僕とSPと召喚獣   作:京勇樹

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対Fクラス戦その1

AクラスがCクラスを下した、2日後

 

*因みに、Cクラスの設備は下がっていない。理由は、霧島がそう言ったためだ

 

コンコン

 

Aクラスの教室のドアが、ノックされた

 

「誰かしら」

 

これに反応したのは、ドアの近くに座っていた優子だ。明久は再び近くに立った

 

開けた先に居たのは

 

「よう」

 

Fクラス代表の坂本雄二だった

 

「あら、FクラスがAクラスに何の用かしら?」

 

優子は目的を知っていたが、念のために聞いた

 

「我々Fクラスは、Aクラスに対して一騎打ちの勝負を申し込む」

 

それを聞いた優子は、まゆを上げて

 

「一騎打ち?」

 

「ああ。Fクラスは試召戦争として、Aクラス代表に一騎打ちを申し込む」

 

それを聞くと、優子は腕組みして

 

「うーん、なにが狙いなのかしら?」

 

聞くと、雄二は頷き

 

「それはもちろん、Fクラスの勝利と・・・」

 

「と?」

 

優子が首を傾げると

 

「明久の不幸だ!!」

 

雄二は、ドヤ顔で言い切った

 

「お断りよ!」

 

優子は雄二の目の前で、ドアを思いっきり閉めた

 

すると、今度は凄い勢いで開いて

 

「危ねーな! おいっ!!」

 

雄二は若干驚いた表情で、大声を出した

 

「流石はFクラス、理由が最低ね」

 

優子が言うと、Aクラスのクラスメイト全員が同意するように頷く

 

「何とでも言いやがれ! 俺はな、明久の幸せが大っ嫌いなんだよ!」

 

雄二は、明久を指差しながら言った。すると

 

「人を指差さない!」

 

明久が、雄二の指を上に曲げた

 

「痛ぇ-だろうが!」

 

雄二は指をさすりながら、こほんと咳き込むと

 

「で、どうするんだ?」

 

「面倒な試召戦争を、手軽に終わらせるのはいいけどね。だからと言って、わざわざリスクを冒す必要もないかな」

 

「懸命だな。ところで、Cクラスとの戦争はどうなったのかな?」

 

「なんで聞くのかわからないけど、余裕だったわよ? 明久君の提案した作戦が上手くはまったし。なにより、明久くんのおかげで誰も戦死しなかったし」

 

それを聞いた雄二は、少し驚いた表情をしたが

 

「それじゃあ、Bクラスとやりあう気はあるか?」

 

それを聞いたAクラス内で、一瞬空気が凍りついた

 

「・・・Bクラスって、以前来たあの・・・?」

 

優子は思い出したのか、蒼い顔をしながら聞く

 

「ああ、アレが代表をやっているクラスだ。幸い、宣戦布告はまだのようだが、さてどうなることやら・・・」

 

雄二は、その時に気付いた。優子が、自分を抱きしめながら震えているのだ

 

「・・・・・」

 

雄二は、視線をAクラスの教室内に向けて見回す

 

Aクラスの中では、口元を押さえて吐き気を堪えていたり、久保は机にうつ伏せになって気絶していた

 

「・・・・あー、なんだか・・・すまん・・・」

 

雄二は少し気まずそうに、頭を掻きながら謝った・・・・

 

そして、数分後

 

「とりあえず、申し込みは受けるけど」

 

気分が優れない優子を明久が机まで誘導して、代わりに明久が雄二と話している

 

「こっちからも提案いいかな?」

 

「ああ、構わないぜ」

 

明久が提案すると、雄二は頷く

 

「一騎打ちを五回戦で、三回勝ったほうが勝ちならいいよ」

 

それを聞いた雄二は、頷き

 

「なるほど。こっちから、姫路が出る可能性を警戒したな?」

 

「その通り。姫路さんはFクラスで唯一、勝てる可能性のある人だからね」

 

それを聞いた雄二は、自分を指差し

 

「安心してくれ。うちからは、俺が出る」

 

それを聞いた明久は、首を振ると

 

