ランスの孫。ウィルの暴走戦記   作:神崎風水

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15話 JAPAN各国周り≪山本家三日目・後編≫

―布団倉庫内―

 

 

 

 

 

 

私は今四方を布団に囲まれた、布団倉庫の中にウィル君を連れ込んで居る。

理由は簡単、昨晩の続きをお願いするため。

話に聞くと2.3日は痛かったり、違和感が強くて辛いらしい。

けれど、私はそんな事が無いのはウィル君が優しくしてくれて、アレが小さいか…orz…あ、ウィル君がうな垂れてる(汗

 

 

「ううう、萌子さん。今、小さいとか思いませんでした?」

「うっ…うんしょ。ごめんね」

 

 

思うだけで分かちゃうんだ…分かると言うより、体が勝手にそうなるみたいな?

私は誤魔化すべく、胸に顔を引き寄せ埋めさせ、抱きしめてから謝る。

機嫌を直したみたいで、悪戯し始めたね…あん♪

 

 

「ちょっと、待って。昨日教えてもらった事を、先にやらせて」

「ん~。はい?…って、もう覚えたんですか?」

「うん。ナスのヘタを取って練習したの…んしょ」

「んあ、おおおう…凄い!」

 

 

私は教わった事と練習した事を一生懸命おこって、ウィル君に喜んでもらった。

 

その後1回して。

二回戦目に入ろうとしたら、天井から女の子が落ちてきた。

 

 

「きゃーーー!ぅギャ!?」

「…あの、大丈夫ですか?」

「…貴女、大丈夫?」

「いたたたた…はっ!大丈夫です。御気になさらず、どうぞ…御免ッ!」

 

 

顔から床に落ちた、革に鉄板をつけたような眼帯の女の子は手で顔を押さえて痛がっていた。

二人で声をかけたら、慌ててその場から消えた。

 

 

「…萌子さん、続きします?」

「…ちょっと、無理かな?」

「明日…は、無理か。午後に運良く時間できたらで良いですか?」

「う~ん。期待しないで待ってる。あ、お風呂入って来たら?多数の女性の匂いするよ?」

「ぅえ!?…萌子さん、ごめんなさい。…お風呂行ってきます。ありがとうございます」

 

 

流石に今の状況で、続きは出来ないよね。

午前中なら大丈夫と鈴夜さんから聞いてたけど、午後は香華姫と一緒だと思うから…無理かな?

 

十六夜様・香華姫・鈴夜さんと私、複数の香りが染み付いてる筈だからと教えてあげた。

はじめは驚いた顔してたけど、直ぐに申し訳無さそうな顔して私に謝ってきた。

匂いを消す為にお風呂に行くと言い、ちゃっかり私にキスして、お礼言ってくるあたり…ありえない子供の女たらしだよね~。

 

はぁ~…他の男性を見つけること、私できるかな?

今朝、侍女の仲間から「なんか、貴方達…雰囲気変わったね?綺麗になったよ」と言われ、何かあったと質問責めにされた。

その後、男性達からは、今まで以上に胸に視線が来て…嫌だった。

 

 

ウィル君も初めて挨拶交わした時「萌子さんは大きな胸してますね。柔らかそうで、触ったら気持ち良さそう」と胸を凝視して、言って来た。

初めはこんな子にまで、イヤラシイ目で見られて…嫌だなと、その時は思った。

けど、その後からがまったく他の人と違ってた。

ウィル君は最初こそ胸を凝視したけど、その後は一切胸を見ようとしなかった。

私の目を、顔を見て話してくれてた。

 

昨日の試合後に聞いたら、考えたこと無かった返事が返ってきた。

「同然じゃないですか。僕は萌子さんと話していて、胸と話をしてる訳じゃないんですよ?」

あの時はドキッとした。

 

今までの人は、大抵話しながらも、チラチラを胸を見てきた。

そう、言われて気づいたけど、私と話しながら私を見てない。

私と胸ではなく、胸と私しを見られていたのよね。

胸がメインで、私を個人として見てくれないから、嫌だったんだ…。

 

 

ウィル君は違う、私を見てくれる。

胸が私の一部だという事を実感させてくれた。

私を見てくれる人なら、どんなに恥ずかしくても、喜んでもらう為にこの胸を使う!

