ランスの孫。ウィルの暴走戦記   作:神崎風水

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≪やばし! 別れ際にシエ・オサンドンの事を忘れてた! 後書きも≫修正ログ

久しぶりにやっと、改装完了。
いや、GWなのに、デジタルTVと同時録画可能なBDとアンテナ費用に15万飛び。
バイトに勤しむGW。

後はゲームでさぼってました、誠に申し訳ない。


後、もう直ぐ一年。
未だプロローグ的な未来編も終わらず、過去に戻っても過去編で……。
いや、本編始まるのいつやろう……と、軽く鬱に。

で、一旦≪暴走戦記≫を一時停止し≪奔走戦記≫を始めようかと思っていたり。
どうするかは、後日に分かります。

では~~。


<新> 4話 JAPAN各国周り≪瑞原道場・後編≫

 

 

―深夜、とある部屋―

 

 

 

全裸の少年と腕まである、レザーグローブとレーザーハイストッキングを身に纏った女性が部屋に居た。

女性の背中に薬を塗り終え、今度は自身の赤腫れと傷に裂傷の治療をしていた。

 

 

「――いちちち。たく、俺が受けやらされるとは、思わなかったぜ……」

「あははは、ごめんね~。……けどぉ~、打たれてる時の反応が可愛かったから、仕方ないと思うわよ~?」

「っけ! 仕返しの気はあったろーがよぅ。そりゃー、昔はブレーキ加減できず、ワリーとは思うがよ?」

「えぇ~、私じゃないわよ。カノジョがした事よ~」

 

 

少年はゼスから貰った高級魔法治癒薬を使い、体前面の傷を治療している。

何時の様子と違い、雰囲気と共に口調と態度が粗い。

女性の方ものんびりとした雰囲気と口調で、なにやら先程の行為について話しているようだった。

 

ビルナスのアドバイスにより鞭の訓練をする事にしたセレーナ。

ただ、鞭戦闘の技能を教える筈が、何故か夜の練習に移行していた。

ウィルに服を脱いでベットに寝てもらい、両手足を大の字に縛り固定。

口にタオルを当てて、鞭打ちの技を見せると同時に威力を体験させた。

一本のひも状の鞭で、赤い線跡と裂傷の傷を付ける腕の振りと手首の返し見せた。

その最中、ウィルが涙目になる事でセレーナの様子が変わり、顔が上気した上に張り切りすぎたらしい。

 

 

「んぅ~……じゃあ、一発いっとく?」

「いや、それは止めとく。約束を破るわけにはいかねぇ」

 

 

セレーナのした事だが悪いと思い、相手をしようとするも少年は申し出を断る。

まさか断って来るとは思わず、意外そうな顔をするも直ぐに思い当る事を思い出す。

 

 

「あら、そぉ? あー、そうよね。私としなくても、シエちゃんとしてるものね~」

「……わかっちまうか? ばれねぇよう、アイツもシテるはずだけどな」

 

 

口に握った手を当て含み笑いをし、練習相手を指摘する。

表情や口元もピクリとも変化させず、しゃーないといった感じで首後ろの髪を左手の人差し指でかく。

セレーナと本番を出来ない代わりに、ちょっとしたきっかけでシエ・オサンドンとしてる事を白状する。

 

 

「うん♪ 流石、ウィル君はたいしたものよ? 普段や道場でも。ただ、シエちゃんがたま~、に目で追ってる時があるのよ」

「ああ、なる。最初はキチント他人の振りしてたが、快楽と情を両方与えるからな~、あいつ。最近は確かに、よく視線感じるな」

「そのとおりよ! それに、前髪で目を隠して暗い雰囲気で、いつもオドオドしてたのに。今じゃ前髪を切って可愛い目が見えるし、明るくなってモテルのよ~……まぁ、みごとにアタックする門下生、全員粉砕してるけどw」

「そうなのか? そいつぁー、知らなんだ。シードの胴着でオナってたのを脅し、無理やりだったのな……まぁ、アイツが負の感情を吸収したから、明るくなるのは当然だ」

 

 

女性の言葉に少年が「へー」といった感じで聞きながら、見に覚えがある視線と変化には気づいていた。

ただ、門下生の事については知らず、事の始まりと変化の理由を口にする。

 

ウィルはシエとの事を他者にばれないよう、常に他人の振りをするように指示してた。

最初こそ、脅され恐怖と不安でビクビクと、ウィルの言う事を聞いていた。

次第に体が慣れ回数を重ねる事に感じ、悪い方に考えてた考えが一変してウィルの接し方と言葉が変わっていき好意を抱き出していた。

 

 

「ひどーっい。けど、女性について教育指導した後なのに脅すぅ~? それと、吸収って何?」

「ああ、セレーナや葉月に褒められ調子に乗り、無理な魔力行使で枯渇しててな。見つかった時にシエが怯え、悪い方ばかりに考える負の感情に惹かれモノにしたくなった。んで、吸収は負の感情をアレで魔力に変換して吸収って訳だ」

 

 

セレーナに女性の心情を考えさせ、扱いについて指導され悟ったウィル。

それなのに脅してするとは以外に思い、吸収という言葉に疑問を浮かべる。

 

