僕とSPと召喚獣   作:京勇樹

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一ヶ月間放置してすいませんでした!!

仕事が忙しくって、更新する暇がありませんでした!

お詫びとしましては、ここから連続投稿します!

まずは、第一弾!!


襲撃、そしてバレました!

Aクラス対Fクラスの一騎打ちが、Aクラスの勝利に終わった日の放課後…

 

「毎日料理してくれて、ありがとうね」

 

明久、優子、秀吉、有里、小燕は買い物をしてから、マンションに帰っている途中だった。(小燕は明久と同室で、有里は木下姉弟の隣の209号室に住んでいる)

 

「大丈夫だよ、それに、食べてくれる人が居た方が嬉しいし」

 

明久は、右手に買い物袋を持ちながら言った

 

尚、小燕と有里も買い物袋を持っており、今日は全員で食べよう、という話になっている

 

「最近は、明久のおかげで夕食が楽しいのう」

 

秀吉は今日の夕食を想像しているのか、笑顔である

 

「今日は、僕も作りますよ! 期待しててください!」

 

小燕は鼻息を荒くしながら、声高に宣言した

 

「む? 優も料理が出来るのかのう?」

 

「はい、僕は中華料理が得意なんです!」

 

小燕は、空いている拳を握りながら秀吉に言った

 

「ほう! それは楽しみじゃのう!」

 

秀吉は本当に楽しみなのか、目を輝かせながら言った

 

そんな会話をしながら、曲がり角を曲がった

 

その時だった

 

「っ! 有里さん、小燕!!」

 

明久の表情が変わった

 

「「!」」

 

2人は、明久の雰囲気から気付いたのか、T字路の左右をすばやく確認した

 

左右の道路には、大体10数人の男達が手に手にバット、ナイフ、鉄パイプを持って立っていた

 

「なんじゃ?」

 

「どうしたの?」

 

2人は状況が分からないのか、聞いてくるが

 

「「「………」」」

 

3人は終始無言で、手に持っていた買い物袋を置いて、体勢を低く構えた

 

すると、1人の男が前に出て

 

「てめぇらの中に、木下ってのは居んのか?」

 

と、聞いてきた

 

「私達になんのよう?」

 

反射的なのだろう、優子が応えてしまった

 

「優子さん!!」

 

明久が大声で制するが…

 

「ハッ! てめぇが木下か! てめぇを殺せば30万の金が貰えるんだ! お前ら()るぞ!」

 

前に出ていた男が合図すると

 

「「「「「おーーー!!」」」」」

 

T字路の左右に立っていた男達が、明久たちを挟み込むように突撃してきた

 

「明久!」

 

「僕と小燕が出ます! 小燕は右側の連中を!」

 

明久は瞬間的に判断して、指示を出した

 

「了解!」

 

小燕は制服の上着のボタンを外すと、右手の脇に手を入れて、出したのは…

 

「疾っ!」

 

鎖で繋がれた二本の木の棒だった、それは

 

「ヌンチャクじゃと?」

 

小燕が保持したヌンチャクを見て、秀吉は目を丸くした

 

小燕はヌンチャクを両手で回すと、右手で片方を持って、右脇でもう片方を挟み込んで突撃する

 

「明久、あたしは?」

 

「有里さんは、直援でお願いします!」

 

明久は手早く有里に指示すると、両手を振った。そして、両掌に収まったのは

 

「短い棒?」

 

「ふっ!」

 

明久は両掌に納まった物を保持したまま、更に手を振った

 

すると

 

「伸びおった!?」

 

それは、大体40cmくらいまで伸びたのだ、それの正体は

 

「確かあれは、警察が使ってる警棒ね」

 

そう、明久が両手に持ったのは警察などが使う特殊警棒なのだ

 

「ふっ!」

 

明久は、警棒を持つと左側の男達に突撃する

 

「明久!?」

 

「明久くん! 戻って!」

 

優子と秀吉が明久の制服を掴もうとした、が

 

「こら、前に出ないで、危ないから」

 

有里によって制された

 

「しかし、あれでは明久が!」

 

「それに、優くんも!」

 

止められた2人は、有里に反論するが

 

