『僕たちはチョコレートがもらえない。』 作:颷狐<ヒョウコ>
えっと....初めての投稿です!
語彙力無いし文章拙くて読みにくいと思います。それでもがんばって面白くしようとしてますので、どうかよろしくお願いします!
こんな文でも、楽しく読んでもらえることを望みます!
アドバイスももらえたらとっても嬉しいです!できるだけアドバイスを生かせるようにしますので、是非是非コメント、アドバイスしてください!
では、これからよろしくお願いします!
「ふっ、今年もこの時期が来てしまったか…」
「そうか、もうそんな時期か、時が過ぎるのも早いものだな」
「だが、今年の我らは一味違う…!では、策戦決行だ‼俺のカウントに合わせろ?失敗は許されんぞ」
「おい…マジでやんのかよ…やめねぇか…?」
「もちろんやるに決まっているだろ。ここにきて怖じ気づいたか?さっきまでの威勢はどこへ行った?」
彼はそう言うと、カウントダウンを開始した。
「3…」
ドクンッ
「2…」
鼓動が速くなる。
「1…‼」
そして僕は覚悟を決めた。
「「「チョコを下さい!お願いします‼」」」
ああ、終わった。サヨナラ、僕の輝かしい青春生活(ライフ)…。
朝八時十五分、この学校で登校してくる人が一番多い時間帯。1年生の教室の前の廊下に威勢の良い、そして悲しい声が響き渡った。
声の主は、今、公衆の面前で土下座(若干一名は五体投地だが)をしている三人の男子だ。
周りでは「あいつら可哀想すぎww」「お前チョコあげれば~?ww」「嫌だよ恥ずかしいww」など、色々な(主にばかにした)声が上がっている。そんな中チョコを渡す女子が....
まあ、いるわけもないのは言わなくてもわかるだろう。
***
キーンコーンカーンコーン
SHR終了の鐘が鳴り響く。校内には「気をつけて帰りましょう。そして、また明日も元気に登校しましょう。」などと中学生かよっ!と、ついツッコミをいれたくなるような放送がかかっている。
生徒達は皆、部活の準備や帰りの支度などを始めていた。
そんな中、部活に出るでも帰るでもなく、ましてや生徒会活動に勤しんでいるわけでもない、基本的に何もしていない男子3人が学校の隅にある教室にいた。もちろん、朝の騒動を起こした奴らだ。
***
「おい、お前らチョコもらえたか....?」
僕は恐る恐る聞いてみる。僕がもらえてないのは言うまでもないだろう。
「はっ、なはずww」
まぁ、この反応は思っていた通りだ。こいつがチョコをもらえているはずがない。
「俺はもらえたぜ?」
「だろうな、僕らがもらえるはずが....え?今なんて?まさかとは思うが....もらえたって言ったか?」
そう言いった僕とそれを聞いた笑哉(ショウヤ)が驚愕のあまり机を両手で叩きながら立ち上がったのはほぼ同時だった。
そして「へへっ」と言いながらチョコを見せびらかす春人。なにが「へへっ」だ、気色悪い。
が、その後小さな声で「親からだけどな」と半分泣きそうな声で呟いたのを聞き、僕らは何も言わずに肩に手を置いた。
「むっ、無言で手を置くなー!!余計に悲しくなるじゃねえか!!」
口調は荒いが怒っているわけではないのはすぐわかる。と言うか本当に涙が浮かんでいるようにすら見える。
「いや、今のはお前が悪いだろ」
「本当それww」
僕ら二人は笑いながらそう言った。
「んで、朝のあれはなんだったのかな?最高の案があるって言ってたから付き合ったんだが?しっかりと教えてもらおうか、春人君?」
僕はネットで言う「ニコッ❤」みたいな感じで殺意のこもった笑みを見せる。
そして、春人と呼ばれた男(本名は足立春人{アダチハルト}。ここではリーダー的存在である。なぜ部長と言わなかったのかと言うと、ここは部活ではないからだが、今は関係ないので置いておこう)は、ひきつった声で答えた。
「い、いやぁ、あはははは、ああすれば俺らを哀れんでくれる人の一人や二人がチョコをくれるかt....」
