黒子のバスケ×マスカレイドスタイル×仮面ライダーSPIRITSと言う多重クロスオーバー。
今回は、閑話的な話になります。
なお、この話は黒子のバスケと仮面ライダーSPIRITSの登場人物に、マスカレイドスタイルと言う同人TRPGをベースにした独自設定を付加した二次三次創作となります。
その為、原作の登場人物と家族設定などに改変があります。
今回は特に、私家設定が前面に出てきます。
他にも作者設定のオリジナルキャラクターも何人か出てきますので、そう言うものがお嫌いな方はこのままbrowserbackをしてください。
キャラクター改変がお嫌いな方も同様に願います。
この話は、pixiv、mixiにも投稿しています。
学校帰り、誰とも知れない人間に捕まって、真っ白な病院みたいな部屋で痛い注射を何本もされて、良く判らない薬を一杯飲まされて。
俺は、変な力に目覚めた。
でも。
俺を攫ってこんな力を持たせた大人達は、俺を《失敗作》と言って『処分』しようとした。
怖かった。家族が恋しくて悲しかった。
もう一度、リコちゃんに会いたかった。
「そこまでだ、犯罪者共!
子供にそんな事やらかして、只で済むと思うなよクソが!」
壁を突き破って、現れたのは黒い姿の髑髏。
いや、髑髏が染め抜かれた黒いヘルメットに、黒一色の――ライダースーツと言う言葉は、後から教えて貰った――人が、メスを持ったり注射器を持った大人達を吹き飛ばした。
そして、処置台に縛り付けられていた俺を抱き上げたその人の、『昔』が俺には見えたんだ。
夕日の照らす、荒れ果てた岩山。
周囲には沢山倒れた黒い姿の人々――じゃないかもしれない。だって、人間は煙を出して溶けたりしない!――の中で、立っている人が居る。
その人が見詰める先で、鳥のような牛のような怪物に向かって、赤い目に黒い姿の人間が二人、プロレスのダブルドロップキックよろしく同時に蹴りを繰り出していた。
高々と吹っ飛び爆発するその怪物と、立ち去る二人組を見ていると誰かの声がした。
ごめんな。
ごめん、本郷。ごめん、一文字。
俺が無力だから、俺が無能だから、犯罪被害者のお前らを戦わせちまってる。
ごめん、ごめん、ごめん……。
その声は背後からで、そう言って男の人は泣いていた。
でも涙は見えなくて、傷だらけの両の拳が、真っ白になるぐらい握り締められていた。
能力発動で、凍り付いていたらしい俺を見ていた骸骨の人は、ヘルメットのシールドを上げてこう言った。
「悪かったな、坊主。なんか怖いもの見せちまったな、ごめんよ?」
俺を見つめる瞳は、見てしまった《昔》と違って、ずっと優しく光っていた。
ウィンターカップ(WC)が終わって三日。
この日はお正月で、さすがの誠凛高校バスケ部も、正月三が日は全面休業である。
誠凛高校二年、日向順平は家族と新年の挨拶を交わしお年玉を貰った後、大股で自宅を後にした。
一月二日には、部活の仲間や後輩達とお参りに行く事になっていて、三日からは実家の理容店が営業を始めるし、何より昨日から帰って来ている『兄』に会う為に、順平は出掛けて行った。
彼の足が向けたのは、お台場の端に位置するとある総合商社のビル……の一階にある、『休業』の札が下がった小料理屋《TOKIO》である。
まあ、予想もしなかった光景である。
引き戸を開けたら、銀髪の青年が高校の後輩に飛び蹴りを決めており、その向こうでライバル校の一年が笑い転げているだなんて。
ぽかんとしたのはものの数秒で、順平は慌てて更に後輩に掴み掛ろうとした青年を引き離そうとして、左右から伸びた腕に引き止められた。
振り返ると、眉を下げた中村真也と、やや不機嫌そうな宮地裕也の二人が立っていた。
「真也、裕也もどうして」
「いや、あれは火神が悪いし」
「あいつ、最近人の言葉鵜呑みにするの酷くなってないか?
幾ら何でも、幼馴染みの性格忘れて、人からの又聞き信じるのは良くねえよ」
「え?」
順平の反応に、真也と裕也は顔を見合わせる。
そこに言葉を割り込ませたのは、奥の厨房から顔を出した裕也の兄、宮地清志だった。
「何してやがる、ちったあ手伝え一年共!
