ランスの孫。ウィルの暴走戦記   作:神崎風水

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5話 JAPAN各国周り≪原家・前編≫

-街道-

 

 

街道を歩く3人が分かれ道を曲がらずに過ぎた後、ウィルは不思議に思い香華に尋ねる。

 

 

「織田の城は、さっきの道を左に曲がるのでは?」

「そうですよ?今私達は伊勢の原領に向かってますからこの道で合ってますよ♪」

 

 

ウィルの問いに笑顔で答える香華だが、その雰囲気が普段のでなく、行政を行う時に発するソレの雰囲気で引き気味になるウィル。

先頭を歩く香華から一歩下がり鈴夜に近付き、小声で話しかける。

 

「視察に行くにしても、一度城に戻らなくて大丈夫なんですか?」

「よくないのでござるが、処理はすき無く済ませてあり可能でござるよ。帰る、帰らないとわず3Gが口うるさいでだけでござろうが…」

 

鈴夜は「にょほほほ」と誤魔化し笑いながら答える。

まぁ、色々大変だろうから仕方ないかと諦めて、ウィルは香華の後に続き歩き着いて行った。

 

 

 

 

―原の城、謁見の問―

 

 

原庄司の家臣一同が左右に並び、三人の訪問者を迎える。

一同が真剣な顔をしている中、庄司の横に妻が不機嫌そうに座って居る。

 

 

「香華姫様。ウィル殿。ようこそ参られました」

「はい、3日間。お世話になります」

 

 

ウィルにとって何度目になるかのやり取りになる光景。

何時もと同じ口上を述べられ続けるソコに、以外な割り込み発言により中断され、皆の雰囲気が一変した。

 

 

「もう良いでしょ。わたくしは部屋に戻らせていただきますわ。後は貴方と他の方々でやって下さいまし」

「亜紀、まだ終わってない。会食はどうするのだ」

「わたくしは部屋で済ませす。貴方達で勝手にやって下さい」

 

 

亜紀と呼ばれた女性は妻と言うには娘と言って過言でない若さ。

赤紫の長い髪が膝まであり、指と手首、着物と髪飾りと簪に扇子にいたるまで金を主体とした高価な装飾品を纏っている。

飾りすぎであるが、美しく似合って居るので良いのだろう…財政はどうだか不明だが。

原の言葉に自身のやりたい、言いたい事を言うと亜紀は部屋を出ていった。

 

 

「むぅ、亜紀…」

「まったく、あの浪費姫は・・・」

「金食いの我侭姫め…」

 

 

 

庄司は顔をしかめ、出て行った亜紀を障子越しに目で追う。

一方、家臣達は小声で姫に対する悪口をボソボソと呟く。

香華と鈴夜は前から知ってるのか、亜紀の向った方を見て呆れている、しかしウィルは家臣達の目と雰囲気を見て思考にふける。

 

 

「(あの姫様…昔の僕に似てる?それに…家臣達もCITYに居た奴等に目と雰囲気が…)同じだ…」

「にょ?何が”同じ”でござる?」

「え?あ、いや、その…香華姫や鈴夜さんと”同じ”で亜紀姫も綺麗だな~と」

「ホントですか!嬉しいです、ウィルさん」

 

 

考えてた事を最後に漏らしてしまい、鈴夜に追求され誤魔化すウィル。

綺麗と言われて香華が嬉しそうに、ウィルの肩をバンバンと叩く…結構居たいのは秘密にしておこう。

姫のイレギラーが起きたが、後は何事も無くスムーズに事が運んだ。

3日間の予定説明と会食が何事もなく終わり、各自の部屋に解散し戻っていった。

 

ウィルが夜風に当ろうと廊下に出て歩いて居ると、縁側でたそがれる庄司が居た。

 

 

「庄司様、どうしかしましたか?」

「ん?ウィル殿か…いや、たいした事では…」

「えっと…もしかして亜紀姫様の事ですか?」

「ああ…。そうだ、先に謝って置かねばな。ウィル殿、この先も亜紀のやつが無礼な振る舞いをすると思う。許してやってくだされ、この通り」

「え?昼の事ですか?気にしてませんよ。それに、僕は結構色んな目にあってますからね…あのくらい可愛いものですよ」

 

 

昼のやり取りから、亜紀姫と上手くいってないのは明らかで、昼間の事でひともめやったかと思ったウィルは庄司に尋ねた。

庄司は図星を突かれ、また、今後の事を考えウィルに対し先立って頭を下げ謝罪した。

しかし、ウィルは気にしない、アノくらい可愛いものだと言う。

そして、夜空を見上げおもむろに自分の身の上話しをし出す。

 