…けど、居るのかな?身近にそんな人…。

 

けど、意外なところから運命の人が見つかって、育てていく事になるとは思いもしなかった。

 

 

 

さ・て・と、ウィル君は明日にはもう出発しちゃうし…考えても仕方ない、仕事しよっと。

私は身なりを整えると、倉庫を出て仕事に戻ろうとした。

 

 

「ちょっと!萌子!貴女、そこで何してたの?」

「ひっ!…あれ、どうしたのみんな…」

「さっき、そこからウィルさんが出てきて。今、貴女が出てきた。どういう事?」

「え、えっと。ちょっと用事を頼まれて」

「一体、何を頼まれたの?…ていうか、何か臭うわね…あなた、まさか!?」

 

 

ど、ど、どうしよう!?

3人に、みんなに知られちゃう!

姉さん!助けてぇぇ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

―風呂の脱衣場―

 

 

 

 

 

 

にゃり?何か今、萌子の声が聞こえたような?気のせい?

 

今私は、ウィルが来るのをシーツを被って、隠れ潜んでいる。

しばらく待ってると、予定通りウィル君が入って来た。

 

扉を開けて浴場に行ったのを確認して、服を脱いで後を追う。

 

 

「お?ウィル君にゃり。偶然だね~」

「い!?来世さん。どうして此処に」

「そんなの決まってるにゃりよ。体を洗うために、決まってるよぅ…ただし、ウィル君をね♪」

「へ?…まさか、アレですか?」

「そ、アレ。そこに準備してあるにゃりよ!」

 

 

浴場の見えにくい一角、マットを準備してあるところを指差す。

ウィル君の手を引いて連れて行き、うつ伏せに寝てもらう。

 

 

「まさか、もうコレを準備してるなんて…あー、萌子さんと打ち合わせしてました?」

「正解にゃり!昨日、色々教えてもらったけど。コレが一番、面白そうだったからね~♪」

「着眼点はソコですか…来世さんらしいですね」

「にゃははは。さぁー、やるにゃりよ~♪」

 

 

私はウィル君の体を洗った後、髪を洗うのを手伝った。

体を洗う最中、2回余計な手間かけちゃったけど、楽しかった~。

 

その後、体を暖めて、岩に手をついて一回。

二回戦目をしようとしたら、風呂桶の重ねてあった所からコン!カラン!ガラガラ!っと音がした。

 

 

「あ、あ、あ…はっ!あわわわ。…御免ッ!」

「…今の…誰にゃり?」

「…また…」

 

 

音がした方を向くと、革に鉄板をつけたような眼帯の女の子が、落ちた桶を戻そうとアタフタしていた。

こっちに気づくと、その場から姿を消した。

誰だろうと思っていたら、ウィル君は知ってる様子だった。

 

 

「えっと…来世さん、続きします?」

「…ちょっと、しらけたにゃりね…」

 

 

流石にあの後じゃあ気分というか、見られてる気がして嫌なので終わりにした。

仕方ないので、そのままゆったりと風呂に浸かる事となった。

 

 

「ん~…はぁ~…あ、ウィル君、約束と違うけど。私達も着いてちゃ駄目にゃりか?」

「え?ごめんなさい。それは…。けど、どうしてです?」

 

 

最初の約束では、一度きりの山本家に居る間だけの筈だったにゃり。

私もそうだけど、萌子の入れ込み具合が凄い事。

そして、胸のコンプレックスの関係で、他の男が見つかるの可能性薄い事を説明したにゃり。

 

 

「…そうですか。確かに、萌子さんの胸に目が行く男達、多いですね」

「そうにゃりよ。今朝なんか私達が女になった所為か、視線が血走ってたきーするにゃりよ」

「…一人、萌子さん個人を見る男、身近に知ってますよ」

「にょり!?そんな貴重な男が居たニャリか!?」

 

 

さすがウィル君にゃりね。

てか、ホントに子供にゃりか?多数の他人がどこに視線向けてるとか、普通気づくものにゃりかね?

