―斉藤家門前―
一泊世話になり、朝食をご馳走になった一同。
道美にお礼を言って、別れを惜しむ。
「道美ちゃん、ありがとう。お世話になりました」
「本当に、ありがとうございます。夜分、急に来訪したのに、受け入れてもらい」
「いいの、いいのなのー。足利の事が役に立って。斗樹様達と仲良くなってくれて、良かったのー」
ウィルの言葉に、道美が役に立てて嬉しいという。
自分達の商売でお得意様、公家の3姉妹とウィルが交友関係になった事で、利益が出たのだ。
公家姉妹の変化に道美達が気づき、そこからウィルの話に話題が上がる。
その後、話に花が咲き、いつも以上に商品を購入してくれた。
ウィル繋がりで商売繁盛、嬉しい誤算だったらしい。
昨夜、一同はまむし油田に着くと山本家ではなく、斉藤家の門を叩いた。
山本家は侍女たちが多い。
居ないとは思うが、もしも亜矢のような視線を感じた際に、ウィルがどうなるか分からない。
また、そんな情けない姿を十六夜達に見せるのは嫌だった。
逆に、斉藤は道美をアイドル領主と慕う、商人男達が多い。
普段のウィルなら余り好ましくない選択だが、今は背に腹はかえられない。
足利での出来事や”魚”を餌に、公家での出来事を話そうと思った。
門を叩くと喜んで迎え入れられた。
公家での商売が上手くいき、儲かったと言って風呂と一泊、朝食をご馳走してくれたのだ。
「けど、意外なのー。くのいちの人達が、三人も表に意外なのー」
「いえ……世の中、物騒ですから」
「彼女達は、大事仲間ですよ。くのいちとしての技能は禁止してますし♪」
道美の言葉に、ウィル香華にばれないか、一瞬冷や冷やした。
しかし、香華は明るく仲間といい、くのいちであってもくのいちで無いと明るく答えた。
挨拶を終え、斉藤家を出た後、5人は丹波へと向う。
此処でまた、昴が上手いことを言い出だす。
「香華様。巫女機関での事を忘れさせるべく、ウィルを両方から挟みましょう」
「ええ、良い考えですね♪ 勿論常に私。交代で貴女達、お願いね」
「「「了解です(ござる」」」
昴の意見を喜んでさいようし、香華の命に3人が答える。
(鈴夜様。昴って、こんなに口が上手かったですね。知りませんでした)
(いや、驚いてるでござるよ。確かに、一番とぉ……まあ、ともかく。昴には感謝でござるな)
昴が最初にウィルと腕を組むのが決まる。
少し後ろで、鈴夜と吹雪がヒソヒソと話す。
鈴夜も意外な昴の一面に驚き、思わず年長なのを言おうとした。
その瞬間、鋭い視線が前より向けられた気がして、背中に冷や汗しながら誤魔化した。
毒耐性にも個人差があり、昴はかなりの適応力で長生きしている。
くのいちとしては嬉しい事だが、やはり年齢を言うのは禁句のようだ。
因みに、もう一人昴と同等の適応力をもち、毒狂いなくのいちも居る。
―種子島城―
一同が城内を案内される最中、爆発音が城内までやかましく聞こえる。
一日の遅れも、足利と違いまったく気にせず「ああ、気にするな。菱から聞いてる」の言葉で済んだ。
謁見の間で挨拶を終えると、ウィルはどうしても気になるモノがあった。
「あの、種子島さま。後ろにあるの、チューリップ1号と……ヒマワリ0号ですか?」
「ん? お前さん。それを知ってるのか?」
繁彦の後ろに飾ってある、二本の筒銃。
一本は古く、もう一方は新しい。
許可を貰って、ヒマワリを手に取る。
「ちょっと、失礼……やっぱり、ヒマワリ0号試作型だ。なんで、此処に」
「あん? 買ったんだ。ソコにあるチューリップに、よーく似てたんでな」