春人が言い終わる前に僕は
「ああ言った後でなんだが....言い訳は聞かねぇ。そして、最期の言葉も聞かん!!」
キメ顔(少なくとも僕はそうだと思ってる。というかそうであってほしい)でそう言うと、「うぉぉぉぉぉりゃぁぁぁぁぁ!」的な感じで雄叫びを上げながら春人に技をかけた。
「確か、卍固め(オクトパスホールド)だったか?」
小声でそう呟き、見様見真似でかけたこの技が効いているのか気になり、なんとなしに力を強めてみた。
「あぁぁぁぁぁ!ギブ!ギブギブギブギブ!」
力を入れたのが功を奏したのか、かけらている方は本気で叫んだ。
そして、相当痛いのかお得意の演技なのかは分らないが、抜け出そうと必死に足掻こうとしている。(足掻けているとは一言も 言ってない。)
それを見ている笑哉は笑いながら写真を撮り、その後動画までも撮りはじめた。それにしても笑いすぎだ。笑いすぎて泣いているようにさえ見える。
と、そんなことをしていると突然
ガラッ
何かが開いた音がした。(とは言え、学校の三階にあるこの教室に外から開けられるモノなど一つ、つまりは出入り口となる引き戸しかないのだが。)
(必然的に)僕ら三人の男どもは扉の方を見た。
「「「は....?」」」
そして唖然とした。そこには女が立っていたからだ。それも、俗にいう絶世の美少女ってやつだ。(僕の目がおかしくなければだが。)
なぜ唖然としたかって?学校の教室なんだから女子が来るのなんて普通だって?違う。何故ならここは学校の隅にある、普段は使われていない教室。そのうえ、ヴァレンタインチョコを土下座してでも(僕の場合は不本意だが)もらおうとして、悲しいことにそれでも貰えないような男の集まりなのだから。
そんなことを言ったうえでこちらから質問させてもらおう。もしあなたがこの立場だったらここに来たいと思うか?普通の人ならそうは思わないだろう。少なくとも僕が女だったら絶対に思わないだろう。つまりはそういうことだ。(あれ、僕は誰に話しかけているんだ?)
だから僕らはまず、見学に来た中学生が迷子になって教室を間違えたことを疑った。が、残念(?)な事に彼女も僕らと同じ学校の一年生(同学年)である。それは制服とリボンの色が物語っていた。流石に二月になってもまだ学校の全体像が覚えられない奴はいないだろう。(この間実に0コンマ1秒!)
そして彼女は
「ここに朝の騒動を起こした三人がいると聞いて来まし..た..?あ、お取り込み中でしたか。また出直して来ます」
と、言って扉を勢いよくピシャッと閉めた。
「....は?」
何を言っているんだ、訳が分からない。そもそもお取り込み中なはずがない、ここには友達も彼女もいないただの暇人しかいないのだから(友達がいないってのは流石に言い過ぎたわ)。まぁつまり、やることがないから僕らはここにいるわけであって....
「あっ」
ここまで来てやっと思い出した。僕が今、春人に技をかけていることを。そしてそれを何かのプレイだと勘違いしたのだろう。
ってかあの女、なかなかの妄想力だな。それに気が付いた僕も僕だが。
「まっ、待ってください!僕たち、そういうのではなくて!」
僕はそう言い、彼女を追いかけようとした瞬間、盛大にずっこけた。春人に技をかけていることをまたしても忘れていたのだ。それを見た笑哉は笑い転げた。
そして僕はそれを睨みつけた。その意図を察したと思われる笑哉は
「へ~い」
と気だるげな声を出して外へ出た。
いやー、あれだけで分かってくれるから本当にやりやすい。偶に、いや、ほぼいつもウザいが。まぁ、嫌いじゃないけどね。
などと思っていると
「たっだいまぁ~」
帰ってきた。さっきの女もちゃんと連れてきている。どうやったのかわからんが仕事も早い。まったく、いい奴だ。ウザいが。
***
「で、君は誰?何の用だい?」
う、上から目線うぜー!!客人にこんな態度..もし僕が客だったら絶対殴り飛ばしてるわ......!
