僕とSPと召喚獣   作:京勇樹

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さて、男子読者達よ

股間を抑える覚悟は十分か?


Bクラス戦終了&戦後対談

「壁とドアを上手く使うんじゃ! 戦線を拡大させるでないぞ!」

 

雄二たちは教室に戻り、そこからさらにクラスメイト達を伴いBクラスのドア付近まで戻り

 

午前9時になったため、試験召喚戦争が再開された

 

しかし

 

(こんな時に、問題が発生するなんてね・・・・)

 

有里は背後を見る

 

そこに居たのは、姫路だ

 

「勝負は、極力単教科で挑むのじゃ! 補給も念入りに行え!」

 

現在、秀吉が指揮しているために戦線は維持されているが、本来前線総司令官は姫路なのだ

 

 

(指示を出すどころか、戦闘にも参加してませんね・・・・)

 

(一体、なにがあの子に起きてるのよ!)

 

すると

 

「左側出入り口が押し戻されてる! 古典の戦力が足りない! 至急援軍を頼む!」

 

と、クラスメイトが悲鳴交じりに要請してくる

 

(あれは、古典の竹中先生ね)

 

(はい、Bクラスはどうやら文系が多いみたいですから、一気に戦況を変える気なのでしょう)

 

有里と小燕が確認していると

 

「姫路よ、すまんが援護を!」

 

と、秀吉が切迫した表情で頼むが

 

「あ・・・そ、その・・・・」

 

と、姫路は困惑した表情で、おろおろしている

 

「姫路さん、どうしたんだ!?」

 

須川が応戦しながら、叫ぶように聞いた

 

(仕方ないわね・・・)

 

(”あれ”を言うんですか?)

 

(ええ、ちょっと行ってくるわね)

 

と、有里は一気に駆け出し、竹中に近づくと

 

(竹中先生、ヅラづれてますよ?)

 

と、耳打ちする

 

 

「(ビクッ!)しょ、少々席を外します!!」

 

と、竹中は頭部、まぁ要するにカツラを押さえて走り去った

 

「よし、今のうちに態勢を整えるぞい!」

 

と秀吉が指揮して、態勢を整えるFクラスのメンツ

 

「姫路さん、一体どうしたの?」

 

須川は休憩を兼ねて後ろに下がり、姫路に問いかける

 

「そ、その・・・、なっなんでもないです!」

 

と、姫路は頭を振って否定していると

 

「右側出入り口の教科が、現国に変更された!」

 

と、右側に展開していた男子のうちの1人が走り寄ってきた

 

「なに!? 数学の教師はどうした!?」

 

「Bクラス内に拉致られたもよう!」

 

(拉致って・・・)

 

(犯罪ですよ・・・)

 

と、話を聞いた有里と小燕があきれていると

 

「私が行きます!」

 

と、姫路が駆け出そうとしたが

 

「あ・・・・」

 

と、ある方向を見て足を止めた

 

(ん? あっち?)

 

と、有里は視線のみを動かして見ると、そこに見えたのはBクラス内だった

 

そして、一番最奥ではBクラス代表の根本が懐から男には似合わない可愛らしい便箋をヒラヒラと見せびらかしていた

 

(ふむ、あれを見たら瑞希ちゃんが動くのをためらった・・・・、しかもあれはどう見てもあの男が持つのは不相応なものだね・・・・)

 

(根本は卑怯で有名ですから・・・・)

 

(・・・・読めた・・・・)

 

と、有里の表情が一気に変わる

 

(ゆ、有里さん・・・、怖いんですけど・・・・)

 

と、小燕がおびえていると

 

「瑞希ちゃん。具合が悪いなら、無理しないで後ろに下がってていいよ?」

 

と、有里は明るく言う

 

「で、でも・・・」

 

「試召戦争はまだ続くから、今は休んでて」

 

「は、はい・・・」

 

姫路は有里の言葉を聞くと、うなだれる

 

「秀吉くん。瑞希ちゃんはどうやら体調が悪いみたいだから、無理させないでね?」

 

「む、そうじゃったか。大丈夫かのう」

 

有里の言葉を聞いた秀吉は、姫路を心配そうに見つめる

 

「じゃあ。私は、雄二君に指示を仰ぎに行くから」

 

「わかったのじゃ」

 

(小燕、秀吉君のことお願いね)

 

(わかりました!)

 

有里は小燕が返事したのを確認すると、Fクラスへ向けて走り出した

 

 

 

 

◇   ◇   ◇   ◇   ◇

 

「ふふふ、あのキノコ頭。乙女心を弄ぶとは、いい度胸じゃない・・・・」

 

有里は走りながら呟く

 

その顔は無表情だが、眼のハイライトは消えている

 

「たっぷりと、料理してやるわ・・・・!」

 

有里は暗い笑顔で、教室目掛けて走った

 

 

 

◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

 

ガラッ!

