インフィニット・ストラトス 首輪付き少女の学校生活 作:しじる
mission5 IS学園入学
IS学園一年一組、この空間は異様な空気に包まれていた。
ある一人の存在によって。
まあ、俺がその存在なのだが…
俺、織斑一夏は現在非常に胃がキリキリしております!
その理由はIS学園であるからだが…
説明するとISは女性しか動かせないマルチフォーマルスーツらしい、詳しくは知らない。
つまり…そのISパイロット養成施設の中心であるIS学園は、完全な女子校なのだ!!
つまりハーレムみたいな状況なのだが…
ハーレムに興味あったと言えば無かった訳ではない、だがこう好奇な視線を受け続けてみろ?
そんな考えてすぐ吹き飛ぶ。
正直に言うと、誤解されても良いから今すぐ男子校へ転校したいです、男子校万歳…
ああ、弾なら『女子校だぜ、ヒャッハー!!』とか言うんだろうな…この状況も知らずに、ちくせう。
(ああ、箒…助けてくれ~!!)
若き日の幼なじみへ、救援の視線を送る!
「チラッチラッチラッ」
織斑一夏が三回見つめてきた
「」
篠ノ之箒は視線を反らした!
チクショー!?
それが六年振りにあった幼なじみへの態度か箒!?
くそ、どうすれば良いんだ!
「織斑君」
「ふぁい!?」
突然呼ばれる自分の名前。
あまりの出来事に、つい変な悲鳴をあげてしまった。
俺の名前を呼んでいたのは、このクラスの副担任の山田麻耶。
童顔で、背も小さく、本当に教師か疑いたくなる時がある。
「ぇ、えっとごめんね怒鳴ったりして!でも自己紹介は名前の順で、今『あ』から始まって『お』なんだよね。自己紹介してもらえないかな?ダメかなあ?」
「あ、はい!やります!だから顔を上げてください!!」
先生が生徒に頭を下げたままと言うのもあれなので、顔を上げてもらった。
そして俺は席を立つが、その時目の前に空席があったことに気付いた。
さっきまでずっとキリキリしていたから気付かなかったが、この席は何故空席なのだろう?
「先生、この席は何故空席なのですか?」
「え!?あれそう言えば出席番号2番、アリサ・ヴァン・カーチスさんが居ませんね?もしかして事故に遭ったかも…ああ!どうしましょう!!」
いやここはIS学園領内だし、流石に事故に遭うことはないだろう。
てか先生落ち着いて!
「山田君、落ち着きたまえ。カーチスならさっきまで私と一緒に居た」
その声に俺は振り向く。
その場所に立っていた者は…
「げぇ!関羽!?」
バチコーン!!
人体から出てはならない音が出た気がした。
「誰が三國武将だ」
そしてその音を俺の頭から出させた本人こそが、俺の姉、織斑千冬だった。
「で織斑先生、カーチスさんがさっきまで一緒だったとは?」
「ああ、アイツの事に関しての会議があってな。まあその事も含めて、君にこんなことを押し付けてすまなかった」
「いえいえ、そんなことはありません!」
千冬姉が山田先生に優しい笑顔で答える。
千冬姉、俺にもあんな顔見せたことないぞ…
というか、アリサの事で会議?
やっぱり束さんから送られてきた人だからか?
「さてと、私がお前たちのクラス担当となる織斑千冬だ。私の使命は、齢15のお前たちを多少使える16才にすることだ!私の言った事には必ずイエスと答えろ、嫌とは言わさん!私のやれと言った事は必ずやれ、出来なければできるまで教えてやる!以上だ!」
うわぉ、なんだこの暴君は…これは流石にクラスの皆も…
「「「「「キャーーーーーーー!!」」」」」
「お姉様よ!本物の千冬お姉様!!」
「私、千冬お姉様に会うためにここに来たんです!北九州から!」
「私、お姉様のためなら死ねます!!」
「お姉様~!」
なん…だと…そんな馬鹿な!?
流石千冬姉というところか、ブリュンヒルデの名凄いということか…てか最後から二番目の人の台詞がかなり危なかった気が…
「まったく、毎年これだけの馬鹿がよく集まるものだ…それとも私の所だけに集めているのか?」
千冬姉の辛烈な台詞が飛ぶ…が
「お姉様~もっと罵って~!!」
「付け上がらないように仕付けて~!!」
「そしてたまに優しくしてぇ~!!」
駄目だこりゃ…腐ってやがる、早すぎたんだ…
ああ、千冬姉も本格的に嫌な顔し始めた。
「はぁ、まあ良い…アリサ、そろそろ入ってこい」
千冬姉が呼ぶ、すると教室に呼ばれた人物が現れた。
もう見慣れた銀髪とも、
悪く言えば
充血した様な不健康な赤い瞳。
肌は病気的に白く、前者二つのせいでとても整った可愛らしい顔立ちも、最早不気味さを手助けしているだけである。
簡潔にいえば、とても生きている人間の様な容姿ではない。
それがアリサ・ヴァン・カーチスの容姿であった。
「え、なにあれ…」
「やだ、気持ち悪い…」
「なにか怖いよあの子…」
ざわざわと、クラス全体がざわめく。
「静にせんか馬鹿者どもが!アリサ、自己紹介を」
千冬姉が怒鳴ると、クラス全体が静かになる。
そして静かになったのを確認すると、アリサが自己紹介を始めたら。
「アリサ・ヴァン・カーチス…この髪の毛と目はちょっとした事情でこうなった…肌は生まれつき。好きなものはチョコレートで、苦手なことは喋ること。見た目はこんなのだけど、よければよろしく…」
それだけ言うと、アリサはみんなに礼をした。
すると、不思議なことにクラス全体なら拍手が起きた。
どうやら、アリサはクラスの皆に認められたようだ。
良かった良かった、初日で皆に敵視されたら学校なんてつまらなくなるだけだからな。
「うむ…では織斑一夏、時間もない、自己紹介をしろ」
そうだった!!
俺の自己紹介がまだ残っていた!?
えーとどうすれば良い!?
と、取り合えず名前だけでも言っておかなければ!!
「お、織斑一夏です…」
みんな『えっそれだけ?』みたいな顔で見ないでくれ!
ヤバイ、このままだと暗いヤツにされてしまう!?
心配していたアリサが成功して俺が失敗とか、笑い話どころの話ではない!?
とにかく一旦区切ろう、うん!それが良いはずだ!
「い、以上です!!」
その後、アリサも含むクラス全員が45度の角度で、綺麗にズッこけた。
直後に俺の頭は、千冬姉に叩かれたのは言うまでもない。