ウィルの変わった好みの一つ。

負の感情を宿した女の子を求め、手に入れたくなるところ。

街でも同じ理由で手出しし、都合良い事に丁度貧困だったので金で済んでいた裏事情。

負の感情を求めるのは、魔力総量を増やそうとする本能。

今回、モノマネの為に無理な魔力行使で枯渇していたので、強引に脅迫という形でシエ・オサンドンを手に入れたいという衝動に駆られた事を説明する。

 

 

「ふぅ~ん……んぅ? 今は、明るいわよ?」

「あぁ、今は普通に親しみと愛情だな、あいつの」

 

 

明るい今のシエにネガティブな感情は無いはずと質問する。

簡潔な女好きの説明に納得する。

 

 

「あ! なるほどね~」

「さて、寝るか。明日は迷宮捜索に行くはずだ。体調を整えねー、とな」

「そうね、おやすみ~♪」

 

 

説明に納得し、ウィルの女好きも理解し話を終える。

明日の迷宮捜索に向け、二人はそのまま眠りについた。

 

 

 

 

―次の日。味噌カツ迷宮―

 

 

 

 

迷宮の入り口に6人の男女が装備をそろえ集まって居た。

 

 

「さあ、皆さん。張り切って行きましょう!」

「あの……なんで此処に姫様が?」

 

金稼ぎ目的のウィル、道場からはシードと葉月とセレーナに、織田から香華姫と護衛忍びの鈴夜がその場に居た。

因みに、ビルナスは道場を完全に開けるのは不味いという事で、居残りである。

そして、この場に居るのがおかしいとウィルが香華に問う。

 

 

「源流斎様から迷宮に行くと聞きました。なので、一緒に同行しようと思いまして」

「織田家はいいですか? 鈴夜さん」

「全然! まったく良くないでござる……が、姫様はもう前からこう出来る様、処理を済ませてあったでござるよ」

「護衛の鈴夜に、瑞原道場の皆さんが居れば大丈夫ですよ。私だって戦えます」

 

 

香華の言葉に、何故か護衛の鈴夜に尋ねるウィル。

本人に聞いても我を通しそうで、事情を説明してくれない気がしての判断。

二人のやり取りを見て、香華は兜と鎧を着た状態で槍を回しアピールする。

外から観察していたシードは、槍の扱いがそれなりなので大丈夫と思い、同行を許可して鈴夜に頼む。

 

 

「まあ、俺達が確りしてれば大丈夫か。鈴夜さん、お願いしてもいいかな?」

「モチの、ロン! でござるよ」

 

 

迷宮1階には、イカマン・ヤンキー・るろんた等下級モンスターのみで、各々苦労なく撃退していた。

戦闘がひと段落した後、ウィルの様子がおかしい事にセレーナが気づく。

 

 

「ウィル君どうかした?」

「い、いえ……実はモンスター殺したのは、こ、コレが初めててで……手が震えてしまって」

「いい事だ。モンスターも生きてる。自分達が生きる為に、金を稼ぐという我侭をしてる事を噛締めないとな……殺しに慣れたら、ダメだ」

 

 

セレーナの声に振り向き、震える手を見せながら心情を語る。

シードは生きる事、命を絶つ事の重大さを色々と説明しウィルに聞かせた。

今まで模擬戦闘のみで、命のやり取りが無かったウィルにはいい経験になっていた。

 

1階・2階・3階と順調に進め、上位者に当る面々は何事も無く進めて行った。

余りに順調すぎる戦闘に、ウィルは最初のミスをする。

3つ目トカゲをし止め、ロングソードを仕舞うウィル。

 

 

「よしっ……ふぅ~」

「――き、キシャ~……シャーッ!!」

「!? ダメだ! 気を抜くなウィル!」

「へッ? ぐぁッ!!……の、やろお!!」

 

 

一度は倒れたトカゲが再び起き上がる。

気を抜いたのと、シードの怒鳴り声に反応し振り向いてしまい反応が遅れた。

そのため、鋭い爪がウィルの右肩を切り裂いた。

痛みに耐えつつ、何とか3つ目トカゲの首を飛ばしてその場に倒れ込む。

 

 

「ウィルさん! 早く回復を!」

「ぐぅ……ぅ……はぁ……ハァ、はぁ……ンぐぅ!?」

「不味いでござる。コレは猛毒を受けてるでござるよ」

 

 

慌てて駆け寄る二人。

ウィルの症状を見て、鈴夜の治療しようとする手が止まる。

 

 

「そんな! 早く解毒をしないと……何をしてるの早く!!」

「世色癌と元気の薬や竜角惨は持ってきてるでござるが……解毒薬はないでござるよ」

「ごめん、こっちも同じで解毒薬はないんだ」

 

 

体力と気力の回復薬を持っていても、毒にかかる事を失念していた一行。

 

 

「じゃあ! 帰り木で戻らないと!」

「――待て、まずいぞ」

 

 

慌てて帰り木を取り出し使用しようとする。

しかし、シード直ぐ角に近づく2つの強い気配を感じる。

今使うと有効範囲内なので、謎の二つの存在も地上に連れて行ってしまう為待ったをかける。

 

 

「かなりの強い。二体? 来るな……香華姫達はウィルを頼む」

「勿論です」「了解でござる」「分かったわ」

「……葉月」

「うん、分かった」

 

