インフィニット・ストラトス 首輪付き少女の学校生活   作:しじる

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相変わらずの亀更新ですみません。
ああ、どんどん文のクオリティが下がってく(´•ω•`)




推奨戦闘BGM『Mech Dinosaur』


mission14 SCAVENGERS 前編

アリーナのシールドバリアを貫通して現れたそれは三つの黒い何かだった。

しかしアリーナ観客席にいた生徒たちはそれを見ることはなかった。

見る前に、アリーナの防護壁が降りたのだ。

初めて今の事態が非常に危険であることに気付いた生徒が現れたのは、防護壁が完全に降りてから数秒後のことだった。

 

「キ、キャアアアアァァァァァ!!」

 

その悲鳴が火種となり、まるで炎の様に悲鳴と混乱が猛スピードで広がって行き、観客席はあっという間にパニック状態となった。

そのなかでもパニック状態になっていなかった生徒の一部は、そんな生徒達を避難路へと誘導すべく奮闘していた。

ただ一人、私『アリサ・ヴァン・カーチス』を除いて。

 

「一夏、鈴!?」

 

〔カーチス、聞こえているか!今そちらはどうなっている!?〕

 

私が一夏と鈴の安否を気にしていると、千冬さんからのプライベートチャンネルによる連絡が飛んでくる。

 

「ちふ!?…織斑先生、今アリーナ内はどうなっていますか…」

 

「わからん、だがこれだけは言える。アリーナ内のカメラ、及び防護壁を完全にハッキングされた。こちらからは今はアリーナ内を確認できん。無論そちらの状態もだ。もう一度聞く、今そちらはどうなっている!」

 

「現在パニック状態…あと、ハッキングを受けたっていったね…なら多分避難路の出口も封鎖されてそうだね…」

 

私のその回答に、千冬さんはただ無言で返した。

つまり当たりということだろう。

そしてアリーナ内の状態が確認できないということを聞いたとき、私は既にこの考えが浮かんでいた。

駄目元で私は千冬さんにこの案を持ちかけた

 

「織斑先生、避難路の出口が塞がれていた場合、私のISを使って扉を破壊してもよろしいでしょうか」

 

この提案に千冬さんは

 

「ああ、構わん。アリーナ修理費よりも人命第一だ。出口が封鎖されてた場合、防護扉を破壊してでも抉じ開けろ、良いな!」

 

二つ返事での即答だった。

すぐに了解と返事をし、私は避難路へと走り出した。

本当なら、この防護壁を破壊してでも一夏たちの元へ向かいたいのだか、そんなことをしてしまえばここにいる他の生徒たちが危険にさらされる。

だからせめてもの希望として、さっさとここから脱出し、アリーナに向かうということを考えたのだ。

 

「一夏…鈴…!」

 

私は二人の無事を祈って、避難路を駆け抜けるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アリサが千冬と連絡を取っている頃、アリーナ内では撒き上がった土煙がはれ、黒い三つの何かがその姿の全貌を表した。

翼の様な両腕部に、通常のISではありえない巨大、頭部の先端はまるで嘴の様に鋭く鋭利になっている、体制は前傾姿勢となっており、到底人が乗れそうにないISの様な何かがそこに三つあった。

その容貌に全身は黒色で統一され、まるで烏やハゲ鷲のような猛禽類(SCAVENGER)を彷彿とさせるような姿だった。

 

「お、おい!あんた達は一体何者だ!」

 

織斑一夏が何かに話しかけるが、聞こえていないのか、あるいは無視をしているのか、三体のそれはピクリとも動かない。

ところがピクリとも動かなかった三体は、数秒ほどすると

 

【メインシステム再起動。全システムオールグリーン。通常モードカラ戦闘モードへ変更。ターゲット、『織斑一夏』『凰鈴音』ヲ確認。ミッション第二次作戦(セカンドフェイズ)ヘ移行、ターゲットヲ破壊スル】

 

と、三体とも物騒な言霊を話すと同時に一体は一夏へ、もう二体は鈴へと猛スピードで突っ込んでいった。

 

「えちょ!?」

 

「ヤバ!?一夏避けて!」

 

二人はそれぞれ突っ込んできた何かをギリギリで回避する。

避けられた三体はその勢いを殺さず、まだ天井として残っていたシールドバリアに激突する。

通常、アリーナのシールドバリアはISの流れ弾が観客に当たらないように、試合が終わるまで耐え続けれるほどに頑丈で、いくら鋭利とはいえ体当たりしただけでは破れたりはしないのだが…

その三体の体当たりは、そのシールドバリアをまるで濡れたティッシュペーパーとでもいうのか、あっさりと貫通した。

競技用のISの数倍以上のシールドエネルギーを持つアリーナのシールドバリアを易々と貫通する。それはあれに当たるということは即ち死であると、一夏と鈴に伝えるには十分すぎた。

