ネギまの世界にはたけカカシが飛ばされたようです。   作:アップルトン中将

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第20話

「………」

 

近衛木乃香は空に投げ出されていた

スクナの攻撃により生まれた衝撃に足元がふらつき、丘から体が宙に浮く

 

(嘘やん…前もあったなぁ…あんときは犬さんが助けてくれたんやったか…)

 

妙にゆっくりと時間が流れる、木乃香の思考ははっきりしている

 

(これが走馬灯やろかぁ…)

 

(せっちゃん…ありがとうえ…それから…ごめんえ…)

 

トン…と、体が軽くなり

 

「…ふぇ?」

 

木乃香が目を見開く、其処にいたのは…――

 

「せっちゃん…?」

 

背中に純白の羽を生やした、刹那がそこにいた

 

 

 

「このちゃん!!」

 

刹那は目を見開いた、木乃香が丘から体を投げ出し、宙に浮いている

 

此処にはカカシさんの犬は居ない!

違うだろう桜咲刹那!!お嬢様を助けるのは私だ!!

 

刹那が地面を蹴る、が、距離が有りすぎて間に合わない

 

「このちゃぁぁぁぁん!!」

 

地面を蹴り上げ、刹那が飛び上がる

嫌われてもかまわない

例え学園を去ることになっても…―

 

刹那は人外とのハーフだ、異形の中にいた鳥顔の血を半分受け継ぐ

本来は黒い翼が、刹那は白い

 

人間からも鳥族からも否定された存在

そんな刹那を木乃香とその家族は暖かく迎えてくれた

 

そんな木乃香を、死なせるわけには行かない!!

 

以前は躊躇したその扉を、今度は迷い無く解き放つ

 

 

「せっちゃん綺麗やえ~」

 

木乃香は笑う、最初は刹那に驚いた、その翼の美しさに

木乃香は刹那を決して拒まない、刹那を嫌いになったりしない

例え刹那が人間じゃ無かろうと、刹那は刹那だ…――

 

二人の絆は、何よりも強固で、もい二度と離れることは無いだろう

 

 

「ふん」

 

エヴァは鼻を鳴らす、木乃香を無事救った刹那を少女達が笑って迎える

刹那が危惧した事態にはならなかったようだ

 

 

「カカシさぁん!がんばってぇ~!」

 

木乃香が笑顔でスクナの攻撃を避けていくカカシに手を振る

知らない間に護ってくれていた、陰ながら護ってくれていた

そんなカカシを応援する

 

木乃香の様子を見た一同も声を上げる

始めてみた銀髪のおかしな少年

要所要所で助けてくれる少年

その少年は、今、戦っている

 

「さぁ、役者は揃ったな…そろそろ幕引きだ」

 

エヴァが少女達の応援を背に魔力を解放する

15年間封じられていた本来の姿、その容姿は美しい女性へと変わった

 

「さあ!私の家族を紹介しよう!」

エヴァが演技っぽく言葉を紡ぐ、家族、そう…――

 

「先ずは最強の魔法使いたる我が従者!茶々丸!」

 

茶々丸がその言葉を受けてリョウメンスクナの前へと躍り出る

茶々丸が恭しく頭を下げ、銃器をスクナへと構える

 

「行きます、マスター」

 

茶々丸が銃弾の雨をスクナへ降らす、一発一発に結界を生む魔法が埋め込まれ、スクナの動きを結界が囲う

 

スクナはそれを不快に思ったのか、暴れるが…――

 

「遅いぞ、デカブツ」

 

金色の美しい顔を闇夜に靡かせ、背後に月を背負う女性

 

「次は私!闇の福音!悪の魔法使い使い、エヴァンジェリン・A・K・マグダウェルの力をお見せしよう!」

 

苦しむスクナにを見たものすべてを魅了する笑みを浮かべる

 

「リク・ラク・ラ・ラック・ライラック――契約に従い、我に従え、氷の女王、来たれ――とこしえのやみ―えいえんのひょうが――!!」

 

呪文を唱え終え、辺りに冷気が伝う

スクナを覆う150フィート四方が全て氷で覆われる、空気が凍りつき、スクナが完全に動きをとめる

 

「そして、我が家の新入り…異国の忍びにして私に認められた男!はたけカカシ!」

 

 

カカシはエヴァの評価に苦笑を漏らす、勝手なお姫様だ…―

だがまぁ、やぶさかではないさ…!!

 

カカシの手のひらに、高密度チャクラが集まる

コピー忍者カカシ、唯一のオリジナル技

雷切りが発動した

 

 

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