ランスの孫。ウィルの暴走戦記   作:神崎風水

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戦国時に他国の侵略できないので、元就の移動範囲をJAPAN全土に変更。





28話 JAPAN各国周り≪毛利家・後編≫

―森奥の大樹前―

 

 

 

 

 

森の奥には、レンガの人工物と重なった大樹が聳え立っていた。

 

 

「小僧。ここで、少しの間待ってろ」

「え? いや、だから。御爺さん誰?」

 

 

ウィルの言葉を無視して、小柄な老人は空を浮き大樹の上に昇って行った。

樹の葉に隠れて、見えなくなる老人。

 

 

「!?……も、もしかして。元就様?」

 

 

夜暗い中、見えなるなるまでの間、月明かりに透ける老人の体。

空を浮き上がる姿を見て、幽霊と元就が繋がる。

何かをしに行ったんだろうと、言われたと通りにその場で待つことにした。

 

30分後、人工物の壁がガラガラと崩れる。

大樹の中から元就が斬馬刀を持って現れた。

 

 

「待たせたのう。むん! コレをお前にやる」

「うお! って、元就様の斬馬刀? アレ? 少し錆びてる」

「ああ、コレは生前。儂が使かってた得物だ」

 

 

気合と共に右手に持ち肩に担いでいた斬馬刀を地に刺し、ウィルに譲ると言う。

軽く地面が揺れた気がして、思わず驚きつつも斬馬刀を覗き見ると、少し刀身全体が錆びていた。

ウィルの言葉に、元就が生前使ってた斬馬刀と答える。

上空に上ったのは、入り口が上にあるためらしい。

墓荒しがないにしても、大樹と人工物を合わせて作った墓は下層部から入れない仕組み。

樹の上から入り、遺骨や斬馬刀を収納していたらしい。

しかし、持って出るのには不便なので、ブチ破って出てきたと豪快に笑いながら説明する。

自分の墓をどうしようと、また作り直せば良いと言う。

120年も経っているたが、油紙で包んであったので錆はそれほど酷くない。

 

その後、元就は生前の武勇伝や、てる子・きく子の祖先の話やランスの話。

色々な昔話をウィルに聞かせた。

 

 

「へ~……そんな事が……」

「うむ。ランスは強く、面白いヤツだった」

 

 

ちょうどいい亀石に腰を下ろし、ウィルは知らされてない祖父の話に、楽しく聞いていた。

過去の出来事や話を、一通り終える。

 

一息ついくと元就は急に真剣な表情し、ウィルの前に移動し正面で正座した。

 

 

「あの、元就様?」

「この毛利元就、一生の願いだ! 頼む! ちぬを! ちぬを、救ってやってくれぇ!!」

「え? ちょ、ちょっと。元就様!?」

 

 

幽霊なので、ゴンという音はしないが、頭を地に付け土下座する元就。

イキナリの事に驚き戸惑う。

起こそうと肩を掴もうとした。

しかし、こんな時だけ霊体状態になっており、手がすり抜ける。

土下座の状態を崩す気がないようだ。

 

不死人である、ちぬを救ってくれと懇願する元就。

土下座をやめてもらおうと問い掛ける。

そして、不死人のちぬを救うとはどういう事か? 聞くことにした。

 

元就の言葉に、ウィルは驚愕した。

自分が約110年も前に、JAPAN来ていた事実。

ランスとシィルと共に、織田家や他家と一丸となり魔人と戦ったこと。

元就とタイマンをし、魔法と煙幕の違いは有れど、同じ方法で鼓膜を破り勝利した事など。

 

そして、過去に戻るウィルなら、ちぬの中に居た使途を何とかできる。

死なずに救えるのは、お前だけと。

また、ちぬが不死人になり、生き返ることを前もって教えてくれた事を。

敵や他人には容赦ないが、自身の女や子供にはもの凄く甘いという。

力を隠しては居たが、その実力は確実にランスを超えるバケモノだと説明した。

 

 

「……ホントに、僕だったんですか?」

「ああ、23歳位だったが。確かに、お前だのぅ」

 

 

元就の説明に、半信半疑ながらも問いかけ。

夜空を見上げながら遠くを見るように、過去を語る。

そんな元就の様子を見て、嘘には見えなく事実に思えてくる。

しかし、話が途方すぎるので、どうしても確証が持てる何かを求める。

 

 

「あの、僕が過去に居た。証拠とかありますか?」

「残念じゃが……文献や物の証拠はない。しかし、生きる証拠ならあるぞぃ」

 

 

ウィルの言葉に、書物等の証拠がない事を伝える。

本来は年表の記述書があったが、今はラインに関してそれは消えている。

しかし、元就にとって、嬉しい過去を思い浮かべる。

今のウィルがどんな反応するか? 口元をニヤリと吊り上げながら、生きた証拠と事実を突きつけた。

 

 

「えっと、それは?」

「きく子じゃ……よく似とらんか? 特に髪の色がのう」

「っ!? ま、まさか!?」

「そうじゃ。きく子は……お前の子孫だ」

((((((#$%&%$#!?))))))

 

 

どんな反応するかを、心の中では楽しみだった元就。

ウィルの驚く顔・倒れる姿を見て「うむ、まだガキじゃのぅ」と、口ごもる。

 

一方、ウィルは驚愕な事実に頭ハンマーを食らう衝撃を感じた。

身に覚えが無くても、何となく理解すると同時に思考が停止し、棒立ち状態から後ろに倒れる。

そして、木々の上から何かが数体地に落ち、樹に何かが当る音がする。

 

 

「だ、誰か居るの!?」

(((……しまった!?)))