 

ウィルを囲む形で身構える3人。

シードと葉月が前に立ち、迎撃体制をと取る。

そこに現れたのは、女の子モンスターのクスシとキャプテンバニラだった。

滅多に居ない、しかも上位のモンスターの上に実力がシードの知る同じ種より強者だった。

近寄る二体のタイミングの悪さに、思わず愚痴る。

 

 

「ちっ……面倒なのが来たな」

「ああん? んだよ人間。やるってのか!」

 

 

殺気立つシード、その言葉にカチンと来て構えるバニラ。

シードと葉月がバニラと臨戦態勢に入る中、クスシは後ろに居る3人の様子がおかしい事に意識を向けていた。

 

 

「……バニラ、待つのじゃ。そこの少年は毒に犯されてるのではないのかの?」

「なんだよ。別にいいじゃないか人間相手に。敵だぞ敵」

「――確かに、今ウィルは毒に犯されてるが。君達には関係ないと思うが?」

 

 

クスシの言葉に、文句を言いつつも構えを解くバニラ。

シードは警戒しつつ、戦わずに話しで済ませれるならと言葉を交す。

 

 

「ならば儂に任せるとよい。儂は人間用の薬も持ち合わせて居るからの」

「何っ!? ホントか!……罠じゃないよな?」

「あんっ! てんめぇー! クスシの事が信用できねーってのか!」

 

 

クスシの申し出に喜ぶも、直ぐに騙しや罠かと勘ぐる。

沸点が低く、短気なバニラはシードの言葉にまた構えて拳を突き出す。

 

 

「こりゃ、よすんじゃバニラ。毒でほっておいて死す者を治すのに、罠など必要ないとおもうがの?」

「すまない。よろしく頼む」

 

 

親切丁寧な対応をするクスシの言葉に、剣を収め警戒を解く一行。

道を開け、ウィルの元にクスシとバニラは歩み寄る。

クスシは背中の薬箱をからウィルの症状に合う薬を探し処置を施す。

その様子を見つめる一行と、付き添いのキャプテンバニラ。

解毒と治療の処置が終わり、残りは薬を飲ませるだけとなった。

 

 

「よし、完成じゃ。後はコレを飲ませれば安心じゃ。さあ、飲むがよい」

「ぐっ……はぁ……んっ……ぐ、ぶはっ!?」

 

 

ウィルの体を起こし、クスシが薬の入ったおわんを口元に持っていき飲ませる。

しかし、薬の苦味か熱による息が荒い所為か、ウィルは薬を吐き出してしまった。

 

 

「なんだよコイツ。折角クスシが作ってくれた薬を吐き出しやがって」

「違うようじゃの。自身で飲めないように見える……コク、んっ」

「って! あーー!!」

「なぁー!!」

「あらあら、まあまあ」

「うわ~……」

「にょほほ~」

「ふんぅ?」

 

 

薬を飲めないウィルに薬を飲ませようと、クスシは口移しで薬を飲ませた。

文句を言ってたバニラ、香華がその口付けを見て叫び。

他はソレ相応な反応をし、シードは何故ソコまでする? と疑問を浮かべる。

 

バニラと香華がクスシに詰め寄り、なにやら口論していた。

しばらくして、アレだけ息苦しそうだったウィルの熱や呼吸の乱れが次第に戻っていった。

荒れる二人を鈴夜とセレーナ&葉月が宥め、病人だし助かったんだからと、何とか収める。

 

 

「ん……あ、お姉さん。ありがとう……すぅ~」

「ん。よい……って。むぅっ……寝てしもうたの」

「(何!? 今の笑顔×3)」

 

 

ウィルは微笑み、クスシにお礼を言うと寝てしまった。

ただ、クスシは若干顔が赤味を帯び、周りの面々がウィルの様子を覗いてた為に、普段見ない子供らしい笑みに少し当てられていた。

 

 

 

 

―30分後―

 

 

 

ウィルの意識と体調を取り戻し、一旦道場に戻る事になった。

 

 

「それじゃ、お姉さん達ありがとう。さよなら」

「や、その……待てよ」

 

 

流石に助けてもらったが、基本女の子モンスター。

シードや香華達は警戒しているが、ウィルはいたって普通に別れを言う。

離れるウィルに待ったをかけるバニラ。

 

 

「ん? 何? バニラお姉さん」

「あ、うっ……その」

 

 

ウィルが振り向き名前を呼ぶと、歯切れの悪い言葉でバニラが何かを言おうとする。

ウィルに「お姉さん」呼びされて怒るわけでなく、赤くなってもじもじしだす。

 

 

「バニラ、儂が言うでよい。お主達、また迷宮捜索するのかの? 良ければ、一緒にどうじゃ?」

「え? いいの!」

「何?!」×他メンバー

 

 

はっきり物事を言えないバニラに代わり、クスシがウィルや他の面々に迷宮捜索に同行を求め立案する。

ウィルは喜び、他の5人は驚く。

 

