僕とSPと召喚獣   作:京勇樹

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自己紹介 Aクラス編

「皆さん進級おめでとうございます、私はこの2年A組の担任の高橋洋子《たかはしようこ》です、よろしくお願いします」

 

そう教壇に立って自己紹介したのは、学年主任の高橋洋子先生だ。

 

西村先生と同じく、僕の仕事を知ってる数少ない先生だ。

 

(なんてデカさのプラズマディスプレイなんだ、贅沢だなー)

 

僕は高橋先生の後ろの画面を見て驚いていた。

 

あれって、最近発売された百万くらいする代物じゃなかった?

 

「まずは設備の確認をします。ノートパソコン、個人エアコン、冷蔵庫、リクライニングシート、その他の施設に不備のある人はいますか?」

 

(ある方が不思議だよ・・・・)

 

僕は、言われた設備があるのを確認しながら思った。恐らく、全員思ったはずだ。

 

「教材資料は元より、冷蔵庫の中身に関しても全て学園が支給します。他に必要なものがあれば、遠慮などせずになんでも申してください」

 

(ずいぶんと太っ腹だこと・・・)

 

僕は肘をつきながら思った

 

「では、始めにクラス代表を紹介します。霧島翔子(きりしましょうこ)さん、前に来てください」

 

「・・・・・はい」

 

高橋先生に呼ばれて、腰まで伸ばした綺麗な黒髪が特徴の美少女が前に出た

 

「・・・霧島翔子です、よろしくお願いします」

 

(あの人が有名な霧島さんか・・・、美人なんだけど、誰とも付き合わないせいで女の子が好きだってウワサだけど・・・)

 

僕は前に立っている霧島さんを見て思い出す、彼女に告白した男子の数は既に百を超えてるが全て撃墜したとか・・・

 

「Aクラスの皆さん、これから1年間霧島さんを代表に協力しあい、研鑽を積んでください。これから始まる『戦争』でどこにも負けないように・・・・」

 

(戦争か・・・・)

 

戦争と聞くと僕は、一瞬体が震えた。あの肉が焼ける匂いを思い出した・・・・

 

(大丈夫、ここの戦争は誰も死なない・・・・)

 

僕は、震える腕を強く握り締めた

 

「それでは、自己紹介していきましょう。廊下側の人からお願いします」

 

そうして、Aクラスの自己紹介が始まった

 

神城珠代(かみしろたまよ)と申します。皆さんよろしくお願いします」

 

礼儀正しい子だなー

 

「木下優子です、よろしくお願いします」

 

(あ、木下さんだ。だけど、本当に似てるな・・・・)

 

「3学期末に転校してきた、工藤愛子《くどうあいこ》って言います! 趣味は水泳と音楽鑑賞で、スリーサイズは上から78・56・79! 特技はパンチラ、好きな食べ物はシュークリームだよ、よろしく♪」

 

(途中の特技は、今すぐやめてください・・・)

 

僕は突っ込みたいが我慢した

 

「久保利光《くぼとしみつ》と言います、よろしくお願いします」

 

(さすがは久保君、無難にいったね)

 

 

 

 

◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

 

「・・・です、よろしくお願いします」

 

(僕か)

 

僕はイスから立って

 

「吉井明久と言います。特技は、料理と格闘技で趣味は読書と音楽鑑賞です、よろしくお願いします」

 

僕が自己紹介すると教室の中が騒がしくなった、なんだ?

 

「吉井って、<観察処分者>の吉井か?」

 

「なんでこのクラスに居るの?」

 

ああ、なるほど

 

「皆さん静かにしてください。吉井君は確かに観察処分者ですがそれは、出席日数が足りないだけで、成績は良いのです。その証拠に吉井君の今回の点数はもうちょっとで四千点に届くほどでした」

 

「マジか・・・」

 

「勘違いしてたわね・・・・」

 

「別に気にしないでください、事実ですから」

 

僕は自己紹介が終わると、イスに座った。

 

 

 

 

 

◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

 

「それでは、全員自己紹介が終わったので、授業を・・・・失礼します」

 

高橋先生が授業を始めようとしたら、突然携帯が鳴った

 

「はい、高橋です・・・・・・はい、・・・・はい、わかりました」

 

高橋先生は通話が終わると、携帯を閉じてポケットに仕舞って

 

「FクラスがDクラスに宣戦布告をしたそうです、なので自習にします」

 

そう言って高橋先生は教室を出た、恐らく呼び出しのために待機するのだろう

 

「僕はどうしようかな・・・」

 

僕はやる事がないので考えると

 

「やっほー、吉井君!」

 

「2回目ね、吉井君」

 

「・・・・どうも」

 

そこには工藤さんに木下さん、そして霧島さんが居た

 

「やあ、どうしたの?」

 

僕は当たり障りの無いように聞いた

 

「さっき先生が戦争って言ったとき、なんか辛そうだったから」

 

「どうしたのかなーって」

 

ああ、なるほど

 

「ちょっと、昔を思い出してね・・・」

 

「・・・昔?」

 

「うん、家族が殺された時を思い出しちゃったんだ・・・」

 

「殺された・・・?」

 

「うそ・・・・」

 

流石に驚いてるね

 

「10年前に、アメリカで起きた国際空港爆破テロ、知ってる?」

 

「ええ、今でも起きた日にはテレビに映されてるわね」

 

「あー、僕も知ってる、確か生存者が日本人のたった1人の子供だった・・・って」

 

お? 気付いたか?

 

「・・・・もしかして、吉井が?」

 

「うん、そう、僕が唯一の生存者だった」

 

「・・・・・・」

 

「・・・・・・」

 

しまった、暗くなってしまった

 

「でも、今は大丈夫だよ? 親代わりや兄みたいな人が居るから寂しくないから!」

 

僕は明るい表情で言い放つ

 

「そう? あまり無理しないでね?」

 

「辛くなったら、相談にのるからサ!」

 

「・・・・吉井は大事なクラスメイトだから・・・」

 

「ありがとう」

 

Aクラスには優しい人が多いいね

 

ん?

 

「携帯?」

 

「誰?」

 

「ごめん、僕だ」

 

僕のズボンのポケットに入れてあった携帯の着信音が鳴った

 

僕は、慌てて携帯を取り出す

 

「ちょっとごめん」

 

僕は断りを入れてから3人から離れた

 

「はい、吉井です」

 

『お、明久か? 今いいか?』

 

お? 課長だ

 

「はい、自習時間ですので、なんですか?」

 

『すまんが、今からアイギス本社に来てもらえるか? 新しい任務だ』

 

「了解」

 

『では、待ってるぞシールド14』

 

課長がそう言うと、切れた

 

僕は携帯をマナーモードに設定してから、ポケットに仕舞った。

 

「誰から?」

 

「うん、親代わりの人から、ちょっと来てくれって」

 

「ありゃま」

 

僕は机に戻ると鞄を掴む

 

「って、わけだからごめん。高橋先生に、僕は用事が出来たから早退したって言っといてくれる?」

 

「わかったわ」

 

「ありがとう!」

 

僕は鞄を肩に担ぐ様に持ち、教室を飛び出した。

 

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