手に持って調べ、自分の知るヒマワリ0号と確認する。
繁彦は鉄砲の女神でもある、マリアの住んでいたCITYに行った事があったらしい。
その帰り道にコパ帝国に寄り、店に展示してたヒマワリを、チューリップと似てるという理由で買ったらしい。
「そうですか……コパンさんが、盗んだんだ。……アハハ……マリー姉に、報告しないと……ネェ」
「!? お、お前さん! マリア様の子孫。マリー様を知ってるのか!」
繁彦の説明に、ウィルが少し妖しい雰囲気になる。
その雰囲気に、香華達が引き気味になる。
一方「マリー姉」の言葉に反応し、詰め寄る繁彦。
「ええ、僕の従姉です。因みに、このヒマワリ0号。僕の為にマリー姉さんが作ってくれた、試作型です」
「従姉弟!? 前さんの為だとぉ!……んぅ? 盗んだとか言ったか? さっき」
ウィルの言葉に興奮する繁彦。
説明に驚き、順序が逆になるが「盗んだ」と言う言葉に、遅れて思い出し反応した。
ウィルは魔法が発動はしても、飛散してしまい魔法とはいえなかった。
そこで、チューリップを応用し、魔力を籠める弾丸と筒を作った。
弾丸に炎の矢を籠める発射できたのだが、籠める消費魔力が通常の3倍で、更に打つ際にも炎の矢分消費。
初級魔法しか籠めて使えないので、実戦には向かない。
試作品というより、燃費の悪い子供のおもちゃだ。
その後、試作型を改良し完成したのがヒマワリ1号。
他人任せになるが、弾丸に通常消費魔力で、上位のレーザー系まで籠められる。
弾丸数を7個から13個と増やし、実戦向きになったモノは、ウィルの部屋にしまってある。
「ええ、僕の為だけに作ったソレは、役目を終えて。飾ってあったんです」
「つまり、あれか? コパンってのが黙って持ってたのを、買ったのか。すまねぇ」
盗品とを買ったと分かり、謝罪する繁彦。
「別に、いいですよ。種子島さまが買ったもの。所在が分かったので……でも、魔力無いと、使えませんよ?」
「ありがてぇ……ああ、確かに使えなかった。だがな、筒に飛ばす弾を詰めるのでなく、弾と発射機関を同じにしたカラクリが、役に立ったんだ!」
ヒマワリの弾丸をバラシ、構造を真似して薬莢を作った繁彦。
火縄銃の掃除・火薬・弾・火縄・狙い・撃鉄の動作。
新型鉄砲は薬莢にした事で、薬莢込め・狙い・劇鉄だけに動作が短縮された。
しかも、風上からでも火縄の匂いがしなくなり、多少の雨にも湿気にくい。
まさに「画期的な銃が出来た!」と、熱く語る。
その語りを黙って聞き、相槌するウィル。
他の面々は、ほぼ聞き流して居た。
「でな……っと、すまねぇ。つい喋りすぎちまった」
「いえ、新しい型の銃が出来て、よかったですね」
ウィルが何故、黙って聞き続けれたのか。
別に、理解できたわけではない。
熱く語る姿が、マリーにスイッチの入った時と似てるので、懐かしく思い聞いていたのだ。
ひと段落し、話が終わる。
すると、ウィル両肩に手を置き、顔を近づける繁彦。
「た、た、頼みがある! マリー様に会わせてくれ!」
「ぅお! え、えーと……一応、事の成り行きを報告するので。伝えてみますね?」
「おおおぉ!! ありがてぇ!!」
繁彦の勢いに負けて「伝える」と言う。
ただし、ウィルは決して「会わせる」とは言ってない。
この辺が、好きなマリー姉に会わせる事、それを懸念するのはウィルらしい。
その後、新型鉄砲を見に行く為、射撃場へと一同は向った。
―射撃場―
射撃場に着くと、新型鉄砲の試し打ちをしている者が大勢いた。
