インフィニット・ストラトス 首輪付き少女の学校生活   作:しじる

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mission7 首輪の日常

セシリア・オルコット(後で千冬さんに正式名を教えてもらった)の暴言やクラス代表を決めるための決闘、いわばクラス代表決定戦開催案が出てから数時間後。

私と一夏、それと箒は食堂にて昼食を取っていた。

一夏と箒は、日替わりセットで私は唐揚げ丼という、なかなか奇抜な物を食べていた。

今日の日替わりセットは、塩焼き鮭に味噌汁漬物といった、とてもシンプルながらバランスの良い物となっている。

対する私の唐揚げ丼とやらは、文字通り唐揚げが丼の上に、大量にのせられたボリューム満点のどんぶり物だ。

揚げたての唐揚げの上に、特製醤油タレとマヨネーズをかけていただく。

うん旨い、衣がサクッとしていて中は非常にジューシー。

そしてタレとマヨネーズが互いにマッチしあって、更に旨さを増幅させている。

うん、素直にこれは美味しいな…今度からこればっかり注文しそうで恐いくらいに美味しいよ。

さて、本題に入ろう。

結果的に、一夏は半ば無理矢理クラス代表候補になる羽目になった。

故に、一夏のIS戦闘が心配で仕方ない。

私は別にISを動かすことに関しては問題ない。

むしろ問題があるのであれば、試験の時に実技教官を倒せるわけがない。

そう言う意味では、オルコットもかなりの実力者であろう。

教官を倒したと言っていた以上、打鉄がラファールで教官を倒したはずだしな。

 

後に、オルコットは専用機で勝っていたことに気付いて、ガックリくる私であるが…今は知るよしもない。

 

「ところで一夏、セシリアに勝てると思ってる?」

 

「…頼むアリサ、箒!俺にISを教えてくれ!!」

 

「まあ、解ってたよその反応」

 

「しったことか、参考書を捨てたお前の自業自得だ」

 

まあ、クラス代表候補に無理矢理された一夏にとっては酷だけど、仕方ないものは仕方ない。

かといって私は、大切な人とはいえ敵に塩を送るほど優しくはない。

そんな一夏を哀れに思っていた時だった。

 

「そこの君?なにか困ってる様だけど…もしかしてISの事かな?」

 

そんな声が聞こえた。

そこには一人の女性が立っていた。

胸元のリボンの色からして、恐らく三年生だろう。

どうやら一夏の興味を引くために、一夏のIS訓練を手伝うとか言い出すだろう。

で、あのようすだと、箒が

 

『私がやるから大丈夫です!私はあの篠ノ之束の妹ですから』

 

とか言って、強引に話を切るだろう。

故に私は完全に話を右から左へと流していた。

正直あまり私は箒という、中途半端な存在が好きではない。

普段はあの人とは関係ない、あの人の力には頼らないと言っておきながら、結局こんな時には束さんの妹という権力を振りかざす。

本当に中途半端だ。

まるでかつての、『解答』を見つける前の私みたいで腹が立つ。

恐らくこれが同族嫌悪と言うのかもしれない。

そんなことに意識を没頭していると、会話は終わったらしく、やはり箒が私の想像通りのことを言ったらしい。

やれやれ、このあと一夏はどうなることか…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから暫くして、部屋割りが決定された。

たしか今年の一年は奇数だったから(一夏を除く)、三人部屋が1つあるらしい。

まあ、私はどっちになるかなんて気にしない。

同じ部屋になったら、その人と仲良くなって、あわよくば友達に馴れたら良いな程度だ。

さて、そしてその部屋に到着した。

 

「…クレイドル上層階級部屋?」

 

私が部屋に入って抱いた感想はそれだ。

たしか一度だけ企業の人間(たしかオーメル)と会談する際にクレイドルに招待され、呼び出された部屋が、こんな感じだった気がする。

窓側とドア側、それに右壁側にベッドが一つずつ。

どうやら私は三人部屋になったらしい。

もう少し奥に進むと、ちょこんと三つの勉強机があったり、何故か足が折り畳み可能のちゃぶ台が壁に立て掛けてあったり、超薄型テレビが一台が設置されてたりと、なかなか面白そうな部屋だった。

 

「ここであと二人と暮らすのか…うん、悪くない」

 

本心から出た言葉だ。

ぶっちゃけ野宿でなければ、寮などどうでも良かったが、こんな素晴らしい部屋ならば大歓迎である。

そう考えると、ずっとネクストの中でいた方が安全だったあの世界が、どこまでイカれてるか良くわかるな。

そんな事を考えていたら、ドアが開く音がした。

 

「あっ!あーちゃんだ~!!」

 

入ってきた人は本音と、水色の髪をした少女だった。

 

「ん、本音もこの部屋?」

 

「そ~だよ、一緒だね」

 

これは好都合、一人知り合いならばもう一人もすぐに仲良くなれるかもしれない。

あの世界と違って、互いを疑う必要なんかないのだから。

 

「おー、あーちゃんが同居人なら、『かんちゃん』ともすぐ仲良くなれるよ!」

 

「本音、その人は? あとかんちゃん止めて」

 

「かんちゃん、この子がさっき話したあーちゃんことアリサだよ」

 

かんちゃんと呼ばれる子の問いに本音が答える。

ふむ、私も自分から自己紹介しないと。

 

「アリサ・ヴァン・カーチス、よろしく」

 

「ああ、貴女が…更識簪、簪で良いよ」

 

互いの自己紹介が終わり、さあ何を話そうかと考えていた瞬間。

 

ズガンッ!

 

そのような音が、隣の部屋から響いた。

何事と思い、部屋を飛び出すとそこにいたのは…

 

「一夏、何をしてるの」

 

何故か一夏がドアの前で土下座をしていた。

 

「あっ!アリサ、ちょうど良いところに!!頼む、箒を説得してくれ!」

 

うん…だいたい予想がついた。

何故一夏が箒と同室なのかは置いておいて、恐らく一夏が箒のシャワー上がりを見てしまったか、下着…恐らくブラでも見つけてしまったか…あるいは両方もあり得る。

まあどっちにしても、一夏…君はどれだけ変なフラグを建てるのだい。

こうして私の初学校日は、おもに一夏絡みによってカオスと化すのであった。

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