即時反論するセレーナや鈴夜。

シードは考え込み、葉月はいいんじゃない? と楽観的にしている。

反論する2人にクスシは迷宮捜索で、またこんなこと有っても対処できると論を解く。

その説明にシードは過去に経験があるので問題なく感じ、葉月はシードに続く。

香華姫は何やら考えこんでいたが、考えがまとまったの為か歓迎しだす。

ウィルはセレーナと鈴夜に女の子モンスターについて説明され、何を反対してたかやっと気づくが「僕は助けてもらいましたよ?」の一言で押し黙った。

 

結局ウィルの恩人という事と、交渉の得意な香華が口ぞえした。

そして、今回の迷宮捜索を終わるまで、一緒に行動するという事になった。

 

 

 

 

―味噌カツ迷宮最下層―

 

 

 

 

集団行動に必要なのは、信頼と息が合うかである。

最初は上手く行かかったパーティーも戦闘回数をこなし、メンバー編成を変える事で以外にスムーズになった。

シード・葉月・セレーナ率いる道場組は完全前衛形でゴリ押し。

香華・鈴夜の織田ペアは香が槍でいなしながら、隙や足りない部分を鈴夜が素早くクナイや小刀で裁きサポートする。

クスシ・キャプテンバニラ・ウィルの異種組はウィルが前衛とバニラが以外に前衛と中衛をこなし、クスシが中衛と回復サポートで上手く行っていた。

ウィルはクスシとバニラを普通の女の子として見て感じてるのでモンスターと戸惑いがなく、動きを見て合わせるといった行動が上手かった。

 

 

「はあ!……でや! っと、ちっ。バニラさん!」

「おう! 任せろ。シャークナックル!」

 

 

魔物の気を引き、防御に徹してるウィル。

強力な攻撃に距離をとり、バニラに声を掛ける。

待ってましたといわんばかりに溜めてた力を解放し、拳から透明な鮫が飛び出しモンスターに食い掛かり、食いちぎり貫通する。

 

バニラと共に戦ううちに、バニラが止めを刺すのが好きな事に気づく。

ならばと攻撃ではなく、回避とけん制に専念するウィル。

同じモンスターの動きはワンパターンなので大抵理解し、動き回る。

 

 

「あ、今度は集団で来ました!」

「だあぁ! 鬱陶しい! はあぁっ!……飛魚流星群!!」

 

 

仲間がやられると、今度は5体のモンスタが集団でウィル達に襲い掛かってきた。

ウィルの言葉と迫るモンスターを見て、沸点の低い短気なバニラが切れる。

その怒りを糧に、集団で来たのモンスターに飛魚が100匹飛び出し突撃すし撃破する。

 

そう、このバニラはマグロアッパーの接近必殺技にシャークナックルと飛魚流星群と言う遠距離・複数攻撃が可能な特異な存在だった。

 

 

「ホントに、息がピッタリ合ってるね……ウィル君」

「いや、違うよ葉月。アレはウィルが合わせるのが上手いんだ」

「そうじゃの~……会って数日というのに、動きを見てバニラが何をしようと求め、どう動くか判ってるようじゃ」

「ちょっと、クスシはコッチに来ていいの?」

「なに、必要なかろうて。寧ろ、あんなに活き活き戦ってるバニラの邪魔するのが、野暮と言うもんじゃて」

 

 

周りのフリーダムとにょ~を一掃し終える他メンバー。

ウィルとバニラの戦いを観戦し、感想を述べている。

観戦組みにクスシが居る事へセレーナが軽く焦る。

けれど、自身共にバニラの気持ちを理解したクスシは問題ないと手を振る。

 

ボスのおかゆフィーバーの指示で動いていたモンスターを一掃し、残すはボスのみ。

かなり安心できる戦いが出来る様になり、のんきに二人の様子を話し合っている面々。

生き物の殺傷や、実戦の油断を経験し一回り成長したウィルは、雑談しながらでも見てられる安心感が感じられた。

 

 

「おし、トドメ!……必殺、黒マグロアッパー!!」

「やった! バニラさん、流石です!」

「ん……終わりましたね。それでは皆さん帰りましょうか」

 

 

ウィルがおかゆの気を引きながら斬り回避し、トドメはバニラの黒アグロアッパーで仕留める。

全てが終わったのを確認すると、香華が声をかけ皆賛同、帰り木で帰還する。

 

 

 

 

―瑞原道場の食堂―

 

 

 

 

迷宮攻略を祝い、豪華な食事に皆でワイワイと食べる。

 

 

「うめえ! 動いた後の飯は、葉月の飯は最高だ!」

「ありがとう♪ バニラちゃん」

「ホント、美味しいでござるよ」

「うむ、美味じゃの~♪」

「美味しい、こんな風に楽しく食べるのは良いですね……(栄養とか、口うるさい3Gが居ないし(ボソ)」

 

 

 

美味しい料理を楽しそうに食べるバニラに、料理の美味さに口をほころばす女性陣。

ただ、ある一部では違った雰囲気をかもし出す。

 

 

「はい、ウィルさん。あーん、するですだ~♪」

「あ~ん、ン! 美味しいですね。シエさん」

「……あっらーま~……ほんと、隠す気なくなったわね。まあ、時間の問題ではあったけどね?」

「……一体、どこでやってんだ。つか、よく今まで表に出なかったな……」

 

 

ウィルの横に座り、料理を口に運ぶシエ。

その様子を諦めた顔して食事をしているセレーナ。

一方、シードは変わった事は見てて分かっていたが、何時の間にヤッテのかと驚いた。

 

