ランスの孫。ウィルの暴走戦記   作:神崎風水

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13話 JAPAN各国周り≪山本家三日目・前編≫

部屋に戻ったウィルは、腕輪からプレゼントの一部を取り出し、なにやらゴソゴソと整理しだした。

天井から覗いてた鈴夜が「何でござる?」と降り立ち、ウィルの背後から首に腕を廻し、抱きついく。

 

 

「何してるでござるか?」

「亜紀姉と琥珀さんから貰ったプレゼント。使ってみようかと思って」

 

 

手元を覗いて見ると、何やら香炉を取り出し香炉灰を入れる準備をしていた。

 

 

「お香でござるか?…もしや、元禄殿作のお香?」

「うん、そう。元禄のおっちゃんが、亜紀姉達に依頼されて作ったんだって」

「妖しいでござるな。どんな効果あるか、分かるでござるか?」

「うーん…無いね。分からないけど、大丈夫でしょ?プレゼントだし」

 

 

お香を見て浮ぶのは、原領で知り合ったお香屋の元禄である。

昨晩使った【幻想希欲薬】や【強臭混合華香】など、まだ使ってないが色んな香や薬を扱う、謎の多いオヤジ。

亜紀達に何を依頼されて作ったか不明だが、ただの香でない事は安易に予想できた。

けれど、誕生日プレゼントに、危険や問題が起こる事は無いだろうと火をつける。

 

 

「…うん。いい香りだね…」

「…で、ござるな…亜紀殿の手紙には、何と書いてあったの?」

「なはは…『このお香の匂いで、わたくしの事を思い出しなさい!』だって」

「にょほほ~。耳が痛いでござるな。もう既に、3人も手出だしたでござるから」

 

 

思いのほか、良い香りでほっする二人。

置いてある手紙に目を向け、まだ見てなかった内容を聞く。

色々な想いと原家の変化が綴られており、特に伝えたいだろう言葉を伝えた。

その言葉に対し、鈴夜は楽しそうに忘れていただろう事を再認識させる。

 

 

「うーん、琥珀さんの…どうしよう」

「ん?明日の夜に使えば、良いのでござろう?」

「もしも明日、足利に行くとね。こんなにゆったりと、使う暇…。無いだろうし…」

「んー。それじゃ一緒に、今使うでござるよ」

 

 

もう一方の黄色の香炉を手に持ち、悩んでいると。

手を延ばして灰の入った袋を手に持ち、鈴夜がプラプラと揺する。

足利は良い噂を聞かず、使う余裕が無いことを不安に思う。

少し悩んで居ると、鈴夜が一緒に使えと袋を開けて、灰を香炉に入れて火を付けた。

因みに、この間もずーっとウィルの背中におぶさる形で、抱きついたままである。

 

お香を二種類も同時に使えば、普通は香りが喧嘩して変になる。

しかし、元禄の作った香はかわりモノで、二種類の香りが合わさっても良い香りだった。

寧ろ二種類の香りが混ざることで、違う良い香りが漂った。

 

 

「琥珀さんのも良い…それに、流石と言うべきかな?混ざって、違う良い香りになった」

「全く、元禄殿のお香は、大したものでござるな~」

「どうだね~…あ、そうだ。鈴夜さん、ありがとうございます」

「んにゃ?何がでござるか?」

「僕が手紙を読み書きしてる時。見ないでくれたでしょ?」

「にょほほ♪なんのなんの。ウィルのプライバシーは皆無でござるが。他の女史は別でござるよ♪」

 

 

新たな香りに気分よくなり、思い出したように「ありがとう」と言う。

来世と萌子が来る前、手紙を読み出した時に鈴夜の視線が感じられなくなった。

三人の時もたまに視線は感じるが、直ぐに感じなくなのだ。

つまり、監視の為か気になるのか、見に来ては去ったと判断したようだ。

鈴夜も「ありがとう」と言われ嬉しそうに、他女史を気遣うのは当然と応えた。

 

 

「えーっと…護衛の為ですよね?…出来ればトイレの監視は、止めてほしいのですけど。出にくくて」

「了解でござるよ。ところで…ウィルは、嬉しくないでござるか?」

 

 

申し出を了承すると、背中に当てた胸を強調すべく押し付け、左右に揺らし押し付ける。

さっきから抱きついて居るのに、一向に態度に変化のない事に対し、不服に思っていた。

 

 

「え?勿論嬉しいですよ。柔らかく気持ち良くて、鈴夜さんの香りがするし…」

「にょほほ♪それにしては、おとなしいでござるな…ソコ」

「すみません。コレばかりは…。気持ちでは嬉しいんですが、体が…」

 

 

背中で動かれた感触に、軽く顔を赤くし嬉しそうに応える。

ウィルの反応と顔を覗き見て、嬉しくなる。

しかし、覗いた視線を落すと残念がる。

正によくウィルがする時に言う、心と体は別のモノ。

心では嬉しいのに、体がトラウマの恐怖から拒否反応おこして反応しない。

 

そうこういちゃついて間に、一回分の灰が燃え尽きる。

蓋を開けて、火の後始末を確認すると布団の中に入り込む。

昨日と違い、当然のように最初から潜り込む鈴夜。

お休みの頬キスを互いにすると、灯りを消して眠りについた。

 