それから、二年共、順平が来たんなら取り敢えず二階行かせろ、空達の手伝いさせろ」
「うっす!」
「はい!」
「はーい!」
「判りました、ほら、順平」
「行ってこい、会長さん11時にこっち来るってよ!」
「うぇ、本気(マジ)か!? もう30分もねえじゃん!」
同級生二人に押し出されるようにして、順平は店の小上がりの奥にある少し狭目の階段を駆け上がった。
この小料理屋は、小上がりの座敷席二つにカウンター席一〇席と言う小ぢんまりとした店だが、実は二階に五〇畳敷の宴会場が設置されている。
タネを明かせば、小料理屋の隣にある喫茶店の二階部分も、宴会場に含んでいる為だ。
元々、この小料理屋《TOKIO》は、「気が向いた時に日本料理が食べたい」と言う《ホークアイ・ホールディングス》会長の鶴の一声――平たく言えば、仕事に忙殺されてストレス過多で死に掛けた会長の、慰安の為に開店した店である。
一時期は、世界中の支社を飛び回っていた会長に従い、店舗が転々としていた小料理屋《TOKIO》だが、二年前からはここ日本支社での営業が続いている。
切っ掛けこそ、会長の慰安だったが現在は板前の腕が社内で噂になり、すっかり人事厚生課直属部門として知られるようになっている。
そんな謂れの店故に、部署によってはこの店で歓送迎会をするところもあり、それで日本で固定出店するに当たって、わざわざ宴会場を用意したのである。
二階に上がり、短い廊下を進んで襖を開くと、今年中学に上がったぐらいだろう何人かの子供と、二十歳前後の女性陣が宴会用の長机のセッティングを行っていた。
奥の物置兼配膳室から、追加のテーブルやビールやジュースの詰まったケースを運び込んでいる青年達に、順平は足早に近付いた。
「上嶋さん、空さん、閃さん、あけましておめでとうございます!」
「お、順平!」
順平の声に最初に気が付き振り返ったのは、焦げ茶の髪に緑がかった瞳の香山閃と言う青年だ。
ドイツ人とのハーフだと言う彼は、しかし物心ついてずっと日本で暮らしている事もありメンタルも行動規範もめっきり日本人である。親から貰ったドイツ人名を、省略している所為もあるのかもしれない。
その隣で、一杯にビールの詰まったケースを四つ抱えて歩いていた青年が立ち止まる。
彼が、空――一文字空である。童顔で、身長的には順平よりやや低い彼は、しかし一〇〇〇ccバイクを軽々担ぎ上げる剛力持ちでもある。
そして、バインダー片手に周囲に指示出ししていた、二〇代後半らしい青年がへにゃっと笑って、傍に来た順平の頭を撫でる。
彼は人事厚生課飲食部門の部門長で、小料理屋《TOKIO》の店長でもある上嶋繁である。
「おーおー、おめでとさんなあ。
そう言えば、順平ちゃんはこないだの大会、優勝したんやったなあ、偉かったなあ」
「ああ、聞いた聞いた、一回ぐらい見に行きたかったんだけど、結局行けずじまいだったからなあ」
「仕方がないよ、俺達S.A.U.Lに動員掛けられてたし、終わった頃には試合終わってる時間だったし」
上嶋の言葉に、空と閃が苦笑いになる。
自身が、後方待機の非戦闘員枠である事は判っているものの、しかし『兄』達にほぼ聾桟敷に置かれたと言う事実は寂しいと言うか、何となく順平は不満を感じて眉を顰めてしまう。
それを察して、ケースを下ろした空が順平の頭をもしゃぐるように撫でる。
「うわ!?」
「そんな顔すんなよ、俺達は、本当はお前ら年下面子までS.A.U.LやSPIRITS隊関連に巻き込みたくないんだからな。
おら、そろそろ下から料理が上がって来るから、悪いがあっちで手を洗って運ぶの手伝ってくれ。今日は支社長さん達も来るから、大掛かりになるそうだから」
「はい」
そう言って、片手をひらひらさせる空に一礼して、順平は洗面所へ向かった。
三〇分後、あの後一気に人間が増えて、料理も並べられ、また新年会に参加する人間も一気にやって来た。
全員が席に着き、コップを持ったところで、上座の人物が乾杯の音頭を取った。
「旧年中はご苦労様。今年もまた宜しく頼むよ。
じゃあ乾杯!」
「「「「「「「「「乾杯!」」」」」」」」」
上座に座る金髪に茶色い瞳の青年は、しかし慣れた様子で胡座を掻き、コップに入った冷酒を口に運んでいる。
この人物が、《ホークアイ・ホールディングス》会長アラン・ホークアイである。
乾杯が終われば、所謂無礼講と言う事で、三々五々参加者達は友人知人で固まって飲んでいる。
順平達未成年達も、大半が顔見知り――ほんの数日前まで、ウィンターカップ(WC)で顔を突き合わせた面子が何人もいる――なので、自然学校生活や先輩後輩同級生の話になった。
「え、真也、学校の人間に話したのか?
