僕とSPと召喚獣   作:京勇樹

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驚愕の帰宅と料理と考察

先に有里さんと小燕が出たので、僕も出ようとしたら

 

「明久、ちょっと来い」

 

と課長が手招きしたので、近づくと

 

「なんですか?」

 

「お前の家なんだがな、引越ししたから」

 

「・・・・・・・・は?」

 

今、なんて言ったコヤツは?

 

「だから、引越しさせたから。お前の家」

 

「はああぁぁぁぁぁ!?」

 

なんだとーーーー!?

 

「場所は、木下姉弟の隣の部屋にしたから」

 

「な!?」

 

「お前が学校に行った時間を見計らって、業者に頼んじゃった♪」

 

課長はイイ笑顔で、親指を立てながら言いやがった

 

「このクソ親父!」

 

僕は、思わず掴みかかったが

 

「ふっ! 甘いわ!!」

 

「ぐはっ!」

 

気付けば、地面に背中から叩きつけられてた

 

「ふ! ガキが私に勝とうなんざ10年早いわ!」

 

「おのれ・・・・・!」

 

流石は腐っても元傭兵! 腕は落ちてないか!

 

「それに。お前の驚いた顔が見られただけでも、よしとしよう!」

 

「くたばれ!」

 

この親父は困った事に、人の不幸が何よりも大好物で

 

「人の不幸ほど楽しいことは無いね♪」

 

と笑いながら言うのだ、これに関しては修兄と設姉は

 

「「いっぺん殴りたい!」」

 

と声を揃えて言うほどだ。うん、僕も同感だ

 

「で、場所は!?」

 

僕は体勢を直すと、課長に問い詰めた

 

「場所はここだ」

 

と課長は、地図を出して教えてくれた

 

「元の家とは、学校を挟んで反対側か・・・」

 

僕は位置を確認した

 

「あと、これやる」

 

課長は下から、何か出してきた

 

「これは、そば粉?」

 

「うむ。引越し祝いとでも言って、木下姉弟に振舞ってやれ」

 

「了解・・・・」

 

僕は、そば粉を左手に鞄を右手に部屋を出た

 

 

 

 

◇   ◇   ◇   ◇   ◇

 

「ここか・・・」

 

そこはアパートだった

 

すると

 

「あら、吉井君じゃない」

 

「む? なんで、ここに居るのじゃ?」

 

なんて、グッドタイミング

 

「えっと。今日から、ここに住むことになってね」

 

「え!?」

 

「なんと!?」

 

やっぱ驚くよね・・・・

 

「それで、部屋番号は?」

 

「えっと、207号室だね」

 

「隣じゃと!?」

 

知ってる・・・・

 

「えっと、いきなりだけどよろしくね?」

 

「え、ええよろしく」

 

「うむ、よろしくなのじゃ。それで明久よ、その袋はなんじゃ?」

 

秀吉が、僕が持ってるそば粉の入った袋を指差した

 

「ああ、これ? そば粉」

 

「そば粉?」

 

「うん。そばを打とうと思ってね」

 

「え!? 吉井君、料理できるの!?」

 

「特技は料理だって言ったでしょ?」

 

「姉上よ、明久の腕前は正直プロ顔負けじゃぞ? ワシも1年の頃何回も馳走になったから、知っておる」

 

「本当なんだ・・・・」

 

「なんなら、ご馳走しようか? 木下さんに秀吉」

 

「む? よいのか?」

 

「いいよ」

 

「ありがたいけど、吉井君」

 

「なに? 木下さん」

 

「木下さんはやめてくれない? なんか紛らわしいし。これからお隣さんだから、優子でいいわよ」

 

ふむ

 

「じゃあ。優子さん、でいい?」

 

「ええ、いいわ。その代わりに、私も明久君って呼ぶから」

 

「わかった、これからもよろしくね、優子さん」

 

僕は鞄を一度地面に置いて、右手を出した

 

「ええ、よろしくね。明久くん」

 

優子さんも、手を出して握手した

 

「ついでに、何かリクエストある? ついでだから、作るけど」

 

「む、よいのか?」

 

僕の言葉を聞いた秀吉の目が、輝いた

 

「うん。1つ作るも2つ作るも一緒だから」

 

「いいの?」

 

「任せて」

 

そうして、移動して207号室

 

「まずは、そばを打つか」

 

僕は、そば粉を最初に打つことにした

 

「打ちかたわかるの?」

 

優子さんが僕の手元を見ながら、聞いてきた

 

「一応ね」

 

僕は、そば粉をドーナッツみたいにして、その中心に水を入れる

 

そこから、水を均等に染み込ませるようにこね始める

 

で、時々水を少量追加してこねて、だいたいボール状に固まったらそれを袋に入れてっと

 

「悪いけど、これ踏んでくれない?」

 

「む? どういうことじゃ?」

 

「踏むことで、強いコシが生まれるんだよ」

 

「了解した、ではワシが踏むかの」

 

「お願いねー」

 

僕は秀吉が踏んでくれてる間に、他の料理にかかる

 

「随分、手際いいわね」

 

優子さんが聞いてきた

 

「料理は、時間との勝負だからね(キラン)」

 

「そ、そう(顔赤)」

 

優子さん顔赤いな、風邪かな?

