ネギまの世界にはたけカカシが飛ばされたようです。   作:アップルトン中将

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第15話

「おいあれ!!」

 

一人の観客が天守閣を指差す

そこにらバランスを崩して空へ投げ出される女性二人…――

木乃香と千草

 

月詠とカカシは距離を置いてことの成り行きを見上げ

観客はざわめき

エヴァを除く少女達が悲鳴を上げた

 

 

刹那が悲痛な叫び声を上げる、自分の意地など殴り捨てて意を決して木乃香の元へ飛び込もうとするが

それよりも速く、小さな影がネギと刹那の間をすり抜ける

 

 

勢いよく飛び出したのは四匹の中型犬…――カカシの口寄せした忍犬達だ

 

空中へ躍り出た忍犬達は空気を蹴り、猛スピードで木乃香と千草へと向かう

 

ガシッと空中で二人の襟首に二匹の忍犬が噛みつき、二人の体のしたに残り二匹の忍犬が二人の腹部へと仰向けに両手両足を揃えて体を差し入れる

 

地面が近づいてくる

それに慌てることなく二人に二匹ずつついた忍犬達が息を揃えて再び空中へと投げる

襟首を加えていた忍犬は首の力で

仰向けの忍犬は手足の力を使って

それぞれ押し上げる

 

それにより二人の落下速度が大幅に削られる

それでも地面に激突すれば怪我は免れないだろう、しかし―――

 

ワン!!と大きく一声

突如現れた巨大すぎるブルドッグがその巨大に似合わぬ跳躍力で木乃香を背に乗せ、地面を滑るようにして見事に着地

 

天ヶ崎には三匹の忍犬が息をぴったりと合わせて飛び上がり、空中で見事に千草を捉えて音もなく静かに着地した

 

「うぉぉぉぉぉぉ!!!!」

 

その日一番大きな拍手と歓声が、八匹の忍犬に送られた

(パックンはほぼ何もしてないが)

 

 

「このちゃん!」

 

「木乃香さん!」

 

 

刹那が天守閣の上から声をかける

その表情には隠すことなく安堵の涙が浮かんでいた

ネギを伴い階段を走り降り親友の場所へと急いで向かう

 

木乃香も泣きじゃくりながらも笑顔を浮かべて刹那を見上げて頷き

因みに二人とも未だに忍犬の背中に乗ったままだ

 

 

「ど…どうして…」

 

天ヶ崎千草が忍犬に声をかける

この犬達は以前、近衛嬢を拉致した時に追いかけて来、あまつさえ巧みなチームワークで自分を出し抜いて見事に奪還せしめた

つまり、自分にとっては敵方だ

しかし、この子等は自分を助けた

天ヶ崎千草にはそれが理解できない

 

 

「こ…お嬢様!!」

 

2人の元にやって来た刹那が木乃香へと歩み寄る

ネギは巨大なブルドッグにおっかなびっくりだが、刹那は気にすることなく木乃香を抱き締める

 

「せっちゃん…ウチうれしいえ、またこのちゃんって呼んでくれて…」

 

抱き締められ、目を赤く晴らした木乃香は笑う、自分の大好きな親友に向けて

刹那がなにかモゴモゴと言っているが気にしない

 

が、先程の恐怖が襲ってきたのか、ブルブルと震えながらポロポロと涙を零す

 

「せっちゃぁん!怖かったぁ!」

 

うぇーん!と少女は泣く、刹那の胸の中で

刹那はそんな木乃香を優しく抱きしめながら自分も涙を流す

 

――良かった…本当によかった……――

 

 

「……………」

 

そんな2人の様子を見てネギは笑っているが、とある事に気付く

天ヶ崎千草が、居ない

 

逃げられた!?と勘ぐるがあの優秀な忍犬がついている、それは無いだろう

 

ネギがあたりを見渡せば、天ヶ崎千草はあの大きな犬の背中に乗せられ、自分達を助けてくれたカカシと呼ばれた少年の待つ川岸へと向かっていた

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