「えっ、ええ!?同じクラスなのに覚えててもらえてないんですか!?ちょっとショックです....」
と、俯きながら悲しそうに言う。
因みに、同じクラスらしいが僕も笑哉も彼女のことを知らない。
さっき来た時は大きな声でハキハキと喋っていたから、元気っ子だと勝手に思っていたが、こう見ると意外と大人しめの娘なのかもしれない。
「まあいいです!私はあなた方と同じ二年B組、豊島憂美(トシマユミ)、ユミって呼ばれてます!足立春人さん世田(セタ)笑哉さん、そして渋谷梓紗(シブヤアズサ)さん!私はちゃんと覚えているんですからね!」
あれ、結構元気っ子?ってかよく僕らみたいな目立たない奴らのこと覚えてたもんだな。
僕がそう感心したのも束の間
「それと、ここに来た理由の前に一つ聞いていいですか?えっと、
あなたたちはどっちから告白して、今はどこまでいったんですか!?」
「あ、二つになっちゃいましたね、えへへ」などと言いながら真面目な顔でそう問うてきた。どこにえへへ要素があったのかわからない。と言うか前言撤回、どこが大人しめだ、まったく逆、そのうえ腐女子じゃねぇか!あ、そう言えば入って来たと時もそんな事言ってたな、忘れてた....。
笑哉も笑哉だ、なぜそこを訂正してから連れてこなかった。そしてどうしてここに連れてこれたんだ。謎は深まるばかりだ....。
「えっと....僕たちそういうアレな関係じゃありませんからね?つーかこんな真昼間からそんな事する男子高校生がいると思ってて?アホの子なのかな?」
「おっと?三人って何?ってことはボクも含まれてる感じ~?」
いや、当たり前だろ!そうツッコミたいがまぁ、めんどくさくなりそうだから無視という方向で。
そうそう、僕と笑哉の一人称はイントネーションが違う。僕は下がるが笑哉のは上がる。ってこれ誰に言ってんだ?まいいか。
「あ、アホ!?私はアホじゃありません!頭は結構良い方なんですから!前なんて十八位ですよ!少なくともあなた達よりは良いでしょ!」
彼女はドヤ顔でそう言った。(頭「は」のところはつっこんだほうがいいのか?)
確かに良い。およそ400人いるこの学年の中で十八位になれる、それは本当に凄いことだ。だが、
「なに、僕たちの順位聞いちゃうんですか?」
「も、勿論ですよ!あんなバカにされたらそう簡単に、はいそうですか、なんて言える訳ないじゃない!どうせあんまり良くないんでしょう!?早く言ってみなさいよ!」
あれ、そんなにバカにしたっけ?寧ろ僕らの方がバカにされてね?まあいいや。
笑哉は隣で笑うのを必死に堪えている。彼女の前では春人が「やっちゃた」とばかりに深い溜息をついた。彼女はその意味が分かっていないようでキョトンとしている。
まあそれもそのはず、何故なら彼女と僕らは「一度たりとも」関わった事がない(はず)だからだ。加えて、残念なことに僕らは目立たない。つまり彼女は僕らの事を「名前以外何も知らない」のだ。
「はぁ....僕たち全員三位だよ。だから君は僕たちよりバカなんだよ」
半分呆れた声でそう言った。(あ、なんでそんなに頭が良いのか、それは聞かないでくれ。悲しくなるから)
と、その時
「__じゃ...._い。___ろ」
「え?」
彼女は俯きながら何かを呟いた。声が小さくてあまりよく聞き取れなかったが。
「私はバカなんかじゃない!訂正しろ!!」
彼女はそう叫んだ。
「確かにあなたたちより順位が低かった。あなたたちより頭が悪い。それは認めます....。けどっ!それでも私はバカじゃない!私を、バカ呼ばわりするなぁ!」
最初は弱弱しい声だったが、最後には絶叫に変わっていた。
そしてその後もそれは続く。
「どんなに頑張っても報われない、その気持ちがお前らにわかるか!?わかってたまるか!こんな孤独、あじわったことあんのかよ!」
その後も何か言いたそうにしていた。だが、それが口に出される前に彼女は我を取り戻したようだった。
「あ......ごめんなさい、ついカッとなってしまいました....今のは気にしないでください。忘れて下さい」
「い、いや、こちらこそすまなかった。そんなに怒ることだとは思ってなかったよ」
僕はそう言うと深々と頭を下げた。
予想外の出来事に僕らは皆、少しの間呆然としている事しか出来なかった。
最後までお読みいただき誠にありがとうございます!
どうでしょう....楽しんでいただけたでしょうか....?
もし楽しんでいただけたのなら幸いです!
あまり面白くなかったけどとりあえず読んだ。という方ももしかしたらいるかと思います。
それでも次も一応読もうかな。と少しでも思っていただけたなら嬉しいです。
さて、次回予告でもしてみようかな?
次回は少し短めです!理由はちょっと言えないです(汗
....あれ?次回予告できるほどの内容なんてない....?
うわあ!なにそれ!
とりあえず次も読んでみてください!えっと...次は読んでからのお楽しみ❤的な(笑)
では、また次のお話で会えることを願っています!ノシ