 

と、有里はドアを一気に開ける

 

「雄二くん!!」

 

有里は他のクラスメイトには目もくれずに、一気に雄二に駆け寄る

 

「なんだ、穂村。脱走か? チョキでシバくぞ」

 

と、雄二は有里に視線を向けずに言う

 

「ちょっと、話があるんだけど」

 

有里は雄二の言葉を全無視した

 

「なんだ?」

 

雄二はどうやらただ事ではないと察したようで、有里に視線を向ける

 

「ちょーっと、あの腐れキノコにO☆HA☆NA☆SHIがあるんだー」

 

有里は笑顔で言い放つ

 

「な、なに?」

 

雄二はたじろぎながらも、有里に聞く

 

「それでね、瑞希ちゃんを前線から外してほしいんだ。理由は話せないけどね」

 

「どうしてもか?」

 

「どうしても」

 

雄二と有里は、しばらく無言の応酬をしていると

 

「わかった。やり方は任せるが、これ以上の戦力は出せないぞ」

 

と、雄二は譲歩する

 

「ありがと」

 

「ただし! 姫路が受け持つはずだった役割をなんとしても成功させろ。方法は問わない」

 

と、雄二が言うと、有里はにやりと笑みを浮かべ

 

「それだったらさ・・・」

 

と、雄二の耳元で何事かを囁く

 

すると

 

「くっくっく! それは面白そうだ! あいつの驚く面が眼に浮かぶぜ!」

 

と、雄二は笑いながら立ち上がる

 

「どうしたの?」

 

「Dクラスに、室外機《あれ》を壊させるように指示を出してくる。作戦開始は今から30分後だ!」

 

と、雄二は言いながら教室を出た

 

有里は時計を確認する、後30分でジャスト12時になる

 

「了解!」

 

と、有里は仲間が待っている最前線に舞い戻る

 

 

 

 

◇   ◇   ◇   ◇   ◇

 

「そろそろ、頃合ね・・・」

 

有里は腕時計を見て、確認する

 

時刻は11時55分

 

後5分で根本は終わる

 

中では

 

「ちっ! Fクラスのバカ共が、出入り口で固まりやがって暑苦しいんだよ」

 

と、根本《クズ》が制服の襟を緩めている

 

「たくっ、空調きいてんのかよ! おい、窓全開にしろ!」

 

と、根本は偉そうにクラスメイトに指示を出すが

 

「うるせぇ! こっちは手一杯だ! 自分でやりやがれ!!」

 

と、突っぱねられる

 

「ちぃ!」

 

根本は舌打ちしながら、自分で窓を開ける

 

Bクラスは、全員暑さと戦闘時間の長さでイラついているようだ

 

 

 

準備は整った、後勝つためには・・・・

 

「Fクラスの皆ー、戦いながら聞いてー!」

 

と、有里は大声を出す

 

「ん? なんだ?」

 

Fクラスの男子達は戦闘しながら、耳は有里に向けた

 

「あの、Bクラス代表には、彼女が居るわよーーー!」

 

と、有里が叫ぶと

 

「「「「「なにーーーー!?」」」」」

 

と、叫び声が上がった

 

(よし、食いついた!)

 

有里はさらに追撃を繰り出す

 

「しかも、相手はCクラス代表の小山友香よーーー!」

 

「「「「「なんだとーーー!?」」」」」

 

(とどめよ!)

 

有里は、(ある意味で)とどめを刺す

 

「しかも、毎日手作り弁当を貰ってるわよーーー!」

 

と、有里が言った瞬間だった

 

「諸君、ここは何処だ!!」

 

と、覆面を被った須川が叫ぶ

 

「「「「「異端者を裁く最後の法廷だ!」」」」」

 

須川の号令に呼応して、同じ服装の奴らが大量に現れた

 

「男とは!」

 

「「「「「愛を捨てて哀に生きる!!」」」」」

 

「よろしい、異端審問会。突貫!!」

 

「「「「「うおおおおぉぉぉーーー!!!」」」」」

 

須川が手を振り下ろすと、FFF団は特攻する

 

心なしか、FFF団の召喚獣の衣装も変わっていて何故か全員

 

旧日本軍の軍服を着ていて、額には<神風>と書かれたハチマキで統一されている

 

「な、なんだ!?」

 

Bクラスの生徒達は、突然変わったFFF団に驚きながらも攻撃を加えた

 

それにより、1体の召喚獣の腕が切られたが

 

「はああぁぁぁ!」

 

と、召喚獣が足で組み付いた

 

その瞬間だった

 

ドッカーーーン!!