「あの2人なら平気よ。あの程度の連中になんか、負けないわよ」

 

と、有里は言った

 

その時だった

 

「ぐはっ!」

 

「ごふっ!」

 

と、声が聞こえたので見ると、明久と小燕はすでにそれぞれ1人ずつ倒していた

 

「こんな奴が居るなんて、聞いてねーぞ!」

 

「強い! 一斉に攻撃するぞ! そうすれば!」

 

と、男達がタイミングを合わせようとした、その瞬間だった

 

「遅い!」

 

「破!」

 

明久は右手の警棒で、男1の腹を強打して、体が曲がったところで顔面に膝蹴りを入れて倒して

 

小燕は、回したヌンチャクで近くの男4の首を強打して倒していた

 

第3者side(明久側)

 

明久は切り込んだ

 

「この!」

 

男3は、右手に持っていた鉄パイプを明久めがけて振り下ろしたが

 

「ほ!」

 

明久は、それを体を捻って避けて

 

「せいっ!」

 

左手の警棒で、あごを殴った

 

「ごふっ!」

 

男3はそれにより、前のめりに倒れた

 

「こんな奴が居るなんて、聞いてねーぞ!」

 

明久は続いて、近くに立っていた男1の腹部めがけて警棒を振った

 

「遅い!」

 

「げふっ!?」

 

男1は、腹部に受けたダメージにより、肺から強制的に空気を吐き出させられて、息苦しくなり、前屈みになった

 

「はっ!」

 

「ぐべっ!?」

 

明久は、前屈みになった男1の顔面に膝蹴りを当てて、昏倒させた

 

「調子に乗ってんじゃねぇ!!」

 

男5が明久に向けてナイフを突き出した、が

 

「素人が!」

 

左手の警棒で手首を強く叩いて、落とさせた

 

「痛ぇ!」

 

男5が痛みで眼を瞑った瞬間、明久は男5の頭を掴んで

 

「このっ!」

 

壁に強くたたきつけた

 

「ぐっ!」

 

男5はそれにより、壁に背中を預けた状態で、倒れた

 

「に、逃げ!」

 

男6は怖くなったのか、逃げようとしたが

 

「逃がすわけないだろ!」

 

明久は右手の警棒を投げて、当たり、男6が倒れると

 

「寝てろ!」

 

男6の背中を強く踏みつけて、無力化した

 

そうして、明久は周囲を見回す

 

明久以外、誰も立っていない。どうやら、今の男で最後だったようだ

 

「無力化完了! 小燕、そっちは?」

 

男達が動かないのを確認した明久は、小燕のほうを見た

 

「大丈夫です、無力化しました!」

 

「私、居る意味無かったわね」

 

有里は、いつの間にか持っていた拳銃、ソーコムを玩んでいた

 

「有里さんが居たから、僕達は前に出れたんです」

 

明久と小燕は、有里たちの場所へと戻ると

 

「(ゴソゴソ)よっと(ピッ!) こちら、シールド14です、本部応答願います」

 

明久は懐から通信機を取り出して、通信を始めた

 

『こちら本部、どうしたシールド14?』

 

少ししたら、通信画面に神崎恭一郎が映った

 

「先ほど、10数人の男達に襲撃されました」

 

『なに? 対象は無事か?』

 

課長は明久の言葉を聴いて、顔をしかめた

 

「はい、対象は無傷です。襲撃犯は自分と11で全て無力化しました。今、場所のデータを送ります」

 

明久は通信機を操作した、すると

 

『うむ、確認した。工作班は必要か?』

 

「いえ、不必要です。その代わりに、文月学園の制服を2着お願いします。僕と小燕の分です、少し破けてしまったので」

 

明久と小燕の制服は、激しい運動と相手の攻撃がかすったために所々破けていた

 

『了解した。それと、襲撃犯はこちらで回収して、尋問しておこう』

 

「ええ、お願いします。それとなんですが……」

 

明久は、ある程度報告すると、頬をポリポリと掻いた

 

『どうした?』

 

「バレました…………」

 

『なに?』

 

課長は明久の言葉に、思わず聞き返してしまった

 