(マズイで御座るな……)

(や、やべぇ……)

 

 

落ちる物音に反応し、地に手をついて起き上がりる。

慌てて振り返り、ウィルが誰かと呼びかける。

落ちた者たちは慌て、樹の上から事体の収拾をどうするか悩む。

樹の裏では、逃げようか、名乗り出るか、どうしようかと焦る。

しかし、そんな連中に助け船が出された。

 

 

「んあ?……ああ、発情したニャンニャンでも、居たんじゃろうて」

「「「にゃ、にゃー。にゃお~ん」」」

「あ、ほんとだ」

(んにゃー……どっちもどっちで御座るな~)

 

 

気配が駄々漏れして、元就は誰が居るのか判断つく。

今はウィルに知らせない方が良いと考える。

頭をポリポリ掻くと、元就は発情猫が居た言いって助ける。

かなり失礼なもの言いに、発情したような声を出して鳴きだす数匹のニャンニャン達。

動揺していた為か、ウィルは簡単にニャンニャンと信じた。

元就同様、冷静だった女長はグダグタの状態を呆れつつも、安堵する。

 

その後、何とか落ち着きを取り戻したウィル。

思考を潜らせていると、慌てて思いついた事実確認をする。

 

 

「ま、まさか。てる子さんも?」

「いんや。てる子はランスの子孫だ。できれば……3人共。お前が貰ってくれると、うれしいんじゃがの」

「いやいや。僕じゃあ、じーちゃんには、適いませんよ」

 

 

てる子も子孫と思い慌てるが、ランスの子孫と教えられ安心する。

ついでのように、過去の自分の娘を嫁に貰って欲しいと言いだす有様。

顔の前で両手を交差して振り、元就の申し出を断る。

シィルから女性癖込みで聞かされていた。

ウィルにとって、ランスは尊敬すべき存在。

現段階で才能無い自分が、祖父に叶うわけ無いと思った。

 

元就は嫁に貰えという新しい願いを断るのを見て、新たな事実を伝えてきた。

 

 

「いんや。ランスは強くて面白い。だが、父親には不向きだ」

「ほへ? どうしてです?」

 

 

元就はウィルの反応を見て、ランスをたてながら、子を持つ親には向かないという。

元就の言葉に、何が駄目なんだろうと首をかしげ、問いかける。

元就の説明に、祖父と自身の違いを聞きいる。

 

てるは元就に孫を抱かせる為ランスの子、輝美を産み毛利家が育てた。

ランスに出産や誕生日を伝えたが、一度も来なかったと言う。

 

過去のウィルは逆に知らせてもいないのに、きく息子の右京出産時には来たという。

どうやって調べたのか、破水が始まる前にウィル・ラインは毛利家に現れた。

更には、産婆の代わりに出産を手伝った事。

きくを励まし、ヘソの尾を切り、自分の手できくに右京を見せ抱かせたという。

その後、誕生日には必ず現れ、輝美の誕生日に来ないランスの代わりに、プレゼントを持って現れたというのだ。

輝美と右京も、ラインを父と認識して懐いたらしい……しかし。

 

 

「大陸で、何があったか分からん。だが、ある時を境に。ラインのヤツは、一切姿を見せやがらねぇ」

「……何故?」

「わかんねぇ……それに、それだけじゃねぇんだ」

 

 

毎年誕生日には必ず来ていたが、一切来なくもなり、消息もつかめなかった。

それだけではない、ラインの功績・成したことが全てランスが手柄と入れ替わった。

人の記憶・文献、あらゆるものからウィル・ラインの存在と情報が消えた。

更に、輝美がランスを父と言い、きくと右京までもランスを父と認識しだしたらしい。

ちぬも最初はラインを覚えていたが、周りが知らぬと言うので自然と言わなくなり、元就と同じように忘れていった。

 

元就もラインの事を忘れていた。

しかし、今日の試合で事が煙幕と魔法の違いがあるものの、戦いの方法が酷似していて思い出したという。

 

元就の言い分と説明は理解できた。

しかし、根本的な問題を無視した話に、ウィルが問いかける。

 

 

「あのー……事が大きすぎて、思考が追いつかないのもありますが。僕はまだ、ちぬさんを助けると言ってない。助ける方法知らないし、聞いてませんよ?」

「それは大丈夫だろ。ラインと違い、ウィルなら助けてくれると信じれる。ちぬを救う方法は……知らん!!」

「ちょっ、無責任な!!」

 

 

ちぬの助ける話から、過去のライン話になり。

3姉妹を嫁にもらう等、とんとん拍子で話が進んでいた。

本人の意思を無視して、ウィルが助けると言う前提で事が進んでいたのだ。

 

やっと落ち着いて普段を取り戻したウィル。

流石に筋が通らない部分を指摘して、問い正す。

しかし、元就はどんだけ信用してるのか、ウィルが助けるものだと言い切る。

更に助ける方法を聞くも、全く知らないと言い切るので流石に怒る。

ウィルに怒られ、悪いと思ったのか頭手を置き謝り、分かる限りの情報を言ってきた。

 

 

「すまんのぅ。しかし、全く情報がないわけじゃない」

「まったくですよ。で、その情報とは?」

 

 

目上の老人に対し、かなりウィルらしくないもの良い。

昼間の覇気あるデカイ老人が、今は小さく低姿勢でいる。

そのため、つい強く出てしまっているのだ。

腕を組み、軽く頬を膨らませながら、元就の情報を聞く。

 

 