 

 

 

 

 

―ウィル寝室の丑三つ時―

 

 

 

 

 

「さっ、一緒に楽しみましょう♪」

「そうですわ、私たちと一緒に…ね♪」

「…そ、そっちの趣味は、無いでござるよぉ!!」

「クー…スー…う~ん…」

「はっ!?ぜぇ、ぜぇ…ゆ、夢…?」

 

 

着物を肌蹴けさせ迫る亜紀と琥珀。

にじり寄られ、服に手を掛かられると同時に叫び声あげながら飛び起きる。

横で寝るウィルを他所に、息を切らせ現実と夢の違いを知る。

余りのリアルさで、夢であった事に気づくのが遅れた。

 

 

「んー、亜紀姉~…琥珀さん…ん~♪」

「…コレは、お香の所為ね」

 

 

横で幸せそうに、いや、にやけながら寝るウィルを見て一目瞭然だった。

つまり、アノお香で夢の中に亜紀達が出るというもの。

どういうカラクリか不明だが、ご丁寧にアノ夢を見るようになってるらしい。

 

ふと、目を向けるとテントが出来ていた。

ニヤリと笑うと、布団をめくり、革を剥ぎ、果実を剥き出すとかぶり付く。

 

 

数分後、果実から汁を取り出し飲みほすと、ふと思う。

 

 

「美味しい…なんでだろ?今までこんな風に思った事、ないのに…」

「…あぅ、亜紀姉~♪…」

「…ムカ…!…あ、今なら…」

 

 

任務で同じ機会は有ったが、何の味も感傷も無かった。

ただ相手をおぼれさせ、殺す、ただそれだけだった。

昔を思い出してると、目の前で嬉しそうに他の女を呼ぶウィルに腹を立てる

しかし、まだ立ってるのを見るとふと思いつく。

 

体を移動し、跨り腰を落としてウィルに触れる、しかし、同時に脱力した。

 

 

「んにゃ?…にゃんですとぉー!!」

 

 

脱力した事で、不発の未遂に終わり、思わず叫ぶ。

 

後に、鈴夜が立つと、ウィルも大分遅れて立ち上がり。

しゃがむとしゃがみ、立ちしばらく経つと再び立ち上がる。

まるで二人の屈伸運動しているようだった。

 

 

「くっ!本当に、寝てるの?」

「はぅ~…琥珀さん」

「寝てるね。…はぁ~…嘘じゃ、なかったんだ」

 

 

何度か試すが成就せず、起きてるのではないかと疑うが、見事に寝ていた。

ウィルの言葉が嘘ではないと思っていたが、我慢すれば多少の意識操作でおとなしくしていると思い、疑いと期待はしていた。

しかし、寝ている状態でも拒絶されては、トラウマの件が事実だと痛感する。

仕方ないと諦め、下着を履かせズボンを着せると、布団を掛け直し潜り込む。

 

 

「う~ん、亜紀姉~」

「こ、こんのっ!…ん!?ん、んー!ん、クチュ!?」

 

 

寝なおすが、横で他の女の名を呼び続けるウィルに嫉妬と怒りを覚える。

憂さ晴らしに、鼻をつまんで息を止めてやろうとした。

するとガバッと両手で首をロックされ、フレンチキッスをされる。

 

 

「ぷはぁー!はぁ、もう…流石上手い。なんか、接吻は何時も、いい様にされてる」

「……ん~…う?…鈴夜さん?…ふぁ~…」

「?…にゃっ!…うしし。やったでござる♪」

 

 

咄嗟の事で逃げ切れず、口付け自体した事がほぼ無いので、いい様に翻弄された。

なんとか束縛を脱出し、唇に指を当てて声をもらす。

夢で満足したのか、離した手を左右に広げるウィル。

しばらくすると、なにやら様子が変わった。

何かを戸惑う様子から、鈴夜の名前を呼び、ふにゃけるウィル。

原因は不明だが、夢に自分が入り込めた事が分かると、口の前で拳を握った後、グッっと拳を掲げる。

 

亜紀と琥珀に混ざって自分が呼ばれる。

そんな些細な事が嬉しい、そんな気持ちの中、再び眠りに付いた。

 

 

 

 

 

―朝―

 

 

 

 

「ん♪ふぁ~ん…ん、んん?…!?まさか…」

 

 

朝、良い夢が見れた嬉しさの中で目が覚める。

しかし、なにやら下半身、下着の様子と感触がオカシイ事に気づく。

布団をめくり、手を突っ込むと事体をつかみ「はぁ~」と、ため息をもらす。

ハッとして横を見るが、鈴夜は体を横に反対方向をいて居るので気づいていないようだ。

そーっと布団を出ると、腕輪から換えの下着とお湯濡れタオルを取り出し拭いて着替える。

事が終わり振り向くと、ニヤニヤした鈴夜がコッチを向いていた。

 

 

