ネギまの世界にはたけカカシが飛ばされたようです。 作:アップルトン中将
第1話
「―――…っ…ここは…」
暗い夜の森の中心部に1人の男が突如として現れた
男の名前ははたけカカシ、木の葉隠れの里の上忍だ
「っ!!ペインは!!」
意識を取り戻しすぐさま先ほどまで戦っていた最凶最悪の敵、ペインの気配を傷だらけの体に鞭を打ちチャクラを用いて探る
気配は、無い、そう思い辺りを見渡す
「なっ……」
思わず声を漏らしてしまった、この森は自分の生まれ育った森ではない、いや、まず、何故自分が此処にいる?ペインは?里は?此処は?
グルグルと頭の中を疑問が駆け巡る、勿論解決する手だてはない、口寄せで召還された?いや、そんな雰囲気ではない
「――…ここは…俺は…いったい…」
「なにをとぼけている?侵入者よ」
鈴の鳴るような声が背後から聞こえた
カカシは慌てて振り返る、気配など感じなかった……否、油断していた
失念していた、忍者にあるまじき実態だ
「……くそっ」
自分自身に悪態をつき腰に下げたポーチからクナイを瞬時に引き出し逆手に持ち構える
ただ、その慣れた動作ですら肉体が悲鳴を上げる
思わず顔を歪めそうになるが表情には出さない
「貴様何者だ?」
長い金髪を闇夜に靡かす齢十前後の少女が問いかけてくる
名をエヴァンジェリン
その夜、本来出会うこと無い二人が出会った
「貴様は何者だと聞いている」
金髪の少女はやや高圧的な態度で問いかけてくる
(いやはや、サスケを思い出すね…)
カカシはクナイをポーチに戻して手を挙げる、何よりも情報が少ない、援軍を呼ばれるかも知れないこの状態で下手に騒ぎ立てるのはリスクが高すぎる
「降参だ、投降する」
自分の耳が可笑しいのか、意識がはっきりした今、ある疑問が頭をよぎる
――声が幼い…?――
まるで十数年若返ったかのような、そんな声だった
「ふん、物わかりの良い侵入者だ…まぁ良い、貴様、どうやって此処まで侵入できた?この私になんの気配も感じさせずに…」
――そう、コイツは私に気配すら感じさせなかった…見回りの時に妙な雰囲気を感じて森にやって来れば、コイツは傷だらけの体で周りを見渡していた――
――まるで初めて来る場所に驚いているみたいに――
――それに、今目の前にいるから確認出来ているが…コイツ、全く気配を感じない…いったい何者だ…?――
「気づいたら此処にいたもんで、俺にもよく分からないんだよね」
顔の四分の三を隠した男がやや抜けた声色で答える、目もどことなくふざけている気がする…なんなんだ、コイツは…
貴様、気がついたらここに居た…と言ったな?」
「ん、そういったね」
(ふむ…となるとやはり学園長のジジィな会わせた方が良いかも知れないな…)
少女が何かを思案している様子をカカシは酷く冷静に見下ろしていた
(まさかとは思うが……ふむ)
「なあ君、此処はいったい何処なんだ?」
異国に飛ばされていたにしろ、火の国があれば帰れる
少女の額当てや服装から何処の国の人間かは知らないが…
「何を言っている、此処は麻帆良学園に決まっているだろう」
(麻帆良学園…?聞き慣れない土地名だが…)
と、カカシが思案していればガサリと草木が揺る音が聞こえ、1人の少女が現れた
「マスター、ご無事ですか?」
「おお茶々丸か、うむ、今侵入者をジジィの元に連れて行こうかとな」
「そうですか、では連絡をしておきますね」
ピピピと茶々丸と呼ばれた少女が何かを操作している
「…………」
カカシは取り合えず、その様子を眺めていた
特に無しッッ!!