ARMORED CORE -果て無き戦いの中に生きる兵器- 作:アナトリアの傭兵
P.S.
設定に間違いがあったのに気付いて、第1話を修正しました。
最終テストから、数日が経った。
最終テストの後、私は急遽精密検査を受け、異常が無いか確認された。発端は私が起こした
Assault Armorは、
そしてPrimal Armorは、整波装置から流れる高圧電流で形成される力場によって、コジマ粒子を還流。周囲に展開する事で攻撃を減衰、無効化する、次世代の粒子装甲。
この二つの機能を”唯一”両用可能にしたのが、
最終テストの時、これらの性能もテストする為に、Primal ArmorとAssault Armorを使用した。Primal Armorは計算上の114%もの防御力、Assault Armorは143%もの攻撃力とコジマ汚染をもたらした。
ただ…あまりにもAssault Armorの火力が強過ぎて、レーダーが発動時に発生したEMPによって異常をきたす事態が発生し、レーダーの改良が急務になった。
閑話休題。
あれから、何回か訓練をこなし、研究員達とコミュニケーションなどをした。
そんな中、所長から呼び出しが掛かり、レイと共に所長室にいた。
「急に呼び出してすまないな、二人共」
「いえ、問題ありません」
「呼び出した要件なのだが、君の異動先が正式に決まった」
所長は1度言葉を区切り、私の目を見る。
「AC2番機、ホワイト・グリント。翌日の0700より旧カザフスタン アスタナ支社へ移動、特別機動部隊に再編成となる」
「了解」
私は、所長へ敬礼をする。それを見た所長が、僅かに笑顔になった。
「そして、レイ・アダムス」
「はい」
「君は正式にホワイト・グリントの整備士に任命する。ホワイト・グリントと共に旧カザフスタン アスタナ支社に異動、サポートを頼んだぞ」
「はっ」
…レイも、私と一緒に?
「ホワイト・グリント」
「…」
「これからも全力を尽くしてくれ。話は以上だ、下がっていいぞ」
「「失礼しました」」
所長室から退出し、二人で通路を歩いている最中、私はレイに声を掛けた。
「レイ」
「僕の件だろ?」
「ああ、何故レイが私の整備士に?」
「理由は二つ。一つは、機密保全と整備可能な人員がここ以外に居ないから。そして、もう一つは”君自身”」
「私…?」
「君のスペックは、正直に言うと僕達の予想の上を行っている。整備時に何か変化があるか一番分かりやすいのは、開発を担当した僕だったんだ」
「それが、理由か」
「うん。だから、明日から君のパートナーになる」
レイは立ち止まり、私に手を差し出した。
「改めてよろしく、グリント」
「こっちこそ、よろしく頼む。レイ」
その手を、私は握った。
翌日。
まだ朝明けの時間帯に、私とレイはヘリポートにいた。
ヘリポートには、既に輸送ヘリが到着していて、大量の武器弾薬やパーツをヘリに運び込んでいる。
「積み込み完了しました」
積み込みを担当していた人が、私達にそう告げた。
「それじゃ、行こうか」
「ああ」
私とレイは、後部ハッチからヘリに乗り込む。
後部ハッチが閉まると同時に、ヘリのプロペラが回転を開始。数十秒もすればヘリは離陸し、移動を開始した。
移動が終わった先は、Bernard and Felix Foundationグループ、レイレナードグループ、インテリオル・ユニオン勢力下の最前線。
私はGAグループ、ローゼンタールグループ、イクバールグループとの利権戦争に投入される。
そして、戦い続ける使命がある。
それが、”兵器”としての使命なのだから。
同時刻。
BFF本社艦、クイーンズランス内会議室にて、重役会議が行われていた。
「──の為、044ACの派遣を推奨を──」
「──に対し、第2潜水艦隊による物量攻撃を──」
「──による攻撃により、第63戦車大隊が壊滅的打撃を受け──」
会議は静かに、しかし熱を持った様子で進行してゆく。
その時、会議室のドアが激しい音と共に開けられる。
「会議中申し訳ありません!!緊急の報告があります!!」
「…何があった?」
今まで無言を貫いていたBFF社社長が、ゆっくりと目線を向けた。
「凍結処分されたACP9番機が、所属不明部隊によって強奪されたとの報告が入りました!!」
「「「「「!?」」」」」