 

 

―2時間前―

 

 

 

道場では、何故かメイド服を身に付けてシエが門の前を掃除していた。

迷宮捜索メンバーの帰還を出向え、ふと見覚えの無い4人の女性を不思議に思い事情を聞いた。

すると、シエは驚くと同時に焦り出し口走った。

 

 

「わ、わたすは。恩人様のウィルさんに変えてもっただ! だから、一生懸命御奉仕しますだ!」

「いい!? あ、いや。そんなに気にしなくてもいいですよ(ちょ、何言い出すんだよ!)」 

「んん? なんか知らないけど。やるな~、ウィル」

「へ~、ウィルさんも、なかなかやりますね」

(ありゃりゃ。主な方法抜いてるけど、シエの言ってる意味合違うの、二人とも気付いて無いわね~w)

 

 

シエの言葉に焦るウィルに、勘違い? して褒めるバニラと香華。

セレーナは今まで抑えていた感情を表に出した事に驚きつつも、初心な二人の様子を楽しんでいるようにも見える。

 

 

「……うむ。こりゃ、やり手のようじゃのー」

「あ~……セレーナが言ってたの本当だったんだ……」

「にょほほ。どこに居てもウィルはウィルでござるな~w」

「……まじか? 恐ろしいな、おい」

 

 

シエのニアンスに気付いたクスシは、軽く握った左手を口元に当てて軽く微笑む。

葉月は前もってそのような事を聞いていたので、一歩足を後ろに引く程度に驚く。

楽しそうに、街でも道場でも、ヤルことはやる子だと納得して楽しそうな鈴夜。

シエの言葉と胸をウィルの腕に当てる行動を見て、意味合を理解して口元を引くつかせるシード。

 

何故こんな行動に出たかというと。

初めの日を栄に毎日していたのに、迷宮に行くと聞いて居たが何日も会えないと寂しく思ったシエ。

一度知った感覚に、どうしても夜に疼いてしまう。

募った思いと体が、道場に通うより直ぐに会える様にメイドとして帰りを待っていた。

そこに、数日ぶりに会えた嬉しさと、4人の女性の事情を聞いて勘ぐる。

ウィルが目当てで職務を放置してきた香華。

普通、人間と一緒にいるのが考えられない女の子モンスターの二人に、取られまいと言わない約束を破って行動にでたのだ。

 

 

 

―再び食堂―

 

 

 

食事を終え、一息つくとバニラが湯飲みを机を置いて今度の話をしだす。

 

 

「なあ、もう迷宮捜索終わりか? アタシはもう少し、他も捜索したいんだけどな」

「ふふ、迷宮捜索のぅ~……ウィル殿と、もう少し一緒に居たい。の、間違えでないかの?」

「ち、ちげーよ。ウィルの奴がアタシの必殺技を羨ましがってたから、教えてやろうかと思っただけだ」

「教授、いいのですか?」

「おう、任せろ!」

 

 

バニラの言葉に一同が視線を向ける。

その言葉にクスシが茶化し、それなりの理由を言うがウィルに関しては否定しなかった。

必殺技と聞いて、ウィルが嬉しそうに問うと胸を ドン! と叩いて拳をかかげる。

 

バニラは別にウィル対し好意を抱いてるわけではない。

ウィルのバニラに対する姿勢と敬意が嬉しく、心地がいいのだ。

バニラは見た目、身長の低さから低く見られていた。

しかし、身長がバニラより高いウィルが年上として接する事が嬉しかった。

最初は「バニラ姉さん」と呼ばれてたが、流石に恥ずかしいと「バニラさん」に落ち着いた。

 

 

「そういえば、他に迷宮ってあります?」

「そうですね……伊勢の真珠迷宮が一番近いですね」

「え? 織田領を出ても、いいんですか?」

「構いませんよ。私たちは”冒険者”ですから、問題ありません」

 

 

視察と言う形で他の領地に行く事になってるので、その期日や約束を破る形で他領地に入るのは不味いと思い質問した。

しかし、香華は「冒険者」と称し笑顔で答える。

すると、今まで一言も喋らなかったビルナスがバニラに場所を提供し、日数を言う。

 

 

「おい、キャプテンバニラ。捜索しながら覚えるなど危険だ。道場使え……一週間位やった後に迷宮に潜れ」

「おお? いいのか、オッサン! ウィル行こうぜ!」

「お、おっさん……セレーナ、お前も行って見張ってろ。壊されたりしたらかなわん。後、ついでに鞭も教えて来い」

「はいはい、お・じ・さん。ウィル君行くよー……っと、鞭はもう覚えてるわよ? あの子」

「あ、はい。ビルナスさん、ごめんなさい。失礼します」

「あ、わたすも、一緒にいきますだ」

 

 

バニラのオッサン発言に、額に#を浮べながらも用件を伝えるビルナス。

実際、若いのだが見た目がアレだけに歳食って見えるのを本人は気にしてる……。

それなのに、セレーナはからかい、ウィルとシエを連れて食堂を出て行った。

額の#が更に増えたビルナスに対し、気にせず真剣な顔で声をかける香華。

 

 

