ネギまの世界にはたけカカシが飛ばされたようです。 作:アップルトン中将
エヴァは目を見張る、カカシがこれまで額当てで隠していた左目が今露わになる
途端にカカシの殺気が膨れ上がる
縦に走る左目の傷の先にあるのは、真っ赤な瞳、額の中には異様な模様が浮かんでいる
今カカシの側に居るのはエヴァと茶々丸
戦える3人が前に出る
カカシからすればこの゙眼゙をあの少女達に見せるわけには行かない
…怖がらせるしね
本物の殺気、それをカカシを放つ
写輪眼
エヴァは勿論その眼の正体を知らない
だが、思う
――これは…この眼は……凄まじい!!――
知らず知らずエヴァの顔に笑みが浮かぶ
――面白い、コイツは本当に面白い…――
初めて出会った日からそれ程時間はたってない、一週間にも満たないはずだ
しかし、しかし!此処まで私を魅了する!!
茶々丸もカカシを信頼し、頼っている…ロボットである、ガイノイドである茶々丸が、だ
なんの因果か、エヴァの恋したサウザントマスターと似た異名を持つ、木の葉の英雄
――千の術をコピーした忍――
その勇名は他国ま轟き、その名は遠く離れた日本、京都で唸りをあげて走り抜ける
「なっ……」
カカシの姿を見て冷や汗を流し後ずさる、木乃香にいたっては震えて敵である千草の背中に隠れる
フェイトだけはカカシをしっかりと見つめる
あれは驚異だ…
気づかぬうちに流していた冷や汗に自嘲の笑みを浮かべる
「急いだ方が良い」
フェイトが震える千草に声をかける
木乃香が恐怖により、自己防衛の為に魔力を放出した
その事を踏まえて千草を叱咤する
「っ!」
千草は召還を再開する、そのスピードは先ほどより速い
カカシの殺気を受けて異形がざわめく
そして攻める
異形が空を飛び地を掛ける
その死の行進は地響きとなって一行を襲う
「ちょっと!どーするのよ!」
「明日菜さん落ち着いて!」
少女達が恐怖にざわめく
しかし――
「大丈夫でござるよ」
楓が笑う
「カカシさんを信じよう」
龍宮も笑う
「凄いのが見れるかもしれないアル」
古も笑う
「カカシなら大丈夫です」
刹那も笑う
「凄い殺気や~」
月詠も笑う
一同が恐怖に包まれる中、カカシの実力を知る少女等が口々に声をかけ、笑みを浮かべる
「みなさん…!」
ネギも知らず知らずのうちに笑みを浮かべて生徒達を安心させようと声を掛ける
戦場に有りながら、暖かい風が吹いた――
カカシはこの状況にあって周りを確認する、背後は森、右手には大きな湖、空には輝く星
目前に迫るは数百の異形
護るべき子供達を背に、カカシが凄まじいスピードで印を結んでゆく
と同時にカカシのチャクラが膨れ上がる
あと100m足らずでカカシに異形達が届く
異形は叫び声を上げ、その顔に笑みを浮かべて走り寄る
――…が――
カカシの姿が消える
エヴァと茶々丸の隣から
少女達の前から
「え…」
一瞬だけ、カカシと接点のない少女達に絶望の色が走る
――あの人が消えた、逃げ出した、自分達を残して…――
だが
「大丈夫でござる」
再び楓が笑う
その言葉に応えるように…――
「水遁!大瀑布の術!」
少女達の不安を洗い流すように、カカシの声が響いた
ゴォォォォ!!と広範囲にわたり、数十mという高さまでうねりを上げた湖の水が、巨大な滝の如く一気に異形へと流れ落ちる
その様はまるで巨大な波のようであり、その威力の余りの凄まじさに地面は抉れ、自然災害を想起させる
空を飛んでいた異形、地を走っていた異形を横から一気に洗い流す、否、洗い流すなど生易しいものではないが、水の引いた場所には数百いた異形が消えていた
「……………」
一同、唖然
水しぶきに体を濡らしながら、目の前の事実を未だに信じられない一同
エヴァとフェイトと茶々丸を除く一同が唖然としている
ただその水の冷たさが、これが現実だと物語っていた
「さ、どうするか…」
一人冷静なカカシが濡れた大地を踏みしめエヴァ達のとなりに歩み寄る
「はっ……はは!もう遅いえ!」
カカシの言葉に我を忘れていた千草が覚醒する
自分の生み出さんとしているモノは……よし
千草が笑みを浮かべる、例えカカシとてコレは無理だろう
――リョウメンスクナ――
四本の腕に前後にある顔
伝説の、鬼神
それは今まで居た異形とは比べ物にならない位凶悪で、強大だった
鬼神が姿を表す、地響きのような方向を上げ、眼下の敵を見下ろす
カカシとエヴァと茶々丸
カカシはその大きさに驚き
エヴァは不敵に笑みを浮かべ
茶々丸は静かに武器を取り出した…――
今、最後の戦いの幕が上がる…!――