その中に、手紙を送り届け戻る筈が中々帰ってこなかった、菱がいる。
新型鉄砲の小型式を持ち、的を狙い撃っていた。
「菱さん。中々、帰って来ないと思ったら。ずっと此処で?」
「……ん……お?ウィル。姫様も皆、来たか」
「菱は鉄砲が、お好きですよね?」
「やれやれ。任務終わったからといって、此処に入り浸ってるとは、思わなかったでござるよ」
一同か来ても気づかず、鉄砲に夢中な菱。
ウィルの言葉にやっと気づき、銃を置き振り向く。
香華は菱の銃好きを理解し、鈴夜は今更ながら呆れ気味。
その隣に、滅多に顔を出さない茅の姿もあった。
「ああ……こっちに、もういらしたのですか」
「茅さんも、鉄砲すきなの?」
種子島城に入るまでは警備してたのだが、新型の話題を聞きつけ抜けて此処に来ていた茅。
挨拶を終えて来たウィル達に、ため息は出さないまでも、嫌そうな雰囲気を出す。
ウィルの問いに、鉄砲の好きな理由を語る。
「……ええ、返り血が掛からないので。……本当は、毒で苦しむ無様な男の姿を見るのが、好きなんですけどね」
「そ、そうなんですか……銃の手並を見せてもらって、いいですか?」
しかし、何故か毒の事も語り出し、その様子と表情が……何か、怖い気がする。
ウィルはどう答えていいのか悩んだ結果、鉄砲の腕前を求めた。
そして、自分は何か茅に対して何かしたのか? と悩む。
その様子を見ていた茅はため息つく。
「はぁ……いえ、たいした腕じゃないので遠慮します。繁彦さん。コレ貰って行きますね」
「ん? ああ、そりゃーもうアンタのだ。好きにしな」
鉄砲の腕を見せるのを断り、繁彦に一言いって茅の姿が消える。
避けられて居る様に感じつつ、後を追っても何を言っていいのか分からず、どうすることも出来ない。
どうしようかと悩んでいると、繁彦からウィルも撃ってみろと言われ手渡された。
一方、茅の様子見ていた鈴夜と昴。
一行から離れた位置に移動し、ヒソヒソ話をしだした。
「茅のさっきのは、アレでござるか?」
「ああ、【毒仕込み禁止】を反対してた6人の中。その中で、一番反感が強かった」
公家で毒仕込み禁止さて、反対したのが茅・昴・兎縷々夏・鎖獲・桐果・林果。
その中でも、茅は最後まで反対していた。
要人暗殺や普通の暗殺任務、全ての毒を使い殺すのが好きな茅。
ちょっとした依頼でも、男相手ならわざわざ体と毒を使うありさま。
護衛に暗殺は必要ないといわれても「もしもの時があったら」と反対しつづけた。
実は、ウィルの護衛で護衛していた時も、ごろつき相手に毒を使い始末もしていたらしい。
昴の説明を聞き終えると。
鈴夜がニヤっとした顔しながら、カラカイ始めた。
「今は、5人でござろう? 元、反対派の昴♪」
「う、うるさいぞ。余計な事、いわんでいい」
昴も、先日までは反対派だった。
しかし、ウィルと共に過ごしたことで、心変わりし「毒を仕込まなくて、良かった」と、つい呟いたのをしっかり鈴夜に聞かれていたのだ。
そんな二人が話して居る間に、ウィルは鉄砲の試し撃ちをしていた。
「おぉ~……見事に、的の上にいったな」
「むぅ~……もう一回!」
教わった通りに構え、的を狙ったが反動に負けて上に弾がそれた。
繁彦に言われ、子供らしく負けずキライで再挑戦。
ただ、今度は構えを変える。
先程は言われるまま、右手で引き金を引き。
左手を下から銃身を支えて打った。
今度は左手肘を脇にしめ、引き金を持ち、上腕に銃の台座を固定。
右手を銃身の上から持ち構える。
「おいおい。それじゃあ、狙いが付けれないだろう」
ウィルの構えに繁彦が注意する。
