ネギまの世界にはたけカカシが飛ばされたようです。   作:アップルトン中将

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二章「京都決戦」
第18話


「カカシさん!」

 

「カカシ殿!」

 

「カカシさん!」

 

上から龍宮、楓、古

月詠から天ヶ崎の目的を聞いてからはや数時間、あわてた様子で少女三人が部屋に入ってきた

 

そして、止まる

 

ベッドに汗だくで横たわる月詠

涼しい顔でイチャイチャパラダイス(中巻)を読みふけるカカシ

ベッドに、汗だくで、横たわる、月詠

その表情は頬は赤く染まり、薄く笑みを浮かべている

 

「「…………っ」」

 

そして、龍宮と楓のお約束の勘違い、所在なさげに俯き、楓は涙を浮かべてカカシを見る

カカシの味方は古

古は戦ってたアルか~とのほほんと正解を理解する

 

「……ん?」

 

呑気にカカシが顔を上げて入り口の三人に爽やかに手を挙げて挨拶する

 

「よぉ」

 

キラッとした笑みを浮かべるが、空気は修復されない

龍宮は頬を掻き、苦笑を浮かべ、楓から距離をとる(古の手を引いて)

一方楓は頬を赤く染めて目尻に涙を浮かべてカカシを睨みつける

 

「ん?」

 

その様子にカカシは冷や汗を流す

そして…―――

 

「はぁっ…激しいかったどすぅ~」

 

月詠が爆弾を投下した

ピシッと空気が張り詰める

カカシも此処に来て状況を把握する

が、カカシはそんなラブコメ体質では全くないのですぐさま誤解を説くために冷や汗を流しながら口を開く

 

「月詠と戦っていたんだ、それで、どうした?」

 

紛らわしい発言をした月詠(無実)にげんこつを落とし、三人を見据える

 

カカシの冷静な声に

え?あ…

と、顔を赤くしてうつむく龍宮と楓を置き去りにして古に事情を聞く

 

敵が動いた

 

カカシの雰囲気が張り詰める

それを見た龍宮、楓、月詠が真剣な顔をする

 

現在月詠はカカシが味方に引き入れ、全てを信用していないにしろ戦力になる

 

「場所は?」

 

西の総本山、木乃香の実家だ

つまり、エヴァ達が出し抜かれ、木乃香が奪取されたと言うことか

だが、こちらに連絡は来ている

無事な人間が居るか……なんとか相手の目を盗んで連絡を寄越したか

何にせよ急いだ方が良い

 

「分かった、出発する」

 

応!と少女達が応える

カカシ小隊が今、結成した

 

ザシュザシュッ!!

 

とカカシがすれ違いざまに異形を切り倒していく

現在カカシは月詠と二人一組みで行動している

 

少女等三人は何でも力を持たないネギのクラスメートがこの場に居合わせているらしく、その護衛に向かっている

 

「楽しいどすなぁ~」

 

月詠は喜々として異形を切り倒しているが、異形が減らない

道中、龍宮の話を切けばこの異形は天ヶ崎千草が木乃香の魔力を利用して召還した存在らしい

 

クナイ一本で死線をかいくぐる

これでもまだ、天ヶ崎力を温存している

月詠が言うにはこれはただの時間稼ぎらしい

大層な時間稼ぎがあったものだ、異形の数は数百と多く、此方の戦力は十にも満たないだろう

カカシは今、月詠を背中に背負いながら森を凄まじいスピードで走る

 

しばらく走り抜けて、カカシは開けた場所にてネギ達、そして千草を守るように展開された異形の大軍隊、丘に捕らえられた木乃香、それを捉える千草を見つけた

 

「カカシ!!」

 

エヴァがカカシに走り寄る

そして背中に背負われた月詠を見て表情をゆがめる、小一時間くらい問いつめたいが、状況がそれを許さない

 

今、ネギ達は合流して大軍隊と睨み合いを続けている

ネギに魔力は残り少なく

素人の少女達は戦力にならない

龍宮達は未だに戦えるが少女達を護衛せねばならない

現状で戦えるのは、カカシとエヴァと茶々丸

その様子を見て、エヴァは笑みを浮かべる

 

「なぁカカシ、あの数をどうにかできるか?この私がお前のために戦わずにこの数を残しておいたのだ」

 

挑むようにエヴァがカカシを見る、その瞳には信頼の色が浮かび、茶々丸もそれに続く

エヴァはこの戦いに際して守りに徹していた、総本山でフェイトの仕掛けてきた奇襲にいち早く察知し、ネギ達を守り抜いたのだ

 

「ま!やってみるさ」

 

カカシが笑みを浮かべてエヴァ達を見渡す

 

「お前達を、こんな所で死なせたりしなーいよ」

 

カカシが笑う、その顔は優しく、初めて戦闘に巻き込まれ、恐怖する少女たちに絶大な安心を与えた

 

カカシは丘の千草を見上げる、召還を始めたのか、とてつもなく巨大なモノが呼び出されようとしていた

 

「あんたが何をしようが!この数や!もう止められへんえ!」

 

千草がカカシに叫ぶ

隣にはフェイト

小太郎は楓との戦いで行方不明だ

 

カカシはそんな千草を一瞥し、額当てに手をかけた…――

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