「島津家の魔人の娘、黒姫。天志教の魔人に関しての書物。ちぬの使途につては、北条に使途封印の書物がある筈じゃ」

「島津家。天志教。……北条家……分かりました。救えるか分かりませんが、やってみます」

「頼む!! 恩に着る!!」

 

 

情報と場所を聞き、腕を組みながら頭の中で考えるウィル。

先程までのやり取りを思い浮かべながら、何とかしてみようと決意を決めた。

願いを聞き入れたウィルに、実体かした元就が両肩を掴み、頭を下げる。

 

 

その後も、色々な情報と話が纏まり、城に戻る事になった。

そして、地に刺さった斬馬刀を渡そうと元就が抜き手渡す。

しかし、両手受け取るも重くて膝を付いてしまい、ウィルには扱えそうになかった。

持てない斬馬刀を、地面にそのまま置き。

 

 

「ぐっ! ぬぐぐぅ!! お、重い! こんなの僕に使えないし、どうしろと?」

「ぬぅ……まだ、使えないか? なら、その腕輪の中に、一旦収納しておけば。よいじゃろぅ?」

「んな?! ど、どうして腕輪の事を!!」

 

 

ウィルが扱えるのが当然と思っていたようだが、斬馬刀をまともに持てないのを見て残念がる。

ならば仕方ないと腕輪を指差し、収納しろと言った。

元禄に、腕輪の機能を言われて驚くウィル。

戦闘時にも知られないように、煙幕で隠れてカカシを出したのも言い当てられ、バレてしまった事に焦る。

 

 

「何を言っておる? 過去で酔った時に言ってたぞぃ? 序に、酒も腕輪から出しておったが?」

「……僕のアホ……酒には、気よ付けよう」

 

 

慌てるウィルを見ながら知ってて当然な顔し、過去において酒の場で喋った事を言う。

話を聞いて過去の自分を罵倒し、酒に呑まれない様にしようと心に決める。

 

収納を終えると、過去に戻った時に「儂に一旦渡せ」と言って来た。

刃を研ぎ錆も落すのを、斬馬刀を作った鍛冶屋に出すからと説明されて納得し、頭の中に深く記憶した。

 

 

 

 

 

―15分後、元就の墓の前―

 

 

 

 

 

ウィルが立ち上がり、城に戻ろうとその場を後にする。

しかし、元就はもう少し自分の墓を見てから帰るといい、ウィルを見送りその場に残った。

 

 

「さて、出て来たらどうじゃ? 4匹のニャンニャンどもめ」

「……助けてくれたのは、感謝るでござるが」

「……発情は酷いですよー」

「……まぁ、貴重な情報を得たな」

「……何故、どうやって、何時発つのか……知りたい」

 

 

15分後。

ウィルが森を出た辺りのところで、元就は呪い付きサイズに戻る。

後ろを振り向かず、樹の上と後ろに隠れてた4人を呼び出す。

呼ばれた鈴夜達は、思い想いの事を口走りながら姿を現す。

本来ウィルの護衛に付かなくてはならない。

しかし、疑惑だった睡眠薬を入れた理由が分かった為、そのまま見送った。

森の中から城まで、ウィルなら大丈夫と信じこの場に残った。

理由は簡単、どうしても聞きたい事があったからだ。

 

 

「おめぇー達にも、関係ある内容じゃ。何でも答えたるわぃ」

「にょ? 鈴夜達にも関係あるとは、一体何故でござる?」

 

 

胡坐を掻いた状態から、一度立ち上がる。

そして、鈴夜達の方に向き直り、再び胡坐をかいて座り直す。

4人の顔を見渡しながら腕を組み、聞く体制を取る。

元就の言葉に、首を傾け自分達に何が関係あるのかと鈴夜が聞く。

 

 

「簡単じゃ。お前達は、ウィルのコレじゃろぅ」

「はぅ! そそ、そんな……」

「「「……まあ」」」

 

 

元就が指を立てながら、現在4人とウィルの関係を言ってきた。

小指立てるのを見て、顔を赤くし吹雪が取り乱しゴニョゴニョ言う。

鈴夜達3人は、わりと冷静に答える。

 

最初に菱が言った「何時、どうやって過去へ」に、ついては分からんで済まされた。

 

 

「しかし、あれじゃ。さっきの儂話……嘘とか、ホラ吹いたとか思わんのか?」

「今更だけど、この場の事は内緒でござるよ? ウィルの過去に関して、鈴夜は姫より初代皇帝より聞いてたから、本当でござるよ」

「鈴夜様……やっぱり」

「「まあ、さっきの反応見れば大体」」

 

 

元就の真剣な顔や態度、姿形を元に戻して土下座までしたのを嘘やホラには思えない。

そして、鈴夜はこの場での口止めし、香華より聞いていた内容を伝える。

前々から薄々気づいていた吹雪は言葉をもらし。

昴と菱は樹から落ちなく、冷静だった鈴夜を見て納得している。

 

先程聞き耳を立ててた時、3人は事の内容事実に驚き冷静ではなかった。

しかし、きく子の子孫発言に鈴夜だけが動じず落ちずに、初めから予想していたようだった。

前もっての知識、ウィルの性格。

それらを照らし合わせると、きく子がウィルに似てると言うのは言わずと予想してたからだ。

 

元就はそんな鈴夜や3人が驚く、事実を伝える。

 

 

「ほっ! なるほどのぅ……じゃが、おめーら全員。名前こそ違うが。過去のラインに会ってたとは、思うまいて」

「「「「?……!? な、何ぃぃー!!」」」」

 

 

元就の言葉に、4人そろって一瞬何の事かと首をかしげる。

そして、仲良く一緒に、驚き叫び声を上げる。

 