「す、鈴夜しゃん。いしゅ、何時から気づいて?」

「おはよう。…で、何を言ってるんでござる?良い夢から一変、地獄からの帰還。おめでとうでござるよー♪」

「ウヒィィィーー!?…ぜ、全部見てたんですか!?」

「うんにゃ、見てないでござるよ?声と音を聞いてれば、ナニして何をしてたか分かるでござるよ♪」

 

 

一瞬ビクッとなり、ロレツが回らなずも鈴夜に問う。

まるで、全てを見透かされたかのように自身の心中を読まれ、ムンクの叫びになる。

 

 

さて、しばらく硬直していたが、再起動すると灰の入ってた袋や香炉を調べ出す。

その間に布団をたたみ終えた鈴夜が、何をしてるのか?と覗き込んで来た。

 

 

「さっきから、何をしてるのでござるか?」

「いやーね。あのオヤジがこんな効果をあるのに、何の説明も無いのはおかしいと思って…あった」

 

 

袋の外装は勿論、中身の裏地等あちこち調べる。

香炉の中身を始末し、香炉の裏を見るとこう書いてあった。

『説明書と二人の手紙の裏面を火で炙れ』

 

 

「んーっと。説明書は分かるけど、亜紀姉と琥珀さんの手紙も?」

「にゃ?これは密書に使う、炙り出し?まさか…」

 

 

書いてあるように、ろうそくの火で炙ると文字が浮び出した。

説明書の左上隅に1枚目、亜紀は2枚目、琥珀は3枚目と順に読む指示が出されていた。

書かれていた内容は以下の通りである。

 

 

≪よう、坊主。元気にヤッテるか?

コレを見てる時には、もうお香を試した後だと思う。

予想どおり、この香は二人の夢を見る様に仕込んだモノ。

髪や血、本人の情報が分かるモノを混ぜる事で、嗅いだ相手の夢に出てくると言う代物だ。

因みに、内容はその所持者の想いと部位により内容が決まる。

 

驚いたぞ、説明したら二人揃って、顔を赤くしながら縮れ毛を寄越すんだからな!

まったく坊主が手出して、内緒にしてた筈の姫さんと侍女が、二人仲良くしてるんだから驚きだぜ。

 

そうそう、あの香は二人同時にできうようにしてある。

香りも混ざっても、別の香りになるようにしてあるから、試して見るといい。

もっとも、坊主ならとっくに、二人同時に使ってヤッタと思うけどな!

 

それと、材料はまだまだある。

坊主の情報さえあえれば、作って二人に贈れるぞ?

物と金さえよこせば、作ってやる。

しばらく会えないんだ、夢で会ってやれや。≫

 

 

一枚目の手紙を読み終える二人。

次の手紙には、亜紀と琥珀が誕生日祝いの相談に来たこと。

3枚目には僕の状況の事まで書かれていた。

 

指を額に当て「うーん」唸るウィルに、ケタケタ笑う鈴夜。

流石に3枚目の時は、何処から調べたんだと驚き感心する。

 

 

「クソオヤジめ…まるで、見てるみたいに書いてくれて」

「あははは!!見事な読みでござるなー。で?どうするでござるか?」

「しゃくだけど、依頼しますよ」

 

 

そう言うと、首後ろに手を廻し何本か髪を掴むとナイフで切り取る。

次に、取った髪に想いと魔力を込めて袋に入れた。

さらに、先程着替えた下着も別の袋に入れ、金と一緒に3袋と手紙を鈴夜に手渡す。

 

 

「鈴夜さん、朝食が終わったら。ひとっ走り、お願いできますか?」

「了解でござるよ」

 

 

話が済むと、食堂に向おうと障子に手を掛けようとする。

しかし、その前に葉子が朝食を持って部屋の前に現れた。

 

 

「おはよう、ウィル君。今日は朝食を部屋で取ってもらって良い?」

「おはようございます、葉子さん。構いませんが何故?」

「おはようでござるよ、葉子殿」

 

 

それぞれ挨拶を交わすと、朝食の乗ったお盆を2個下ろす。

昨日の誕生日会で、酒が出す時点で次の日に多数のものが酔いつぶれると予測されていた。

故に、各自の部屋に朝食を持って行く手筈を済ませていたらしい。

 

もっとも、領主である十六夜までもが、酔いつぶれるのは予測されてなかったが。

そして、十六夜・香華・葉月が二日酔いなので、旅立ちは明日に延期される事を伝えられた。

 

 

「用意が良いですね。けど、どうして食事が二人分も?」

「ああ、それね。萌子が鈴夜さんがウィル君の護衛にいるから、二人分要るって教えてくれたのよ」

「にょほほ。萌子殿に感謝しなくてはいけないでござるな。ありがとう、と、お礼言っておいて下さい」

「ええ、わかったわ」

 

 

食事が二人分ある理由を聞き、萌子にお礼を伝えてもらうように頼む。

葉子が次の仕事に戻るべく部屋を出る。

 

その後、二人は向き合って食事を進め、雑談をしながら食事をした。

そして、昨晩寝ぼけてキスしてきた事を話す。

 

 

「まったく、酷いでござるよ。ファーストキスは不意打ちだし。セカンドも不意打ちの強引だったし」

「なはは、すみません…ん?は?初めて?鈴夜さんはくのいち…ですよね?」

「失礼でござる。ウィルが、初めてでござるよ。優秀なくのいちだから、キスする必要がないのでござるよ」

 