お前ずっと黙っておくって言ったろ?」
「文句は《スマートブレイン社》に言って下さい。あの連中とやり合ってるところを見られちゃって。
取り敢えず、《TOKIO》に来て貰って、大まかなところは話したんですが」
「じゃあ、お前さんも逃げられた訳?」
「多勢に無勢だったからな。畜生め。
お前も、雑魚押し付けられて逃げられたんだろ?」
「あれ、狡いよな、パカパカ増やしやがって」
「じゃあ、お前の方は無事終わったんだな」
「ひろ兄もだろ?
あ、こらキバット、お前の分それだろ、人の唐揚げ取るんじゃねえよ!」
お膳を食べながら喋る、中村真也、宮地裕也、福井健介、宮地清志、黛千尋に灰崎祥吾の会話を耳にして、順平は頭が痛い。
その向こう側で、高校の後輩である火神大我が、『兄』に何やら叱られている様子で眉を下げている。
流石に、来た時の騒ぎもあって、気になった順平は二人の傍へ移動する事にした。
「祥吾が、明るいところが苦手でその所為で目付きが悪いと言われてたのは、お前も覚えているよね、大我」
「うす」
「お前も、お父さんの仕事関連で危ない目にあった事は何度もあったし、《ホークアイ・ホールディングス》所属の研究者と言う事で、灰崎のお母さんが何度もテロや誘拐の対象にされていたのも、覚えているよね」
「うす」
返事する度に、190センチの後輩が一生懸命小さくなろうとしているのが判る。
『兄』、滝海斗はと言うと、お膳に箸を付けつつ、淡々と説教(?)を続けている。
「お友達の話を聞いて、相手に共感するのが悪いとは言わない。でも、本人に確認せず、それで決めつけて会った途端責めるのは、兄さん間違ってるって思うんだ。
お前がアメリカに行っている間、お前が元気にしてるかずっと祥吾は心配していたし、帰って来たのに学校が違う所為で殆ど顔を合わせられなかったって、寂しがっていたのに」
「うっ、ごめん、なさい」
「謝る相手が違うよ、大我。ベビールームからの付き合いの幼馴染に、謝らなきゃ駄目だろう?
俺は、今回の事では間に入ったりしないよ、自分で祥吾に謝りなさい。祥吾にも、お前を蹴った事を謝るように言ってある。
でも、先に謝るのは、事情を確かめずにあの子に暴言を放ったお前だ。いいね」
「うす」
「返事」
「は、はい」
思ってもみなかった状況に、口を挟み損ねた順平に声を掛けたのは、秀徳高校一年の高尾和成だった。
「いやあ、日向さんもここの関係者だったんすね!」
「お、おう、ええっと、高尾、だったな」
「いやん、ここでは和成って呼んで下さいよ、俺も順平さんって呼びますから!」
けたけた笑う年下に、一瞬ムッとなるがそこに目を瞑って事の次第の説明を請うと、和成は頭を軽く掻いてこう答えた。
「あ?、祥ちゃん帝光中の出身でしょ? それで黒子から火神の奴、祥ちゃんがサボり魔だの不良だの彼女寝とっただの色々言われたらしいんですよねー。
実際は、成長痛で保健室で寝てたり、お袋さん関連でブラック企業に誘拐されそうになって学校の内外逃げ回ってたり、お袋さんやその同僚の人のお供してただけだったらしいけど。
でも、キセキとその仲間だった黒子や真ちゃんは、祥ちゃんの事不良だって決めつけて他の部員の不祥事も祥ちゃんがやったって話にされちゃって、強制退部させたらしいんですよ。
祥ちゃん、赤心少林拳の門下生だから、一般人と喧嘩とかする訳無いのにねー。
うちの宮地先輩が、最初真ちゃんに当たりキツかったの、それもあったらしいんですよねー」
言外に「無いわー」と言う空気を漂わせた和成は、自分を見て来る一年上のライバル校主将を見返し、こう締めくくった。
「で、火神が黒子に聞いたまんま、「不良になって見損なった」って言ったんで、怒った祥ちゃんが火神を蹴ったんですよ」
「そんな事があったのか」
「って言うか、順平さん、あんまりこっちに来ないんですか?」
「俺、家族がいるから基本自宅暮らしだし、中学時代は身体作りの為に学校とジムの往復に等しかったから」