 

「じ、自爆だと!?」

 

「バカな! 奴ら、補修(戦死)が怖くないのか!?」

 

「この思い(憎しみ)! せめて! リア充共にーーー!!」

 

Bクラスの生徒達は次々に、FFF団の特攻によりヤラれていく

 

「な、なんだと!?」

 

と、根本は窓際に離れた

 

そして、FFF団の全滅と引き換えにBクラスは壊滅状態になった

 

「今よ!」

 

と有里含めて、数人が根本に近づき

 

「先生! Fクラス桜庭優が、Bクラス代表に英語で勝負を・・・」

 

と、挑むが

 

「Bクラス山本が受けます!!」

 

阻まれた

 

「くっ! 近衛部隊じゃと!?」

 

秀吉は、悔しそうに唸った

 

(あの、腐れキノコまで後約20メートルってところね)

 

「ははは、残念だったな! 後、何人か居ればよかったのにな!」

 

と、根本は窓際で威勢を張るが

 

「私たちの勝ちよ!!」

 

と、有里が叫ぶ

 

「あ? 何言ってやがる?」

 

と、根本は眉を上げた

 

 

 

 

さて、ここで教科の特性について説明しておこう

 

各教科の担当の先生によって、テストの結果に特徴が表れる

 

例を挙げると、数学担当の木内先生は採点が早い

 

世界史の田中先生は、点数の付け方が甘い

 

今居る英語の遠藤先生は、多少のことは寛容で見逃してくれる

 

では

 

保健体育は?

 

保健体育は、採点が早いわけでも甘いわけでもない

 

召喚範囲が広いわけでもなく、御しやすい先生というわけでもない

 

保健体育の特性、それは教科担当が実技体育の教師が為の・・・・

 

 

 

ダンッ!  ダンッ!

 

並外れた行動力!!

 

根本は音のした方向を見る、そこに居たのは・・・

 

「西村先生・・・・Fクラス土屋康太が」

 

「き、キサマは・・・・!」

 

「・・・・Bクラス代表の根本恭二《ねもときょうじ》に対して保健体育勝負を申し込む」

 

「許可する!」

 

「ムッツリィーーニーーー!!」

 

Fクラス、保健体育最強の男だった

 

 

 

「試獣召喚《サモン》」

 

 

 

保健体育  Fクラス土屋康太 VS Bクラス根本恭二

 

        441点       203点

 

 

「…加速!」

 

ムッツリーニの足元から表れた忍者風の召喚獣が、2本の小太刀で

 

根本の召喚獣を切り裂いた

 

「み、認めないぞ! この俺がFクラスなんかにーー!!」

 

と、根本は現実を認めたくないのか首を振るが

 

「うっさい! もう勝負はついてんのよ!!」

 

と、有里がパンツが見えるのも構わずに、ドロップキックを顔面に放った

 

「ガハッ!」

 

 

 

 

今、FクラスがBクラスを降したのだった・・・・・

 

◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

 

 

 

「さてと、嬉し恥ずかし戦後対談と行こうか、負け組み代表さんよ」

 

と、雄二は腕組みしながらB組代表の根本を見下ろす

 

根本はようやく観念したのか、顔面の有里の足跡がついた状態で床に座っている

 

「本来なら設備を明け渡してもらい、お前らには素敵な卓袱台をプレゼントするところだが。特別に免除してやらんでもない」

 

雄二の言葉を聞いて、Fクラスのメンツに動揺が走るが

 

「落ち着け、俺達のゴールはここじゃないだろ?」

 

と、雄二は手を挙げて制する

 

「・・・条件は、なんだ?」

 

根本は雄二を見上げながら、聞いた

 

「条件? それはお前だよ負け組み代表さん」

 

「俺だと?」

 

「ああ。お前には散々好き勝手やってもらったし、正直去年から目障りだったんだよな」

 

雄二はそう言いながら、Bクラスを見回して

 

「そこで、お前らBクラスに特別チャンスだ」

 

雄二は視線を根本に戻し

 

「Aクラスに試召戦争の準備が出来ていると宣言してこい、そうすれば今回は設備は見逃してやる。ただし宣戦布告ではなく、あくまで戦争の意志と準備があるとだけ伝えるんだ」

 

それを聞いた根本は、拍子抜けした表情で

 

「・・・・それだけでいいのか?」

 

と、聞く

 

「ああ、ただし・・・」

 

と、雄二はどこからか、女子の制服を取り出して

 

「この女子の制服を着て、今言ったことを言ってくれたらな!」

 

と、根本に言い放った

 