少し考えた後に、貴重な男性が居ることを言い出したにゃり。

聞いたらビックリ!本当に盲点だったにゃりよ。

 

 

「だけど、彼は他の女性が好きにゃりよ?」

「ええ、そうですね。けど、その女性も他の男性が好きですよ?」

「さすがよく知ってるのね。だけど…それじゃあ、どうするにゃりか?」

「…かなーり卑怯だけど、やります?」

「ふにょ?」

 

 

見つけた男性に想い人がいて、その女性にも違う想い人がいる。

確かに彼なら、萌子も私も見てくれてる。

けれど、私たちを女として見てくれるかというと、難しい事だったりするにゃり…。

 

そこで、可愛い大人の雰囲気のウィル君が、悪巧みの悪人ツラして言いだした内容は驚きにゃり。

試合前にシードさんを酷い男とか思ったけど、あの内容をいとも普通に言えるウィル君。

結構、黒かった事を、今更ながらに気づかされたよぉ。

 

 

「うんわ~…ウィル君って、そんな顔できるにゃりね…いがい……ホントの悪党みたいな事、思いつくんだねぇ…」

「ええ、結構僕は酷い男ですよ?キライになったでしょう?」

「う~ん…ちゅ♪…そのギャップが、またいいにゃり!」

「んっ…えーと。喜んでいいのかな?」

 

 

ウィル君の考えた計画は、確かに上手く行くかもしれない。

騙すかたちにはなるけど、私は楽しいし気持ちいにゃり。

萌子と二人で育てるのも、面白そうとか思う私も結構ひどい?

けれど、失恋する結果が見えてるのを助ける?かたちに手助けになるかもしれない…いや、そうしなきゃ駄目にゃり!

 

苦笑しながら「酷い男」というウィル君を見て、今までのことを考えた…。

そして、キスしてギャップが言いと言ったら、キスには喜んだけど、後半は微妙な顔して可愛かったにゃり。

 

 

「それじゃあ、写真は後で渡すので…そうですね、一週間後位に仕掛けてみて下さい」

「んにゃ?なんで一週間なの?」

「直ぐにでは、眺めるだけで終わると思います。ですが、一週間位間を空けると恋しくなるものです」

「へ~そうにゃりか?……あ、確かにウィル君が恋しくなりそうにゃり」

「んく、って、ありがとうございます。本当は僕じゃなくて、彼に依存して欲しいんですけど…後で、いい物を渡しますよ」

 

 

話がまとまり風呂を出て着換え終えると、それぞれ違う方向に別れた。

私は昼食準備の為に仕事へ戻った。

 

まさか、あそこであんな事に成ってるとは、夢にも思わなかったにゃり。

 

 

 

 

 

 

 

―昼食会場―

 

 

 

 

 

私は今、場違いな場所に座って居る。

 

鈴夜様より、お使いに出ている間、ウィル様の監視と護衛を仰せつかった。

しかし、この任務は気が乗らない。

 

それは何故か?昔の鈴夜様は自由奔放であったが、くのいちとしては任務をこなす姿は素晴らしかった。

しかし、織田に仕えてからは自由本奔放だけが目立だって、今の鈴夜様は嫌いだ。

そして、今はウィル様の所為で、堕落した女になり下がったので、ウィル様はユルセナイ。

 

 

ふぅ…どんなおもわくがあろうと、任務なのでやるしかない。

幾つかの注意点を受け賜り、それをこなすべく監視し続けた。

 

十六夜様と香華様の看病は、特に問題はなかった…なんとなく、自分が病気の時を思い出し、いいなーと思ったりしてたのは…気のせいだ。

十六夜様の部屋でも問題なく、なんで手を出さないのだと、クナイに手を掛けながら悩んでいた。

 

萌子さんの時は、鈴夜様の予想通りの展開で、2度目に入る前に…焦って落ちたけど…うん、妨害は出来た。

来世さんの時も、これまた予想通りの展開で、さすが鈴夜様と関心した。

今回も2回戦に入る前に…焦って桶を散らばせたけど…うん、妨害には成功した。

 

けれど、風呂場を出た後は本当に焦り、冷や汗ものでした。

 

 

「鈴夜さんの代理の方、降りてきてください」

「………」

 

 

天井裏で見えてない筈なのに、私の居る方向を向いて声を掛けてきた。

気配消しきれてないでしょうか?いえ、そんは筈はない…やり過ごさないと。

 