普通は手前の目当てと先端を合わせ、覗き込むように見て撃つ。
しかし、今のウィルの構えでは狙いが付けれない。
そんな事お構いなしに、右手で角度修正して「ズドン!」と音を立てて発射した。
「……マジか? すげーな、おい。当ったぞ」
「うわぁー、ウィル、おめでとう♪」
「やりましたね、ウィルさん」
「ありがとうございます。結構、当るものですね」
的のど真ん中とはいかないが、確かに的に命中した。
基本を外れた構えで当てた事に驚く繁彦。
香華と吹雪が喜び褒める。
ウィルは、思いついた構えでも当るものだなーと、自分でも驚いていた。
その後、作ってるところを見学させてもらった。
皆揃って分厚い耐熱服を着てるので、男か女のかよく分からなかった。
型に熱で溶けた鉄を溶かし込む。
熱い中、真剣に命がけで作ってると言う事は理解できた。
夕食を食べ終え、風呂では繁彦とマリーの話をしながら入った。
風呂場を出ようとする繁彦に、もう少し浸かってると言い、次に誰か入るかと聞く。
重彦や男達が着換え終えたのを確認したかのように、鈴夜・吹雪・昴・菱が現れる。
巫女機関では苦労掛けたと、ウィルが4人の髪や体を洗った。
勿論、4人を楽しませるのは必然のようにヤッタ。
夢の中では昴が元禄の元に行ったようで、昴の夢の後に吹雪と一緒の夢をみた。
―朝食会場―
朝食を食べてる最中、城の外から鉄砲の音がしてきた。
「こんな朝から。もう誰か、テストしてるんですか?」
「いんや……悠美のヤツだ。今は暇さえ有れば、常に撃ってるからな」
柚原悠美の父親が、新作鉄砲の改良と試行錯誤の結果。
今の鉄砲を創ったらしい。
ただ、無理がたたり、先日他界したとの事。
その後は、取り付かれたように、父が残した【箒星】を使い、毎日撃ち続けてるらしい。
「そうだ、お前さん。悠美に会ってやってくれないか……同じ境遇として……な?」
「繁彦様! それは「いいですよ」……いいの?」
「ええ、両親を亡くした時は、流石に落ち込みました。でも、今は大丈夫だから」
もう、故郷を出て、一年と4ヶ月になる。
事の発端は繁彦は勿論、皆知ってること。
悠美の気持ちが分かるだろうと、ウィルにお願いする。
香華も両親や兄を早くに亡くしてるので、二人揃って行く事となった。
その途中、春香が青い生き物に餌をやっていた。
「春香さん。その生き物はナンですか?」
「知りません? 遅刻ペンギンという鳥ですよ」
「鳥? 変な角? してるんで……」
春香が餌を上げていた【遅刻ペンギン】は青く丸っぽい生き物。
黄色い角がクルりと丸くなっており、悪魔の角のようだ。
因みに、背中に白いジェットエンジンは無い。
ウィルは変な角といいながら、ゆっくりと剣を構えだした。
すると、ペンギンも腰? を落して身構え出す。
「あの、ウィル様? ペン吉? 二人ともどうしたのです?」
「……いえ、なんか。戦わないといけないような? 気がして……」
「……クエ……クエッ、クエー」
「はい? 何を言ってるんです?」
春香の言葉に、二人が答え香華はわけが分からず、ウィルと一匹を顔を見比べる。
その後、春香の説得? で、ペン吉と仲直りし、共食い? になるてばさき焼きを与え懐かれた。
そのまま、悠美が訓練してると思われる射撃場に向った。
射撃場では、今でも「ズダンッ」と音が鳴り響く。
スクール水着の上にセーラー服という、変わった服装をした少女。
悠美が鉄砲を構え、的を狙っていた。
撃ち終わり、薬莢を込める動作を狙い声を掛ける。
