僕とSPと召喚獣   作:京勇樹

16 / 44
対Fクラス戦その2

「それでは、2人目の方々前へ」

 

1戦目は優子の勝利に終わり、2戦目に入った

 

「それでは、私が出ます。科目は、物理でお願いします」

 

Aクラスからは、眼鏡をかけた女の子の佐藤美穂《さとうみほ》が出るようだ

 

「それじゃあ、うちからは・・・・」

 

「僕がいきます!」

 

Fクラスからは、小燕が前に出た

 

「それでは、双方召喚してください」

 

「「試獣召喚(サモン)!!」」

 

2人の足元に、幾何学的な模様が出てから軽い爆発音がして、お互いの召喚獣が現れた

 

佐藤美穂の召喚獣は、中国の服を着ており手には鎖つきの鉄球を持っている

 

小燕は同じく、中国の服を着ていて手には棒を持っていた

 

物理  Aクラス佐藤美穂   VS   Fクラス桜庭優

      389点           390点

 

「「「「「なにーーー!?」」」」」

 

「言ってませんでしたね。僕は、理科関係が大得意なんです!」

 

小燕は胸を張っていた

 

「そ、それでは、試合開始!」

 

高橋先生も流石に驚いていたが、試合は開始された

 

「僕の武器を間違えないでくださいね」

 

小燕はそう言いながら、突撃してくる

 

「誰が間違えるもんですか!」

 

美穂は鉄球を投げるが、小燕はそれを紙一重で避けて接近する

 

すると

 

「僕の武器は、棒じゃないんですよ!」

 

小燕が手をひねると、3つに別れた

 

「三節昆!?」

 

「せい!」

 

小燕は、目にも留まらぬ速さで連撃を繰り出す

 

「くう!」

 

佐藤はなんとか鎖で防ぐが、防ぎきれずに直撃を食らっている

 

物理  Aクラス佐藤美穂  VS  Fクラス桜庭優

 

      190点         390点

 

「この!」

 

佐藤は反撃とばかりに、鎖で締め付けようとするが

 

「待ってました!」

 

それをしゃがんで回避する小燕

 

すると

 

「それ!」

 

三節昆で美穂の首を絞めて

 

「とどめです!」

 

首を折った

 

物理  Aクラス佐藤美穂   VS  Fクラス桜庭優

     0点             390点

 

「しょ、勝者、Fクラス桜庭優!」

 

「「「「「うおぉぉーーー!」」」」」

 

Fクラスからは、大歓声が轟いた

 

◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

 

 

現在、A対Fクラスの戦況は1対1で同点である

 

「それでは、第3試合を開始します。次の選手、前に出てください」

 

「・・・・(スクリ)」

 

Fクラスからはムッツリーニが前に出た、すると

 

「ムッツリーニ君か~。それじゃあ、ボクが行こうかな」

 

Aクラスからは、愛子が前に出ようとするが

 

「工藤さん」

 

明久が止めた

 

「なにかな?」

 

「康太に教科を選択させて」

 

「もとからそのつもりだヨ♪」

 

愛子は朗らかに返事すると、軽い足取りでフィールドに入った

 

「1年の終わりに転入してきた、工藤愛子です。よろしくね♪」

 

「・・・・(コクリ)」

 

「それでは、科目は何にしますか?」

 

「・・・・保健体育・・・」

 

「土屋君だっけ? 随分と、保健体育が得意みたいだね?」

 

「・・・何が言いたい?」

 

「ボクだって、かなり得意なんだよ? ・・・キミと違って実技で、ね?」

 

愛子はウィンクしながら小首を傾げた

 

「勉強、苦手そうだけど、なんなら相手してあげようか? 実技でね」

 

「・・・望む所・・・(ブシャアアァァァ!)・・・・これは花粉のせい・・・」

 

康太の鼻から、もの凄い勢いで鼻血が噴出す

 

「随分あくどい花粉だね!?」

 

明久は条件反射で突っ込みをかました

 

「ふーーん・・・・(ニヤリ)・・・・ほれ(ピラリ!)」

 

「卑怯な・・・!(ドバァァァァ!)」

 

康太は先ほどよりも倍近い勢いで鼻血を噴出しながら、倒れた

 

「「「「「ムッツリーニィィーーー!!」」」」」

 

Fクラス側では阿鼻叫喚となり、Aクラス側では唖然としている

 

衛生兵(メディック)! このエロの化身を助けてくれーーー!!」

 