鈴夜は鈴女、吹雪は吹夜、昴はスバル、菱は成瀬・涼。

今いる4人全て同じ姿形で、名前違いで過去に存在したことを知る。

更には、宴会場で姿を見せた他の11人も名前の違いや年が若い者がいるが、存在したという。

 

 

「ま、まてまて、元就殿。私達はくのいち。子孫など残るはずがない」

「そんなん、知らんわい」

「私に、姓名が有るとは。どう言う事だ?」

「それも、知らん。儂は賢くないし。見たことあっても、事情まで知るかい!」

「あの……私達は、その。ウィルの恋人でしたか?」

「あー……違うのぅ「そんな!」おめーらは皆、ただのくのいちだった。鈴女はランスの女じゃったが」

「んにゃ!? ウィルの祖父でござるか!」

 

 

疑問に対し質問するが、殆ど「知らん」で済まされる。

吹雪が一番聞きたい内容を聞くと、否定されて塞ぎこむ。

ランスの女だったと聞かされ「竿兄弟」とか思う鈴夜。

 

今との違いに残念がる4人。

それこそが、元就がラインとの違いを、ウィルが信頼できる証と言う。

 

 

「分からんか? あの自分の女に甘いラインが。今おめーたちと関係が有って、手放す筈がないんじゃ」

「どいう事でござる?」

「儂が知っとるライン。今のウィルは別の存在。おめーらが尽くし続ければ、過去にいったあいつと同じ関係に成れる!……かもしれん」

「「「「ああぁ!?」」」」

 

 

ラインの顔つき雰囲気と、今のウィルの相違が多いこと。

女癖や性格は似てるが、まとう雰囲気や瞳が違う。

ラインに頼んでも、おそらくちぬは救ってくれない。

しかし、今のウィルなら必ず救ってくれるという、核心が持てると言った。

 

4人に自信もって同じ関係に成れるという。

しかし、後半に小さい声で不確実な事を、こそっと言うのは卑怯ともいう。

 

 

「ふぅーむ……儂は今日、思い出して知った。しかし、香華は知っておったか。……つまりこの視察周り、ウィルにJAPANを少しでも良く思い、知ってもらう為かのぅ」

「その通りでござるよ。巫女機関の看取殿も存じてた、内容でござるから」

 

 

今までの流れと鈴夜の告発を聞き、顎に指を当て内容を纏める元就。

香華の目的を予想し、見事にJAPAN周りの意味を当てた。

過去と現在を知るからこそ、分かるのだろう。

鈴夜がソレを肯定し、序に看取の事を教える。

 

 

「あの、今の事は姫様や皆には……」

「言わない方が、いいだろうな」

「ああ、そうだ。元就殿、内密で頼む」

「えっと……なんで?」

 

 

 

吹雪が事の重大さに、姫や皆に伝えようとするが、昴と菱がそれを止める。

姫の性格を知るからこそ、きく子の事で荒れるのは必然。

仲間に知らせないのは「順番、減ってもいいのか?」と、言われしごく簡単に、吹雪は納得して首を縦に振る。

知らせるにしても、夜の仲間に彼女たちが自分の意志で来なければ意味が無いと決まった。

 

 

「カカカカ! いい! いいぞ、おめーら! まったく、ウィルの女達も面白いわいのぅ」

「ありがとうございます? 鈴夜様。そろそろ、ウィル様の元に戻った方が……」

「そうでござるな。元就殿。貴重な情報ありがとうでござる。では、御免!」

「「感謝する」」

 

 

元就はくのいちとは思えない、女子会を目の前で見せられる。

膝を叩き大笑いし、過去の彼女達と全く違う雰囲気を楽しんでいた。

それぞれがお礼を言って、その場から4人が消える。

 

 

3分ほど経つと、元就はもう一人の相手を呼び出す。

 

 

「きく子……出来たらどうじゃ」

「……親父ぃ……」

 

 

現れたのはウィルの子孫にして、元就の玄孫であり、娘のきく子。

 

此処に居るのは、料理をラストまで作り続けた後。

宴会場からモヒカン達が料理を運びに来なくなったので、宴会場に向う最中鈴夜達を見つけ追って来たのだ。

 

最初は元就が何を言ってんだかと、聞き流していたが。

曾祖父の事を知り、樹に後頭部をぶつけたのは彼女だ。

 

 

「ホントに……ホントに、アイツが、あたしの曾祖父なのか?」

「ああ、そうじゃ。儂の娘きくにそっくりで、髪はウィルと同じ。育つのを見てて嬉しかったぞぃ」

 

 

元就は、てる子ときく子が生まれた時は驚いた。

まるで100年前の生き写し。

霊将として、存在し続けてこれほど嬉しいことはない。

ラインの事は忘れても、てる、きくの事は昨日の様に思い出せたのだ。

 

 

「確かによぅー。親父に対し、色んな手段使って勝ったけど。あたしより弱いぜ? アイツ」

「こりゃ。今のウィル見て、決め付けるなや。儂がゆうとるのは、過去のライン23歳じゃ。あやつは、まだ小僧じゃぞ?」

 

 

きく子は母親のを思い返し、強い男が好きな祖先を思うきく子。

12歳のウィルを見て、ありえないと言う。

元就はまだ小僧なのに、あんなバケモノであってたまるかいと説明する。

 

たしかに、斬場刀を持てないのを見て落胆した。

しかし、技能に枷がかかっているか、覚えていない。

成人と子供の差と、判断・理解し納得した。

それに、逆に言えば子供があそこまで動き、策を労して勝ったのだ褒めるべきと言う。

 