余りに有名すぎる祖父祖母、優秀すぎる両親の子供として才能の無さを見下し、蔑み罵倒や時に暴力等やリーザス・ゼスでの事を話した。

その内容と同時に歳以上に見え落ち着きと雰囲気に驚く庄司。

そして、ウィルにだけ話させて悪いと思い、自身の亜紀との事を語り出す。

初夜以降、一度も寝屋を共にしてない事や我侭、贅沢三昧と今に至る内容を語る。

話を聞いてしばらく考えた後、ウィルは庄司に自身の想像と質問を問いかける。

 

 

「多分ですけど、亜紀さんは嫁ぐまでに僕と同じような環境にあった気がします。それと、亜紀姫様は最初から着飾っていて贅沢は始からでしたか?」

「亜紀がまさか、そのような…。確か、来たばかりは質素でした。初夜を終え、しばらくしてからだった気が…」

 

 

ウィルから聞く内容に驚く庄司。

また、聞いてる内に思い当たる節があったような気がすると、思い返すようだった。

 

 

「差し出がましいのですが。亜紀姫様の事、僕に任せてもらえませんか?似た境遇と理解しあえるかも知れません」

「客人にそんな事をと、言いたいところですが…お願いします。私では無理なので…」

 

 

ウィルの申し出に、了承する庄司。

普通、他の男が妻の事をどうこうするのはお門違いである。

しかし、ウィルの境遇と考え雰囲気は大人のソレだが、11歳という子供なので失敗は当然、成る様になればと納得してしまった。

話がまとまった事で、庄司は自分の部屋にウィルは亜紀の部屋に向う。

ただし、途中で侍女を捉まえ質問と要望、お願いをすると亜紀の元へ向った。

 

 

「…まったく。面白くありませんわ」

「あの、亜紀姫様。少しよろしいですか?」

 

 

室内では会食と同じ食事を終え、気分が良いところに庄司の説教でイライラしている亜紀がいた。

そこへ元凶でもあるウィルが障子の向うから声をかけ訪問する。

かんしゃく爆発するかと思われる前に、ウィルはお姉さん対応で責める。

 

 

「ごめんなさい、亜紀お姉さん。僕の所為で不愉快にしてしまって。どうしてもお姉さんとお話したくて」

「お、お姉さん?…わ、わたくしがですか?」

「そうです。僕より年上で綺麗なお姉さんですよ」

「綺麗…久しぶりに言われた気がしますわ…入って構いませんわよ」

「はい、失礼します」

「それで…お話とは?」

 

亜紀は庄司に最初に会った時に「綺麗」と言われただけで、その後は特に好き等とか言われず、初夜の時はほぼ無言。

その後も何かとはっきり物事を言わず、煮え切らない態度に苛立ちを感じていた。 

ソコに「お姉さん」「綺麗」と言われ調子がくるいつつも、機嫌が良くなりウィルの話しを聞く事にした。

 

ウィルの話とは、家臣達の目と雰囲気が、自分が受けた者達と同じだった事を語る。

 

 

「彼方はどうして、そんなに平気で居られるのです?」

「僕の両親は常に一緒に居ませんでしたけど、祖母や従姉妹が居ましたから…」

「そう…わたくしと違って、祖母や姉妹に恵まれてたのね…」

「それでも、荒れてましたよ?他の人に迷惑かけてたし」

 

 

ウィルと違い亜紀は姫と言う立場から本当に親身になってくれる者が居なかった。

 

 

身内である兄は感性の違いでずっと「ブス」と言われ続けた事や、周りに蔑ろにされた事を語った。

話した事で過去を思い出し同時に込み上げるモノがあり、目から涙が零れ頬伝わり流れる。

ウィルは泣きだす亜紀を抱きしめると。

 

 

「違う!亜紀姉さんはブスじゃない。綺麗で美しい!その兄の感覚がオカシイんだよ!」

 

 

力強く言いながら優しく抱きしめ背中を撫で、髪をあやす様に撫で慰める。

今度は、リーザスとゼスで有った負の事だけを語る。

慰められ落ち着いた亜紀は、嫁に出される時、原に来てからの初夜や庄司の煮え切らない態度や、しどろもどろになっているのが疎ましいと不満等を事細かく愚痴りだした。

亜紀が言いってる時に相槌と賛同し、自身の意見を述べ、全て語り終えた。

 

 

「ねえ、亜紀姉さんは初夜の時って痛いだけで、ソレ以後一度もしてないの?」

「ええ、夜の作法は知ってましたわ…でも痛く、激痛が走り気味の悪い。…思い出しても酷いものでしたわ。庄司は殆ど終始無言で…」

「う~ん…多分、心と体の準備できてなった、それだけだと思うな…。うん、僕と夜の営みしてみましょう」

「心と体の準備?…は?え…えぇ!?ちょ、おまちなさい。わ、わたくしは人妻ですわよ!」

 

