ネギまの世界にはたけカカシが飛ばされたようです。   作:アップルトン中将

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第27話

「…今のを避けるか」

「…ふぅ…」

 

カカシが地面から現れた

その隙を利用して攻撃は…出来ない

カカシの攻撃を警戒しすぎて遠くへ動きすぎた

 

 

パンパンッとカカシが土埃を払う

高畑は考えあぐねていた、接近戦に持ち込まれれば…――

いや、自分の技は完璧だ

 

「やるね、カカシ君」

「アナタもね」

 

油断なく高畑はカカシを見る、仕方がない…殺す気でいく

闘気を殺気に変える

 

「まずいっ」

 

シャークティが声を上げる、あの銀髪の少年が危ない!

殺気など知らずに育った少女達、ネギですら、高畑の雰囲気に震える

ガンドルフィーニが、シャークティが、生徒達の前に立ちふさがる

 

パァンッ!!

 

「っ!」

 

カカシが仰け反る、ガードが間に合わなかった

仰け反るカカシを、拳の応酬が襲う

 

エヴァは冷静にカカシを見下ろす

――この程度か…?――

 

カカシは殴られ続ける、手も足も出ない、そんな、状況

 

チャチャゼロが笑い、茶々丸が表情を歪める

 

「!!」

 

高畑の攻撃をかいくぐりカカシが瞬身で消える

高畑の攻撃が直撃する紙一重で、カカシは身をよじり、威力を逃がしていたのだ

 

一瞬でカカシは高畑の背後に立つ、そして、伏せ、高畑の顎を一直線に蹴り上げる

 

「グッ!!」

 

高畑が顎を蹴り上げられ、空に浮く

カカシのその速さに、高畑は反応出来なかった

 

 

「おお!!」

 

古が目を輝かせる、あの動きは拳法、しかも、自分の知らない

魔法先生も目を見開き、その動きに目を鋭くさせる

 

カカシが、動いた…――

 

エヴァの顔に知らず知らず笑みが浮かぶ

 

―そうだ…貴様はそうでなければ…!!―

 

木乃香がその動きに見惚れる

シャークティがカカシの動きを追う

ガンドルフィーニが驚愕の表情で空中を見上げる

ネギが、明日菜が、学園長が…空を見上げる

 

「くっ…!!」

 

高畑の背後にカカシがぴったりとつく

逃げられない、逃がさない

高畑の腰をしっかりとホールドし、あらゆる反撃の糸口を見いださせない

 

「うぉぉぉぉ!!」

 

高道が吼える、体を回転させられ、超スピードで、コンクリートに、叩きつける

 

「表蓮華」

 

カカシが背後で呟く、高畑だけに聞こえる技名、ガイが、リーが、得意とする技

 

古が驚愕する、その技の危険性に、仕掛ける者にも、食らう者にも牙を剥く技

 

「ふぅ……」

 

カカシが高畑を直撃した瞬間に手放し、高畑のみがコンクリートに激突した

 

「……………」

 

シン、とする一同

「………死んだ?」

 

明日菜がヒクヒクと口元を痙攣させる、余りの威力に最悪の結果が頭を過ぎるが…――

 

「いえ、まだです」

 

シャークティが土煙の中動く者を見た、それは高畑、間違いなく高畑、そして、その手は、光っていた

 

ドォォン!!

 

それは大砲、高畑、本気の拳は大砲と化した

その大砲がカカシを直撃し、今度はカカシが吹き飛び土煙を撒き散らす

 

「ハッ…ハッ…や…やって、くれたね…」

 

高畑が額に血を流しながらカカシが吹き飛んだ方向を見る

手加減、それは高畑にとっては屈辱だった

だから、此方は手加減などしない

本気の一撃

それをカカシに繰り出した

 

「っ…!!」

 

形勢逆転、その言葉が皆の頭に浮かぶ、煙がはれた先に、カカシはどうなっているのか…――

「…っ…」

 

木乃香が身震いした、最悪の未来予想、傷だらけで横たわるカカシの姿を想像して、青ざめる

 

「ふむ…決まったかのぅ…」

 

学園長が口を開く、戦闘の終わりを告げる、その言葉

エヴァも肩をすくめ、先生達も力を抜く

 

「………」

 

流石に、カカシでも高畑には、本気の本気の高畑には勝てなかったのか…――

 

エヴァが、少しだけ、悲しそうな表情を浮かべた

 

「いやー…今のは、ま!凄まじかったね」

 

その声によって、ハッと皆が土煙渦巻く場所を見る

そこには、カカシ、ポケットに手を突っ込み

おかしな左目を露わにしたカカシが、少しだけ手傷をおって、立っていた

 

 

「…なに?」

 

高畑が驚愕する、手応えは……手応えは、無かった!?

 

「アレを…避けたのかい…?」

 

高畑がその表情を驚愕から取り戻せずに、言葉を放つ

それは自信

それは誇り

絶対に、見切れない、拳

 

それは魔法の苦手な高畑にとって生きる術であり、唯一無二の業だった

しかし、しかし…カカシは、それを僅か一撃で見切り、あまつさえ防いだ

本気の本気、殺気纏う拳を、受け流した

本気の本気の本気、その大砲を、避けた…?

 

「……………」

 

その事実を知った魔法関係者は声を出せない、そう、出せない

それほどまでに高畑の力は圧倒的で、強かった筈だ…――

 

「この眼がなければ終わってたかもね」

当たり前だ、殺す気で打ったのだから

高畑は驚愕する

縦に走る傷、その先にあるのは瞳に巴紋を移した赤い瞳

 

―写輪眼―

 

高畑は構えた、ポケットに手を突っ込み、構える、そして…――

 

ドォォン!!

 

はじける空気、轟く拳圧、それは、此処にいる誰の目にも移らなかった、しかし…――

 

「………」

 

カカシは、受けもせず、ガードもせず、体を横にずらし、避けた

 

「なっ……」

 

高畑はもう声が出ない、絞り出したのは驚きか、恐怖か…――

 

「この眼は全てを見切る」

 

カカシが口を開く、その眼光は鋭い

16~18歳のそれではない

 

「だが、この眼を使っても、今のオレでは避けるしかできない、いや、数回しか避けられない…体が壊れるからね」

 

カカシは何といった?もう、避けられない、体が壊れると言ったか?

 

写輪眼はすべてを見切る、カカシは高畑が拳を突き出し、放つ瞬間を予測し、その直撃コースから体を予め反らす

しかし、相手は超スピードだ、体が悲鳴を上げるのは時間の問題だろう

 

「良いのかい?それは…弱点なのだろう?」

 

高畑は困惑していた、弱点を教えるのは……まだ、隠し玉が有るのか、単なる戦闘狂か…――

 

「だから、避けない、打ち返す」

カカシは前者だった、ポケットに手を突っ込み、高畑を挑発する…――

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