「柚原悠美さんですね? 僕はウィル・プラインといいます。種子島へ見学に来たものです」
「……誰?……ッ!?……きゃー!! 可愛いぃぃー!!」
「クェ? グェェーー!」
「「「……は?」」」
ウィルの言葉に振り向きはしたが、興味なさそうにしていた。
しかし、足元のペン吉に目が向きビクッ、と震えると叫び、可愛いと言いながら突貫。
ペン吉を抱きしめ、可愛いを連呼し、目がハートになっている。
悠美の叫びと視線に、首をかしげ、途端に突撃されて締め上げられる。
余りの力強さに、苦しみ悶えるペン吉。
その様子を見てわけ分からず、唖然とする3人。
何とか悠美を落ち着かせ、事情を聞く事に成功した。
最初にウィルが両親事を話して、香華も話す。
そして、先程のペン吉効果もあり、悠美が心情を語り出す。
新型鉄砲、箒星は父の最高傑作にして形見。
箒星を撃ってる間は、父と一緒に居るような、見ていてくれる気がすると。
可愛いもの、可愛い動物が好きで理性が飛ぶと事。
そして、寂しさや、この暴走を治す為にペン吉が欲しいと言ってきた。
知能が高く意志があるペン吉は、流石にさっきの様にされるのは勘弁だが、事情を聞いた事で条件付きで了解した。
何故ペン吉の言い分が分かるか?それは、春香の鳥会話術による、通訳のおかげ。
取り合えず、悠美とペン吉との契約が完了した。
衣食住と鳥を撃たない事、火薬の匂いが嫌なので抱きつく前に撃つなと。
実質、箒星よりペン吉を選べと言ってるようなものだが、了承した。
更に、抱きしめの暴走が長い場合、身の安全の為に頭突きや拳の一撃を食らわすのを認めさせた。
結局、繁彦のお願い通り、鉄砲を撃ち続けるのを止めさせる事には成功した。
しかし、有能な人材を同時に暫くの間失うことになり、繁彦が色んな意味の涙を流したとか。
―夕食会場―
夕食の場では、しばらく一緒に食べることの無かった、悠美が居る事にご機嫌な繁彦。
ただ、ペンギンの同伴を認めさせられ、自分や他の者も知らなかった一面に一同が驚いている。
「いんや~……なんだ、ウィル殿ありがとうよ。あんなに悠美……いや、俺も知らなかった、悠美を見せてくれて。ありがてぇ」
「いいえ。殆ど、ペン吉と春香さんのお陰ですよ」
「そ、そんな、私はペン吉の言葉を、通訳しただけで」
「「いや、それが凄いのよ!(でござるよ!」」
繁彦とウィルの褒める言葉に、春香が照れる。
そんな様子に、鈴夜と吹雪が突っ込みを入れる。
父親を亡くしてから、食う・寝る・撃つだけの生活していたので、繁彦や他の者達も心配していた。
それがどうだ、昨日来たばかりの異人が、悠美を元に戻し、いや変えたのだ。
流石異人と関心してるものばかり。
最初はソノつもりだったが、意外な参加ペンギンのお陰で、今回は何もしてないウィル。
一方、悠美はペン吉とじゃれていた。
「はい、あーん♪」
「クェ~。ング「可愛い!」グェ!?…………クェッ!「痛い……ごめんなさい」クェ!」
「はい、あ~ん♪」
「クェ~♪」
魚を食べさせ、その様子に抱きつく。
締め付け時間が長いと、器用に頭を振って角で小突く。
春香と違い技能もないのに、才能か会話しているようだ。
普通に人とペンギンのや鳥りを成立させ、楽しんでいる。
人同士なら、恋人のいちゃつき。
しかし、意外な組み合わせに、周りはどう反応していいのか悩みどころ。
夕食を終えた後、春香と悠美はペン吉と一緒に風呂に入った。
詳細はまだわからないようで、通訳してもらいながら風呂での扱いを聞き一緒に入った。
