ネギまの世界にはたけカカシが飛ばされたようです。 作:アップルトン中将
結論を言えば、先程ぐずれ落ちたのはカカシの水分身なんだが、無論彼女等は知らないので、可愛らしく首を傾げている
「お前の目的は何だ?」
「君に教える必要はないね」
少女等を置いて、2人は話を続ける
数回言葉を交わした後、カカシはフェイトを解放してエヴァ達に歩み寄る
「なっ!」
そのカカシの行動に刹那は声を上げるが
「分身だ」
シャカッ!と目にも留まらぬ速さでカカシがフェイトの顔にクナイを投げ、フェイトは笑ってソレを受け…霧のように霧散した
「またあおう、はたけカカシ…」
その言葉を残してフェイトは消えた
「ふー…待たせたな」
カカシが額当てをズラし、左目を隠して笑うが…――
「……」
数人の少女達は唖然と
エヴァと楓と何故か木乃香が真っ黒な笑みを浮かべている
「ん?どうし……」
ガン!!
エヴァのスネへの強烈な蹴りがカカシを襲い
ドン!!
うずくまるカカシに追い討ちをかける形で楓がカカシの脇腹を蹴り
ズガアンッ!!
何故か茶々丸が、白目をむくカカシの頬に拳を叩き込む
哀れカカシ、ギャグにはなれていないはずなのに見事に三連コンボを食らい
フラフラと頭を降る
そして留めとばかりに目尻に涙を浮かべた木乃香がカカシを無言で睨みつけていた
そんな5人の様子を見て笑みを浮かべる刹那だが…――
「おいおい!なになごんじゃってんだよ!!」
そこに現れたのは二十人程の異形
消耗しきった一行を襲おうと考えていたようだ
「……おい…」
下品な笑いを浮かべる柄ね悪い異形たちに何故こうなったのか理解出来ないカカシがボロボロの姿で立ち上がる
異形がカカシの姿を見て首を傾げるが……――
ボンッ!
とカカシの周りが煙に包まれ、煙が晴れた先には
異形達の倍の数の影分身が居た
「ひぃぃぃぃ!!」
その姿をみて異形が一目散に逃げ去り、長い長い戦いはほのぼのとした空気で終わった
――――――――――――――――――――
「いいか?ゆっくりとだぞ……」
エヴァを筆頭に茶々丸、楓、龍宮、古、木乃香、刹那が布団に眠るカカシを見下ろす
エヴァの指示で茶々丸が頷き、眠るカカシのマスクに手を伸ばす
ゴクリと全員が喉を鳴らす
茶々丸の手がマスクにかかる瞬間…――
パチッ!
タイミングバッチリにカカシが勢い良く目を覚ます
体を起こしてポリポリと頬を掻いて当たりを見渡す
「なにやってるんだ?」
其処にいたのは、ドッキドッキと脈打つ心臓を抑えて脂汗を流す(茶々丸は無表情でどこか悔しそうにしている)少女達がいた
カカシはそんな様子をみて首を傾げる
あの後たしか…――
戦いが終わった後に、涙を流して放心している千草の元へカカシは足を運び、事情を聞いた
どんな理由が有ろうとも人を攫っていい理由にはならない
それは千草自身分かっていたことだ、さかし、自分には目的が無ければ立ち上がれなかった
20年前の魔法戦争、その戦争で千草は両親を無くした
どちらが悪いわけではない、それが戦争だから
だが、幼い千草には、復讐者としてでしか自分を奮い立たせるしか出来なかった…――
それは、カカシのよく知るクールな少年によく似ていて
カカシはただ、泣きじゃくる千草の頭を撫でるしか出来なかった
木乃香は千草を許した、もともと気にしていなかったし、千草の話を聞いて涙を流したりもした
その後、チャクラの使いすぎで倒れないまでもフラフラとおぼつかない足取りでホテルに向かうカカシを、木乃香や楓が強引に木乃香への実家へカカシを連れて行った
(…………)
カカシはポリポリと頭を掻き、苦笑を浮かべる
呼吸を整えたのかエヴァ達が苦笑を浮かべるカカシを見て首を傾げる
その後、木乃香の父であり、神鳴流当主、詠春がカカシに深く頭を下げ、一連の事に関して礼を言い
天ヶ崎千草と月詠の処遇をカカシに伝えた
天ヶ崎千草は木乃香の発言により、1ヶ月間総本山の給仕として
月詠は元々雇われていたのでその事に厳重注意を受けただけだった
カカシ一行とネギ一行は詠春に礼を言い、山を降りる
因みに月詠が去り際に
「あの激しい夜の事はわすれまへんえ~」
と爆弾を投下し
それが見事に大爆発した
なにより、カカシの任務は被害を出すことなく、無事に終わったのだった