ここは、Aクラス教室内
「・・・・これからCクラスと試験召喚戦争だけど、準備は大丈夫?」
クラス代表の霧島が、教壇に立ってクラスを見回す
全員、沈黙の肯定でしめす
「・・・それじゃあ、作戦はどうしようか?」
霧島が聞くと
「それじゃあ、僕が囮をやるってのはどうかな?」
明久が手を挙げて、提案する
それを聞いたAクラスの全員に、動揺が走る
「1人で囮をやるの!?」
愛子ですら、驚いている
「いくらなんでも、危ないわよ」
「こういうところで<観察処分者>の利点を活かさないとね」
「・・・なるほど、でも1人っていうのは承服出来ないから・・・」
と霧島は、教室を見回すと
「・・・優子お願いできる?」
と優子に聞いた
「私? わかったわ代表」
「いくらなんでも危ないよ?」
明久は、警護としての観点から発言するが
「危ないのはお互いさまよ。それに、1人より2人のほうが捌きやすいでしょ?」
と、優子は片目を瞑りながら言う
「・・・わかった、優子さんは僕が必ず守る」
明久は覚悟を決めて、宣言した
「・・・それじゃあ、囮作戦で行く」
翔子の言葉に、クラスメイト達は頷く
「それじゃあ、僕と優子さんが囮をするから、霧島さんたちは階段付近に待機してて。相手は多分、近衛部隊を含めて4つに分けるだろうから・・・・」
と、明久は黙考すると
「第3波までひきつけるから。そうしたら、半分は後ろから僕達と挟撃で残りでCクラスに突撃で行こう」
「・・・それが一番無難」
「それじゃあ、行こうか」
そして、Aクラス対Cクラス戦が始まる
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
キーンコーンカーンコーン♪
開戦の合図《チャイム》が鳴った
「うおーー! Aクラスが何ぼのもんじゃーー!」
まるで、ドコゾのヤクザのような発言をしながらCクラスの男子たちがAクラスに向けて走り出す
それを迎えたのは
明久と優子の2人だけ
「あぁ!? 2人だけとかナメてんのか!?」
すると、明久は近くにいた高橋先生に顔を向けて
「高橋先生。Aクラス吉井明久が、あそこに居るCクラス10人に対して数学で勝負を挑みます!」
すると、高橋先生は頷き
「承認します」
召喚フィールドが形成された
「「試獣召喚《サモン》!!」」
2人の足元に幾何学的な模様が描かれて軽い爆発音がすると、2人をデフォルトにした小さい姿が現れた
明久はスーツを着て、両手にナイフつきの拳銃を握っている
優子は騎士鎧を着ていて、左手には楯を持って右手には自身より長大な突撃槍《ランス》を持っている
「試獣召喚《サモン》!!」×10
Cクラスの全員も、範囲内に入ったので召喚する
すると、両方の頭上に点数が表示された
数学 吉井明久&木下優子 VS Cクラスモブ10名
302点&318点 平均120点
今ここに殲滅戦が開始された・・・・
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
場所は変わって、Cクラス教室
「戦争が始まって5分か、戦況はどうなってるかしら?」
Cクラス代表の小山友香は、自身の机に座りながら手近なクラスメイトに聞く
「始まったばっかりだから、わからないよ」
クラスメイトは、含み笑いで答える
「それもそうね・・・」
と、小山が肘を突いた時だった
バンッ!