 

鈴夜の説明はこうだ。

くのいちの技術に、接吻技は滅多に使用されない。

接吻しながらの暗殺や、油断の前振りは諸刃の剣との事。

たしかに油断させ、口付けしてる間に心臓や延髄・背中をザクリとできる。

歯に仕込んだ毒を飲ませたりも可能。

しかし、それは逆の意味で相手からの行動も死角になり、斬られ刺されたりする。

更には、毒やシビレ薬を逆に飲まされる可能性があるという。

特に、女であるので毒は少ないが、シビレ薬は多いらしい。

どこでも、綺麗何処のくのいちを女と見て、卑怯になる男は大勢居るという事だ。

相手も無防備になるが、此方も有る意味無防備になる。

もしもが有った場合、死の可能性あるので口付けはしないらしい。

 

 

「なるほど、それで。昨日キスした時の反応が、すっごく、可愛かったんだ」

「か、可愛い!もー、ウィルは口が上手いよー♪」

「いや、本当ですって。…あれ?…何時から僕の事を、呼び捨てにしてましたっけ?」

「すぅー…はぁ~…昨日の模擬時からでござる。気づくの、遅すぎるでござるよ」

 

 

初接吻の説明を受けて、昨日は言わなかった「反応が可愛い」発言をする。

昨日から鈴夜の口調は変わりっぱなし、嬉しそうにウィルの肩をバンバン叩く。

今まで見たこと無い鈴夜を目の辺りにし、今更ながら呼び捨てにされてる事に気づく。

一方、気づいて居ると思いきや、鈍いウィルの発言に深いため息を付き、説明する。

 

 

「あの、昨日、心から信頼でき。親しみを込めて、好きっていったんですけど。鈴夜さんは…僕の事を好きです?」

「ちゅ♪…そう、監視対象や護衛とかじゃなく。ウィルを好きに成った。…やっとわかったの?」

「っぅー!?」

「にょほほ~♪可愛いでござるよ。ウィル」

 

 

ここまで来ると、流石に鈴夜の気持ちに気づき、確認する。

軽い口付けと、男として好きになったと告白する鈴夜。

普段の笑顔でふざけてるのと違い、余りに真剣な顔で言われ、普段とのギャップに思わず顔を赤くするウィル。

その様子に、何時ものからかうようにウィルの頭を撫でた。

 

 

リーザス・ゼスの監視から始まり、瑞原道場での家族のような生活。

くのいちであっても、普通の年上女性として、他のメンバーと同じ年上に敬意をもって接する姿勢。

からかいがいがあり、そのやり取りが楽しい事。

 

CITYでの女好きの悪ガキの子供から、セレーナや原での出来事での成長。

軽い気持ちで欲求不満解消を申し出た時に、断られた事で自覚し出した事。

 

忍術によるトラウマ対策の添い寝から、昨日の初接吻。

様々な想いを、一気に告白した。

 

 

「…あの、僕は「ストップ」え?」

「特殊な状況でござるからね。選ぶとか必要ないでござるよ」

「え?え?」

「私は、香華姫と違い、側に居て楽しくできればそれでいい。ウィルが私を好きで。私がウィルを好き。それでいいのでござるよ」

「…そんな、都合よくていいんですか?」

 

 

告白を受けて、香華の時のように真剣に考え、どう答えて良いのか悩む。

そんなウィルに鈴夜は都合いい様に、利用すれば良いと言う。

自分は忍びのクノニチで、恋愛ざたには興味無いというか、考え事がなかった。

だから、好きで居てくれて、今までのように楽しく過ごせればそれれで良いと。

 

 

ウィルはもやもやとしながらも話がまとまり、今までどおりという事になった。

ただ、二人の時はと追加で、幾つかの約束事をした。

 

そして、食事を再開、気持ちを落ち着ける為か、以後食べ終わるまで終始無言だった。

因みに、この時が初の二人っきりの食事だったりする。

 

箸を置き、朝食を食べ終えると、本日の予定を話し合う。

 

「それじゃあ”鈴夜”お香の件、お願いするよ」

「心得たでござる。ウィルは、この後どうするでござるか?」

「香華姉と十六夜姉の様子見、看病かな…原因が僕だし。後は故郷への手紙書きかな?」

 

二人の時の約束の一つ、それは互いに名を呼び捨てにする事。

恋人というより、香華に仕えているが、二人の時はウィルが第二の主君という形にしたのだ。

先ほどの荷物を手に持ち、今日の予定を聞く鈴夜。

二人の従姉を心配しながら、心配している故郷を安心させるべく手紙の内用を思い浮かべる。

そして、その前に台所に寄り、二日酔いに必要な物を準備する事も伝えた。

 

本日の予定を大方伝えると、鈴夜も出発の準備を済ませる。

夕食前には戻ると言い、鈴夜から唇に口付けとすると、部屋を後にその場から消える。

 

その後、二人の義姉が休んでいる筈の部屋に向うべく、ウィルも部屋を出て行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

―葉月の部屋に向う廊下―

 

 

 

