秀吉くんを危険にさらすってことだし)
有里は携帯を取り出すと、即行でメールを送信した
場所は変わって、Aクラス
(ん? メールだ、誰だろう?)
明久はポケットから携帯を取り出して、確認する
from有里
雄二くんが秀吉くんに女装させて、優子さんに誤認させようとしてる
先に、Cクラスに宣戦布告しちゃって
(なるほどね、了解っと)
明久は手早く返信すると、携帯を仕舞い
「ねぇ、霧島さん」
霧島に近づいた
「・・・・・なに、吉井?」
霧島は読んでいた本から視線を外して、明久を見る
「今から、Cクラスに宣戦布告しに行かない?」
それを聞いた霧島は、まゆを上げる
「・・・どうして?」
「ほら、今Fクラスがしょっちゅう戦争しかけてるでしょ? それに恐らく、雄二の目標はAクラスだと思うんだ」
「・・・・なるほど」
「それに、いくらAクラスとはいえ、未経験で戦争に勝てるほど甘くないでしょ? だったら、今から経験して慣れておいたほうがいいでしょ?」
明久の言葉を聞いた霧島は、少し黙考すると
「・・・吉井の言葉にも、一理ある」
と、立ち上がり
「・・・・私達は今から、Cクラスに対して宣戦布告をします」
と、言った
「代表、その理由は一体?」
クラスを代表したのか、久保が手を挙げて質問する
「・・・試験召喚戦争を経験しておくため、Fクラスの目的がここだから」
「確かにね。向こうには姫路さんも居る事だし、未経験で勝てるとは思えないわね」
霧島の考えに、優子は賛成のようだ
「それじゃ、行こうか宣戦布告に」
明久が言うと、霧島と優子がついていった
所変わって、Fクラス
「よし、着替え終わったぞい・・・・・ん? どうしたのじゃ?」
秀吉は着替え終わり、服装が乱れていないのを確認してから教室内を見渡すと
男子は(一部を除いて)股間を抑えて中腰になっていたり、ムッツリーニに関しては鼻血を流して倒れていた
(なんか、昔の修史を思い出すわね・・・)
と、有里は秀吉を見て胸がドキドキ言っていた
(そうですね。しかしここには変態しかいないのでしょうか?)
小燕は周囲の男子の反応を見て、少し引いていた
「よし。今から言う台詞を、Cクラスに着いてから言え」
と、雄二は秀吉の耳元で呟く
「なんじゃか、ワシの死亡フラグを立てそうなんじゃが・・・」
秀吉はため息を吐きながら、教室を出た
雄二と、有里、小燕もついていった
すると
「のう、雄二よ」
秀吉は、Cクラス手前の曲がり角で止まった
「ん? どうした?」
雄二は、秀吉が止まったことをいぶかしむ
「あそこに霧島と姉上、それに明久がおるんじゃが・・・・」
「なんだと?」
秀吉の言葉を聞いた雄二も、曲がり角から頭だけを出して確認した
「・・・・我々Aクラスは、Cクラスに対して宣戦布告する」
「「「「「なにーーーー!?」」」」」
Cクラス内からは、生徒達の絶叫が聞こえる
「Aクラスが私達に対して宣戦布告して、なんかメリットがあるの?」
それに対して応えたのは、Cクラス代表の
「・・・・召喚獣の操作に慣れる」
と、霧島は呟くように応える
「でもね・・・・」
と、小山はためらっていると
「宣戦布告を拒否すると、敵前逃亡と判断して施設のクラスを下げますが。よろしいですか?」
それを、確認のために来ていた高橋先生が指摘する
「ぐっ、・・・わかりました受けます・・・・」
小山は肩を落としながら、宣戦布告を受け入れた
「・・・戦闘開始は、明日の13時からでいい?」
「ええ、構わないわ」
そう、言うと小山は教室内に戻った
そうして、霧島たちは教室に戻った
「言う必要が、なくなったのう・・・」
「あ、ああそうだな・・・・」
秀吉と雄二はあまりの事態に、呆然としたが
「だったらさ、早く教室に戻らないと」
「そうですよ」
と、小燕と有里に促されたので、雄二たちは教室に戻ったのだった
以下は、オマケだーーー!!
で、姫路弁当の以後の話
「それじゃあ、これの処理お願いしますね」
と、明久は姫路が創った生物兵器弁当をアイギスの処理班に渡す
「おいおい、食い物は大事にしろっていうのは、お前の口癖だろうが」
処理するものを確認した処理班員は、明久に抗議する
それを聞いた明久は
「それ、生物兵器ですけど?」
と、指差しながら言う
「はぁ? 何言ってやがる、こんな美味しそうなのに」
と、処理班員は応えるが
「それを食べて、友人が死に掛けましたが?」
「これは何が入ってやがる!!」
思わず大声で聞く、処理班員
「創った本人曰く 硝酸カリウムらしいです」
それを聞いた処理班員は、全員絶句して
「責任を持って、焼却処理する・・・」
と、どこかに持っていった