「ちぃ! 穂村! 輸血パックを! 桜庭はAEDを持ってきてくれ!」

 

「あいよ~~」

 

「なんか、この状況に慣れてきた自分が怖いです・・・」

 

有里は置いてあった鞄から輸血パックを取り出して、小燕はAEDを走って持ってきた

 

「電圧300チャージ!」

 

 

 

 

    しばらくお待ちください、現在蘇生及び輸血中です・・・・

 

 

約10数分後・・・・・

 

「えーー、そろそろ大丈夫ですか・・・?」

 

高橋先生も流石にこの状況に引いている

 

「・・・問題・・・・ない・・・・」

 

康太は現在、松葉杖を突いた状態で立っており、近くには点滴台が立っていて、そこには今も輸血パックが釣り下がっている

 

「工藤さん、康太は想像力豊かなんだから、程ほどにね?」

 

工藤は明久に軽く説教されていた

 

「あはは♪ まさか、あそこまで行くとは思わなかったヨ!」

 

「それでは、そろそろ召喚してください」

 

「はーい、試獣召喚(サモン)! っと」

 

「・・・・試獣召喚(サモン)・・・」

 

2人がキーワードを唱えると、足元に幾何学的な模様が浮かんで、軽い爆発音がした

 

康太の召喚獣は忍者の格好をしていて、武器は両手に持った小太刀二刀流

 

それに対して愛子は・・・・

 

「なんじゃ、あの巨大な斧は!? しかも腕輪までしとるぞ!」

 

そうなのだ、愛子の召喚獣の武器は自身より大きい斧だったのだ、しかも右手には腕輪がついている

 

「それでは、試合開始」

 

「実践派と理論派のどっちが強いか、教えてあげるよ、バイバイ! ムッツリーニ君!!」

 

「「「「「ムッツリーニッ!!」」」」」

 

愛子が言うと同時に愛子の召喚獣はその放電している巨大な斧を振り上げ、飛び掛った

 

 

「・・・・加速」

 

そう、康太が言うと、康太の召喚獣の姿が消えた

 

「え?」

 

次の瞬間、お互いの召喚獣が交差した状態で姿勢を止めた

 

「・・・・加速・・・終了・・・」

 

そう言いながら、小太刀を腰の鞘に収めた瞬間

 

ズバァ!

 

愛子の召喚獣の胸元が十字に切られ、倒れた

 

そして、表れた点数は・・・・

 

保健体育  Aクラス工藤愛子  VS  Fクラス土屋康太

      446点→0点        572点

 

と表示されていた

 

「しょ、勝者Fクラス土屋康太!」

 

「「「「「うおぉぉぉl!!」」」」」

 

「そ、そんなこのボクが・・・」

 

愛子は両膝を突いて悔しがっていた

 

 

 

これにより、Fクラスが2対1でリーチをかけた

 

◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

 

現在、Aクラス対Fクラスの一騎打ちは、Fクラスが2回勝ってリーチをかけている

 

「それでは、第4回戦を行います。選手は前へ」

 

高橋先生が言うとFクラスからは

 

「わ、私が行きます!」

 

姫路瑞希が前に出た、すると

 

「それじゃあ、僕が・・」

 

と、久保が立とうとしたが

 

「待って、久保君。僕が行く」

 

それを、明久が止めた

 

「しかし、相手は次席クラスだよ?」

 

「大丈夫、勝てるさ、それに久保君。姫路さんは何回も実戦経験があるから、操作は上手いんだよ?」

 

それを聞いた久保は黙考すると

 

「わかった、頼んだ」

 

明久に譲った

 

「うん、絶対勝ってくる!」

 

そう言って明久は、舞台に上がった

 

「はっ! 観察処分者の明久が、勝てると思ってんのかよ!」

 

雄二は明久を馬鹿にしたように言うが

 

「勝つさ、僕にはそれだけの経験があるからね」

 

そうして、2人が規定の位置に着いたことを確認した高橋先生は

 

「それでは、教科を選択してください」

 

と、言うと

 

「姫路さんが選択していいよ」

 

と、科目選択権を譲った

 

「それでは・・・・世界史でお願いします!」

 

それを聞いた明久の口端が、上がった

 

「承認します!」

 

それを聞いた2人は、キーワードを唱えた

 

「「試獣召喚(サモン)!!」」

 

唱えたら、2人の足元に幾何学的な模様が浮かび上がり、その直後に軽い爆発音がして本人がデフォルメされた召喚獣が現れた

 

そして、表れた点数は・・・・

 