朝起きると朝食を侍女が運んで来て、葉月の容態ともう一晩泊まる事を勧められた。

最初は遠慮したが、領主も同じく二日酔いで内政が機能してなく、好きにしていいと言われ、申し出を受けることにした。

 

食事を終えると葉月が居るだろう部屋に向うが、正直…気が重い。

ウィルのヤツが昨晩『大丈夫』とか言ってたが、気がきじゃない。

 

廊下を曲がるとセレーナも向うのだろう、お盆を持って歩いてる所に出くわした。

 

 

「あら、おはよう。ジード」

「ああ、おはよう。セレーナ」

 

 

何時もの朝の挨拶、しかし、今日は何か違う。

何時もより、セレーナの機嫌が…凄く良い気がする。

 

 

「シード。まだ心配してるの?大丈夫よ♪」

「や、なんでそんなに、嬉しそうなんだよ」

「ウィルが言ったでしょ?『葉月さんの言う事に、話を合せてください』って。大丈夫、信じていいから♪」

「いやいや、何を根拠にそんな…てか、機嫌良過ぎだろう。何があった?」

「ん~♪…な・い・しょ♪」

 

 

こっちは葉月に、どう接していいか悩んでるのに、セレーナは嬉しそうだ。

しかも、何を根拠にしているのか、ウィルの言葉を信じろと言う。

そのくせ、やたら機嫌いいし、その理由を言いやしない。

 

そうこうしている内に、葉月の部屋に着いてしまった。

 

 

「葉月。俺、シードだ。入ってもいいか?」

「私も居るわよ」

「…あ、うん…良いよ。二人とも入って来て」

 

 

何時もの葉月の声。

部屋に入ると、布団に入ったまま体を起こして、何時もの葉月に見える。

 

 

「おはよう、葉月。気分はどうだ?」

「おはよう。まだ、頭痛いけど…大丈夫だよ」

「そうか…」

 

 

言葉が続かない。

何を、どう切り出して良いのか、考えつかない。

御盆を置いたセレーナは、じっと俺達の様子を黙って見ていた。

何かをじっと待ってる様子で、その時には分からなかったが、後でその訳が分かる事になる。

 

沈黙が続く中、葉月の方から話し出してきた。

 

 

「あのねシード。僕、夢を見たんだ…昔の」

「…そうか。どんな夢をみたんだ?」

「うん。昨日は、ごめんなさい。僕がシードの告発を、聞こうとしなかったのに。怒り出して…」

「…(ん?)…あ、ああ…」

 

 

昔の夢を見たと言った葉月は、昔の「僕」自称に戻っていた。

しかも、俺の記憶と食い違った内容を言いだした。

疑問に思いつつもなんとか、曖昧な返事をしたら、葉月がポツポツと語り出していった。

ただ、その内容が明らかに、俺の知ってる過去と違っていた。

 

葉月の言い分はこうだ。

大会決勝の後、葉月を抱く前に他のパートナーに手だしした事を聞かされた。

その後、セレーナの名を出そうとした時に、聞くのが怖くて自分から言わせなかったと言う。

…おかしい、あの時俺は対戦者のパートナーを抱いて、初めてではないと言ったが、セレーナの事は一言も言ってない。

 

その後も話を続けるが、俺が言ってもない事や違う内容を話し続ける。

何か俺の行動を葉月のコウあって欲しい、こうだからという希望が夢として見てたようだ。

それを過去の記憶として思い出し、過去の出来事と認識したように見える。

 

葉月が話し終えると、セレーナが動いた。

 

 

「よかったね、葉月。”大切な事”を思い出して」

「うん、ありがとう。セレーナ」

「けど、ごめんなさいね。シードの奪った事は」

「いいの。確かに悔しいけど…そうしないとならなかったし。僕や他の女の子達が、悲しい、痛い、酷い思いをしただろうから」

 

 

なんだ?セレーナの言い様も変だ。

何故、葉月は受け入れ、何故、許せるんだ…。

俺が葉月だったら許せない、胸を締め付けられる思いするのに…。

 

俺が戸惑ってる間も二人の話し合いは続いていった。

 

 

「さてと、コップの水を全部飲んで。後はこのしじみ汁飲めば、昼には直るわよ」

「うん。ありがとう、セレーナ」

「あのーすみません。シードさん居ますか?昨日お願いした、鍛錬に付き合って欲しいのですが」

「ん?…良いぞ。というか、入ってきたらどうだ?二十一」

「あ、言え。3人の邪魔するも悪いので、鍛錬場に来てもらえれば良いです。それでは」

 

 

確かに、二日酔いには水としじみ汁は良い。

しかし、急かしてるな…しかも、昼には直る?どういう事だ。

 

悩んでると、二十一が鍛錬に付き合って欲しいと部屋の前から言って来た。

昨日の約束だ、葉月の様子をもう少しみたら、行くか。

 

 

「ん、ふぅ~…美味しい」

「そう、良かったわね。後で料理長に、お礼言っておかないと」

「うん、そう…す、る。…アレ?…な、ん、だか、眠くなってきちゃった…」

「そお?それじゃ、おやすみ葉月」

「ああ、無理するな。おやすみ葉月」

「…うん。あ、シードは二十一君と鍛錬してきて。それじゃ、二人ともおやすみ…す~…ク~」

 