 

床入れに必要な知識のみわかっていたが、亜紀は気持ちの整理がついていかなかった。

その為に痛く、指が入れられるだけで激痛が走り、全ての行為が気味の悪い、思い出してもぞっとする一夜だった事を思い起こす。

ウィルに準備について言われ、思案してる所に「浮気しよう」と言って肩を掴むと、亜紀に顔を近づけて来た。

言われて一瞬「何を?」と思うが、直ぐに理解すると顔真赤にし、慌て取り乱す。

 

 

「大丈夫だよ。亜紀お姉さんは、子供の僕の我侭に付き合わされた…それだけだよ」

「子供?ウィルの我侭に付き合わされた?浮気でないのですの?」

「そう、子供のオママゴトだよ…んっ」

「オママゴトなら仕方ありませんわよね?…っ!?」

 

 

ウィルの巧みな言い回しで間違った認識を持ちそうになる亜紀。

断ってオクが、操が守られない時点で浮気だ。

 

考えて事している隙に、ウィルはセレーナから伝授された口付けをする。

 

 

「んっ…なんですの…知らない…こんなの…」

「子供だけど、コレが大人の接吻ってヤツですよ」

 

 

ペタンと両手両足を畳に付きボーっとしばらく放心していた亜紀。

 

 

「接吻…コレが…わたくしの初めての…」

「…は?結婚してますよね?何で?」

 

 

手を口に当ててファーストキスと言い出す亜紀に、今度はウィルが一瞬放心する。

 

亜紀の説明によると、結婚式は三々九度のお神酒と指輪交換で終わり。

その夜も口付けする事なく、終わった事を語る。

 

 

「えっと…亜紀姉さんの初めて頂きました」

「ご丁寧に、ありがとう御座いますわ?」

 

 

ウィルは正面に正座し、頭を下げると亜紀も吊られて頭を下げた。

しばらく頭を下げ続けてたが、顔を上げ、またしばらく見詰め合ってると互いに軽く笑い。

 

 

「ぷっ…すみません、続きします?」

「クスクス…嫌ですわ…。此処でなくてあちらで…」

 

 

お開きになりそうだったが、亜紀は頬を紅めて明後日の方向を見ながら寝屋を指差す。

ウィルは頷き、お姫様抱っこで立ち上がると、慌てる亜紀に「可愛いですね」と言われトマトの様な顔にしおとなしくなった。

 

 

 

 

―30分後―

 

 

 

「はぁ、はぁ…知らないわ…こんなの…あぁっ!」

 

 

 

 

 

―3時間後―

 

 

 

「はっ、はぁ…もう、だめ…あぁっ!」

 

 

全てを終え?息を荒くし全身汗だらけな二人。

亜紀は気持ち良さそうに横になり息を整えている。

ウィルはいち早く息を整え服を着込む。

 

 

 

「亜紀姉、風呂行かない?汗と汚れとか落としに」

「はぁ…ふぅ~…わ、わたくしは遠慮しますわ…動けそうにありませんから」

「えっと、汗もだけど髪の汚れと匂いとか…ばれるよ?」

「っ!?ウィルが!どの口がいいますの!!」

「ひゃ、ひゅ、ふみゃひぇん」

 

 

数時間前と雰囲気がまったく違う二人。

ウィルに居たっては呼び方が従姉妹と同じフレンドリーな呼び方をしている。

亜紀も姉と呼ばれて当然の様に受け答え、当初トゲトゲしかった雰囲気が柔らか味を帯びている。

動けないと言ってた亜紀だが、ウィルの指摘にガバッと起き上がり、ウィルの口を両手で常に引っ張る。

 

 

「わ・た・く・し・が!何を言っても…聞く事もありましたけど、殆どいい様にしたウィルが。言う台詞じゃありませんわよ!」

「いひゃい、ぎょめんにゃひゃい!…ってー…ああ、何だろう…何か懐かしい」

「全く…でも、湯浴みは無理ですわ。動けないのと、この時間に湯が沸いてる筈ありませんもの」

「動けないなら一緒に入って洗ってあげるよ。お湯は沸いてる筈だよ」

「そ、そんな、は、破廉恥な事できませんわ!」

「あー、亜紀姉。背中や髪の汚れ取り方分かる?」

「うっ…し、仕方ありませんわ。一緒に行きますわよ」

 

 