と、勢いよくドアが開き、そこには肩で息をしているクラスメイトの男子が居た
「どうしたの?」
と、小山が聞くと、男子は慌てた様子で駆け寄り
「第1部隊全滅! 相手は、たった2人だ!!」
それを聞いた小山は呆ける
「はぁ? 始まって5分で、たった2人に全滅させられた? そんなわけないでしょ? もう少し建設的な嘘を言いなさいよ」
小山は馬鹿馬鹿しいと、手をヒラヒラさせるが
「嘘じゃねぇって! 俺だって信じたくないけど、1人化け物が居るんだよ!」
真剣な表情から嘘じゃないとわかったのか、小山は姿勢を正して
「どういうことよ、化け物って」
「とんでもなく細かい操作をする奴が居て、攻撃が当たらないのに逆にヤラレていくんだよ!」
小山はそれを聞くと、少し考えて
「仕方ないから、第2と第3部隊も投入しなさい。ただし、相手はまだ2人しか居ないんだから油断しないように」
小山の一声で、20人余りが教室を出て行く
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
場所は戻って、Aクラス前
「優子さん大丈夫?」
明久は、隣に居る優子に尋ねる
「ええ。明久くんが8人撃破してくれたから、大丈夫よ」
優子は笑顔で頷く
それでは、開戦直後をリプレイ
「点数差は数で押すぞ! 一気にかかれ!!」
と、1人の男子の召喚獣が先頭に突撃してくる
それを、明久は冷静に見て
「よっと」
明久の召喚獣は、相手の召喚獣に足払いをかけて転ばせると、それを避けようと止まる相手の召喚獣達
「ちょいさ!」
明久は一気に接近して、転んでる奴を踏み台にして飛ぶ
「お、俺を踏み台にした!?」
どこかで聞いたような、台詞である
「それ!」
明久の召喚獣は空中で2丁拳銃を構えると、撃ちだした
それは見事に、8体の召喚獣の胸や額に当たり、明久の召喚獣は着地態勢に入ると
「着地の瞬間は、反応できないだろう!」
と、2体の召喚獣が攻撃しようとしたが
「私を忘れてない?」
と、優子が突撃槍《ランス》で2体をなぎ払った
Cクラスモブ10名
数学 0点×10
となって召喚獣が消えた瞬間
「戦死者は補修ーー!」
と、補修担当の西村先生が凄い勢いで走ってきた
「い、嫌だー! あんな拷問、耐えられる気がしない!!」
と、逃げようとするが虚しくも捕まり
「拷問? ふっ、違うな、あれは立派な教育だ。戦争が終わる頃には、<趣味は勉強、尊敬する人物は二宮金次郎>と言う立派な生徒にしてやろう!」
と、10人を担いでいったのを見た優子は
「それは最早、洗脳ではないのかしら・・・」
と、呟くことしか出来なかったのだ・・・・
以上回想終了
で、現在
「お? 後続が来たね」
と、明久は遠くを見るとそこには20人近くの生徒が走って向かってくる
「ここからが本番ね」
優子は気合を入れなおして、相手を見据える
「うん、がんばろう!」
まだ、Cクラス戦は始まったばかりである・・・・
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
明久と優子に向かい、走るCクラスの生徒達
「優子さんは僕が絶対に守るから、安心してね?」
明久は隣に立っている優子に向かい、そう言った
「(顔を赤くしながら)・・・・・・ありがとう・・・」
優子は面と言われて恥ずかしくなり、俯きながら呟く
「2人で勝てると思うなー!」
そうこうしているうちに、Cクラスの生徒が召喚フィールドに入る
「高橋先生! フィールドはそのまま数学でお願いします!」
明久は立ち会っている高橋先生に、そうお願いする
明久と優子の点数は無傷なので、変更する必要が無いと判断したのだ
「わかりました」
「来るわよ!」
余所見している明久に、優子が注意すると
「「「「「試獣召喚《サモン》!!」」」」」
数学 吉井明久&木下優子 VS Cクラス生徒達×20
302点&318点 平均120点