 

変だ、食べて直ぐ寝るなんて、オカシイ。

葉月が倒れるように寝ると、セレーナが布団をかける。

コッチを見ると部屋を出るように言って来た、何か知ってるなセレーナ。

 

 

「…で、どういう事だ?」

「うんとね。昨日、葉月は【幻想希欲薬】ってのを飲んでるの」

「はぁ!?幻想希欲薬?…何だソレは?」

 

 

セレーナの説明した【幻想希欲薬】の効果には驚かされた。

葉月は昨日のセレーナと俺の事を聞いた事を拒絶した。

そして、自分が望む夢を見て、それをそのまま過去の記憶と認識したらしい。

つまり、葉月の闘神都市での過去が、自身の望む過去に改変されたという事だ。

 

 

「夢だろ?それは。そんなのが過去になるのか?」

「うーん、見ないと分からないかも知れないけど。そう思い込んでも仕方ない、リアル感ある夢だったわ」

「…ん?体験したみたいな…飲んだのか?」

「そ、飲んだわよ。いや~参ったわ。夢でレシと何度もしたのよ…その後、今のシードとも」

「!?お、親父!?…てか、俺も!?」

 

 

夢なんかを記憶と勘違いするなんて、信じられん。

しかも、セレーナも薬を飲んで体験したのか?親父との夢か…それで朝から機嫌よかったのか…。

てっ!なんて夢見てんだよ!!親父と俺との夢だぁ?ありえんだろ。

…まあ、何となく納得するしかないな。

セレーナも、あの都市で少し変わった…いや、換えられたか?

 

 

「それと、しじみ汁に二日酔い用の睡眠薬が入ってて、4時間で目覚めるわ」

「はぁ?そんなの飲ませたのか。そんな薬を二個も。ほんと、山本家は凄いな」

「違うわよ?ウィル君が持ってて、盛ったのよ」

「…ああ、そういう事か。つか、なんて薬持ってるんだよ!びっくり薬庫か!アイツは!!」

 

 

二日酔いを4時間寝て直る薬?とんでもない効果だ、義父さん(源流斎)が喜びそうだ、弱いクセに結構飲むの好きだからな。

しかし、山本家の薬かと思ったら、ウィルかよ。

ホントにアイツ12歳か?昨日の言葉に、今日も盛っただと…末恐ろしいな。

んー…まあ、考えても仕方ない。

葉月の心配も消えたし、二十一と鍛錬して少し気分をすっきりさせよう。

 

 

「まあいい。俺は二十一と鍛錬してくる」

「はいはーい。ああ、4時間後の20分前には、葉月に付いててあげなさいよ?」

「ああ、分かった」

 

 

セレーナから、4時間前に葉月の元に行くように言われ、ソレ頭に刻み込む。

今は、ともかくさっきまでの不安をスッキリさせたいので、俺は鍛錬場に向った。

 

 

 

 

 

 

 

 

―台所に向う廊下―

 

 

 

「いやー…本当に、上手くいくものね」

 

 

私はお世話になるのだから、昼食の手伝いか何かをしようと台所に向ってる。

 

本当に【幻想希欲薬】の効果には驚かされたわ。

葉子さんに使って、葉月にも使う薬に興味もってウィルから貰い、昨晩飲んでみた。

本当に、何年ぶりかにドキドキしわたよ。

あの時のレシが夢に出て、するんだもの。

しかも、その後にシードと3人で、夢とは思えない感覚と感触。

葉月もあんな感じで過去と思い込んだのは納得できる。

私は前もって聞いてて、ううん、無理ね。

ありえないから夢と気づけただけ、それほど、夢とは違う別ものだった。

 

それに、シードには言わなかったけど…ウィル君も出たのよね…。

私の望むモノって…自分が手に入れることが出来ない男だったのね…。

レシはもう居ない。

シードは葉月の旦那で出来る訳が無い。

ウィルは、バニラに何度も邪魔されて、今は香華ちゃんと鈴夜がご執心で、ツマミ食いなんてできやしないし。

ビルナスは好きだけど、何時でも出来る彼氏だから…出て来なかったって事よね?

 

ああ、あー…前はこんなんじゃなかったのに。

あそこで、クランクと幻杜坊やアイツの部下達におかしくされたのね。

心はなんとか壊れず保てたけど…換えられてしまった?

 

まあ、クランクはこの手で殺したし、幻杜坊はシードが殺してくれた。

部下達は…まあ、ダース単位で始末したわね…。

…ま、今更考えても仕方ないか。

今を楽しく、しっかり生きなくちゃ。

 

…あれ?そういえば…何度か心と体が壊れて、死にそうに成った時。

…たしか、誰かに治してもらったよね?…誰だっけ?