「それで……ウィルさん達を追い出して。何の話しです? ビルナス様」

「姫様にはお見通しか……クスシには、後でバニラに伝えて欲しい内容だが。依頼件です」

「むぅ? なんの事じゃ? それが、バニラと儂に何の関係あるのかの?」

「本来、お前達には関係なかったんだが……あの様子じゃあ、必要だと思ってな」

 

 

今まで黙っていたのに、絶妙なタイミングでウィル達を追い出した。

それを香華が読み取り問いかけると、返って来た内容にクスシやバニラが関わって来るようだ。

クスシは「はて?」と首を傾げてビルナスに向き直り、その話に耳を傾ける。

 

姫からの依頼は、ウィルの才能開花が出来ない理由を調べること。

始めは才能が無いだけだろと道場組は思って居たが、姫が「そんな筈はありません。必ず理由がある筈です」の一点張り。

更に、源流斎までも「原因は必ずある」と言い切られ調べていた。

そして、多種多様の習得速度と抑制・制限・枷の予想と事実を残った皆に伝える。

 

話を聞いていたクスシが納得したように言葉を漏らす。

 

 

「なるほどのぅ~……やはり、そういう事じゃったか……口惜しいのぅ」

「やはり? 何故だ? 予想してたような口ぶりはなんだ?」

「あぁ、それはの……」

 

 

話を聞いて、ウィルの才能がLV1に成れない事を残念がる。

そんなクスシの様子と口ぶりに、ビルナスが疑問を浮かべる。

 

バニラとクスシは仕える主を探して旅をしていた。

ウィルに出会い、最初は気のせいから確かなものを感じ惹かれているのを実感した。

そして、それは【女魔物使い】の才能を持っていると思えた。

女魔物いの条件である”鞭”も其れなりに使って居た事を述べる。

そこで、条件が揃っているようなので、帰還中に実行したが駄目だった事を語る。

 

 

「ああ、それでか。俺にきゃんきゃんを手加減攻撃で瀕死にさせ、捕獲ロープで捕まえたのは」

「そうじゃ。しかし、きゃんきゃんすらも、ウィル殿は使役できなかったのじゃ……」

「そっか……あの時、ウィル君に契約の言葉を言わせてたんだね。何か、バニラちゃんが何度も言わせてたけど……」

「うむ。やはり、諦め切れなかったんじゃろうて」

 

 

シードが帰りにきゃんきゃんの捕獲をさせられた事を思い出す。

クスシ達の会話を聞き、その時のバニラの短気に見えつつも一生懸命だった事を思い出して葉月はウンウンと頷く。

クスシ自身も残念な気持ちがあるも、バニラを見ていると抑えれるようだった。

 

話を戻し、才能について考える。

 

 

「なんにせよ、確証を得て正解じゃの。バニラに伝えて置かねば、ソレが元でウィルと仲たがいしてしまうトコろじゃったわい」

「原因とその枷を外す術は……無いのですね? なら、鈴夜が小刀。私が槍と護身術等を、その時まで教えましょう」

 

 

クスシがバニラとウィルの師弟関係を思う。

香華は原因解明が無理なら、できる事をやろうと鈴夜に指示を出す。

 

 

「後、多分だけどウィルは知識関係には際限ないと思う。クスシ悪いけど、薬の扱いは無理でも知識の方お願いできるかな?」

「心得た。調合は出来るトコまでかの。後は儂の知る得る、薬剤知識を伝授してみるかの~」

「あ、鈴夜もクスシ殿にお願いするでござる。毒薬は得意でござるが……薬草に関してはクスシ殿に劣ってるでござるから」

 

 

シードが知識面での優秀さをクスシに説明し頼む。

クスシも技能の修得は無理でも、知識面で詰め込もうと楽しげに、お茶を飲み干す。

薬物耐性の所為で毒は勿論、薬草や塗り薬等も効果ない鈴夜は、今まで知ろうともしなかった。

だが、今回ウィルが毒に苦しむ姿を見て、くのいち意外の他者が毒に犯された時を想定して覚えようとする。

 

話が落ち着き、ビルナスが気になっていた事をポツリとぼやく。

 

 

「……シード。ウィルは迷宮行った日に、鞭を戦闘レベルに使えていたのか?」

「ん?……あー、ああ。確かにクスシ達が仲間になって、バニラに言われて使ってたが?」

「……おいおいおい。前日にセレーナに言って。ウィルは何時、覚えたんだ?」

「……さ、さあ?」

 

 

先程セレーナに鞭を教えるように言ったが、既に覚えてると言い返してきた。

迷宮での出来事や、クスシの説明に修得速度が速いといってもおかしいと疑問視する。

迷宮の中で覚える余裕はなかった、ならば戦闘レベルまでに至る師事を何時したのかと頭を悩ませる。

流石にシードも前日の当日で、何をどうやってあの域にたっしたのかと冷や汗を流す。

 

 

「「「「「……」」」」」

(い、言わない方が良さそうでござるな……)

 

 

一同が黙り込む中、見張りをしていた鈴夜は知っている。

しかし、アノ状況を説明できないし、おかしな点が多すぎる。

言えない内容と理解できない内容と重なり、この場では言うべきでないと判断した。

 

 

 