明久と優子の囮作戦が、本格的に始まった瞬間だった
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
ここはAクラスとCクラスの間にある、階段を少し降りた所の踊り場
「・・・今、何人通過した?」
隠れていた霧島は、隣に膝たち状態で居る工藤に聞く
「今ので大体20人ってところだね」
愛子は見つからないように注意しながら、霧島に報告すると
「「「「「試獣召喚《サモン》!!」」」」」×20
と、いう声が聞こえる
「まだ、行かないんですか?」
久保が心配そうに霧島に聞く
「・・・・もう少し時間が経ってからじゃないと、意味無い」
霧島は冷静に、久保に言い返す
「わかりました」
久保ははやる気持ちを押さえながら、時を待った
すると
「なによこいつ強すぎる!!」
「ちくしょー! なんで当たらないんだよ!?」
等など、聞こえてきた
そして
「こうなったら、全員で一斉攻撃だ!!」
と、聞こえた
「・・・愛子、今」
それを聞いた愛子は頷き
「わかった。1番隊行くよ! アッキーと優子を助けるよ!!」
「おお!」×20
「・・・・アッキー?」
「吉井くんのあだ名だよ♪ ヨッシーでもいいかなって思ったけどネ」
「某緑の恐竜じゃないんですから・・・」
<作者 面白いよねあの恐竜>
愛子は約20名のクラスメイトを連れて、踊り場から飛び出し2人を攻撃しているCクラス生徒達に突撃する
「皆行くよ! 試獣召喚《サモン》!」
「試獣召喚《サモン》!」×20
愛子を含めて、Aクラスの全員の足元に幾何学模様が浮かび、軽い爆発音がしてデフォルト姿の召喚獣が表れる
「なに!? このタイミングで挟撃だと!?」
Cクラスの生徒達は後ろからの攻撃に浮き足立ち、反撃も満足に出来ないで愛子たちに倒されていく
「アッキー、優子無事・・・」
愛子は1番最初に明久と優子の近くに到着したが、そこで言葉を失う
それは、何故かというと
「まるでワルツみたい・・・」
クラスメイトの1人が、代弁してくれた通りだった
明久と優子に対して、10人のCクラスの生徒達が波状攻撃しているが、1回も当たってないのだ
明久は攻撃をナイフを使っていなしていて、優子に向かいそうな召喚獣に対しては銃撃で牽制をして足止めをしてる
その光景は、まるで守護者のようだった
しかし、優子も守られているだけではなく
「それ!」
明久の召喚獣を後ろから攻撃しようとしていた敵を、突撃槍で串刺しにして撃破する
その優子目掛けて、突撃するCクラスの召喚獣
「優子さん! しゃがんで!」
明久が言うと同時に、優子の召喚獣はしゃがむ。すると、優子の召喚獣の背中を明久の召喚獣は転がるように、乗り越えた
明久の召喚獣は着地すると、同時に突撃してきた召喚獣の首を左手の銃剣で切り裂くと、今度は右手の拳銃で右側の召喚獣の眉間を撃ち抜き撃破する
そして、明久の召喚獣の背後に向かい突撃してくる他のCクラスの召喚獣に対して突撃槍を振るう優子の召喚獣
それにより、2体撃破する
そして、残った3体に明久は銃撃を行い撃破した
「あっと言う間だね・・・・」
気付けば、突撃してきていたCクラスの生徒達は全滅していて
「勝者はAクラス!!」
終戦の宣言が聞こえた
「お? 勝ったみたいだね」
明久は、後ろに振り向き
「優子さん。お疲れ様」
と、、笑顔で言う
「う、うん。お疲れ様・・・・(顔赤)」
優子は、明久の笑顔を見て顔を赤くする。それを見た愛子はニヤニヤ笑い
「おやおや~? 優子、顔を赤らめてどうしちゃったのかナ?」
と、少しからかっている
「な、なんでもないわよ!(顔赤)」
優子は顔を真っ赤にしたまま、ソッポを向いた
「それじゃあ、Cクラスに行こうか」
明久は、優子の近くに寄りながら言う
「そうだネ」
「そうね、行きましょうか」
そうして、その場に居たAクラスの生徒達はCクラスに向かった