 

「居るのは、分かってるんです。出てきてくれないと…鈴夜さんに、言いつけますよ?」

「やめっ!で、出ます!降りますから!ご勘弁を!!…みぎゃ!?…痛い」

 

 

じっと気配を消して誤魔化そうとしてた、しかし、卑怯にも鈴夜様の名をだしてくるので焦って顔から落ちた。

 

 

「あの、大丈夫ですか?塗り薬どうぞ」

「いたた…薬は無用です。効果ないので」

「効果が無い?じゃあ世色癌「効きません」ぐっ、まんが肉は?」

「ああ、それなら…頂きます」

 

 

この子は、くのいちの事や薬物耐性の事、何も知らないのですか?

でしょうね、でなければ今のやり取りが起る筈がない。

まんが肉を一口頂き、痛みが引いていくのを感じる。

 

さて、何を言われるのですかね。

どうせ、あの行為の邪魔した事を、叱り付けるつもりでしょう。

護衛対象の我侭に、よくあることです。

 

けれど、私の想像と全く違う言葉が飛んできた。

 

 

「初めまして、お姉さん。ウィル・プラインです。よろしく」

「…は?…」

 

 

何かと思えば、今更自己紹介?して手を出し、握手を求めてきた。

呆然とする私の手を取り、握手を無理やり成立させられた。

 

 

「それで、お姉さんのお名前は何ですか?」

「…吹雪…」

「吹雪さんですね。今から二十一の様子見て、その後香華姉のトコに行くので、お願いします」

「…心得ました…」

 

 

報告で聞いていた内容で、想像してたのと違う。

直接関わるのは初めてで、会った今驚かされる。

私はくのいちですよ?何故、そんな普通に接してくるのです?

先程の不手際に対し叱り付け、注意するのではないのですか?

 

分からない、何なのですかあの子は…。

 

 

その後、部屋に着くと寝ている香華姫が目覚めるまで、手を握っていた。

目が覚めた姫はずっと看病して居たと思い、顔を赤くして照れてた。

上手い、こういうところは子供とは思えない。

 

 

そして、昼食の時間になり、大広間に着くと。

 

 

「吹雪さんも、一緒に食べましょう。降りてきて下さい」

「……」

「吹雪?鈴夜ではないのです?織田領主の命令です。一緒に食事をしなさい」

「ご命令とあらば…」

 

 

そんな訳で今現在、くのいちである私は、公の場で食事をしている。

 

ん、美味しい…こういう風に食事をするのは久しぶり。

周りを見ると…香華姫が…怒ってる。

理由は言うまでも無く、アレですね。

 

 

「どう?私が手伝って作った、料理の味は」

「懐かしいくて美味しいです。特に、セレーナさんの味噌汁が、最高に美味しいです」

「も~照れるわね。上手なんだから、うーくんは」

「へ?うーくん?」

「ん~?何となくウィルくんをうーくんと呼びたくなっただけ」

「「「さ、ウィル様、こちらもどうぞ」」」

 

 

セレーナ様隣で、3人侍女がウィル様の周りを世話している。

なにやら、近づき過ぎのような。

ああ、どんどん不機嫌になってる…姫が…。

 

 

「…私だって、料理できるのに」

「ん?香華姉さんは病気だったから仕方ないよ。道場での料理美味しかったよ。そうだ、夕食は香華姉さんが、仕切らせてもらったら?」

「美味しい?そうよ、私が作ればいい…。あ、十六夜さん良いですか?」

「……ん?ああ、好きにしてくれ…任せる」

 

 

不機嫌だった姫様が、急に元気に…。

宥め、褒め、持ち上げ目的を与えた?…上手い。

 

 

食事が終わり、皆が解散した。

部屋に戻る最中、萌子さんがやってきた。

 

 

「ウィル君ごめん、後でさっきの布団倉庫に来てくれるかな?本当に…ごめんなさい」

「へ?別に構いませんが…どうかしましたんですか?」

「ううん。なんでもないの…それじゃ、後で…」

「はあ、分かりました」

 

 

なにやら元気ないですね…私が邪魔した所為?

