ネギまの世界にはたけカカシが飛ばされたようです。   作:アップルトン中将

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第21話

ヂヂヂヂヂヂヂヂヂ!!

と、空気が鳴く

カカシは更にチャクラを込め、両手に雷切を作り出す

切れぬ物など無い名刀とかした手のひら、それが二振り

 

「凄い…」

 

木乃香が声を上げる、その姿は闇夜に瞬く青い閃光

木乃香は声を上げたが、ネギや他の少女達は声にならない

ただただその美しさに目を奪われる

 

 

カカシが走る、その身は疾風となり一直線に凍ったリョウメンスクナへとはぜる

 

茶々丸の横を通り過ぎる、茶々丸の顔には優しい笑みが浮かんでいた

 

エヴァの下を走り抜ける

エヴァは誇らしげに笑って通り過ぎてゆくカカシの背中を見送る

 

「行けーーーーー!!」

 

少女達が口をそろえてカカシの背中を押す

 

「っぅぅっ!!」

天ヶ崎千草が顔をしかめる

カカシが通り過ぎた地面は抉れ、所々残雷がほとばしる

地面が、雷が、その一撃の威力を物語る

 

「雷切…!!」

 

カカシが吼え、飛び上がり凍るスクナの土手っ腹に手のひらを打ちつけ、削る

 

ガリガリガリガリガリ!!

と雷切がスクナ穿つ、しかしカカシの突進は止まらない

 

スクナの中を走り抜け、凄まじい音を轟かせ背中から片手をつきだし現れた

しかし、まだ終わらない

 

カカシは山のように巨大なスクナの背を走り抜け、飛び上がる

 

「二閃!!」

 

ズガンッ!!

と、スクナの脳天に残りの名刀を突き立てる、そして重力にスピードを上乗せさせ、縦から下へ下へと青い雷を走らせる

 

「おおおおおおお!!!!」

 

凄まじい音を響かせ、カカシが地面に片膝をつけて舞い降りる

 

瞬間…―――

 

 

茶々丸の結界が弾け、その巨大を真っ二つにされたスクナが粉々に砕け散る

 

響く歓声、光り、舞降る氷の結晶、膝を突き崩れる千草…――

カカシ一行の、大勝利だった

 

 

「流石ですカカシさん」

 

茶々丸が笑ってカカシを労い

 

「ふん、あれくらい当然だ」

 

エヴァがまるで自分の手柄のように笑い、カカシを認める

 

少女達が掛けより大円団を迎えたかと思ったが…――

 

地面から突如として穿たれた石槍が、カカシの背中から胸にかけて貫いた…――

 

エヴァはカカシの元へと降り立つ、その顔には誇らしげな笑みを浮かべて

 

カカシもそれに笑って答える、少女達がその顔にそれぞれ笑みを浮かべ

茶々丸も笑みを浮かべる

 

 

「…え?」

 

これは自分の、最強の魔法使いたる私の声だっただろうか?

周りを囲む少女達に苦笑を浮かべて困ったように手で制しているカカシを私は見ていた筈だ…

 

突如、カカシの胸から、石の槍が突き出す

ぴちゃりと液体が私の頬に掛かる

ボーヤ達が呆然としている

カカシはヨロヨロと私たちを突き飛ばし……笑って、水となって崩れた

 

 

――パシャアン…――

 

そんな水音が、楓の耳には酷く乾いて聞こえた

今までカカシの姿を模していたもの、前見た空蝉は、丸太だったような…

 

酷く、ゆったりとした思考で呆然と水溜まりを見下ろす

……嘘だ……

 

 

――対象を水に変える魔法の検索結果、ゼロ、データゼロ、ゼロゼロゼロゼロ…――

 

茶々丸は、未だにある石槍を嫌にはっきりしない頭で考え、眺めていた、今まで蓄積されたデータが全て壊され、真っ白になっていく…そんな感覚

ガイノイドのハズの自分が、頭を駆け巡る゙答え゙を否定する

 

 

「い…いやぁぁぁぁぁ!!」

 

声を発したのは誰だったか…――

木乃香か、明日菜か、はたまたエヴァか…――

 

 

「やれやれ、かなわないね…」

 

その言葉を聴いたエヴァと楓が激昂した

フェイト、無の少年、今まで隠れて隙を伺っていた

 

「貴様ぁぁぁぁぁ!!」

 

楓がクナイを構え、振り返り、目を見開く

 

「ガキぃぃぃぃぃ!!」

 

エヴァが石槍を握りつぶし、振り返り、絶句する

 

カカシが、其処にいた

フェイトの背後からその首筋にクナイを添え、逃がさないように拘束している

 

 

「あれぇ?」

 

エヴァが間抜けな声を上げる

一同が揃って首を傾げる

 

――あれぇ?――

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