溜息と共に順平が答えると、一瞬憧憬を目に掠めて和成はかららっと笑った。
その、和成の瞬間の間に気付き、順平は己の失言に内心舌打ちする。
この小料理屋《TOKIO》に出入りする未成年の過半数は、事件事故で家族を失った者達だ。何人かは親族に身を寄せた者もいるが、殆どは海斗の父である《滝和也》を保護者、あるいは身元保証人として暮らしている。単身攫われた自分が、この中では特殊ケースなのだと言う事を、順平は失念していたのだ。
そこに、パシャっと言う音がした。
思わず振り返ると、カメラを抱えた少年が笑っている。
この子は、姉と二人、両親を亡くして親族の遺産争いに巻き込まれたところを滝和也に保護された、詩島剛と言う少年だ。
この春高校に上がる彼は、兄貴分から譲って貰った一眼レフカメラを抱えて、臨時カメラマンを勤めているらしい。
「えへへ、ダメだよ、兄ちゃん達、お正月からそんな辛気臭い顔しちゃさ!」
「剛?」
「あはは、ちょっとさっきの騒ぎを教えて上げてただけだよーん。
ところで剛、志望校は当然秀徳高校(うち)だよね?」
和成の言葉に、剛はポリポリっと頬を掻いた。
「うーん、迷ってるんだよねー、秀徳も良いんだけど、学力的には桐皇も悪くないし、新設校の誠凛も気になるし。それに誠凛は、大我兄でも入れたし」
「こら、誤解すんな、あいつは確かに成績シャレにならねえけど、うちの学校決して偏差値低くないからな?」
「て言うかもう受験秒読みじゃん!
何やってんの、お前!?」
弟分に、和成の意識が移ったのを幸いと、順平はお手洗いに行くと告げて席を立った。
宴会場を出て、階段近くのお手洗いで用を済ました順平の耳に、誰かが話す声がした。
「佐久間君から連絡が来たよ。
一月の第一月曜日付で、滝和也の監視任務は正式に君、一文字空に委任される事になる」
「はあ、やっとっすか」
アラン・ホークアイの声は何処か不満げで、空の方の声は待ちくたびれたと言いたげであった。
「全く、義父(おやじ)が事故ってもう二年、俺が名乗り出てすら一年ですよ?
あいつら何考えてんだか。
どうせ見張りがいるんだから、やるって言う人間に任せりゃいいのに」
「そう言う問題じゃないよ、君は未成年だからね」
ホークアイ会長の声に、順平もそれはそうだと思う。
滝和也、順平にとって命の恩人であり第二の父のような存在である彼は、FBI捜査官を休職し表の肩書きは《ホークアイ・ホールディングス》会長秘書であったが、実際はSPIRITS隊を率いて世界中の紛争地や危険地帯に埋伏する犯罪組織の摘発と、壊滅に勤しんでいた。
その父の一部とは言え仕事を引き継ぐとなれば、二〇歳になっていない『兄』に話を回すのはある意味おかしいのではないかと思った。だが。
「冗談じゃない。
あいつら、海斗にあんたの見張りと最終時の暗殺をさせる気満々だった癖に、俺が名乗り出たら尻込みするって、おかしいじゃねえか」
「空君」
「海斗にとって、あんたは父親の恩人で、実の祖父でもあるんだ。
あいつに祖父殺しなんかさせねえよ」
「空君、それは」
「あいつら、海斗があんたを一度倒す事が出来た『滝和也の息子』で『仮面ライダー』だから、《マミーゼネラル》の監視暗殺任務をさせようとしたんだ。
俺は、滝海斗、いや仮面ライダーアギトの相棒、仮面ライダークウガだ。能力的にあいつに劣るところなんかない。
未成年? 俺と同い年の海斗にやらせようとしたんだ、言わせねえよ」
二人の話し声を聞きながら、順平は能力制御の訓練中に見てしまった、記憶の一欠けを思い出した。
何処かのビルの屋上で、あの時見た青年が倒れ伏すミイラのような存在の手を掴んでいる。
事切れる寸前の怪人は、青年を見て笑ったような気配がした。
「ああ、滝、くん。私は、もう、死んでいたんだね……」
その言葉とともに、怪人は灰と化して砕け散り、彼は手に残ったものを握り締めて慟哭した。
「松本先輩、松本先輩、松本先輩!!」
――ごめんなさい、ごめんなさい!