こうして、ウィルをナンでもカンでも、行ける所まで詰め込んで覚えさせよう作戦が実行された。

その後、多種の教授を一定まで受けながら、JAPAN全部の迷宮捜索をするといった日々が続いた。

更にラスト3日間では瑞原流の4大奥義を全て10回づつ毎日見せてもらい、動きと原理の知識だけは得るのだった。

 

 

 

―2ヶ月後、道場の門前―

 

 

 

瑞原道場の前に出発準備したウィルと香華と鈴夜。

旅の仕度を終えた、クスシとバニラが瑞原道場一家と一門に見送りをされていた。

 

 

「それでは、皆さん、お世話になりました」

「なんの、儂達も色々な体験させてもらいましたぞ」

「うん、俺も楽しかったよ。また機会があれば来るといい」

「私も家族が増えて嬉しかったよ」

「ふん……何時でも来い」

「まったく、こんな時にまで。また何時でも来てね~、ウィル君」

 

 

上順に源流斎・シード・葉月・ビルナス・セレーナとウィルとの別れを惜しむ。

道場一家の別れが終わると、今度はシエが前に出て、ウィルの手を掴み。

 

 

「ウィルさん、まっててけろ。わたす絶対にメイドとしても、戦闘メイドしてもウィルさんの側に居られるよう、がんばりますだ!」

「うん。残り3ヶ月とヘルマンで6ヶ月で9ヵ月後に街に戻るけど。ばーちゃんに手紙書いて置くから、頑張って、シエさん」

「うわ~……ウィル君たら。もう、シエちゃんの就職先を決めてるわよ?」

「う、うーん。いいんじゃない? 本人達が望んでるみたいだし」

 

 

ウィルとシエのやり取りを見ていた瑞原一家。

その中で、セレーナと葉月が二人井戸端会議を始める。

男達は口は出さない、何を言っても余計な横槍が入るのは理解している。

ただ、香華は微笑んで居るも、その様子が少しおかしかったりする。

鈴夜も茶化すことはせず、今火種をまくと自分に降りかかるのを理解してるので黙って見守っていた。

 

一方、門下生一同はというと……。

 

 

「行かないで下さい、クスシ様!」

「バニラちゃん! 行っちゃダメだー!」

「怪我した時にどうすれば!」

「萌えが無くなる!」

 

 

普段、親しみを持って接する事の無い女の子モンスター。

しかも可愛い、強い、優しい、癒される、ロリ……最後はほっておいて、熱烈の狂ファンが門下生達に出来上がっていた。

額に # を浮かべる源流斎は拳を握り、我慢しながらウィルに大きな袋を差し出す。

 

 

「ウィル殿はシードが持ってる【収納指輪】上位の【倉庫腕輪(ガレージブレスレット)】なるものをお持ちですな? この金を持って行くとよい」

「えぇ! いえ、それは悪いですよ。いただけません」

 

 

差し出された袋に詰められた中身のGOLD見て、ウィルは驚き袋を押し返す。

 

 

「勘違いするではない。故郷の者達へ、お土産代としてです。迷宮で稼いだと言って粗末なもで済ませるつもりか? それに人数足りると、御思いか?」

「ぐっ、それは……すみません。お借りします」

 

 

言葉を選び遠まわしに現状を言われて、ぐぅの音も出ないウィル。

素直に袋を受け取り腕輪の中に収納した。

しかし、ウィルの「借りる」に対し「もう受け取ってますが。お願いします」と答えたソコに疑問を持つ者が数名いた。

 

 

「俺からも武具をプレゼントするよ。昔使ってたけど、今は【瑞原の剣】や【ナオミの鎧】あれば事足りるからな」

「あ、ありがとうございます!……でも、僕には装備できないものばかりですけど……」

「何、心配要らないよ。いずれ……必ず必要な時が来るから」

 

 

腰に差した剣を手で叩き、常に着る鎧を言って他の装備を取り出し並べる。

それを見て御礼を言うも、装備出来ない高価なものばかり、始めは断ったが押しに負けて受け取る。

何やら意味深に必要になると言われ気になるが、判らないので考えないことにした。

 

瑞原道場を出て分かれ道の街道で、クスシとバニラとも別れをする。

 

 

「クスシさん。バニラさん。本当にお世話になりました」

「いいって事よ。気にするな」

「そうじゃよ。儂らも貴重な体験、させてもらったからの」

 

 

姿勢を正し頭を下げるウィル。

機嫌よく肩をポンポンと叩いて、笑顔なバニラ。

熱烈なファンを実験台とし、知識を使い人間の治療が出来て3歩は進んだと喜んでいるクスシ。

 

 

「ありがとうございました! 機会があったらまた会いましょう。」

「残念ですね、一緒に行けないのは。二人とも、また何時か」

「クスシ殿もバニラ殿も、おたっしゃで~、ござるよ」

「おうよ」「うむ」

 

 

それぞれ別れの挨拶をするのだが、5人とも「さよなら」と言う別れをしていない。

何故か、また再会できるような言葉を残し別々の道を進む。

ウィルは香華と鈴夜一緒に織田城に向かって行った。

 

お互いが見えなくなるまで、手を何度も振り合いウィルの姿が見えなくなる。

しばらくすると、バニラがポツリと話しだす。

 

 

