僕とSPと召喚獣   作:京勇樹

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自己紹介 Fクラス編

雄二side

 

「あの明久《バカ》おせーな、初日から遅刻か?」

 

俺は、教卓に肘をつきながら呟いていた

 

ここは、2年Fクラス

 

学力最低の奴らが集められるクラスだ。

 

まぁ、俺は意図的にこのクラスに来たが。

 

俺があくびをすると、ドアが開いた

 

「遅いぞ、この蛆虫やr・・・・」

 

そこには明久じゃなくって、メガネをかけ白衣を着た中年の男性が居た。

 

「坂本くん、席に座ってください、出席を取るので」

 

「は、はい」

 

俺は促されたので、自分の席に座った。

 

「それでは・・・・・私は2年Fクラスの担任の福原慎《ふくはらしん》です」

 

先生は一度黒板の方を向いたが、すぐにこちらに向き直り、教卓に両手をついた状態で自己紹介をした。

 

そういやぁ、さっき見たらチョークのカスしかなかったな。

 

「まずは設備の説明をしましょう、卓袱台と座布団。えー不備があったら言ってください」

 

先生は教室を見回しながら言った

 

「せんせー、俺の座布団、綿がほとんど入ってません」

 

「我慢してください」

 

「先生、俺の卓袱台の脚が折れてます」

 

「後で木工ボンドを支給します、自分で直してください」

 

「せんせー、窓が割れてて、風が寒いんですけど」

 

「わかりました、後でビニール袋とセロハンテープの支給を申請します、自分で直してください」

 

先生は野郎共の言葉に淡々と答えていく、ほとんどが我慢か自分で直せかよ

 

「ここまで酷いとは・・・」

 

俺は思わず呟いた、ある程度は予想していたが

 

「それでは、廊下側から自己紹介していってください」

 

先生は廊下側を見て指名した。

 

「木下秀吉《きのしたひでよし》じゃ、演劇部に所属しておる、今年1年よろしく頼むぞい」

 

あの翁言葉は木下か、まぁ予想通りだな

 

「大野真琴《おおのまこと》です、よろしくお願いします」

 

知らない奴だな、まぁ使えるなら使うがな

 

「・・・・・土屋康太《つちやこうた》」

 

あいつは相変わらず無口だな

 

「ーです、ドイツ育ちで日本語は読み書きが苦手です」

 

お? 女の声だな、しかもこの声は・・・・

 

「趣味は吉井明久を殴ることです☆」

 

明久《あいつ》は居ないがな

 

 

 

そのころAクラス明久

 

「うぉ!? なんだ? 背筋に悪寒が・・・」

 

明久は周囲を見回していた。

 

 

戻ってFクラス

 

さてと、自己紹介はあらかた終わったな、しかしあいつは本当に遅いな・・・

 

ガラっ!

 

お? ようやく来たk・・・・あれ?

 

「あの・・・遅れて・・・すいま・・・せん」

 

あの姿は・・・

 

「ちょうど良かった、今自己紹介をしているところなので、あなたもお願いします」

 

「は、はい」

 

そいつは返事をすると、教卓の前まで歩き

 

「あの、姫路瑞希《ひめじみずき》と言います、よろしくお願いします・・・」

 

こいつは、使えるな・・・・

 

「はいっ! 質問です!」

 

「はっ、はい! なんですか?」

 

「なんでここに居るんですか?」

 

おい、その聞き方は失礼だぞ。まぁ、確かに聞きたくなるだろうがな(理由はさっき思い出した)

 

「姫路って、入学最初のテストで学年2位だったろ?」

 

「それに、いつも上位1桁内だったじゃないか、・・・あとかわいい・・・」

 

「そ、その試験の最中に高熱を出してしまいまして・・・」

 

*(途中退席は0点扱い)

 

「あぁ、なるほど、俺も熱(の問題)が出たせいでFクラスに・・・」

 

「あぁ、科学だろ? あれは難しかった」

 

「俺は弟が事故に遭ったと聞いてそれどころじゃなくてな・・・」

 

「黙れ一人っ子!」

 

「俺は前の晩彼女が寝かせてくれなくてさぁ」

 

「今年一番の大嘘をありがとう」

 

流石はFクラスだ

 

「はいはい、皆さん静かに・・・」

 

 

バキッ! ガラガラガラ!! ←教卓が崩れる音

 

「えー、替えの机を持ってくるので待っててください」

 

先生はそう言うと教室を去った。

 

「おい、ムッツリーニ明久のバカが何処に居るか調べろ」

 

「・・・・・(こくり)」

 

俺は土屋康太ことムッツリーニに情報収集を頼んだ、すると一瞬で消えて

 

「・・・わかった・・・あいつはAクラスに居る」

 

・・・・・なんだと?