世界史  Fクラス姫路瑞希 

      480点    

 

だった

 

「「「「「なにーーー!?」」」」」

 

「もうすぐで、500点じゃない・・・」

 

「僕でも300点台がいいトコなのに・・・」

 

「へぇー、さすがは学年次席クラス。高いね」

 

「ハッハー! どうだ! ウチの最強戦力は! 明久、降参するなら今のうちだぜ!」

 

雄二は明久に降参を促すが、明久はそれを無視する

 

「けどね、姫路さん」

 

「なんですか?」

 

「上には上が居るんだよ?」

 

世界史  Aクラス吉井明久

      520点

 

「「「「「は・・・・?」」」」」

 

「500点超えだと!?」

 

「教科選択をミスったね、僕は世界史と日本史が得意なんだよ!」

 

「点数だけが強さじゃありません!」

 

「それでは、試合開始!」

 

「行きます!」

 

姫路が宣言すると同時に、もの凄い勢いで姫路の召喚獣が大剣を振り下ろしながら突撃してくる

 

「そんな攻撃が当たるとでも?」

 

明久はそれを右手に持っていた銃のナイフで受け流し、大剣が地面にぶつかった瞬間に足で踏んだ

 

そして、左手に持っていた銃を撃った

 

「くぅ!」

 

姫路はそれを体を横にずらして回避した

 

すると、明久の召喚獣は踏んでいた足をどかす

 

それにより、姫路の召喚獣は大剣を構えなおす

 

「どういうつもりですか? 抑えていた武器を開放するなんて・・・」

 

「別に、あのままじゃ僕も自由に動けなかった。ただ、それだけだよ」

 

明久は姫路からの質問に、無表情に答える

 

「そうですか・・・、行きます!」

 

そう言ったと同時に、姫路の召喚獣は大剣を大きく横に振りながら接近してきた

 

「そんなの当たるか!!」

 

明久は姫路の攻撃をジャンプして避けた、その瞬間

 

「貰いました!!」

 

姫路の召喚獣が、腕輪の着いた右腕を明久の召喚獣に向けて

 

キュボッ!!

 

極太の熱線が明久の召喚獣を包んで・・・

 

ドッカーーン!!

 

爆発を起こした

 

その瞬間

 

「「「「「よっしゃーーー!!」」」」」

 

どうやら、勝利を確信したようだ

 

「ハッハー! どうだ、明久! これで・・・・待て、なんでテメェ熱がってないんだ?」

 

そう、明久は普通に立っていたのだ

 

「どういうこと?」

 

「観察処分者はね、フィードバックがあるのさ」

 

「フィードバック?」

 

「そう、召喚獣と感覚を大体3割くらい共有してるのさ。だから、召喚獣が受けたダメージや熱さも僕に返ってくるのさ」

 

「え!?」

 

「けど、今僕は普通に立ってる。それはつまり・・・・」

 

「姫路! 油断するな!! まだ生きてる!!」

 

「へ?」

 

その瞬間、煙のあった場所から影が飛び出す

 

それは・・・

 

「明久くんの召喚獣! 無傷!?」

 

そう、明久の召喚獣以外ありえない

 

明久の召喚獣は両腕を前で交差していた、そして前に出ている右腕には腕輪が

 

「まさか、腕輪の能力で防いだのか!」

 

雄二は明久の腕輪の能力に気付いた

 

「その通り。僕の腕輪の能力は絶対防御(アイギス)! そして、今日の僕は・・・・」

 

そう、言いながら明久の召喚獣は両腕の銃剣を構える

 

「くっ!」

 

姫路の召喚獣も慌てて腕輪を構えるが・・・

 

間に合わない

 

「次席クラスすら凌駕する存在だ!!」

 

そう、言うと明久の召喚獣は銃剣を振り下ろし、姫路の召喚獣の両腕を肩から切り飛ばした

 

そして、着地すると同時に姫路の召喚獣を蹴り倒し、足で姫路の召喚獣を踏み、銃口を頭と胸部に向けた

 

「終わりだ・・・」

 

そう言うと

 

ダーン!

 

銃を撃った

 

そして

 

世界史  Aクラス吉井明久  VS  Fクラス姫路瑞希

      500点            0点

 

と、なった

 

「勝者、Aクラス吉井明久!」

 

「「「「「うおぉぉぉ!」」」」」

 

「ね? 勝ったでしょ?」

 

それは宣言通りだった

 

 

これにより、一騎打ち勝負は最終戦に運命が託されたのだった・・・・

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。