――俺はまたしくじってしまった、また助けられなかった!
――本郷、一文字に続いて貴方まで!
誰もいなくなったそこで、彼の嘆きは風に吹き流されて行った。
沈み掛けた順平の思考は、しかしあっけらかんとした兄貴分の声で打ち消された。
「なーんて、シリアスに言ったけど、今更会長が人類社会裏切る訳ないし、義父(おやじ)が戻って来ない訳無いし。
単に疑心暗鬼で海斗を人身御供にしようって爺い共に、嫌がらせしてやりたいだけだけどね、俺は」
「本当に、君はいい性格に育っちゃったねえ。『名は体を顕す』って言うけど、一文字君の名前を貰った所為で、こんな愉快犯になっちゃったのかねえ」
会長さんの、何だか沈んだような声に兄貴分の笑い声が重なる。
「それは、当人に会ってみなきゃ判らないけどさ!
取り敢えず、『仮面ライダー』が見張ってるって事になれば、お偉いも静かになるでしょ?」
「やれやれ。本当にどうしたものかねえ、この子は」
笑い声を立てて上がって来た誰かが、トイレを軽くノックした。
「順平、今の話は他の連中には黙ってろよ、宮地達とか騒ぐからさ。
あと、終わってんなら出てくれるか? 冷えてトイレ行きてえ」
「うわわ、はい!」
場所を変わる一瞬、目が合った兄貴分の顔は悪戯に成功した時のにこやかさと、何かを決めた時の真剣さが同居する《男の顔》をしていた。
supporters 01
日向順平 ドラマアクト 人間 学生 一七歳 男
肉体)5 運動)5 器用)3 意志)4 機知)3
移動力)8 先制力)3 肉体HP)20 追加HP)-
所持品
財布、生徒証他、セルバスター(設定付属ガジェット)、セルメダル2、30枚(設定付属ガジェット)
所持ガジェット
約束、勇気、友情、人間系、部活(バスケットボール)、礼儀、学問、クオークス、強化超能力(サイコメトリー、透視)、徹夜、持久力、バランス、毒舌、「俺に任せろ」、「絶対に守る!」
活躍力)11 命点残り4点(注、製作点のみ)
小学生の頃に財団Xの1部署である《ビレッジ》に誘拐され、超能力部隊の兵士として生体改造された過去を持つ。
が、戦闘的な能力を持つに至らず、『失敗作』として処分されかけたところを、スカルライダーこと滝和也に救出される。
その後、《ホークアイ・ホールディングス》香港支社にある施設で約一年訓練を積み、殆ど無限に発動する能力が制御出来るようになってから、日本の自宅に送り届けられた。
同年代の子供達とは、その頃はガラス越しに話すのが殆ど(接触発動型だった為)。透視能力はサイコメトリー能力制御訓練中に発現した。(なお、ルール的には表層意識を覗ける程度だが、順平は能力が強過ぎて深層意識や記憶まで見えてしまっていたのを、訓練で制御出来るようになったと言う設定)
滝和也は、自身の記憶を覗かれるより、順平が孤独に押し潰される事を懸念し頻繁に接触を持った為、過去をかなりの量見られている。
日本に戻って以降は、ほぼ黒バス本編と変わらない生活を送っており、高校一年時の某黒歴史ももちろん健在。(クラッチタイムは毒舌で表現)
滝和也失踪時は、どう行動して良いか判らず、『長兄」の指示に従って日常を送る事にした。