「ですから、対象に自分達のことがバレてしまいました……」

 

と、明久は気まずそうに報告する

 

『え? もう? 早くね?』

 

流石の課長もあまりの速さに驚いている

 

「すいません、で、どうします?」

 

明久は謝りつつも、対応を求めた

 

『あー、判断は任せる、好きにしろ』

 

と、課長は画面の向こうで手をヒラヒラさせた

 

「了解しました。では、通信終わります」

 

『うむ、制服はお前の家に持っていかせる、ではな』

 

明久は通信機を切ると、懐に仕舞い

 

「じゃあ、僕の家に行こうか?」

 

第3者sideEND

 

?side

 

襲撃現場から少し離れた曲がり角から、襲撃現場を見ている人物が居た

 

「やはり、あの程度では無理だったか………」

 

その人物は、文月学園の男子制服を着ているが、顔には白地に血の涙を彷彿させるペイントがされている仮面を着用しているために、顔はわからない

 

「まぁ、戦力が把握出来ただけでも十分か………」

 

男はそう言うと、身を翻して立ち去った………

 

?sideEND

 

◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

 

第3者side

 

そして、明久家

 

「それで、話してもらえるんでしょうね?」

 

優子と秀吉は、明久たちを見つめていた

 

「うん、話すね」

 

明久はうなずく

 

「それじゃあ、まず聞くけど、警備会社のアイギスってのは知ってる?」

 

「アイギスじゃと? それならば知っておる、確か世界規模でトップレベルの警備会社じゃのう」

 

「ええ、一般家庭から大企業まで手広くやっている警備会社ね」

 

秀吉と優子は、思い出しながら言っている

 

「うん、僕達はそのアイギスに所属してるのさ」

 

「ただし、あなた達が知ってるような”普通”ではなく、裏ですけどね」

 

「裏じゃと?」

 

「どういうことよ?」

 

秀吉と優子は、いぶかしむように見た

 

「さっき、優子さんたちが言ったのは表の仕事。僕達が所属してるのは裏、<要人警護課>なのさ」

 

「要人警護課?」

 

「つまりは、SPですね」

 

「それが裏?」

 

優子は、SPがどうして裏なのか、わからないようだ

 

「要人警護課はね、必要ならば銃火器も扱う非合法な部署なんだよ」

 

「銃火器じゃと!?」

 

「そんなの政府が許すわけが!!」

 

秀吉と優子は銃火器を扱うと聞いて、詰め寄るが

 

「アイギスの要人警護課はね、政府黙認の部署なんだよ。過去に何回も政府の要人を守ったからね」

 

「なんと………」

 

「明久くんも、誰かを守ったことがあるの?」

 

優子は、恐る恐る明久に聞いた

 

「うん。最近だと、この間の映画俳優狙撃未遂事件だね」

 

「え!? あれだったの!?」

 

「そういえば、誰かに似ていると思ったら、明久じゃったか……」

 

秀吉は額に手を当てていた

 

「そう、そして今回の僕達の護衛対象が秀吉と優子さんだった、ってわけ」

 

「どうして、私達が?」

 

優子は、どうして狙われるかわからないようである

 

「本当は言えないんだけどね、理由は優子さんたちのお父さんの仕事なんだ」

 

「ワシらの」

 

「お父さん?」

 

秀吉と優子はわからず、首を傾げた

 

「うん、優子さんたちはお父さんがなんの仕事をしてるか、知ってる?」

 

「確か、海運業じゃったのう」

 

「ええ、お母さんはそれの手伝いだし」

 

秀吉と優子は思い出しながら言った

 

「うん、実は優子さんたちのお父さんね、銃の密輸を持ち込まれたんだ」

 

「「な!?」」

 

2人は驚いている

 

「けど、あなた達のお父さんはそれを拒否したの」

 

「そしたら、脅迫状が届いたんだって、子供達の命は無いものと考えろって」

 

「そうなんだ……」

 

「で、僕達が派遣されたんです、明兄は元から生徒だったから優子さんの専属護衛に決まりましたけど」

 

「え!? 明久くんが私の専属護衛!?」

 

優子は顔を赤くして驚いた

 

