ネギまの世界にはたけカカシが飛ばされたようです。   作:アップルトン中将

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第12話

「なんで本読んどるんや!」

 

小太郎が憤慨するのも無理はない、これから戦おうっというときにいきなり本を、しまいにはエロ本(ネギや小太郎には官能と云う意味が分からないが)を読み始めたのだ

 

「なんでって…本の続きが気になってたからだよ、別に気にすんな…お前らとじゃ本読んでても関係ないから」

 

その言葉に一瞬キョトンとした小太郎だが、すぐに額に青筋を浮かべてカカシに殴りかかる

 

「なめやがってぇー!!」

 

ウガー!と吠えてブンッ!と空を切り裂いて小太郎の拳がカカシの顔面を襲う

 

しかし、パァン!という音を立てて本から目を離さないカカシの手のひらに簡単に防がれる

 

「チィッ!!」

 

忌々しげに舌打ちをして更に攻撃を加えるべくかかしに空中に飛び上がり小太郎の強烈な回し蹴りがカカシの顔面を襲う…――が

 

ブォンッ!!と鋭い音を立てて強烈な回し蹴りが空を切る

カカシは回し蹴りを素早くしたにしゃがみ回避し、楽な姿勢で本のページを捲る

 

「しゃがんだままやと避けれへんやろ!いい加減くらいや!!」

 

ウガー!!と痺れを切らしたように小太郎がしゃがんだカカシに殴りかかる

―――…しかし

 

スカッ!!

 

と、間抜けな音が聞こえたかのようにその拳はカカシをとらえることができない

 

「どこや!!」

 

今度はカカシの姿が消えていた、殴った体制のままカカシを探すが居ない

 

「小太郎はん!後ろや!!」

 

上から見ていた千草が小太郎にカカシの居場所を教えるが…――

 

「遅い」

 

小太郎の背後から発せられた言葉、一連の動きに数百人の人間が息をのむ、先ほどまで外国人の少年を圧倒していた関西弁の少年を手玉に取っている

エヴァも茶々丸も楓も古も龍宮も刹那もネギも木乃香も月詠も言葉を出せずに息をのむ

 

―次で、終わる…―

 

魔法関係者は悟った、あの眠たげな眼をした忍者と名乗った少年が本を閉じて人差し指を突き立て、誰でも見たことのある忍者特有のあの印を結んでいる

 

楓が息をのむ、あれが…あれが上忍という領域なのか…

 

ピカーン!!とカカシの目が光る

しゃがんだ体制のままものすごい勢いで身をよじり口を開く

 

「木の葉隠れ秘伝体術奥義!!!

千 年 殺 し !!!!!」

 

ズギシャァァ!!と超スピードで繰り出される必殺のカンチョウが小太郎少年のお尻を捉えた!

 

「アッーーーーーー!!!!」

 

声にならない悲鳴を上げて思わず涙を零した小太郎が見事な放物線を描き桟橋を飛び越えて川の中へと消えていった

 

「……ははは」

 

哀れ小太郎、カカシは小太郎から目線をそらしやや頬を赤く染めながら本を読みふける

 

「………奴に期待した私がバカだった」

 

ポツリと漏らしたエヴァの言葉に全員が頷く、楓に居たってはは恥ずかしすぎて頬を染めて俯いていた

 

茶々丸がポツリと

「素敵ですカカシさん……」

と声を漏らしたのは誰の耳にも届かなかった

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