ネギまの世界にはたけカカシが飛ばされたようです。 作:アップルトン中将
「………」
近衛木乃香は空に投げ出されていた
スクナの攻撃により生まれた衝撃に足元がふらつき、丘から体が宙に浮く
(嘘やん…前もあったなぁ…あんときは犬さんが助けてくれたんやったか…)
妙にゆっくりと時間が流れる、木乃香の思考ははっきりしている
(これが走馬灯やろかぁ…)
(せっちゃん…ありがとうえ…それから…ごめんえ…)
トン…と、体が軽くなり
「…ふぇ?」
木乃香が目を見開く、其処にいたのは…――
「せっちゃん…?」
背中に純白の羽を生やした、刹那がそこにいた
「このちゃん!!」
刹那は目を見開いた、木乃香が丘から体を投げ出し、宙に浮いている
此処にはカカシさんの犬は居ない!
違うだろう桜咲刹那!!お嬢様を助けるのは私だ!!
刹那が地面を蹴る、が、距離が有りすぎて間に合わない
「このちゃぁぁぁぁん!!」
地面を蹴り上げ、刹那が飛び上がる
嫌われてもかまわない
例え学園を去ることになっても…―
刹那は人外とのハーフだ、異形の中にいた鳥顔の血を半分受け継ぐ
本来は黒い翼が、刹那は白い
人間からも鳥族からも否定された存在
そんな刹那を木乃香とその家族は暖かく迎えてくれた
そんな木乃香を、死なせるわけには行かない!!
以前は躊躇したその扉を、今度は迷い無く解き放つ
「せっちゃん綺麗やえ~」
木乃香は笑う、最初は刹那に驚いた、その翼の美しさに
木乃香は刹那を決して拒まない、刹那を嫌いになったりしない
例え刹那が人間じゃ無かろうと、刹那は刹那だ…――
二人の絆は、何よりも強固で、もい二度と離れることは無いだろう
「ふん」
エヴァは鼻を鳴らす、木乃香を無事救った刹那を少女達が笑って迎える
刹那が危惧した事態にはならなかったようだ
「カカシさぁん!がんばってぇ~!」
木乃香が笑顔でスクナの攻撃を避けていくカカシに手を振る
知らない間に護ってくれていた、陰ながら護ってくれていた
そんなカカシを応援する
木乃香の様子を見た一同も声を上げる
始めてみた銀髪のおかしな少年
要所要所で助けてくれる少年
その少年は、今、戦っている
「さぁ、役者は揃ったな…そろそろ幕引きだ」
エヴァが少女達の応援を背に魔力を解放する
15年間封じられていた本来の姿、その容姿は美しい女性へと変わった
「さあ!私の家族を紹介しよう!」
エヴァが演技っぽく言葉を紡ぐ、家族、そう…――
「先ずは最強の魔法使いたる我が従者!茶々丸!」
茶々丸がその言葉を受けてリョウメンスクナの前へと躍り出る
茶々丸が恭しく頭を下げ、銃器をスクナへと構える
「行きます、マスター」
茶々丸が銃弾の雨をスクナへ降らす、一発一発に結界を生む魔法が埋め込まれ、スクナの動きを結界が囲う
スクナはそれを不快に思ったのか、暴れるが…――
「遅いぞ、デカブツ」
金色の美しい顔を闇夜に靡かせ、背後に月を背負う女性
「次は私!闇の福音!悪の魔法使い使い、エヴァンジェリン・A・K・マグダウェルの力をお見せしよう!」
苦しむスクナにを見たものすべてを魅了する笑みを浮かべる
「リク・ラク・ラ・ラック・ライラック――契約に従い、我に従え、氷の女王、来たれ――とこしえのやみ―えいえんのひょうが――!!」
呪文を唱え終え、辺りに冷気が伝う
スクナを覆う150フィート四方が全て氷で覆われる、空気が凍りつき、スクナが完全に動きをとめる
「そして、我が家の新入り…異国の忍びにして私に認められた男!はたけカカシ!」
カカシはエヴァの評価に苦笑を漏らす、勝手なお姫様だ…―
だがまぁ、やぶさかではないさ…!!
カカシの手のひらに、高密度チャクラが集まる
コピー忍者カカシ、唯一のオリジナル技
雷切りが発動した