 

「ちょ、ちょっと何あれ…ふざけてるの!?アリーナのシールドバリアを」

 

鈴がそう呟いた、その直後二人のプライベートチャンネルに回線が繋がる。

回線を開くと、聞こえてきたのは山田真耶の声だった。

 

〔二人とも無事ですか!?〕

 

「「山田先生!」」

 

〔ああ良かった二人とも無事だったんですね!いいですか二人とも、あの謎のISは教員チームが対応します。生徒に無理はさせれません、二人とも即その場を離脱してください!〕

 

山田先生が二人に伝える。

しかし二人ともその指令に首を横に振った。

 

「すみませんが山田先生、それは出来ません。奴らは今は俺達に狙いを定めていますが、俺達が撤退したら今度は観客席の生徒達を襲うかもしれない。だから、教員チームが来るまで俺達がこいつらを引き付けます!」

 

〔ふぇえ!?ちょ、織斑く…〕

 

そこで一夏は回線を切った。

 

「鈴、やれるか?」

 

「バッカじゃないのあんた。素人のあんたに出来ることが、代表候補生のアタシに出来ないわけないでしょ!」

 

一夏の鈴への問いは、鈴の元気な返答で帰ってきた。

その言葉を聞くなり、一夏は再度『雪片』を強く握りしめた。

 

「よし、そんじゃ鈴、行くぞ!」

 

その一夏の一言を始めの挨拶がわりに、三体の謎のISが、アリーナのシールドバリアを再度外側からぶち破り現れるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最初に行動したのはまたもや謎のISだった。

三体の内一体は一夏、もう一体は鈴、三体目は距離を離して、こちらの様子を伺っていた。

一夏は飛んできたISの体当たりを避け、その背面を切ろうとする。

しかし切られる寸前気付いたのか、背面の脚部との接合部付近のスラスターから青白い炎を吹き、一夏の腹部を焼いた。

 

「ぬお!?やったな!」

 

一方の鈴もISの体当たりを避した後、青龍刀を連結させ投げる。

やはりというべきか初撃(・・)は当たることはなかったが、なんと投げた青龍刀がブーメランの様に、鈴に向かって戻ってくるではないか。

再度鈴への突撃体勢をとっていたISは、気付くや否や即座にバレルロールを繰り出し、青龍刀による一刀両断を回避する。

 

「惜しい!て、うおわあ!?」

 

悔しがる鈴、しかしそこへ突如どこからともなくミサイルの嵐が大蛇のようにうねりながら飛んできた。

それは敵ISの翼の付け根あたりから発射されたものだ。

後方で様子を見てい敵ISも、その様子を見てか股間部にあった小型レーザー砲や翼部ミサイルを、鈴めがけて撃ちまくる。

しかしそこは代表候補生、迫り来るミサイルは致命傷となるものは回避、それ以外は当たる前に切り捨てた。

しかしその直後、二つの青い軌跡を描いたレーザーが鈴の頭に直撃した。

 

「うんが!?っ〜、なにが!」

 

二射目が飛んでくる。

それに気付くや否や即回避する鈴。

そしてその青いレーザーが、敵ISの翼部の砲から発射されているのに気づいた。

敵ISがレーザー射出をやめ、今度は特攻をまた繰り出す。

 

「当たるかっての!」

 

もちろん馬鹿正直に真っ直ぐ飛んでくる特攻などに代表候補生が当たるわけなどなく、見事に回避してみせた。

鈴は調子よく、その後は適度に攻撃したら特攻を回避を繰り返し、優位にたっていた。

だが武器の火力が足りないのか、敵ISの撃墜の予兆がまるで来ることがない。

一夏に至っては攻撃は全く当てれず、逆に敵のミサイルやレーザーを避けるのが精一杯であった。

 

「あーもう!このままじゃあジリ貧よ。どうすんの一夏!」

 

「俺に振るなよってうおお!?あぶね!」

 

全く打開策の浮かばない2人。

だが敵は猛攻を止めはしない、ジリジリと追い詰められていく。

しかし二人に救世主が現れる。

今度は二人と三機の敵ISから離れた場所にあるカタパルトが爆発した。

二人が、三機がその方角へ注意をむける。

その瞬間、黒煙上がるその場から何かが現れた。

だが、一夏はそれが何かを知っていた。

爆煙で隠されたそこから現れたのは、そこから上がる煙よりも黒い、焼け焦げた様に黒い機体。

アリサ・ヴァン・カーチスの翔けるIS『アレサ』が煙を靡かせ現れた。

 

「アリサ!」

 

「アリサあんた、どうやってここに!?」

 

「話は後…二人共、やるよ」

 

その瞬間黒いISが、首輪付き(アリサ)が、自由ある空へと飛び出した。

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