ネギまの世界にはたけカカシが飛ばされたようです。 作:アップルトン中将
第24話
カカシはイメージする、それは強大で、凶悪
ペイン
里を襲った忍だ、ペインにより里は壊滅的なダメージを受けた
知らない技、複数居る「ペイン」、死なない、体
ギリッ…
っと、カカシが知らず知らずの内に歯をかみしめる
手も足も出なかった
自来也様を倒した相手、里を吹き飛ばした相手
そんなペインに、なにもできなかった…――
修行と言うよりも、朝の鍛錬を終えてカカシは汗を桶に汲んだお湯で洗い流す
学園長はカカシの世界がこちらの世界と似ていることを知らない
科学は行き渡ってないが、蛇口をひねれば水は出て、スイッチを押せば明かりが点く
カカシはそれを知っているのだが、学園長に言うのを忘れていた
故に、和風
蛇口や電気はある物の、シャワーなどという便利な物はない
「ハァ…」
本日二度目のため息をこぼし、服を着替える
緑色のシャツに黒い半ズボン、活発な少年をイメージさせる服装だ
現在、カカシはエヴァ邸に向けて歩いている
なにやら用事があるらしい
茶々丸が昨日言っていた
カカシは朝食を適当に済ませ、戸締まりをして家を出る
冷たい朝の空気、それを体に吸い込んで、カカシは歩き出す
時計の針は八時を指していた
「はぁー…ま、良いけど…」
カカシは高畑の背中を目で追いながら頷く、エヴァが決めたとは言え、恐らく近い日にこの学園の先生達には実力を見せなければならなかっただろう
「タカミチは強いぞ?」
エヴァが楽しそうに笑う
確かに、彼はただ者ではないだろう、雰囲気が戦士のそれだった
「……はぁ」
カカシはため息をついて頭を掻く、どうも最近物事が急速に進みすぎる気がする
「気のせいです、カカシさん」
茶々丸がカカシの考えていることが分かったかのように言葉を紡ぐ
もうカカシは苦笑するしかなかった
「いいかボーヤ、茶々丸に一撃を食らわせる、それが試験の内容だ」
「はい!」
カカシは茶々丸の入れてくれたよお茶をのみながら二人を見やる
因みにカカシは高速でマスクを外し高速で飲むため、いくら注視していてもカカシの素顔は茶々丸には見えない
(くやしい……)
これは、茶々丸の言葉
ネギと明日菜がエヴァ邸を後にし、カカシが残される
「で、何のよう?」
「用はない」
「…は?」
「暇だったからな、相手をしろカカシ」
「…………」
どこまでも勝手なお姫様だ…
カカシは本気で頭を抱えた
因みに、カカシはエヴァが出した別荘に連れて行かれた
そこは、別荘内での一日が現実世界の一時間と、何でもありの世界だった
その世界でカカシはエヴァと茶々丸、そして茶々丸の姉であるチャチャゼロを交えて忍術と魔法の情報を交換し、カカシは茶々丸&エヴァの2人と戦った
「なんで勝てんのだー!」
「さ…流石です…カカシさ…ぐふ」
「すまん、やりすぎた」
「ケケケケケ!ヤルジャネーカ!」
力を抑えられたエヴァはカカシを捕らえられず、茶々丸はカカシの熱血体術に叩きのめされ、チャチャゼロは高笑い
そんな一日だった
現実は一時間しかたってないが
カカシは、修行していた
時間は有る、自分の年齢は今、正確ではないが16~18歳の間だろう、今のナルト達と同じくらいだ
カカシは、修行していた
16~18歳の頃の自分よりチャクラの量が増えていた、当たり前だ、実年齢は30歳なのだから
カカシは、修行していた
影分身を5体だけ生み出し、それぞれが雷切を作る
それはかなりの難易度で、かなりの重労働だった
カカシは、修行していた
場所はエヴァの別荘、そこに現実で24時間、精神世界で24日、カカシは過ごしていた
時間は、有る
「ハァッ…ハァッ…」
写輪眼のカカシは、写輪眼を使わずに、修行していた
カカシは若い世代に時代を任せた、それは間違ってないだろう
四代目…自分の師匠も、若い世代、ナルト達に時代を託した
だが、だが…――
負けた
里を守れず、負けた…――
それがカカシにのしかかる
その身は麻帆良にあって、里を案じていた
――木の葉の白い牙――
その名の前には、あの三忍ですら霞むほどだ
自分には、その血が受け継がれている
もう負けない
カカシはそう心に刻む
ナルトには自分を越せる、と言った
ナルトの成長、それはカカシに取っては、誇りであり、喜びであり…――
――カカシは修行していた…時間は、有る…――