…駄目、思い出せない…ま、いっか…。

 

 

「夢…だけど、たまには見て、感じたいわ…。ごめんね、ビルナス」

 

 

 

 

 

 

 

 

―瑞原道場―

 

 

 

 

 

「へ、へっくしゅん!…なんだ?」

「風邪か?ビルナス」

「いえ、誰かが噂でもしてるのでしょう」

「そうか、しかし…どうしても…聞きたいか?」

「無論、気にならない方がオカシイですよ」

 

 

俺は二人っきりの道場で源流斎様と向き合い、ウィルの事で話を聞こうとしている。

 

今回の誕生日プレゼントや祝いに行くのもそうだが、あの対応は余りにもやり過ぎだ。

道場に住み込ませ、稽古をつけるならまだしも、何故4大奥義を毎日見せる必要がある。

シードの武器防具もそうだ、必要ないにしてもほぼ渡す必要などない、使えないのだから。

それに、門下生が増えて財政に余裕があるにしても、今まで溜めてきた金を何故全部渡す必要がある。

過保護、いや、あのウィルに何があると言うのだ。

 

 

「ふぅ~…まあ、いずれ分かることだから、いいだろう」

「お願いします」

「まず、4大奥義をどう思う?」

「は?素晴らしい奥義と思います。LVさえ上げれば、技能LV1でも仕える奥義。日に10回というのはネックですが」

「うむ、アレはワシがあみ出した奥義では…ない。ある御方が使っていたものを、制約・制限・一子相伝という条件を付けて授けてもらったモノ」

「!?な、そんな馬鹿な!?源流斎様が大陸であみ出した、瑞原の奥義ではないのですか!!」

 

 

奥義の事を聞かれ、今更ながらに素晴らしさを実感しながら応えた。

しかし、源流斎様から聞かされた事実には、信じられない衝撃を受けた。

アレが他者に作って授けてもらった?ありえん、制約・制限・一子相伝があっても人が滅多に越えれない技能LVを覆す奥義だぞ。

一体誰に…ま、まさか!いや、ありえん、おかしいだろう。

 

 

「気づいたな?そう、アレは40年前。ウィル様に出会い。授かった」

「!?ありえない!無理です!ウィルは12歳。しかも40年前など居るはずが無い!!」

 

 

一瞬考えるが、ありえないと切り捨てた内容が、正に当った。

源流斉様のは語られた。

 

15歳の時に大陸にでて、彼に出会い共に冒険した事。

才能限界に至ったら、アンデルミィルと言うハイレベル神を呼び出して、30LVも!上げただとぉ!?

そして、何年か過ごす間に、道場や好きな女性の事などを話すとなら手をかしてやろうと奥義を授けた事。

さらに、瑞原の剣も手渡されたと思いきや、創って渡されただと!

更には道場資金、結婚資金にと多額の金をも貰ったなんて。

 

 

「まあ、信じられないのは無理はない。しかし、会ってワシは確信した。あの御方に間違いないと」

「ですが、親子か何かでは?しかし、それではオカシイ」

 

 

会って確信したと言われたが、40年前?無理だろうし、親子にしても、違う。

あのランスと言う者とは姿や容姿、何より髪色が違う。

確かシィル様との子は母親にの娘だった筈。

ウィルの父親は…確か蒼髪とか聞いた覚えがある。

俺が色々悩んで居ると、源流斎様は更に信じられない事を言い出した。

 

 

「これは、まだ極秘。ウィル様はおそらく、過去の約100年前に飛ぶ筈」

「は!?過去に!そもそも100年も!?それで60年の誤差が、ありえないです!辻褄が合いません!!」

 

 

もう、源流斉様の言ってる事が訳分からん。

頭から…煙が出てきそうだ…。

何をどう考えて良いのか…もう、解らん。

俺は当り散らす様に、さっきから怒鳴ってばかりだ。

 

 

「ワシもあの方に聞いた。何故一緒に冒険しただけで、此処までしてくれるのかと。そしたらコウ言われた」

『あーなんだ。お前の瑞原家に、色々と世話になったんだ。あの一週間…アレが俺の唯一の癒しの一時だったんだよ…』

「…んん?…何を言いたかったのでしょうか?もしも仮に私達の時に来たとしても、3ヶ月と一週間では違うのでは?」

「それも分からぬ。何時の何処の事かもわからぬ。しかし、ワシには重大な恩義だ」

 

 

懐かしい、昔を思い出すように感傷にひたる源流斎様。

何を指して話して居るのか、その彼とやらは分からない。

分かるのは、ウィルと同一人物としてみて、大きな恩義を果たしたという事だけ。

 

 

「まあ、信じられないだろう。しかし、事実。故にワシはあの様に接した…それでよいな?」

「………納得できません。しかし、そう言われるのでしたら」

 

 

藪をつついたら蛇どころか、わけの解からないモノが出てきたな…。

まあ、真実の有無はいいとして、アイツが特別で特殊だという事か。

確かに、枷さえ外すことが出来れば…なんでもやりそうな、ヤツか?

…止めよう、考えても始まらない…コレは…誰にも言えんな、セレーナにも…。

 

今日聞いた事は、源流斉様が話すその時まで、俺は誰にも言わないと心に誓った…。

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

   [人物]

 

 

  瑞原 源流斎

 

 

 LV  35/35 → 39/65(アンデルミィル仕様)

 

技能  剣戦闘LV1 刀戦闘LV1 冒険LV1

 

 

 

必殺、ご都合主義全開!

