仕事が忙しくって
翌日
場所 Aクラス教室
「というわけで、今日より皆さんと一緒に勉強することになった」
と高橋女史が、隣に立っている二人を示すと、背後のプラズマディスプレーに名前が表示された
「
「
紹介された修史と説子は、それぞれ挨拶した
そして、今日から授業は一時中断され、清涼祭の準備が始まった
とは言え、Aクラスは専門の業者が設営するのだが
ということで
久しぶりの
清涼祭当日
「皆の協力のおかげで、無事に設営が終了しました!」
「「「「「オオォォォォッ!」」」」」
今日この日ばかりは、Aクラスの生徒もテンションが高い
すると
<これより、清涼祭を開催いたします>
という、放送が聞こえた
ちなみに、模擬店の名前は
<執事&メイド喫茶 文月>
である
最初は<ご主人様とお呼び!>
とか言う、どっちが上なのかわからない名前だったのを、明久が全力で阻止した
余談だが、これに際して修史を女装させよう
という、案が有里と設子より出されたが、修史は頑なに拒否した
秀吉も同様の案がFクラスの
そして、執事&メイド喫茶が始まって、小1時間後
一番人気は………
「お帰りなさいませ。お嬢様方」
明久だった
明久は燕尾服を纏い、髪はオールバック
目元には
今は二人の女生徒に対して、恭しく頭を下げていた
その姿はまさしく、一流の執事である
対応されている女生徒達は、顔を赤くしている
その光景の度に、姫路と島田の両名が攻撃しようとしているが、修史と設子の二人に止められている
本当に好きなのか、疑わしい光景である
すると
「明久くん。そろそろ大会の時間よ」
と、メイド服の優子が近寄ってきた
「あ、もうそんな時間なんだ」
優子に言われて、明久は初めて気付いた
「おっし、宣伝も兼ねてこの格好で出るぞ。ムッツリーニ、行くぞ」
「……了解」
気付くと、雄二とムッツリーニの二人も居た
「二人の試合会場は?」
「俺達は第三会場だ。お前達は?」
「僕達は第五会場だよ」
二人は、お互いの試合会場を告げると
「決勝戦まで生き残れよ、明久!」
「そっちもね、雄二!」
と、ハイタッチしてから、試合会場に向かった
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
試験召還獣大会 第五会場
「相手は………3年生みたいね」
「だね。頑張ろう!」
明久と優子の前には、カップルらしい3年生のペアが居た
どうやら、ペアチケットが目的と思われた
「相手は2年生みたいね」
「だが、Aクラスだ。気を引き締めよう」
相手の3年生がそう言った時
<では、これより試験召喚獣大会を始めます! なお、三回戦までは観客は居ませんので、気楽にどうぞ>
と聞こえたので、明久と優子と3年生のペアは指定位置に立った
その時、プラズマディスプレーに科目が映しだされた
選ばれた科目は
<科目は、家庭科です! 双方、召喚してください!>
「家庭科だと? ちぃ、マトモにやってないぞ」
「選択科目だから、やってないわ」
どうやら、相手の3年生ペアは点数が低いらしい
「ごめん、明久くん。私も家庭科はそんなに………」
優子も苦い表情で呟いた
が、明久は笑顔で
「大丈夫。僕に任せて」
と頷いた
その時
<それでは、召喚してください!>
と言われたので
「「「「
全員、一斉にキーワードを唱えた
科目 家庭科
3年Bクラス
3年Cクラス
2年Aクラス 木下優子 140点
と、次々に名前と点数が表示されていき最後に明久の点数が表示された
2年Aクラス 吉井明久 456点
「「「え?」」」
明久の点数に、優子も3年生のペアも固まった
「よ、四百点超え!?」
「勝てるわけないじゃない!」
「うそだろ!?」
三者三様の反応に、明久は満足そうな顔で
「僕は家庭科も得意でしてね。切り札として、隠してたんです」
そう言うと、明久の召喚獣が両手の銃を構えた
そのタイミングで
<試合、開始!>
無常にもゴングが鳴った
その直後、明久の召喚獣の姿が掻き消えて
「終了」
という、明久の呟きの直後
乾いた炸裂音が響き
3年Bクラス 原田道彦 0点
3年Cクラス 田中圭子 0点
気付けば、終わっていた
「「「え?」」」
思わぬ瞬殺劇に、三人はポカンとしていた
<試合、終了! 勝者、吉井&木下姉ペア!>
「ありがとうございました」
明久だけが、頭を下げていた
「明久くん………凄い」
優子はそれを呟くのが、精一杯だった
なお、雄二とムッツリーニのコンビも問題なく勝ったらしい
清涼祭と試験召喚獣大会は
まだ、始まったばかりである