萌子さんが去った後、ウィル様が顎に親指を当て、何やら考え込んでいる。

 

 

「うん、吹雪さん。倉庫でまた午前みたいな事になると思うのですけど、邪魔しないってのは駄目です?」

「無論、却下です」

「どうしても?「無理です」そうですか…んっ…これでも?」

「んっ!?な、何をなさるんですか!!」

 

 

何を考えていたと思えば、全く、この子はまだする気ですか。

鈴夜様が注意してくるわけです。

しかもしつこい…!?…な、口付けされた!!私は思わず突き飛ばす。

不覚!くのいちの純潔である口付けを、奪われるなんて…。

…柔らかい…そうじゃなくて!!

 

 

「あぅ、お願いのつもりだったんですけど」

「だからといって、何故口付けになるのです!!」

 

 

思わず護衛対象とかを忘れて怒鳴りつける。

お願い!?お願いで純潔を奪うな!!どういう思考してるんだか。

 

 

「…ごめんなさい。では、僕を止める時はコレでお願いします」

「…なんです?コレは?」

「えっと、元禄さんにもらった、捕縛玉らしいんですけど。動きとめるのに、対象者に当てれば良いらしいです」

「捕縛玉?見たこと無いモノです。分かりました、コレを当てて止めればいいのですね」

 

 

 

今度は俯いて子供のようにしおらしくなって…くっ、怒り辛い…。

うん?渡されたのは見たこと無い型の捕縛玉です。

いいでしょう、コレで貴方の悪行を止めてみせます。

 

まさか、この捕縛玉であんな事になるとは…思いもしませんでした…シクシク…。

 

 

 

 

 

 

―再び布団倉庫内―

 

 

 

 

 

 

えーと、何となく予想したけど、まさか当るとはね。

 

食事の時、萌子さんと来世さんの様子がおかしく、特に話したことない3人の侍女さんが近づいて来た時、変だとは思った。

まあ、セレーナさんは特に気にする事はないかな?ちょっと変ではあったけど「うーくん」と呼ばれたこと無い…筈だよね?

香華姉さんは上手く誤魔化して、僕の自由時間も出来て万事OK!

十六夜姉さんは…まだ、悩んでたな…良い選択してくれると嬉しいけど。

 

目の前には侍女のA子、B子、C子さんと萌子さんと来世さんが居る。

どうやら、此処での事を気づかれたようで、して欲しいとか。

なんで、山本家の侍女さんはこうなんだろ?

 

 

「あの、ホントにいいんですか?」

「ええ、構わないわ。好きでもない、まだ会った事無いと結婚するよりはね」

「そうよ、家の為に犠牲になるなら、その前に経験したっていいじゃない」

「悪いわね、結構可愛いし。上手らしいじゃない?頼むわ」

「…はあ、大変なんですね」

((ごめん、ウィル君))

 

 

どうやら、この3人は許婚がいるらしいけど、親の都合で本人の意思じゃないらしい。

けど、やり方が強引だな~萌子さんと来世さんが、すっごい申し訳無さそうにしてる。

 

世の中色んな人達が居るんだね…あ、見張りに二人が出て行った。

 

はあー…嬉しいけど、二人に悪い気するな…えらく、期待してるなこの3人…orz…グフッ。

 

 

「「「あれ?大丈夫?ウィル様」」」

「…お願いします、小さいとダケは…言うのも考えるのも…無しで」

「「「か、可愛い!!」」」

 

 

…orz…くっ!どうしてこう、僕の傷をえぐるの好きなんだ!この領地の人達は!!

いいだろう、人をいたぶる輩はちーとばかし強引にいこう。

二人を脅したみたいだし、因果応報だ!

 

 

 

 

 

 

―1時間後―

 

 

 

 

 

 

 

「萌子さん、来世さん。見張りありがとう。中に入ってください」

「早いにゃり、もう3人と終わったにゃりか?」

「ごめんね、ウィル君…けど、私達の時より大分早いよ?」

「…orz…ぐはっ!?…早いというか、早く済ませたんです…早くないでぅ」

「「??」」

 

 

二人を早く安心というか、見張りから解放したいと思ったのと、3人は強引にいったから早く気失ったわけだけど…。

ああ、「早い」って言われるのも、刀が刺さる気分だ…。

 

二人を倉庫内に入れると周の視線…確認!