ウィルの口を引っ張ったまま言いたいことを言い終えると、スッキリしたようで落ち着く亜紀。

一方ウィルは、懐かしい痛みに故郷の姉を思い出す。

落ち着いても身体は動かず、また湯浴みの時間外なので無理だと言うがウィルに沸いてると言われる。

ソレよりも一緒に入る事に恥ずかしがるが、普段侍女に身体を洗ってもらっているので無理。

更に髪に付いた汚れはベタ付き、洗い方が分からない。

変に洗い、髪を傷めてしまうのは事実。

ウィルの意見に従い、腰が砕け体が思うように動かないのでまた、お姫様抱っこで風呂に向った。

今回はお姫様抱っこされても暴れることはなく、寧ろ嬉しそうに首に両手を巻きつけ寄り添う亜紀。

 

 

 

 

 

―浴槽―

 

 

「は~…イイ湯だね~…イテッ!」

「イイ湯、じゃありませんわ!またするなんて…」

「や、だってね…可愛い反応するし、声だって」

「も、もう、いいですわ!…それにしても、洗うの上手でしたわね…どういう事ですの?」

 

 

室内風呂のヘリに両腕をかけ、ノンビリしてるウィルの耳を引っ張りつねる亜紀。

どうやら、体と髪を洗い終えた後に背後ろから襲われたらしい…抵抗虚しく、寧ろ直ぐにノって居た事は亜紀として言われたくないだろう。

体を洗う力加減や、特に女性の髪を洗う手捌きが素晴らしかったらしく、驚く亜紀だが意外な答えが返ってきた。

 

 

「亜紀姉、僕の髪触ってみて。コレを洗ってれば普通に…と言いたいけど、雑に洗ってるのを怒られて、姉達に覚えさせられたんだ」

「あら、女性の髪みたいにしなやかですわね。姉?そ、それは何時の事ですの!」

「あはは…亜紀姉可愛い。安心して、6歳くらいだから。そんな気も起きないし、何も無いから」

「あ、ありがとうですわ。…な、何の事ですの。何も気にしてませんわ!」

 

 

此処に至るまでに、町に居る33人とセレーナとの事や色々上手い理由を説明は終えている。

亜紀から聞いて事を棚に上げ、嫉妬と怒り出す亜紀に対し「JAPANでは初めての相手」と言われ、口付けで誤魔化された亜紀。

なんだかんだで、ウィルにいい様に言いくるめられっぱなしであった。

しかし、コレにより亜紀は次の日から劇的に変化をする。

 

 

湯浴みと着替えを終え部屋に戻る時に亜紀に呼び止められる。

 

 

「ソッチはわたくしの部屋じゃありませんわ、一緒に…寝ませんの?」

「嬉しいお誘いだけど、朝誰に見つかるか分からないし…後、亜紀姉の香り漂わせて居たらばれるよ」

「むぅぅ~…分かりましたわ。ウィルの言うとおりにしますわ、んっ♪…おやすみなさい」

「んっ…おやすみ~亜紀姉」

 

 

色々と明日からの行動に指摘と指示をした事と拗ねる亜紀にお休みのキスをし分かれる。

しかし、今日部屋に篭ってた亜紀は知らない。

ウィルの部屋は亜紀と同じ方向でその奥にある事を…今、ウィルが向ってる部屋が何処なのかを…。

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

  ≪人物≫

 

 ウィル・プライン

 

  LV 27/33

 

技能 上げ吸収LV3

 

 

暴走戦記最初の暴走中?

セレーナに仕込まれたが、本番になるとバニラに邪魔された日々が続き、結構溜まってた所。

庄司に対し、最初は真剣に聞いて解決しようとしていたが、初夜の話を聞いた時に欲望が起こり色々画策し暴走する。

 

 

 

  原 亜紀

 

  LV 3/25

 

弓戦闘LV0 巫女LV0

 

阿樹姫の亜紀に変換した際に最初にでた漢字(ぁ

基本戦国ランスと同じだが、兄に毎日「ブス」と言われかなり落ち込み、溜め込んでた。

姫という立場上友達も居ず、兄が居るので家臣も心では「不憫、綺麗なのに」と思っても口にせず、我・関せずされ孤立していた。

 

実は原に嫁に出された時は、心機一転、新しい生活が待ってると心躍らせ期待してたらしい。

民想いの政策で領民からは慕われている事は知ってた。

故に希望・期待が大きすぎた反面、庄司の緊張による失敗と内気、はっきりしない態度に苛立ち、我侭になって行った…という事にした。

 

 

 

  原 庄司

 

  LV 25/29

 

技能 弓戦闘LV1

 

庄司=昌示の言葉遊びによる変換

戦国ランスと同等と考えればOKな人

今回は残念さんだが、最終的に結構いいおもいするよ?

 

 

 

 

 

 

 

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