「なあ、弥生……また、ウィルに会えるかな」

「そうじゃの~……会えるのではないかの?」

 

 

二人きりになると、固有名称でクスシを呼ぶ。

バニラの言葉に、頬に指を当て「うーん」と考え、先程も思った再会の気配を思う。

 

 

「楽しかったな~……ちと、エロかったけど。いい奴だったし、アイツならよかったのにな……」

「今のウィル殿には、素養はあっても無理じゃろぅ」

 

 

二ヶ月間を思い返し、迷宮捜索や道場での事を思い出す。

タッグを組んで戦ったこと、何度か殴り飛ばしたことや、弱いくせに色々気遣う姿勢。

その様々な事を思い返し、そうであって欲しいと願っていた。

バニラの言葉に納得はできるも、今の現実を突きつけるクスシ。

 

 

「ま~なー。そういや、何でアイツに口移しまでして助けたんだ?」

「んむっ、あの時は……何としても助けねば! と勝手に動いたのじゃ。キャニーこそ、固有必殺技教えたじゃろ?」

 

 

弱音を吐いて楽になったのか、常に自分は問題ないと言う態度のクスシに出会いの時の追求をする。

ビクッ! と体を硬直させ、一瞬顔を赤く染めるクスシ。

その時事を思い返し思ったままを語り、仕返しとばかりにバニラに必殺技の事言う。

 

同じキャプテンバニラ族でも、マグロ系意外を仕える種は居ない。

親より受け継いだソレを他人に、しかも人間に教えるのはやり過ぎという。

 

 

「だってよ、それは……ああぁ! もう、いいじゃねぇか!」

「ふふ……そういう事にしておくかの」

 

 

追求されていい訳をしようと考えるも、口でクスシを言い負かすのは無理と判断。

両手を握り拳にして腰下に振り下ろし、怒鳴って誤魔化す。

長年連れ添った仲なので、これ以上追求すると切れると思い微笑みながら話を終える。

 

ウィルの去って行った方向をしばらく見てた後、二人はもう一方の道を進んで行った。

 

 

 

 

 

 

 




  ≪人物≫


  ウィル・プライン

  LV 27/33

技能  上げ吸収LV3


今回は瑞原道場で家族として迎えられ、迷宮捜索や冒険者として一回りも成長をした。
幼い故か、女の子モンスターを姉と慕い敬意をはらう所から、従魔でもないのに一緒に行動し生活を可能にした。
また、源流斎から50万とシードから多数の武具を貰う。
今は使えないモノばかりだが……いずれは使える?



  鈴夜

 LV 43/49

技能 小刀戦闘LV1 忍者LV2 くのいちLV2  毒薬LV2 薬品調合LV1

特技  薬物耐性

鈴女から【女】を抜いた巨乳忍者。
基本鈴女と同じだが、クスシにより薬品の扱いも覚えた。
今は護衛として表に出ないが、結構ウィルの事を面白いと気に入っている。



  シエ・オサンドン

 LV 8/27 

技能 短剣LV0 メイドLV0 天然LV0 人形LV0


闘神都市Ⅲのスエ・オサンドンそのままに。
ウィルと同じピンクの髪で肩まであるセミロング。
とある名家の使用人であまりに失敗が多く、戦闘メイドとして鍛えるべく道場に入門。
強く誰にでも優しい(特に女性)シードに恋心を抱き、現場をウィルに見つかり脅迫されて強要された。
初めは悪いマイナス方向ばかりに考え絶望したが、次第に気が楽になって行くのを感じる。
流されて居たが、迷宮捜索で会わない日が続く時には好意を抱く。
他に女性を4人? も連れて来た時には想いが爆発して行動が大胆となる。

今では目元に髪を切り、ウィルと同じ蒼い瞳が可愛らしい。
半年後、約束の期日より早く道場を卒業し、ランス城のメイドとして仕えることと成る。



  クスシ(弥生)

 LV 66/99

女の子モンスターの上位種。
本来持ってない人間用の薬や治癒知識を持ち合わせた、変わったクスシ。
名前は親から受継いだ名で、子か、女魔物使いの主にしか明かさないらしい。



  キャプテンバニラ(キャニー)

 LV 70/99

クスシ同様上位女の子モンスター
バニラ種に稀とも言える【シャークナックル】と【飛魚流星群】を使う。
クスシと同じく名は親から後似た境遇。
初めて会った時からクスシと息が合い、二人で行動している。



  ≪必殺技≫



  シャークナックル(オリ技)

鮫の姿をした気で出来た必殺技。
雑魚は食い殺したり、貫通する。
強い相手にはダメージを与え消えたり、カスリ表面を食い削る。
この技は怒り・憎しみ・殺意等負の感情により発動強化される。
つまり、身長の事で怒ったり、短気なバニラの為に作られたようなモノ(笑



  飛魚流星群(オリ技)


気を拳に溜め、放つことで一度に100匹、バニラの右ストレート100発分の飛魚が相手に向って飛ぶ。
飛魚だが、ある程度の方向補正が可能。
こちらは苛立ち・興奮・ストレス等溜まった気を爆発させて発動強化される。
つまり、短気で思考が幼い? バニラに合わせて八つ当たりが無くなる為に作られたのだが……オシオキ時には下部の一部に向ってよく飛ぶ(笑




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