よし、今度は大丈夫。

 

倉庫の奥には気絶してる3人と、赤い染みが布団に3個。

3人には一応毛布を掛けて、寝かせてある。

 

 

「んじゃ、二人も午前の続きします?」

「「え!…でも」」

「大丈夫、さ、いくよー」

「「あっ♪」」

 

 

二人に飛び掛ると、天井でモノ音がして、ガタガタときしむ。

 

「いんや~…ほんとに、上手くいってるよ」

「あの、ウィル君。天井になにか居るよ?」

「え?…ああ、大丈夫。屋根裏から落ちたり、桶を転がすネズミだよ」

「?…あ~にゃるほど。ネズミにゃりね」

「へ?…あ、もしかして…んっ…」

「んっ、そういう事。だから大丈夫」

 

 

いやー、午前の様子から、結構ドジだとは思ったけど。

まさか、携帯忍者とりもち玉で、見事に自爆するなんて。

ま、これで安心して続きができる。

吹雪さんには悪いけど、終わるまで捕まっててもらおっと。

 

 

二人と終えると、丁度3人が起きて来たので移動した。

侍女専用お風呂に行くことになり、6人で体を洗った。

無論、ただ洗うだけじゃないけどね。

 

その後部屋に戻ると、鈴夜さんが丁度帰還した。

ただ、その後こっぴどく叱られた。

 

 

 

 

 

 

 

―ウィルの部屋―

 

 

 

 

 

はぁ~…まったく、ちょっと目を離すと、ウィルはとんでもないでござるな。

 

元禄殿の所から帰ると、一目散にウィルに抱き付いて預かった品を手渡す。

 

吹雪の気配がないので聞くと、天井で忍者とりもちに捕まってるとの事。

解放剤を使って吹雪を助けて部屋に連れ戻る。

まず、ウィルから状況告白を聞き、吹雪の報告を聞き終えたでござる。

思いっきり!拳骨をウィルの脳天に、叩き込んだでござるよ。

 

 

「痛ってー!!…鈴夜さん痛い」

「この、すかちん!!鈴夜の次は、吹雪の純潔奪うとは!どういう了見でござるか!!」

「…へ?や、純潔ってくのいちは「違う!!」うひぃ!?」

 

 

ヤレヤレでござる。

吹雪も優秀なくのいちでござるから、口付け経験無いと、再度説明するはめになったでござる。

まあ、それを聞いて土下座するだけ、ましでござるか?

多分、今後も側を離れること有りそうだし、吹雪にはちょうどいい経験になるでござるか?

あー、けど、吹雪はもう直ぐ…んー、思い出になるでござるかね?

 

吹雪は吹雪で、純潔を奪われた事を気にはしてはいたけど、5人の任務失敗を気にしてたでござる。

まあ、姫のアレに引っかからない部分ではあるでござるがから、いいんだけど。

考えが固いでござるなー…これからもあるし、新しい事教えるでござるか。

 

 

 

 

 

 

結局、夕食に吹雪も入れて、食べることにしたでござる。

姫が張り切って、凄いご馳走だったでござるなーちょうど良かった。

ああ、二人は今更として、追加の3人も視線が釘付けになってるでござる。

行動して来ないようにしてるのは、さすがでござるな…ウィル。

 

 

さて、今日最後の締めは十六夜殿でござるか…。

何やら姫に話があると部屋に呼んだようでござる。

ウィルは吹雪に任せ、ちょっと調べる必要あるでござるな内容を。

 

十六夜殿の行動は理解できたけど、あそこまで読みを働かせるとは…流石でござるよ、十六夜殿。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

― 十六夜部屋 ―

 

 

 

 

 

「十六夜さん、お話とは何でしょう?」

「ああ、単刀直入に聞こう。この領地周りの本当の目的。ウィルに付いて何を私に隠してる?」

「!?それは、JAPANを知ってもらう為。べ、別に隠してなんか…」

「分かりやすい。お互い、もう少し顔に出ないようにしないとな」

「くっ…お互い?ま、さ、か…」

 

 