今まで興味を示さなかったが、元就に色々言い包められ、きくとラインの馴れ初めを求めた。

 

 

「最初は、そんなに仲が良くはなかったのぅ。異国に食材探しに旅に出て再会し。ラインは意外に料理が得意でな。料理話に花咲かせヤッタら、デキたらしいのぅ」

「あ~……なんだ、何となく分かるよ」

 

 

自信も料理好きで料理になると熱くなり、もしも対等な技術と知識持ってたなら、そうなったかもと同感する。

 

 

「で、一発大当りしたもんだから、黙ってたらしいが。出産に現れたもんだから、きくの喜びようは凄かったぞぃ」

「へ~……しっかし、そんな凄いヤツには、見えねーけどなー」

 

楽しそうに、過去を思い浮かべて語る元就。

過去のライン話をしてるのに、今のウィルに照らし合わせるきく子。

 

 

「何度言わせる。今の坊主と、一緒にするな」

「あははは。わりぃ、わりぃ」

 

 

祖先と自分と重ねてしまい、ついウィルと重ねるきく子。

元就に怒られ、頭をポリポリとかく。

 

その後、曾祖母の話を聞いた後。

ちぬについて気になる事を聞いた。

 

 

「けどよー……ちぬって。今のままでも、幸せそうだろ? そりゃー確かに、姉妹と一緒に時を過ごした方がいいけど。このままでいいんじゃね?」

「儂も、そう思っておった……じゃが、聞いちまったんじゃ……」

『てる姉たま、きく姉たま寂しいよぅ。みんなの命すすって生きるのは……くるしいよぅ』

「ちぬが? そんなこと言ってたってのか?」

 

 

ちぬは普段常に明るく楽しそうで、元就と一緒にいるれるし、そのままでいいと思っていた。

普段の生活を思い返し、元就もきく子と同じ思いだった。

しかし、幽霊と不死人に寝るという習慣はない。

ある夜に、ちぬの本音を聞いてしまう。

そして、今回の事を思い立ったとの事。

ちぬはそんな素振りを見せないので、驚くきく子。

 

 

「後日、儂はちぬに聞いて、理解したのじゃ」

『何言ってるの? おとたまが居るから、ちぬは寂しくないよ☆』

 

 

ちぬの言葉に、夜の疼きを聞いていたからこそ理解した。

元就がいるから、自分が存在しつづけるから、今も他者の命を啜り、生き続けてるのだと。

 

そして、今日の宴会で酒を振舞いつつ、ウィル性格や今までの成り行きを聞きだしたこと語る。

酒を出して馬鹿騒ぎしてるように見えても、ウィルや他の者の性格や情報収集に努めてたらしい。

そして、ラインとの違いを確信し、ちぬの事を頼んだと言う。

序に、くのいち連中を呼び出し、過去の記憶を思い出しながら調べた事も伝える。

 

 

必要以上に知ってしまったきく子。

明日、ウィルにどう接していいか分からないと頭を悩ませる。

ウンウン、と唸ってるきく子を見て、助け船を出す。

 

 

「小僧と殺り合う(試合う)のもいい。だが、料理を教えてやるといいぞぃ」

「なな、何言ってやがる! そ、そんなこと、で、できるかってんだ!」

 

 

戦うだけならまだしも、料理を一緒にしろと言う元就。

そんな提案に顔を真赤にして、ドモリながら怒鳴るきく子。

次に才能も無いやつに、教えても仕方ないといい訳をする。

そこに、ウィルの意外な特性と万能性を語り出した。

 

 

「小僧はな。何でも覚えるが、技能がLV0で止まってる筈だ。かわりに料理教えると、LV0限界まで直ぐに覚えるぞぃ」

「は? 何を言ってんだ?」

 

 

生前に約100年、幽霊117年生きた元就。

戦闘に関してグンを抜いた、知識と技術に感性の持ち主。

今日の一戦で、剣と格闘の技量をLV0と見抜く。

各国を周ってきても成長してないのなら、そこで止まったと推測する。

と、同時に過去ラインの成長の早さを思い返し、料理などする機会はないだろうと予測。

つまり、全くのゼロの経験から、きく子が教えてやれという。

 

普通は才能がなければ教えても意味がなく、成長しない。

生まれつきの技能付きの者や、才能が有れば、訓練や努力で実に付く技能。

それが、ウィル何でもバカみたいに吸収し、成長して覚えると言う。

 

 

「だってよ、男が料理するか? 普通」

「大丈夫じゃ。あやつは普通じゃないわい。それに、料理を通せば。気遣いせず、話せるじゃろ?」

 

 

料理は男がするものでない一般論。

元就は平然とウィルを変人と言い、料理を通し祖先のきくと、同じようにしろという。

 

 

「何か独自料理とか、教えてやるんじゃ。繋がりが持てるだろう」

「うー……けど、作れなかったら?」

 

 

なんとかきく子にウィルとの絆を持たせようとする。

言われて理解するも、気恥ずかしく逃げ道を作るきく子。

 

 

「教えるだけでいい。おおぅ。手紙やレシピとか、やるという手もあるぞぃ」

「ううぅ~~……わーった。わーったよ。できる限り、教えてみるよ」

 

 

元就の押しに負け、料理を教える事を約束するきく子。

了承するのを見て、嬉しそうに頼むといって肩を叩いてきた。

 

その後、冷えたかろうから風呂に入れと、きく子を追っ払う。

 

 

「きく子、頼むぞ……儂の予想があってれば……あやつと深い絆を持てるのは、お前だけじゃからのぅ……」

 

