インフィニット・ストラトス 首輪付き少女の学校生活   作:しじる

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mission48 傭兵参入と黒兎暴走?

あの通信が終わり、部屋に入って来たのは赤い髪の女性。

砂漠迷彩のシャツを着て、深緑のスラックスを履いていた。

何となく私はわかった、この人が先の通信の人。

サラ・ドレスだって。

 

「こんにちは〜学生の皆さん!」

 

飄々と掴みどころのなさそうな声で、彼女は笑う。

唖然とする面々、千冬さんだって目を見開いている。

そんな困惑する私たちを置いておき、サラ・ドレスは自己紹介を続ける。

 

「えー、サラ・ドレス。23歳独身、使用IS名【スカーレットホーク】、得意&大好きな武器は6万パイル…いや伝わんないか、パイルバンカー!」

 

そうやって意気揚々と笑うサラ・ドレス。

正直に言うこっちは困惑しかしてないけど…

それにしても、【赤い鳥(スカーレットホーク)】か。

なんでだろう、妙な親近感がある…

 

「まて、お前学園に雇われたのか?」

 

最初に口に出したのは箒だった。

まあ誰もが聞きたいことだ。

もしそうだとしたら、学園は世界各国で紛争を起こしてる傭兵を、ある種黙認することになる。

国家から独立してるって建前は立てても、国家がなくなると困るのに。

学園長は何を考えてるんだろう。

 

「うんそうだよ!時給ってことで1000万円ポンッとくれた!ボーナスアリで!」

 

金額を聞いて頭がさらに痛くなる。

コーム換算すると1000コーム、あの世界だとやっすいけど…

この世界だと整備と弾代だけで済むから、かなり高給?

そもそもそんな金額をポンッと渡す学園はなに?

だいたいポンッてなに?

さらに困惑していく私たちをよそに、彼女は言葉を続ける。

 

「私の仕事はIS学園の防衛、期間はなし。いつ辞めてもいいってことだけど、今面白そうな仕事ないから、この楽な仕事を選ばせてもらったよ〜。あ、扱いは一応警備員だね」

 

時給1000万円の警備員がいてたまるか。

皆そんな顔になってた。

そんな中千冬さんが凍結した思考から復帰、学園長に連絡を取る。

 

「正気ですか!?」

 

連絡を取って数秒後、その言葉を聞いて皆察した。

本当に雇ったんだ…

 

「……守れるのだろうな?言っておくが学生と舐めてると…おい!」

 

千冬さんの話も聞かないで、サラ・ドレスは何故か一夏の側に行く。

一夏は若干警戒するも、何故か鼻の下が伸びてる…何があったの?

 

「……へぇ、いい目をしてるねぇ君」

 

そういったあと、彼女は今度は私の方に来た。

同じように、かがみ込んで私を見る…あ、服の隙間から谷間。

それでか…

 

「君は…【私と同じ】だね?」

 

ドキリと心臓が跳ね上がった気がした。

まさか、目だけで私が、昔傭兵だったと気付いたの?

その一言で、私は警戒心が一気に満ちる。

自分でもそれなりに怖い顔になったと思う。

 

「んぅ〜、その顔…もっといいねぇ…」

 

そう言い残し、彼女は元の場所に戻り、高らかに叫んだ。

 

「私のことはサラでいいよー!じゃ、よろしくおねがいしまーす!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんなんだアイツは、御姉様に…!」

 

ラウラが真っ赤になって怒りを漏らしてる。

あの邂逅から数分後の学園食堂。

私たちは現在学園に強制収容みたいな感じで、休みの学園にいる。

まあ元々私とラウラは学園住まいだけど…

 

「ラウラ……怒らなくても平気…」

 

私に何かイッチャモン付けたと思ってるのかな。

かなり苛立った声でやっぱり叫んでる。

私たちしか今食堂に居ないとはいえ、やっぱり食堂で叫ぶのはね。

 

「だってあいつ……【御姉様の顔】をあんな間近で!」

 

……ん?

 

「私だって、夏休みの時、あと時だけだったのに!!」

 

何を言ってるんだこの子…

 

「私だって、私だって!!」

 

うん、ラウラ落ち着いて?

私多分ノーマルだから、花咲かすつもりないから。

〇塚じゃないから。

というか〇塚だったら男優は多分ラウラになるよね?

あ、ダメだ暴走してる。

本人が目の前にいるのに。

 

「クラリッサァ!!」

 

『はい、隊長!』

 

……そっと席を外しておこう。

身の危険を感じてきた、私の感は当たるんだ。

 

「なるほど、そうすればいいのだな!」

 

『十中八九、大丈夫でしょう!』

 

通信越しに『頑張れ隊長ー!』と声が聞こえる。

もう嫌な予感しかしない。

 

「御姉様ぁ!!」

 

見向きもしないで全力で走り出す。

振り向かなくともわかる、ラウラも全力で走って…っ!?

なんでセラフを使ってるの!?

 

「御姉様を思うこの気持ち…まさしく」

 

 

 

 

 

【愛だァァァァァーーーーー!!!】

 

 

 

 

「何故そこで愛!?」

 

ちょっ、セラフは反則!

セラフはなんで止めないの!

 

『熱暴走、エラーエラーエラーエラー。システム、エラー』

 

うそぉ!?

た、助けてレイブン!

 

『いいんじゃないかな?百合も…全てを白く焼き尽くす百合の花も』

 

うわぁ!?

み、味方がいない!

 

「ラ、ラウラ?怖いよ?お、落ち着こう?倫理的にも私たち女の子同士なんだから!」

 

「そんな倫理、私の無理でこじ開ける!!」

 

開けちゃダメだよ!

じょ、冗談じゃ…

ゆ、夢なら覚め……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アーッ!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ギリギリ、レイブンが言うこと聞いてくれて助かった。

捕まる前に蹴りをかまして逃げた。

当然気分は恐怖に塗れて、暫くラウラから逃げようと思った。

けれどその後、チョコレートを奢ってもらって機嫌を直した。

……ちょ、ちょろく無いよ…

チョコレートは偉大なんだ…




一夏は一夏で久々を修羅場を味わった…
まだ鈴と実質成立したことを話してないからだ。

世界が紛争に塗れてるのにこいつら呑気だ…
そう思った織斑千冬であった。
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