 

15歳の時に好きな女性を娶る為に、自身の道場を開く為に、強く成るために大陸に渡った。

ギルドでウィル(見た目20代前半)と出会い冒険したらしい。

そして、冒険者として生き残る術と力、才能限界まで上げてもらう。

数年後には、大陸に来た理由と期日が迫ってきた事を伝えると、4大奥義と剣と資金をもらった。

JAPANに帰えり、両親達に道場と剣技の力を見せつけ、想い人と結婚できたらしい。

 

 

 

  ビルナス

 

 

 LV  65/77(現在) ←=→ 32/77(闘神大会時のLV)

 

技能  剣戦闘LV1 二刀流LV2(大会時はLV1)

 

 技  瑞原・刃の剣 二刀・十文字斬り(オリ) 二刀・双破斬(オリ)

 

 

 

大会決勝では刃の剣しか必殺技が無かった。

シードに勝たせるつもりで、烈の剣を伝授するのを聞いていた。

実際刃の剣を封じられ、烈の剣効果でバランス崩し弱点属性を責められ敢え無く負けた。

更に、一度失ったシードが力を取り戻して再戦した時の力の差を痛感した。

 

以後、刃の剣以外に得意だった二刀流を磨き、技能をLV2まで習得し二種類の技をあみ出した。

LVがやたら高いのは、瑞原道場定番の3ヶ月一度に行う真剣試合の効果である。

シードのレベルが規格外に近いので、必然的にビルナスも引きあがった…と、いう事で。

 

 

 

  カシマ・レシ

 

カシマ・シードの父親。

シードが幼い時に妻を亡くし、シードと二人で旅をしてる最中、セレーナを拾い養女にした。

当初は、セレーナとシードを結婚させようとしてたらしいが、セレーナがシードも捨て子と思い込み、レシに恋した。

 

セレーナの真剣な告白に答え、大人の女にした、羨ましい親父。

一度抱いた事を良い事に、何度もセレーナを抱いて、教え込んだのもこの人。

亡き妻を思っていても、性欲には素直だったようだ。

 

ある危険な依頼の際に、シードとセレーナを知り合いの瑞原道場に預け、仲間と共に挑んだが帰らぬ人となった。

 

因みに、葉月が酔いつぶれた原因である、筆下ろしした事で、レシとシードは竿親子(笑)

 

 

 

  闘神クランク

 

 

一言で言えば、下品な雑魚オジン。

セレーナに竿を切り落とされ、両手首も一緒に切り落とされた後に、のた打ち回り苦しみながら出血多量死した。

 

因みに、このジジイは何度も出現する予定。

モチのロン、何度でも死亡するために。

 

 

 

 

  闘神幻杜坊

 

 

セレーナを犯した事を知って居たので、クランクと似たように竿切り落とされた。

のた打ち回るのを見てる時間も惜しいと、そのまま闘神の館へシードは向った。

ご都合的に、死ぬ前に黒いローブの男が現れ、天使食いを無くす薬を飲ませ、全ての天使を解放させた後、一刀両断され死亡した。

セレーナと葉月は二つになった幻杜坊を見つけたが、シードは仮死中だったので知らない。

 

 

 

 

 

  ≪技≫

 

 

  瑞原4大奥義の剣

 

天は、風を封じ、風は烈を封じ、烈は刃を封じ、刃は天を封じる。

その4スクミのバランスで取られた奥義。

コレは独自解釈による、半オリ技。

 

 

  瑞原・天の剣

 

剣を水平に傾け、闘気の波動を放つ。

白や黒色破壊光線とにたようなもので、貫通属性の気砲。

気砲により風の斬撃をかき消す。

 

 

  瑞原・風の剣

 

斬撃を風のように斬撃を飛ばず遠距離技。

風を纏い速力がある斬属性。

風により、地を撒き散らすのを吹き飛ばし無効にする。

 

 

  瑞原・烈の剣

 

剣先を大地に刺し、闘気が地中を走り岩、土を撒き散らし進む。

足元を壊し、バランスを崩させ、なお且弱点属性を付与する。

地を荒らす気の奔流で対象者の気の流れを崩すことで、刃の気纏を出来なくさせ発動できなくする。

 

 

  瑞原・刃の剣

 

全身に闘気を纏い身体強化を行い、一息に3回の斬を同時に行う。

闘気の強化で攻防力が高まり、防御不可効果がある。

闘気砲を斬撃で切り裂く事で、気砲を散り散りにして他にずらせる。

 

 

 

 

 

  二刀・十文字斬り

 

 

ビルナスが刃の剣を元に、闘気法を使い一息に縦横、斜めのクロス4連撃を行う技。

右手は下から上に切り上げ一回目、左手は右から左に一閃一回目

右手は右斜め上から、左手は左斜め上から、両方切り下ろす。

それを十字型の斬撃と考えてもらえば分かり易いかと。

ようは、ケーキカット8分割。

 

 

 

  二刀・双破斬

 

コレも風の剣を参考に、斬撃を二発同時に飛ばす。

二本同一線だったり、十字だったり飛ばす斬撃はある程度変更可能な遠距離技。

二人相手にも別々に壱斬撃飛ばせれる。

 

 

 

 

 

 

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