 

ウィルの後をつけて来た者達を全て城に帰す元就。

その後一人、自分の墓で月を見上げ、意味深な独り言う。

 

元就がまだ、言ってない過去の事件。

ラインと特に仲深い女達。

その何人が、行方不明になった出来事。

それに溢れた、きくを思いきく子にウィルとの絆を願う。

 

 

 

 

 

―ウィルの寝室―

 

 

 

 

 

宴会場に戻った後。

部屋に入ると、酒に酔いつぶれた一同を見回す。

正確には睡眠薬で寝てるのだが。

 

ウィルが戻ると、夏海や春香と鳴香が驚いて問い詰めた。

護衛に行った四人が、ウィルの側にいない事について。

元就と男同士の内緒話をしたが、4人は来てなかった事を伝える。

そして、モヒカン達皆がつぶれてるが、風呂の準備はされてると聞いていた事。

疲れて居るので先に入って寝ると夏海達に言う。

すると、夏海や春香と鳴香が護衛すと言い、波弐妬羅も一緒にと付いて来た。

 

風呂場では、波弐妬羅誘惑したが「ごめんなさい、波弐妬羅さん。今日は、そういう気分じゃないんだ」と言われ、魅力がないのかと落ち込んだとか。

部屋に戻ると、鈴夜達が戻って来たので夏海達は交代した。

 

 

「鈴夜、ごめん。今日は独りで、考えたい事があるんだ……」

「ん、了解でござるよ。今日は、天井裏に居るから。必要になったら呼ぶでござるよ?」

「うん……ありがとう」

 

 

ウィルの言葉を聞き入れ、4人はスッと姿を消して天井に潜む。

ウィルが寝静まるのを確認すると、4人はその場から距離を取り相談をしだした。

 

 

「鈴夜様。私達はコレから、どうするれば?」

「別に。いつも通りにスルでござるよ?」

「だな、気にしても仕方ない。寧ろ今まで以上に、積極的に行動するだけ」

「元就殿が言う通りなら。過去の私と、仲睦まじくなって欲しいものだ」

「ちょっ、ちょっと! 3人とも、別れてもいいの!?」

 

 

密談が始まり、吹雪の言葉に、ドライというか普段通りの3人。

今でなく、過去の為に動くと言う。

そんな3人に感情的になり、別れに敏感になる吹雪。

 

 

「仕方あるまい? 事実は言っても変わらない。仮に、過去へ戻るのを止めると歴史、もしかしたら、私達が存在が無くなるやもしれん」

「だけど……それじゃぁ……」

「……ああ、そうか。ありがとう、吹雪。私たちと今、生きるこの時を楽しもう」

「そうでござるよ。吹雪こそ、最後まで楽しくヤルでござるよ」

 

 

冷静に事を受け入れる3人。

吹雪はどうしても、やるせない様子。

菱は吹雪がどうして、こう別れに過敏なのか? 思うところが見当たり理解する。

鈴夜も吹雪を抱きしめ、楽しくやろうと励ます。

何故吹雪が別れに敏感で、鈴夜が励ましたのかは後に分かる事……。

 

吹雪が落ち着きを取り戻した後、もう一つの問題を検討する。

 

 

「で、次は、誰にするでござるか?」

「私は夏海かな?」

「私としては、春香と鳴香だな。やはり」

「私は兎縷々夏が、好ましい」

 

 

何やら、次の夜の相手を検証する4人。

思い思いの感想と、名を口にする。

 

 

「うーん、皆、バラバラでござるな~……ま、波弐妬羅は、最後でござるか?」

「「「もちろん!」」」

『……へ、へきゅすん……あれ? なに? 何なのー!!』

 

 

意見が割れるが、最後は波弐妬羅に決定は同意された。

その時、離れた部屋に居たはずの、波弐妬羅のくしゃみと声が聞こえたとか。

さらには、何やら疎外感に苛まれ、叫んでいたとか。

 

 

結局、順番減るのも嫌だし、なるようになった時にと決まる。

情報を与えず、彼女達が来たときは応援すると言う事となった。

 

 

 

 

 

―次の日―

 

 

 

 

 

定番通り、てる子に模擬戦のルールを説明し、ウィルと戦った。

小柄な女子とは言え、やはりレベル差が大きく作用し、全敗した。

しかし、てる子はかなりのご満悦だった。

 

元就より、負けるにしても同じ武器や方法でなく、絡め手で違う戦いの楽しみめるように、してやってくれと言われた。

剣・拳・槍を使い、違う戦いをしたことで喜んだのだ。

それぞれの武器を、今まで戦った使い手の動きを、魔力強化で強引に真似をして。

 

 

きく子との対戦は、微妙な対戦だった。

互いにどう攻めていいのか悩み、1勝2敗でウィルが負けた。

最初は攻撃し辛かったが、互いにその内テンションがあがり、結構楽しんだ様子。

2連戦でなければ、ウィルが勝てたかも知れない。

今回負けたのは魔力切れで、負けたようなもの。

レベルの低さを痛感した内容だった。

 

 

その後、視察をしようとしたが。

 

 

「あん? 視察だぁ? 城の中も外も、似たようなもんだ。民の様子は忍び達に、調べさせたらいいわい」

「え? それでいいのですが? 異国よりの支援とかは?」

「がははは! そんな虚偽、気にもならんわい!」

「っ?! ど、どうしてそれを」

 

 