 

僕は、手を優子さんの額に当てた

 

「な、なにを!?」

 

「いや、優子さん顔赤いから、風邪かと思って」

 

「だ、大丈夫だから! 料理に集中しましょ!」

 

「ふむ、そうだね。なにかリクエストある?」

 

「明久君の得意な料理でいいわよ?」

 

ふむ

 

「それじゃ、パエリアにしようか」

 

「パエリア?」

 

「うん、皆で食べるのには丁度いいかなって」

 

僕は、冷蔵庫からパエリアの材料を出す

 

さて、材料たちよ、調理される覚悟は十分か?

 

 

 

◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

 

そして。パエリアは今加熱中で、僕は秀吉が踏んでくれたそばを丁度いい太さに切っていた

 

「本当に手際がいいのう」

 

「僕の数少ない特技だからね」

 

「これはいっそのこと、お店出したほうがいいんじゃないかしら・・・」

 

なんでさ

 

「あとは、これを茹でるだけっと」

 

僕は切ったそばを、お湯がグラグラと煮えたぎっている、お鍋の中に投入した

 

「後は、サラダを作るか」

 

僕は冷蔵庫の野菜室から、キャベツともやし、そしてわかめを取り出す

 

キャベツは手ごろな大きさに切って、もやしは軽く湯通ししてわかめは塩を落としてからこれまた手ごろなサイズに切

るっと

 

で、これを盛り付けて、ドレッシングはお好みで和風とゴマを出しておいて

 

「お? パエリアとそばは出来たね」

 

僕は、まずそばをお鍋から出して1口サイズにまとめて皿に並べて

 

パエリアは、火から下ろして鍋敷きの上に置いてっと

 

「出来上がり!」

 

「「おお」」

 

「どうぞ!」

 

「「では」」

 

「「「いただきます!」」」

 

で、優子さんはパエリアを一口食べた。すると、固まった

 

あれ? ミスったかな?

 

「おいしい・・・・」

 

何故か、優子さんはorsの格好になった

 

なぜだ?

 

「相変わらずうまいのう」

 

秀吉は、終始笑顔で食べている。うん、料理人冥利に尽きるね!

 

「なんなら明日のお弁当も作ってあげようか?」

 

「む! よいのか!?」

 

秀吉は身体を乗り出して、聞いてきた

 

「どうせ、1つ2つ増えても同じだしね、任せて!」

 

僕は早速、頭のなかで献立を考え始めた

 

「女としてのプライドが・・・・」

 

優子さんは、複雑な表情で食べている、どうしたんだろう?

 

「そういえば、Fクラスは今日Dクラスに試験召喚戦争挑んでたよね? 勝ったの?」

 

僕は気になったことを聞いた

 

「うむ、最後は姫路が一撃で倒した。って、しまった! 姫路が居ることを言ってしまった!」

 

あー、うん、どんまい。だけどね

 

「大体予想してたから、姫路さんがFクラスに居ることは」

 

「なんじゃと?」

 

秀吉は驚いた表情で、聞いてきた

 

「だって彼女次席クラスなのにAクラスに居なかったからね、だったら可能性があるのは体調不良で途中退席くらいかな? それでFクラスって」

 

「見事に当たっておるのう」

 

おおぅ、ドンピシャ

 

「彼女がFクラスに居るのね、厄介だわ・・・・」

 

「姫路さんだけじゃないよ、居るのは。後は、雄二に島田さんに康太も居るでしょ?」

 

「うむ、居るの」

 

「やっぱり、雄二は過去に神童と呼ばれてたし、島田さんは数学だけならBクラスのトップレベルだし、康太は保健体育は正直最強クラスだね」

 

「ねえ、康太って誰?」

 

ああ、わからなかったか

 

「寡黙なる性職者《ムッツリーニ》って言えばわかるよね?」

 

「ああ・・・」

 

優子さんは、複雑な表情をした。流石はムッツリーニ嫌われてるね

 

「だから、正直Fクラスは要注意なんだよね」

 

「なるほどね」

 

「鋭いのう」

 

「まぁね」

 

僕は、そこで時計を見た

 

「そろそろ、いい時間だね」

 

「む、本当じゃの」

 

「じゃあ、片付け手伝うわ」

 

優子さんが腰を上げながら言ってくれた。けど

 

「大丈夫だよ、僕1人で」

 

「なんかすまんの」

 

「ありがとうね、明久くん」

 

「ううん。ねえ、これからもウチで一緒にご飯食べない? 材料とか一緒に出してさ」

 

そうすれば、守りやすいしね

 

「よいのか?」

 

「全然いいよ。1人で食べるより、皆で食べたほうが楽しいし」

 

「そうね。私達も基本外食か出前だし、お金が掛かりにくいし、いいかもね」

 

「じゃあ、一緒に食べるってことでいいね?」

 

「「もちろん(じゃ)」」

 

「よかった」

 

これで、2人を守れる

 

 

 

 

こうして、新学年1年目の1日目は終わったのだった

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