 

「わかった」

 

ふふふ、あいつがAクラスか・・・・

 

「お待たせしました、坂本くん君で最後です、自己紹介をお願いします」

 

おっと、俺か

 

俺は立ち上がり教卓の前まで歩いた。

 

「俺の名前は坂本雄二だ。代表とでも、坂本でも好きに呼んでくれ」

 

俺はそう言った後、軽く教室を見回して

 

「さて、これがFクラスの設備だが、不満は無いか?」

 

「「「「「大ありじゃあぁーーー!」」」」」

 

Fクラスの魂の叫びだな。

 

「Aクラスはシステムデスクにリクライニングシート、個人パソコン、更には冷蔵庫完備だ」

 

「いくら安い学費とはいえ、酷すぎる!」

 

「Aクラスだって同じ学費だろ!? 改善を要求する!!」

 

よしよし

 

「さらに、本来このクラスに居ないとおかしい奴が居ない」

 

「誰だよ」

 

「観察処分者の吉井明久だ。あいつはAクラスに居る!」

 

「「「「「なにーーーー!?」」」」」

 

「あいつは1人、Aクラスの女子達に囲まれて過ごしている! それを許せるのか!」

 

「「「「「許すかーーーー!!」」」」」

 

よしよし!!

 

「そうだろう! だから我々Fクラスは、Aクラスに対して<試験召喚戦争>を仕掛けようと思う!!」

 

シーーン

 

「いや、無理だろ」

 

「勝てるはずがない」

 

「これ以上設備を落とされてたまるか」

 

「姫路さんが居ればなにも要らない!!」

 

最後の奴黙れ

 

 

 

まぁ、そう言うのも無理はない

 

文月学園のテストは上限がない、1時間以内に解ければ何問でも解いていいからな

 

必然的にAクラスとFクラスでは点数差が激しい

 

だが!!

 

 

 

「そんなことない、勝てる、いや、俺が勝たせてみせる」

 

「無理に決まってんじゃん」

 

「そう言われても、なんの根拠もないしなぁ・・・」

 

弱気だな

 

「根拠ならある、このクラスには勝てる要因が揃ってる、それを今から説明してやる」

 

俺はとある男を見る

 

「おい、康太。いつまで姫路のスカートを覗いている」

 

「・・・・!(ブンブン)」

 

俺が指摘すると、康太は慌てて体を起こして首を高速で左右に振る

 

「は、はわわ!?」

 

今更か

 

「紹介しよう、この男こそかの有名な、寡黙なる性職者(ムッツリーニ)だ!」

 

「なに!? 馬鹿な・・・奴がそうだというのか?」

 

「見ろ! まだ証拠を隠そうとしているぞ・・・」

 

「ああ、ムッツリの名に恥じない姿だ・・・・」

 

「??」

 

姫路はわからないか

 

土屋康太、別名ムッツリーニ

 

本名はあまり知られてないが、この名前は全学年の全生徒は知っているだろう

 

男子からは畏敬と畏怖の念を込めて、女子からは侮蔑の念を込めて呼ばれている

 

まぁ、名前の由来はムッツリスケベなんだがな

 

「姫路の事は皆その実力をよく知っているはずだ」

 

「え? わ、私ですか?」

 

「ああ、ウチの主戦力だ、期待している」

 

「ああ、俺たちには姫路さんが居る!」

 

「彼女ならばAクラスにも引けをとらない!」

 

「彼女さえ居れば、何もいらない!」

 

最後の奴黙れ

 

「それに、木下秀吉だって居る」

 

「ワシもか?」

 

「演劇部のホープ!」

 

「あぁ、確か双子の姉が・・・」

 

「Aクラスの木下優子だっけ?」

 

「当然、俺も全力を尽くす」

 

言っておくが俺はな・・・・

 

「そういえば、坂本って小学生の時は神童と呼ばれてなかったか?」

 

「これならイケるんじゃないか!?」

 

「よっし! やってやろーぜ!!」

 

「よし! それならば野郎共、筆《ペン》を取れ! 俺たちに必要なのは卓袱台じゃない! システムデスクだ!」

 

「「「「「そうだーー!」」」」」

 

「そして、吉井明久の奴をFクラスに落として!」

 

「「「「「異端審問じゃーーー!」」」」」

 

明久の幸せがな・・・・

 

大っっっっっっっっ嫌いなんだよ!!!

 

雄二sideOUT

 

第3者side

 

「ふつうに、友の努力を祝ってやれんのかのう………」

 

雄たけびを上げて、人を貶めようとしているクラスメイト達を見て、秀吉は一人呟いた

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