香華の言葉に元就が城から出ずに、城内で楽しめという。

民が心配なら、ウィルや香華が見てまわるのでなく、鈴夜達に調べさせ真実をしれば良いと言だす始末。

ウィルのJAPAN周りの目的を理解してる元就に、各国を周り視察の無意味さを理解できるので虚偽と言い切る。

動揺して、問いただす香華に対し。

 

 

「おぉ? 支援無くとも、自由にやってるので金なぞイランと思って。ハッタリかましたら、当ったか! がっはははは!」

「なっ、ちょっ!?」

 

 

慌てる香華をあざ笑うかのように、嘘を言ってからかった。

国の代表話に、そんなハッタリかますとは思わず、言葉がでない香華。

鈴夜達は戦闘狂なのに、結構人をからかう術も持ってるんだなと関心していた。

 

 

 

その後、3日間はてる子との模擬戦。

きく子と香華に料理を教わったウィル。

 

最初はきく子だけだったが、二日目から香華も参加した。

二人はウィルの飲み込みの速さに驚き、腕前が止まると残念がる。

しかし、香華は瑞原道場で、きく子は元就から聞いてたので特に気にせず料理作りを楽しんだ。

そして、元就の助言通り、きく子は料理のレシピをウィルに渡した。

 

 

 

 

 

―5日目―

 

 

 

 

 

赤ヘル、出雲、戦艦長門。

毛利家の領地は3国あるので、視察の日時は9日間のはずだった。

しかし、以前に予定外のことで日程が遅れていたので、4日間は自由に使えと元就が言う。

香華がお礼を言い、本日島津家に向う日になった。

 

実の所は違う。

ウィルに魔人や使途の事を、調べる為の時間を与えるのが目的。

模擬戦や料理の下作りは終わった。

後は、時間の余裕と恩を売り、ちぬ救ってもらう手段を調べてもらうだけなのだ。

 

 

門の前で、一同が別れを惜しむ。

そんな中、思い出したように元就がウィルに忠告する。

 

 

「おお! そうだ、そうだ。ウィル、香華姫よ。島津の4兄弟こと、四ヒサには気をつけるんじゃぞぃ」

「はぃ? 四ヒサって、どう言う事です? 元就」

「あ!……そ、そうですね。気よつけないと……」

 

 

元就の言葉にウィルが首をかしげ、香華が思いだした様に元気が無くなり、考え込む。

この5日間で、ウィルと元就は名前で呼び合う仲になった。

 

元就は説明する、3姉妹のてる・きく・ちぬを口説いたこと。

今も、てる子ときく子にたまにちょっかいを掛けること。

その時、きく子にちょっかいと言った時「へ~……ふーん」と、何やら殺気だったりした。

元就は更に、興がのってきたなと、丁度いいと案を出してきた。

 

 

「そういう訳じゃ。ウィルも香華は当然として。鈴夜達に手出しされるのは……嫌じゃろぅ?」

「当然! 誰が大好きな香華姉を! 鈴夜さん達を、渡すかぁ!!」

「はぅ~……ウィル。そんな大きな声で……」

((((ああ……元就殿、ありがとう))))

「でじゃ、本来12日間の視察じゃがの? 何かしら理由見つけて、3日できりつけた方が良いと思うのじゃが……どうじゃろぅ?」

 

 

元就も、伊達に無駄に長く存在してない。

幽霊特性、夜寝れない状況を利用し、人の扱いを覚えている。

そして、ウィルと香華の扱いも心得ていた。

さり気なく、鈴夜達の事を気遣う。

元就の言葉に、心の中で感謝する四人。

 

ウィルと香華を煽り、確かに彼女達の身の安全もあるのだが、まんまと12日間を3日間にしるよう仕向けた。

 

 

話がまとまったところで、いざ旅立つ時。

きく子が弁当を全員分持ってきた。

それぞれに、一個づつ渡し最後にウィルに手渡す。

 

 

「あー、じゃ、じゃあな。ウィル」

「あ、はい。きく子さんも、お元気で」

 

 

何となくぎこちない、ウィルときく子。

香華は未だ先程の事で惚けている為、気づかない。

鈴夜達は理解してるので、黙って後ろを向いて二人の好きにさせる事にした。

香華や鈴夜達の行動、状態を確認すると、ウィルの耳元に囁きだす。

 

 

(弁当に手紙が入ってる。きく曾祖母やてる様とちぬ様に渡してくれ)

(んな!? んが、ん、し、が、して)

(頼むぜ、ウィル曾祖父……ちゅ♪)

(うむ、良い手並みじゃ、きく子)

「ほう……やるな……」

「キャハハ☆やっるー☆」

 

 

過去へ手紙、それを弁当に入れたことを伝える。

ウィルは驚きの余りに、何を言うのか言葉にならない。

ちゃっかりご先祖と呼び、パクパク口を動かすウィルに口付けをし、声を塞いだ。

元就はきく子の行動に関心し、てる子はきく子の行動に、ウィルが口説いたのだと思い関心した。

ちぬは何時もと変わらない、ようにも見える。

 

何故こうなったか、蛙の子は蛙の如し。

元就に言われて料理を教えて居たが、一緒に料理し楽しみ。

香華とも一緒に料理する事で、母や祖先の気持ちを理解した。

女だけの戦場に、未熟ながら着いてくるウィルに好感を持てた。

その後、元就に最後色々過去のことを聞く。

ついには、元就より新たな情報と目的を知る。

それを成就すべく行動に出たのだ。

 

更には、ちぬも行動を起こしていた。

但し、元就とは逆の方向で「一度、死んじゃったちぬを……生き返らすのを、止めてね」と。

今更、ちぬが死ぬ事は皆を悲しませ、元就を独りにしてしまう。

ならば、一度覚悟を決めていた時に、ちぬが居ない者として家族には生きてほしいと。

 