私は今、香華を問い詰めている。

ウィルの特殊制はよく知ってるが、香華のウィルに対しての調べ出した時期と入れ込みよう。

好きなのは分かるが、何か焦りが見える。

折角誤魔化した、風呂での事をいうつもりはないが、私の気持ちは言っておかねばなるまい。

 

 

「そうだ。私も男として好きに成った」

「!?ど、どうして!私がウィルの事好きなの知ってるのに!!」

 

 

驚いた顔して、怒鳴り詰め寄る香華。

私は冷静に対処する。

 

 

「どうして?身近に接していれば、必然的にわかるだろう。子供なのに大人と思えば、急に幼子のような面を持つ。興味を持ち引きこまれ、可愛い一面をみてれば対外そうなる。それは知ってると思うが?」

「っ!?……」

 

 

私も恋沙汰にはうといが、ウィルの言う通り香華も独占欲強く、まだまだという事か。

上手く、周りの彼女達の見方で納得させれたか?

さあ、何を隠してる。

私には明日までしかない時間がない、最後の決断の1手を示してくれ。

 

 

「理解できたか?それで、何を隠してるか言えぬか?私はお前達の後を終えぬのだぞ」

「あっ…ごめんな、さい」

 

 

香華はやっと、自分はまだこれからも一緒にいれて、私達が置いていかれる事に気づいたようで謝ってきた。

選ばれてはいないが、香華も鈴夜も親しく接してもらえるだろう。

羨ましい、しかし隠してるその内容で私は決断しなければならない。

 

 

「…分かりました。織田家頭首口伝の内容を…一切、他言無用でお願いします」

「無論、そのつもりだ」

 

 

聞かされた事実には驚愕する。

ありえないが、ウィルならありえてしまうと思うところが怖い。

 

 

「それは…何時起こる?他に誰が知ってる?」

「何時は分かりません。鈴夜と源流斎様だけです」

「源流斎?…!?瑞原道場のか!…なるほど、それで…」

「ええ、だからあそこは3ヶ月に無理やりしました」

「そうか、すまないな。色々考える事ができた。部屋に帰っていい。今は休みたい、おやすみ」

「はい、それじゃ。おやすみなさい、十六夜さん」

 

 

香華が出て行くと、気持ちを整理させる。

なるほど、鈴夜が都合のいい女と忍びとして、選ぶ理由が分かった。

私は…諦めた方が…いいな。

 

 

しかし、考えとは裏腹に…私はウィルの部屋に行ってしまっていた…。

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

  [人物]

 

 

 

 

   吹雪

 

  LV 33/39

 

技能    小刀戦闘LV1  忍者LV2  くのいちLV2  毒薬LV2

 

特性  薬物耐性

 

 

毎度おなじみ、クエストの吹夜=吹雪にした姿そのまま。

 

鈴夜の変わりに監視護衛の任務に付き、酷い目にあったくのいち。

前に説明したように、この世界感で伊賀のくのいちの接吻は純潔と同じ感性で。

 

今後、鈴夜に思うところありで、周囲監視役から、鈴夜と一緒にウィルの護衛する事となる。

因みに現在針・毒針・自爆装置・小刀・毒袋等も装備中。

 

現在、鈴夜の部下として吹雪を入れて14人のくのいちが周辺警備している。

情報報告は交換されてるが、他の13人は見たことは有っても、身近に監視したことはない。

後に、吹雪は重要な役目を得て終える。

 

 

 

 

  A子・B子・C子

 

  

まあ、完全モブ3姉妹。

親の決めた政略結婚の前に、花嫁修行として山本家侍女に仕えている。

 

萌子の秘密を知り、話を聞いて自分達もと脅迫。

見事目的果たすも、忘れられない思いに募る。

 

まあ、数年後にはとある領主の妾になるので一応幸せ?

 

 

 

 ≪アイテム≫

 

 

  携帯忍者とりもち玉

 

 

旧バケツタイプのとりもちでなく、元禄が改良して作った。

手の平サイズの捕縛玉で、対象者に当てると発動。

元禄オリジナル作なので、普通の解放剤では不可で、専用解放剤ないと脱出不可。

 

吹雪が自爆した格好は、クエストの格好で、地べたでなく、天井柱と四手足も封じたと思えば良いかと。

 

 

 

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