何気に、鍛冶場の女子達も、悠美とペン吉に対しどう接して言いか分からなかった。
しかし、春香の通訳と、悠美が話しながらじゃれる事で、だんだんと慣れる。
その後、ペン吉は子鍛冶場女子、皆のマスコット癒しベットとなった。
ただ、火薬がキライなので、風呂かその後もてはやされる。
仕事の後の癒しで、仕事効率が女子に対して向上したらしい。
―ウィルの寝室―
今夜は昨日の夢延長で、吹雪と昴を一緒に相手をしてた。
前は一人づつだったが、最近は二人同時が多い。
4人だと、一日交代で3日間空く。
一度知ってしまうと、トラウマの件もあるのだが恋しくなるとか。
とっかえひっかえになるのだが、本人達が了承してるのでOKらしい。
事が終わった後、ウィルは昨日気になっていた事を聞く。
「あの、僕って。茅さんに何か、嫌われるような事しました?」
「えーと……何もしてない筈ですよ?」
「そうだな、気にする必要ない。それに、キライなら贈った蒼いリボンを、付けてないだろう」
「そう、だと。いいんですけどね」
二人の言葉に納得しようとはした。
しかし、昨日の茅の視線は、恨みと怒りが感じられた。
二人が嘘を言ってるようには見えず、その場は納得する。
流石は忍び、悪いとは思っても、主の為に騙すのはお手の物らしい。
ソコに、終わったのだからと菱が枕元に降り立つ。
「ウィル。頼みがあるのだが……コレ、着てみてくれ」
「はい? お断りします!」
「「ははは……」」
菱が手にしてたのは巫女服。
自分が種子島に行ってる間に、ウィルが着た女装を見たいと言ってきた。
しかし、ウィルは即答で却下。
あんな思いはもう、まっぴらと断る。
あの時は、くのいち達の苦労を労い、一日頑張ってる香華の為にと婦負に言い包められてしたこと。
確かに、香華や皆の反応はよかった。
しかし、籤を引きに来た男達に言い寄られ。
更には……汚点とも言える出来事があったので、もうこりごりなウィル。
残念がる菱に対し、どうしても見たいなら「菱さんが僕に化けて見てください」と、頭の左右の髪を手でしばり。
どんな格好だったのかを、説明した。
「む、残念だ……ソレで我慢しよう」
「あ、私も後で見せて」
「ああ、私も見たい」
「鈴夜も見たいでござる」
「うぅ~……僕は見ません!」
菱の言葉に二人が賛同し、天井から鈴夜までも降りて希望した。
ウィルが拗ねるも、4人は話を咲かせた。
30分後。
やっと雑談が終わると、菱が香を取り出す。
「へ? 菱。何時の間にソレを?」
「今日だ。朝食事終わった後、直ぐに元禄殿の所に向った」
その後、菱の夢を見て、最後に鈴夜が夢に混ざり楽しんだ。
「んっ……なるほど。こうやって、絞りとってたのか」
「内緒でござるよ? 新型のお香と、伝えてるのでござるからな」
「ああ、了解した」
確かに気持ちいいが、何故出来ないのに肌のつやが良いのか、菱も今知ることとなる。
―種子島城門の前―
繁彦や鍛冶場女子達は、悠美を変えて女子に癒しをもたらした、ウィルと春香に感謝してた。
更に鍛冶場男も、何気に喜んでいた。
普段は分厚い耐熱服でよく分からず、普段や食事の時でも女らしさというものが感じにくかった。
無表情だった悠美や鍛冶場女子が、ペン吉が来てから変わり女の子らしくなった。
仕事しか知らない者達が、恋沙汰に目覚め活気溢れる事となる。
「おおそうだ、ウィルよう。毛利元就には、きーつけてな」
「はい? 気をつけるとは?」
「ああ、元就は何でも力で事を収め、力で知ろうとする」
別れ際に忠告されるが、何を気をつける分からない。