「悪いけど、その言葉は鵜呑みに出来ないよ。これは、戦争なんだからね」

 

雄二は明久の言葉を聞いて、腕組みして少しの間黙考すると

 

「わかった、その条件でかまわん」

 

「お? やった!」

 

「ただし、勝負の内容はこちらで決めさせてもらおう。そのくらいのハンデは、あってもいいよな?」

 

「うーん、どうしようかな・・・」

 

明久が雄二の提案に悩んでいると

 

「・・・・受けてもいい」

 

いつの間にか、代表の霧島翔子が明久の隣に居た

 

「あ、霧島さん」

 

「・・・雄二の提案を、受けてもいい」

 

「いいの?」

 

明久が聞くと、翔子が頷き

 

「・・・その代わり、条件がある」

 

「・・・聞こう」

 

「・・・負けたら、何でも一つ言うことを聞く」

 

と翔子は、指を立てながら提案する

 

すると

 

「・・・・・(カチャカチャ)」

 

ムッツリーニは何処からか、デジカメを出していじっている

 

「おい、ムッツリーニ! いきなり負ける準備かよ!!」

 

「・・・っ! (ぶんぶん)」

 

ムッツリーニは、首を高速で左右に振った

 

「それじゃあ、こうしよう。勝負内容は五つの内、三つ決めさせてあげる。二つはこっちで決める、これで、どうかな?」

 

「オーライ、交渉成立だな」

 

雄二が言った瞬間、Fクラスのメンツに動揺が走った

 

「坂本! 姫路さんが了承してないのに、勝手に!!」

 

「心配すんな。姫路には迷惑はかけんさ。それより翔子、勝負が終わったら大事な話がある・・・」

 

「・・・わかった」

 

「それじゃあ、試合開始は10時からでいいな?」

 

「わかった」

 

 

今、ここにAクラスVSFクラスの勝負の火蓋が切られようとしていた・・・・・

 

 

一体勝負はどうなるのか・・・・

 

 

◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

 

 

時間は経って、午前10時

 

場所 Aクラス教室

 

なぜAクラスなのかと言うと、Aクラスの教室のほうが広いためだ

 

そして、教室の中央には縦横4mほど四角く線が引かれている。そこがバトルフィールドだ

 

「それでは、これよりAクラス対Fクラスの一騎打ちを始めます」

 

今回の試験監督は、Aクラス担任にして学年主任の高橋洋子先生だ

 

「それでは、両名とも準備は良いですか?」

 

高橋先生が、雄二と翔子を見ながら聞いた

 

「ああ」

 

「・・・問題ない」

 

それを聞いた高橋先生は頷き

 

「それでは、一人目の方前へ」

 

と、言うと

 

「それじゃ、私が行くわ」

 

と、Aクラスからは優子が出るようだ

 

「ワシが行くかのう」

 

Fクラスからは秀吉が前に出た

 

優子がステージに行こうとしたとき

 

「優子さん」

 

「なにかしら」

 

「相手に教科選択権、使わせて」

 

明久がそう言った

 

「わかったわ」

 

優子は頷くと、ステージに進む

 

「教科はあんたが選択していいわよ」

 

「む? そうかの、では古典で頼むのじゃ」

 

「承認します」

 

「「試獣召喚《サモン》!!」」

 

古典  Aクラス木下優子  VS  Fクラス木下秀吉

       350点       98点

 

「へー、大分、高い点数になったわね秀吉」

 

「うむ、有里と優に教えてもらったからのう」

 

秀吉は腕組みしながら、シミジミと言う

 

「それでは、試合開始してください」

 

「「はい!」」

 

まず先に突撃したのは、秀吉の召喚獣だった

 

秀吉は、突撃しながら薙刀を振り下ろすが

 

「甘い!」

 

優子はそれを、左手に装備されてる楯で弾くと

 

「せい!」

 

突撃槍で、秀吉の召喚獣を突き刺した

 

古典  木下秀吉

      0点

 

「そこまで、勝者はAクラス」

 

高橋先生が宣言すると、Aクラス側からは歓声が上がった

 

 

 

一騎打ち勝負はまだ始まったばかりである・・・・

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