「ふ、ふざけるな! この俺がなぜそんなことを!」

 

と、根本が反論した瞬間

 

「「「「「Bクラス全員で必ず実行させよう!」」」」」

 

「「「「「任せて! 必ずやらせるから!」」」」」

 

「「「「「それだけで教室を守れるならやらない手はないな!」」」」」

 

「ウオォォォーーイ!?」

 

これだけで、根本の信用度がたかが知れるものだった

 

「んじゃあ、決定だな」

 

と、雄二が根本に近づこうとした瞬間だった

 

「待った、雄二くん」

 

と、有里が雄二を止めて根本を立たせた

 

「ほ、穂村! 助けてくれるのか?!」

 

根本は縋る思いで、有里を見た

 

すると

 

「助ける・・・・ふっ」

 

有里は笑うと

 

「せいっ!」

 

と、足を根本の股間目掛けて蹴り上げた

 

「がはっ!」

 

根本は、白目をむいて気絶した

 

「「「「「っ!!??」」」」」」

 

そして、倒れた根本を見た有里は満足そうにすると

 

「あー、すっきりした! 雄二くんもういいy、ってどうしたの?」

 

有里が周囲を見ると、FとBの男子は全員股間を抑えて顔を白くしていた

 

(((((根本よ、安らかに眠れ・・・・)))))

 

今ここに、FとBクラスの男子の心がひとつになった瞬間だった

 

「い、いやなんでもない・・・須川、着付けをたのむ」

 

雄二も若干内股気味になりながらも、須川に命令する

 

「お、おうよ」

 

須川も内股気味に前に出て、根本の制服を脱がし始める

 

(ぐぅ、すげー嫌だ・・・)

 

と、根本の上着を脱がしていると

 

「あ、上着貸し手くれる? ゴミ箱に捨ててくるから」

 

「あ、ああ。それにしても、女子制服《これ》どうやって着せるんだ?」

 

須川は戸惑いながらも有里に男子の制服を渡すと、女子の制服の着せ方が分からないのか混乱している

 

(小燕秀吉君のことお願いね)

 

(りょ、了解です)

 

有里は制服を受け取ると、廊下に出た

 

「私がやってあげるよ」

 

「そうか? 折角だから、かわいくしてやってくれ」

 

須川が、ついでとばかりに注文すると

 

「それは無理! 土台が腐ってるから!」

 

と、女子は即答する

 

 

 

 

◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

 

「えーっと、多分この辺にあると思うんだけど・・・」

 

と、有里は根本の制服の上着をあさっていると

 

「あ、あったあった」

 

と、根本が姫路を脅しに使っていた、可愛らしい便箋を見つける

 

「あの腐れキノコには、女子の制服を心行くまで味わってもらうとしてっと」

 

有里は根本の制服をゴミ箱に放り込むと、Fクラスの教室目指して歩き出した

 

 

 

 

◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

 

ガラッ!

 

と教室のドアを開けて、有里が中に入ると誰も居ない

 

「今のうちに、返しておこっと」

 

と、有里は姫路の鞄の中に便箋を入れて教室を出た

 

 

 

◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

 

所変わって、Aクラス教室

 

コンコン!

 

「誰かしら」

 

教室のドアがノックされたので、ドアの近くに座っていた優子が対応する

 

(僕も行くか)

 

明久は、警備として近くに行く

 

「はーい、誰ですか・・・!?」

 

ドアの向こうに居たのは・・・・

 

「我々Bクラスは、Aクラスに対して試召戦争を仕掛ける準備がある・・・・」

 

女装した根本だった・・・・

 

(根本くん、君になにがあったのさ!?)

 

「用件はそれだけだ。じゃあな・・・・」

 

バタン

 

と、ドアが閉まると向こう側から

 

『キリキリ歩け』

 

『ま、待て! 穂村に蹴られた股間が痛い・・・』

 

『あー、あれは、確かに痛そうだったな』

 

『だが、それとこれとは話は別だ。まだこれから撮影会もあるんだからな!』

 

『ま、待て! そんな話聞いてないぞ!?』

 

と、言う声が聞こえた

 

(あー、有里さんと雄二を怒らせたか・・・)

 

ふと気付いた明久は、教室内を見回すと

 

口元を押さえて吐き気を堪えている、クラスメイトが多数いて

 

久保にいたっては

 

「・・・・・・」

 

自分の机で、うつ伏せ状態で気絶していた・・・・

 

そして、優子を見ると

 

「・・・・・・(ガタガタ)」

 

自分の体を抱いて、震えている

 

それを見た明久は

 

「ほら、優子さん。机に座って・・・」

 

優子を介抱することしか、出来なかった・・・・

 

 

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