だが、ちぬはラインとウィルの違いをイマイチ理解できてなかった。

不死人であっても、記憶は薄れる。

存在が元就よりあやふやであるが為。

だから、助けより救いを求めてウィルに願った。

しかし、ちぬは知らない。

その願いが、ウィルが元就の願いを、一層強固なものにしたと言う事を……。

 

 

 




   ≪人物≫




  毛利元就

  LV 51/51


技能 剣戦闘LV1 刀戦闘LV1 けんかLV1 怪力LV2 装甲LV1 零体LV2

特性 元呪い尽きだった幽霊。 物理攻撃が意識操作で、すり抜けたり実体化したり可能。更に体の大きさも、ぷち元就とでか元就と自由に変化できる。


ランス時代を知る幽霊領主。
戦闘狂のわりに、内政や人の感情の揺れを読み取れる。
自身を馬鹿や賢くないと言ってるが、呪い尽きの時と違い、頭がハッキリして口調も普通。

夜寝る必要がないので、生前しなかった読書をするようになった。
更に、自身の領地は勿論、JAPAN全土は移動可能だが、大陸の方には行けない。
夜の読書や、悪巧みや噂などを盗み聞きや覗きして、人の扱いという方法を実に付けた。
それゆえ、内政や情報もいろいろ収集している。
夜中に暴れることが出来ないので、皆に迷惑かけないようにとした行動。
それが、元就をJAPAN最凶な幽霊爺に登りつめる事となる。
ぶちゃけ、チートな霊将&知将である。

ウィルとの殺し合い(力比べ)で、過去のウィル・ラインとウィル・プラインを重ねる。
一度は忘れた過去の記憶を思い出し、繋がりに気づく。
そして、ちぬを救い、過去を変えるべく行動にでた。

大宴会を長々行うことで、ウィルの周りの人間関係を調べる。
同時に、過去に見覚えあったくのいち達に驚きつつも、自己紹介させる。
下準備を終えると、ウィルを連れて生前使っていた斬場刀を取り出しに墓に向う。
その際柄巻きを解き、中に仕込みをする器用さもあったりする。

ウィルに過去話をして、てる・きく・ちぬの事を頼む。
鈴夜達にも事実を伝え、手助けになればと知恵を授けた。
きく子にも、きくとちぬの話をして、料理を使い焚き付ける。


 
  毛利ちぬ

  LV 50/50


技能 毒薬LV2 薬品調合LV1 茶道LV2 不死LV1

特性 不死 ただし、脳みそを吸い続けなければ生きれない。


ランス時代を知る不死人で、元就の実の娘にして、毛利家の生神&邪神。
小早川の姓は一度死に、蘇り生神なら名前もと毛利に戻した。

普段は明るく笑い、皆を癒している。
狂信者の命を啜り、今を生きることに、寂しさと苦しみを胸の内に抱えている。

どうやらラインの事を覚えていたらしく、元就と逆の事をウィルに頼む。
しかし、それが自身の望みと違う事を、確定させたとは本人は知らない。



  毛利てる子

  LV 40/47


技能 槍戦闘LV1 ガードLV1 反撃LV1 統制LV1 掃除LV2 躾けLV1 茶道LV1

特性 魔耐性無  魔法や術に弱く、耐性が皆無。


戦国の毛利てる、髪を茶髪にしたそのまんま。

元就の子孫で長女、茶髪のウェーブがかかったショートヘアに、顔つきが鋭い。
元就に教育されて、今や実質的に毛利家の指揮を執っている。
小柄できく子より小さい義姉であるが、威厳や態度と威圧感はある。

ウィルが力の無さを補う、ずる賢さに関心し興味を抱く。
模擬戦はあれこれと色んな戦いをし、それが未熟ではりつつも、型が様になってるので勝敗にきで楽しんだ。



  毛利きく子

  LV 37/45


技能 刀戦闘LV1 投擲LV1 忍者LV1 料理LV2


戦国の吉川きく、髪をピンクにしたそのまんま。

元就の子孫で母違いの次女、ピンクのショートスレートヘアで、先端が跳ねていて、目つきが鋭い。
長身で毛利家の食事全て、生きる糧を担っている。
義姉と同じく戦闘好きであるが、女の子らしい面をもっており感情の起伏が激しい。

ウィルと料理を通じ、女の子らしさがにじみ出てきた。
自身の戦いと料理をしていたのが、料理が楽しいものだと知る。

元就に言われてやってた、ウィルとの料理教授だったが、興味と好感を持ち。
過去話をいろいろ聞くようになり、最終的な目的を知る。


てる子ときく子の母親は別々に存在。
出かけた先で知り会った父親は他に女が居て、てる子の母ときく子の母は同じ男を好きになる。
一度の思い出が当っていて、毛利家に戻った時に二人の子が発覚したらしい。



  毛利輝美(てるみ)


ランスとてるの娘

特に気にするなかれ。
毛利家を、光輝せる娘になるようにと思いを込めて、名を付けられ育てられた。



  毛利右京(うきょう)


ラインときくの息子

ウィルの『う』きくの『き』を使った名。
きくが二人の子としてつけた名前。

父親と才能を受け継ぎ、元就と対等以上に渡り合った武人。
良いことに女好きは似ず、一途だったらしい。



  ウィル・ライン


過去において、存在したウィルの未来であり過去の存在。
ウィル・プラインの「プ」抜いた同一人物。
今回、過去と現在を示すのに未来はウィル、過去はラインと表現。



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