繁彦は説明しだす、物事を全て力で解決させる元就。
視察で現れた異人となれば、必ず力試しと勝負を申し込まれる。
更に、力加減というものを知らず、死する可能性すらあるとの事。
「あ、あの。断る・逃げる・手助けをしてもらうとかは?」
「無理だなぁ。言葉を聞かない・追いかける・娘達に邪魔される」
「うぁ……」
「そうですね。何か手段を、考えないといけませんね……」
ウィルの案は全部ボツにされ、身の危険を感じる。
香華も言われて思いだす、元就の性格。
ウィルの身の安全を策を考えながら、一同は毛利に向かい旅発った。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
≪人物≫
種子島繁彦
LV 28/30
技能 鉄砲戦闘LV1 射撃術LV1 鉄工技師LV1
戦国の種子島重彦そのまんま。
ポリゴン? カクカク体形のおやじ。
マリーが初めて作ったヒマワリ0号を手に入れて、新作鉄砲を量産まで手がけ作った。
マリア同様マリーに、ご執心でウィルの従姉と分かると会いたいと願う。
悠美の引き取り親でもあり、毎日常に撃つ続けるのを心配する。
疲労により体調と火薬事故を心配し、ウィルに意識変えを願う。
見事悠美に明るさが戻り、ペン吉効果を喜んだ。
柚原悠美
LV 28/38
技能 鉄砲戦闘LV2 射撃術LV2
戦国の柚原柚美そのまんま。
父の形見の箒星を毎日撃つことで、父と繋がりを感じていた。
趣味が高じて、意外な一面をウィル達に見せる。
恥ずかしさと一緒に、ウィルと香華の過去話を聞き、正直に話す。
春香の通訳により、善きパートナーペンギンと一緒に成る事で明るく変化した。
戦闘LV2を持ち
≪狙撃・遠雷絶死弾≫という必殺技を持つ。
茅
LV40/44
技能 鉄砲戦闘LV1 投擲LV1 忍者LV1 くのいちLV2 毒薬LV2 諜報LV1 隠密LV1
しゃーまんずの黒杉萱そのまんま。
髪と目や服装まで蒼一色。
リボンはウィルが前に贈ったもの、そのままつけてるので完全にキライではないようだ。
潔癖症ではないが、血を見るのは平気だが、返り血は嫌らしい。
戦闘は常に遠距離で、毒による殺害が得意で、毒で男の苦しむ様を見るのが悦びを感じるとか。
任務やそれ以外でも、ゴロツキなどの殺害するのに体に仕込んだ毒を使っていた。
ウィルの毒禁止令は命令でなく、香華と鈴夜からではある。
しかし、原因がウィルにあるので逆恨みしてる。
ペン吉
大悪司の遅刻ペンギン、ジェットエンジン無しそのまんま。
何気に知能と戦闘力が高く、ハニーや一般人は普通に倒せるとか。
結構義理人情があり、春香と話ができるので結構前から付き合いがあったペンギン。
悠美の事を娘? のように可愛いもの暴走を更生すべく、衣食住確保を教育役となる。
マスコットペットとして、鍛冶場女子にもてはやされ、結構本人も楽しんでる様子。
因みに、オスなので……まあ、大丈夫だろう。
≪武器≫
ヒマワリ0号
マリー作のチューリップの似たような、名前にした筒砲。
鉄の弾でなく、魔法を撃ち出すもの。
ウィルの飛散する魔力を留める魔弾をつくり、撃つ構造の筒砲。
炎・氷・水・雷・風・光・闇の7属性を撃てる様に、弾は7個。
その内の一個を繁彦が分解して、構造をしらべたとか。
元に戻したものをウィル魔法籠めようとしたが、反応せず。
6個に炎以外の初級魔法、氷の矢など弾に籠めた。
撃つのにも魔力が必要で、コレを撃てる人は魔法の才能ありますよと置いていった。
その後、誰かが撃てたかは……分からない。