「うん、そうだよ、同じクラスだから守りやすいしね」

 

明久は、それに対して無頓着に返答した

 

「あ、なるほど……」

 

優子は少し落胆した様子だった

 

(明久、あんたは少しは気付きなさい)

 

(まぁ、あの2人のせいで少し身構えてしまうんですがね)

 

有里と小燕は小声で好き勝手に話していた

 

因みに”あの2人”とは言わずもがな、姫路と島田の両名である

 

姫路と島田の2人は、何かと明久に理不尽な理由で暴力を振るうので、明久は条件反射で身構えてしまうのである

 

「僕としては、このまま2人を守り続けたいんだ」

 

明久は、真剣な表情で秀吉と優子に話す

 

「明久くんは…」

 

「え?」

 

「明久くんは、なんで護衛に?」

 

優子は、明久の顔を見ながら聞いた

 

「それはね、もう誰も失いたくないからだよ」

 

明久は悲しそうな表情で告げた

 

「明久は7歳で家族を失ったからね」

 

「その後1年間孤児院に居まして、それで、今の父親に引き取られたんです」

 

「うん、だから失う辛さがわかるんだ。それで、中2から要人警護課で働いてて、去年から正式なエージェントになったんだ」

 

「去年からじゃと!?」

 

「うん、まぁそれが理由で怪我が多くて、入院が多くなって、気付いたら観察処分者になってた(笑)」

 

明久は、カラカラと笑いながら言った

 

「ああ、因みに、学園長に西村先生、それと高橋先生は僕がSPだってことは知ってるよ」

 

「「え!?」」

 

2人は驚いている

 

「いや、最初は学校を辞めるのを考えてたんだけどね、西村先生と高橋先生に説得されてね」

 

「それに、恭一郎さんが学園長に頼んだみたいね、明久を通わせてあげてくださいって」

 

「なるほど、……ん? 恭一郎さんって?」

 

優子は、恭一郎という名前に聞き覚えが無いために聞いた

 

「僕と小燕の義理の父親の名前だよ、フルネームは神崎恭一郎」

 

「まぁ、僕達の上司でもありますね」

 

「因みに、元傭兵ね」

 

「傭兵じゃと!? そんな人物まで居るのか!」

 

「うん、要人警護課にはスペシャリストが多いからね」

 

と、話していた、その時だった

 

ピンポーン♪

 

「あ、来たみたいよ」

 

「うん」

 

明久は立ち上がり、玄関に向かった

 

「はい、どなたですか?」

 

明久はわかっていながらも、念のために聞きながら開けた

 

「私ですよ、シールド14」

 

そこに居たのは、小柄な体にツインテールに纏めたピンク色の髪が特徴の女の子だった

 

「ああ、やっぱりそうだったか。ありがとう、りお」

 

その子の名前は、中西(なかにし)りおと言う

 

「入って、中に小燕も居るから」

 

「わかりました、お邪魔します」

 

明久は、りおを中に入れた

 

「明久くん、その子もエージェントなの?」

 

優子は、入ってきたりおを見ながら聞いた

 

「うん、そうだよ。ただし僕や小燕、有里さんと違って、バックアップエージェントだけど」

 

「つまりは、後方支援というわけかのう」

 

「はい、その通りです。私の名前は、中西りおと言います。お見知りおきを」

 

りおは軽くお辞儀した、すると持っていた紙袋からビニールに包まれた制服を取り出して

 

「要請のあった制服です」

 

と、明久と小燕に渡す

 

「ありがとう、りお」

 

「ありがとうございます」

 

明久と小燕が制服を受け取ると

 

「それでは、私はこれにて」

 

と、りおが帰ろうとしたので

 

「あ、待って、一緒にご飯食べようよ、お礼したいし」

 

「いいんですか?」

 

りおは、驚いた表情で聞く

 

「うん、大丈夫だよ」

 

明久は即答した

 

「…………それじゃあ、お言葉に甘えていただきます。明久の料理は美味しいですからね」

 

と、りおはイソイソと座った

 

「それじゃあ、今日はカレーだよ」

 

と、明久は台所に入った

 

 

ようやく、1日が終わったのだった

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