インフィニット・ストラトス 首輪付き少女の学校生活 作:しじる
更識楯無が病院で手術を受け、アリサとラウラが向かってる時。
織斑一夏は鳳鈴音とともにレゾナンスにいた。
所謂デートであった。
夏休みより先、あの告白から数ヶ月。
一夏は今だ答えは決まっていたもののそれをいう機会がなく、鈴音は鈴音で分かっていても聞くのが恥ずかしく、実質カップル成立しているのだが、なんとも微妙な状態であった。
そんな中、一夏の方から誘ったのだ。
「今日、買い物に付き合ってくれないか」
一見するといつも通りの誘い。
しかし一夏と鈴音は暗黙の了解があった。
それは…
(今日こそ…まだ自身はないけど、鈴に…言うんだ!)
(まさか、今日、あの答えが聞けるの!?)
そう、一夏は良い意味であの告白に返すといった。
その通り良い意味で返そうと、この買い物が終わったら告げようとしていた。
そうして、レゾナンスにまで遠出して、今晩のオカズ買いをついでにしたデートを行っていた。
もっとも、その行き先がゲーセンとは思ってなかっただろうが。
「一夏、なんでゲーセン?」
「い、いや……俺デートなんで初めてだし、どこ行けばとか思って……一番鈴と来たのはこのゲーセンくらいだったかなって」
弾や蘭も一緒にというのがつくじゃない、そんな言葉を飲み込み、鈴は一夏の気持ちが分からなくはなかった。
実質、自分もデート自体は初めてだったのだから。
「とりあえずなんかしようぜ!」
お互い話題に困り静寂であったが、先に一夏がそれを破り、鈴の手をとる。
自然と出たことなのがタチの悪い。
鈴はそれに完全に思考が飛んだ。
(手、繋いでる…繋いでるよ!)
その後2人でゲームを楽しむものの、一夏と手を繋いだことで頭が一杯な鈴は思考が回らず、大半がダメであった。
そんな2人が最終的に目に付いたのはプリクラであった。
「あ、あれ撮らない一夏!」
ほぼ反射的に鈴は一夏に声をかけた。
言ってから私は何を言ってるんだとパニックになるが、一夏これを快く承諾。
二人っきり、そう二人っきりでプリクラの中へ。
「り、鈴…近い」
「しょ、しょうがないでしょ!カメラに入らないんだから…」
お互い心臓が早鐘を打ち、顔が真っ赤に染まっている。
写真が撮られることなど既に頭から消えていた。
そうして撮られたプリクラは、真っ赤な顔になった2人が、ギッチギチに近寄った写真が撮られていた。
端はかなり空いており、あんなによる必要はなかったと悟らせた。
「こ、これは酷い…」
「でも、これはこれで味があると思うぜ。思い出になるし!」
一夏のフォローでまた顔が赤くなる。
一夏本人も言ってから赤くなってしまった。
時間はあっという間だった。
その後買い物を済ませた頃には、日はかなり傾いていた。
「もうこんな時間なんだ」
「早かったな…」
レゾナンスを出て、外を見上げる2人。
帰宅ラッシュか、人は多いが夕日が照らし、それはそれで風情であった。
そんな中、一夏は思い切って決意する。
「なあ鈴、前の告白の答えなんだけど……俺、俺も、鈴のことが!!」
(え、ここで!?でも、あ、あぁ!!)
嬉しさと恥ずかしさで、ごちゃごちゃになり始めた鈴の思考。
一夏は一夏で、なにか気の利いた事を言いつつ言った方がいいのかと迷いながらも、その答えを口に出そうとしていた…
『主任、許可を出す…やれ』
『アハハ!いいねぇ、景気よくいこうじゃないか!なあキャロりーん!!』
『はい、ではアレを射出後【傭兵たち】を投下します』
そんなとき、それは突如街の上空に現れた。
所謂ステルスによって姿を隠していたのか、大量の武装ヘリが現れたのだ。
それに動揺する人々を差し置いて、ヘリは巨大なミサイルのようなものものを射出した。
それは打たれて数秒後、空中で展開し、中からさらに小型なミサイルを辺りにばら撒いた。
後に人々は、この日のことを【
爆発音と倒壊音が辺り一面に広がる。
人であったものが、辺りにぶちまけられる。
それに遅れて、悲鳴と怒号が全てを包み、人が人を押し潰し、皆一斉に逃げ出した。
「な、なんだ!何が起きてるんだ!」
「一夏、とにかくISを!」
鈴に言われて、一夏はホワイト・グリントを起動させる。
合わせて鈴も甲龍を起動、宙へと舞う。
先程まで喧騒に包まれていた街は、既に火の中に沈み、悲鳴に満ち溢れていた。
「ひ、酷い…」
鈴が漏らす。
しかし地獄はまだ始まったばかりだった。
「おいあれ!」
一夏の視界に武装ヘリが見える。
それはそれであれでも、それだけならなんの問題もなかった。
問題はそれが吊り下げていたもの。
ISだったのだ。
30機程の武装ヘリ全てに、パイロットが乗ったISが吊るされていた。
それは暫ししてISを投下、30機全てのISが街へと攻撃を行いながら降下して行った。
「な、なんであんなにISが…いやそれどころじゃない!」
目の前で起こっている虐殺を見逃せるほど、彼は冷たい男ではなかった。
そうして彼が止めるまもなく戦火に飛び込めば、そばに居る鈴はついていかざるを得ない。
「一夏!あぁもう!?」
そうやって、彼女もまた彼に続き、戦火の中へと飛び込んでいった…
『さあ…僕と一緒に、めちゃくちゃにしようじゃないか!』
評決の日が、始まった…